JPH03119355A - マスクの製造方法 - Google Patents

マスクの製造方法

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JPH03119355A
JPH03119355A JP1257226A JP25722689A JPH03119355A JP H03119355 A JPH03119355 A JP H03119355A JP 1257226 A JP1257226 A JP 1257226A JP 25722689 A JP25722689 A JP 25722689A JP H03119355 A JPH03119355 A JP H03119355A
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/29Rim PSM or outrigger PSM; Preparation thereof

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フォトリングラフィで用いるマスクおよびそ
の製造技術に関し、特に、半導体集積回路装置の製造に
用いるマスクに適用して有効な技術に関するものである
〔従来の技術〕
近年、半導体集積回路装置においては、回路を構成する
素子や配線の微細化、並びに素子間隔や配線間隔の狭小
化が進められている。
しかし、素子や配線の微細化、並びに素子間隔や配線間
隔の狭小化に伴って、コヒーレント光によってウェハ上
に集積回路パターンを転写するマスクのパターン転写精
度の低下が問題となりつつある。
これを第24図(a)〜(6)により説明すると以下の
とおりである。
すなわち、第24図(a)に示すマスク50に形成され
た所定の集積回路パターンを投影露光法等によりウェハ
(図示せず)上に転写する際、遮光領域Nを挟む一対の
透過領域Pd、Paの各々を透過した光の位相は、第2
4図(b)に示すように同相であるため、これらの干渉
光が第24図(C)に示すように、上記した一対の透過
領域PI、P2 に挟まれた遮光領域Nにおいて強め合
ってしまう。この結果、第24図(6)に示すように、
ウェハ上における投影像のコントラストが低下する上、
焦点深度が浅くなり、マスクのパターン転写精度が大幅
に低下してしまう。
このような問題を改善する手段として、マスクを透過す
る光の位相を操作することによって投影像の分解能およ
びコントラストを向上させる位相シフト・リングラフィ
技術が開発されている。位相シフト・リングラフィ技術
については、例えば特公昭62−59296号公報およ
び特開昭62−67514号公報に記載がある。
上記特公昭62−59296号公報には、遮光領域と透
過領域とを備えたマスクにおいて、遮光領域を挟む一対
の透過領域の少なくとも一方に透明材料を設け、露光の
際に各々の透過領域を透過した光の間に位相差を生じさ
せて、これらの光がウェハ上の本来遮光領域となる領域
に右いて干渉して弱め合うようにしたマスク構造につい
て説明されている。
このようなマスクにおける透過光の作用を第25図(a
)〜(d)により説明すると以下のとおりである。
すなわち、第25図(a)に示すマスク51に形成され
た所定の集積回路パターンを投影露光法等によりウェハ
(図示せず)上に転写する際、遮光領域Nを挟む一対の
透過領域P+、Pi のうち、透明材料52の設けられ
た透過領域P2を透過した光の位相と、通常の透過領域
P、を透過した光の位相との間には、第25図(ハ)、
(C)に示すように180度の位相差が生じている。し
たがって、一対の透過領域PI、P2 を透過した光が
、これら透過領域P1.P2 に挟まれた遮光領域Nに
おいて干渉して打ち消し合うため、東25図(d)に示
すように、ウェハ上における投影像のコントラストが改
善され、解像度および焦点深度が向上し、マスク51の
パターン転写精度が良好となる。
また、上記特開昭62−67514号公報には、遮光膜
によって形成された遮光領域と遮光膜が除去されて形成
された透過領域とを備えたマスクにおいて、遮光膜にそ
の一部を除去して微細な開ロバターンを形成するととも
に、透過領域か、あるいは開ロバターンのどちらか一方
に位相シフト層を設け、透過領域を透過した光と開ロバ
ターンを透過した光との間に位相差を生じさせて透過領
域を透過した光の振幅分布が横方向に広がらないように
したマスク構造について説明されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記特公昭62−59296号公報に記載さ
れた従来技術には、以下の問題があることを本発明者は
見出した。
すなわち、一対の透過領域を透過した光の間に位相差を
生じさせる上記従来技術においては、パターンが一次元
的に単純に繰り返し配置されている場合には、透明材料
の配置に問題はないが、パターンが実際の集積回路パタ
ーンのように複雑な場合、透明材料の配置が不可能とな
る場合が生じ、部分的に充分な解像度が得られない箇所
が発生するという問題がある。
例えば第26図に示すような集積回路パターン53があ
る場合、透過領域P2 に透明材料を設ければ、確かに
、遮光領域N、、 N2 の解像度は向上する。しかし
、遮光領域N、の解像度を向上させるために透過領域P
1 に透明材料を配置すると、透過領域p、、 p、を
透過した光が同相となってしまい遮光領域N2 の解像
度が低下してしまう。また、遮光領域N、の解像度を向
上させるため、透過領域P、のような透過パターンに透
明材料を配置するには、透明材料を透過領域P、の一部
分に配置すればよいが、そのようにすると同一の透過領
域P3 内を透過した光において位相の反転が生じ、ウ
ェハ上に不要なパターンが形成されてしまう。したがっ
て、遮光領域N3 の解像度を向上させることが不可能
となる。
また、パターンが実際の集積回路パターンのように複雑
な場合、上記したように透明材料の配置に制約が生じる
ため、透明材料のパターンデータを自動的に作成するこ
とは困難である。したがって、従来は、光の位相シフト
手段を備えるマスクの製造に際して、透明材料のパター
ンを上記した配置の制約を考慮しながら特別に作成しな
ければならず、マスクの製造に多大な時間と労力とを要
してしまう問題がある。
一方、遮光領域に開ロバターンを形成し、開ロバターン
を透過した光と透過領域を透過した光との間に位相差を
生じさせる特開昭62−67514号公報の技術におい
ては上記公報と同様、パターンが集積回路パターンのよ
うに複雑で、かつ微細な場合、開ロバターンの配置が困
難となる。例えば遮光領域のパターン幅が細くなると、
開ロバターンの配置が困難となってしまう問題がる。
また、この従来技術においては、透過領域の微細化に伴
い透過領域の隅部の光強度が低下することについて充分
な考慮がなされておらず、投影されたパターン像の隅部
が丸みを帯びてしまう問題がある。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その
目的は、マスクに形成されたパターンの転写精度を向上
させることのできる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、光の位相をシフトさせる手段を備
えるマスクの製造時間を短縮させることのできる技術を
提供することにある。
本発明の他の目的は、投影像の各辺のみならず、隅部の
解像度も向上させることのできる技術を提供することに
ある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、明
細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、遮光領域および透過
領域を備え、少なくとも部分的にコヒーレントな光の照
射によって所定パターンを転写するマスクであって、前
記透過領域の一部に透過光の位相をシフトさせる位相シ
フト部を形成し、前記位相シフト部を透過した光と、前
記位相シフト部が形成されていない透過領域を透過した
光との間に位相差が生じ、前記光の干渉光が、前記透過
領域と遮光領域との境界部において弱め合うように、前
記位相シフト部を配置したマスクである。
請求項5および9記載の発明は、位相シフト部のパター
ンデータを遮光領域または透過領域のパターンデータに
基づいて自動的に作成するマスクの製造方法である。
請求項14記載の発明は、遮光領域および透過領域をマ
スク基板に備え、少なくとも部分的にコヒーレントな光
の照射によって所定パターンを転写するマスクであって
、前記遮光領域の一部に、前記マスク基板の主面に達す
る溝を形成するとともに、前記溝を透過した光と前記透
過領域を透過した光との間に位相差が生じ、前記光の干
渉光が、前記遮光領域の端部において弱め合うように、
前記溝の下方の前記マスク基板に位相シフト溝を形成し
たマスクである。
請求項18記載の発明は、遮光領域および透過領域をマ
スク基板に備え、少なくとも部分的にコヒーレントな光
の照射によって所定パターンを転写するマスクであって
、前記遮光領域の一部に、前記マスク基板の主面に達す
る溝を形成し、前記溝を透過した光と前記透過領域を透
過した光との間に位相差が生じ、前記光の干渉光が、前
記遮光領域の端部において弱め合うように前記溝の上方
に透明膜を設けるとともに、前記透過領域の隅部にサブ
透過領域を形成したマスクである。
〔作用〕
上記した請求項1記載の発明によれば、露光の際、各々
の透過領域において、位置シフト部を透過した光と、こ
れが形成されていない部分を透過した光とが、透過領域
と遮光領域との境界部分において弱め合うように干渉す
ることにより、ウェハ上に投影される像の輪郭部分のぼ
けが低減し、投影像のコントラストが大幅に改善され、
解像度および焦点深度を大幅に向上させることができる
特に、本発明の場合、一つの透過領域の内部で位相差を
生じさせるため、マスク上のパターンが複雑であっても
位相シフト部の配置に制約が生じない。また、遮光領域
のパターン幅が細くなっても、位相シフト部の配置が困
難となることもない。
上記した請求項5および9記載の発明によれば、透明膜
または位相シフト溝のパターンデータを特別に作成する
必要がないため、光の位相シフト手段を備えるマスクの
製造時間を大幅に短縮させることができる。
上記した請求項14記載の発明によれば、露光の際、透
過領域を透過した光と、遮光領域に形成された溝および
位相シフト溝を透過した光とが、遮光領域の端部におい
て弱め合うように干渉することにより、投影像の輪郭部
分のぼけが低減し、そのコントラストが大幅に改善され
、解像度および焦点深度を大幅に向上させることができ
る。
上記した請求項18記載の発明によれば、透過領域の隅
部にサブ透過領域を設けたことにより、透過領域の隅部
の光強度が増加するため、投影像の各辺の解像度のみな
らず、隅部の解像度も向上させることが可能となる。
〔実施例1〕 第1図は本発明の一実施例であるマスクの要部断面図、
第2図(a)〜(C)はこのマスクの製造工程を示すマ
スクの要部断面図、第3図(a)は第1図に示したマス
クの露光状態を示す断面図、第3図(ハ)〜(6)はこ
のマスクの透過領域を透過した光の振幅および強度を示
す説明図である。
第1図に示す本実施例1のマスク1aは、例えば半導体
集積回路装置の所定の製造工程で用いられるレチクルで
ある。なふ、本実施例1のマスク1aには、例えば実寸
の5倍の集積回路パターンの原画が形成されている。
マスク1aを構成する透明なマスク基板(以下、単に基
板という)2は、例えば屈折率1.47の合成石英ガラ
ス等からなる。基板2の主面上には、例えば厚さ500
〜3000人程の金属層3が所定の形状にパターン形成
されている。
金属層3は、例えばCr膜から構成されており、露光に
際しては遮光領域へとなる。なお、金属層3は、Cr層
の上層に酸化クロムを積層した積層構造としても良い。
また、金属層3が除去されている部分は、露光に際して
透過領域Bとなる。そして、マスクla上に形成された
集積回路パターンの原画は、遮光領域Aと透過領域Bと
によって構成されている。
本実施例1のマスクlaにおいては、上記した金属層3
のパターン幅よりも僅かに幅広にパターン形成された透
明膜4aが、その一部を金属層3の輪郭部から透過領域
已にはみ出させた状態でマスクla上に配置されている
。したがって、一つの透過領域Bは、透明膜4aに被覆
された領域と透明膜4aに被覆されていない領域とから
構成されている。
透明膜4aは、例えば酸化インジウム(I n。
や)からなる。透明膜4aの材料には、透過率が基板2
に対して充分高く (少なくとも90%以上必要)、か
つ基板2との接着性の高い材料が選択されている。透明
膜4aのはみ出した部分の幅は、例えば透過領域Bのパ
ターン幅を2μm程とすると、0.5μm程である。透
明膜4aは、透明膜4aの基板2の主面からの厚さをX
I 、透明膜4aの屈折率をrz 、露光の際に照射さ
れる光の波長をλとすると、X+=λ/ (2(n、−
1−1)〕の関係を満たすように形成されている。これ
は露光の際、一つの透過領域Bを透過した光のうち、透
明膜4aを透過した光と、通常の透過領域Bを透過した
光との間に180度の位相差を生じさせるためである。
例えば露光の際に照射される光の波長λを0.365.
um(i線)、透明膜4a(7)屈折¥−nを1.5と
した場合には、透明膜4aの基板2の主面からの厚さX
、は、0.37μm程にすれば良い。なあ、図示はしな
いが、マスク1aには、例えば透明膜4aを形成する際
、金属層3との位置合わせをするための位置合わせマー
クが形成されている。
次に、本実施例1のマスク1aの製造方法を第2図(a
)〜(C)により説明する。
まず、合成石英ガラス等からなる透明な基板2の表面を
研磨、洗浄した後、第2図(a)に示すように、その主
面上に、例えば草さ500〜3000人程のCr等から
なる金属層3をスパッタリング法等により形成する。次
いで、この金属層3の上面に、例えば0.4〜0.8μ
mの7オトレジスト(以下、レジストという)5aを塗
布する。続いて、レジスト5aをプリベークした後、図
示しない磁気テープ等に予めコード化された半導体集積
回路装置の集積回路パターンデータに基づいて電子線露
光方式等によりレジス)5aの所定部分に電子線Eを照
射する。な右、集積回路パターンデータには、パターン
の位置座標や形状等が記録されている。
次いで、第2図(b)に示すように、例えばレジスト5
aの露光部分を所定の現像液により除去した後、露出し
た金属層3をドライエツチング法等によりエツチング除
去して所定の形状にパターン形成する。
続いて、レジスト5aをレジスト剥離液により除去し、
基板2を洗浄、検査した後、第2図(C)に示すように
、基板2の主面上に酸化インジウム(InOイ)等から
なる透明膜4aをスパッタリング法等により被着する。
この際、透明M4aの基板2の主面からの厚さXl  
は、例えば0.37μm程である。
その後、透明膜4aの上面に、例えば0.4〜0゜8μ
mのレジスト5bを塗布し、さらにその上面に、例えば
厚さ0.05μmのアルミニウム〈A72)からなる帯
電防止層6をスパッタリング法等により形成する。
次いで、透明膜4aのパターンデータに基づいて電子線
露光方式等によりレジス)5bに透明膜4aのパターン
を転写する。
透明膜4aのパターンデータは、上記した集積回路パタ
ーンデータの遮光領域Aまたは透過領域Bのパターン幅
を拡大または縮小して自動的に作成する。例えば本実施
例1においては、遮光領域Aのパターン幅を、例えば0
.5〜2.0μm程太らせることにより、透明膜4aの
パターンデータを自動的に作成するようになっている。
その後、現像、透明膜4aの所定部分のエツチング、レ
ジス)5bの除去、さらに洗浄、検査等の工程を経て、
第1図に示したマスク1aが製造される。
このようにして製造されたマスク1aを用いてレジスト
が塗布されたウェハ上にマスクla上の集積回路パター
ンを転写するには、例えば以下のようにする。
すなわち、図示しない縮小投影露光装置にマスクlaお
よびウェハを配置して、マスク1a上の集積回路パター
ンの原画を光学的に115に縮小してウェハ上に投影す
るとともに、ウェハを順次ステップ状に移動させるたび
に、投影露光を繰り返すことによって、マスクla上の
集積回路パターンをウェハ全面に転写する。
次に、本実施例1の作用を第3図(a)〜(d)により
説明する。
第3図(a)に示す本実施例1のマスク1aにおいては
、マスクla上に形成された所定の集積回路パターンの
原画を縮小投影露光法等によりウェハ上に転写する際、
マスク1aの各々の透過領域已において、透明膜4aを
透過した光と、通常の透過領域Bを透過した光との間に
180度の位相差が生じる(第3図(b)、(C))。
ここで、同一の透過領域Bを透過した互いに逆位相の透
過光は、透明膜4aが透過領域Bの周辺に配置されてい
るため、透過領域Bと遮光領域Aとの境界部において弱
め合う。したがって、ウェハ上に投影される像の輪郭部
分のぼけが低減し、投影像のコントラストが大幅に改善
され、解像度および焦点深度が大幅に向上する(第3図
(d))。
なお、光強度は、光の振幅の2乗となるため、ウェハ上
における光振幅の負側の波形は、第3図(社)に示すよ
うに正側に反転される。
このように本実施例1によれば、以下の効果を得ること
が可能となる。
(1)、!光に際して、各々の透過領域Bを透過した光
のうち、透明膜4aを透過した光と、透明膜4aのない
領域を透過した光との間に180度の位相差が生じ、こ
れらの光が遮光領域へと透過領域Bとの境界部において
弱め合うようにしたことにより、ウェハ上に投影される
像の輪郭部分のぼけを低減させることが可能となる。こ
の結果、投影像のコントラストを大幅に改善することが
でき、解像度および焦点深度を大幅に向上させることが
可能となる。
(2)、上記(1)により、露光余裕を広くすることが
可能となる。
(3)、一つの透過領域Bの内部で位相差を生じさせる
ため、マスクla上のパターンが複雑であっても、透明
膜4aの配置に制約が生じることがない。
また、遮光領域Aのパターン幅が細くても透明膜4aの
配置が困難となることもない。この結果、マスクla上
に形成されたパターンが、集積回路パターンのように複
雑であり、かつ微細であっても、部分的にパターン転写
精度が低下することがなく、マスクla上に形成された
パターン全体の転写精度を大幅に向上させることが可能
となる。
(4)、透明膜4aのパターンデータを遮光領域Aまた
は透過領域Bのパターンデータに基づいて自動的に作成
することにより、透明膜4aのパターンデータを短時間
で、かつ容易に作成することができるため、位相シフト
・マスクの製造時間を大幅に短縮させることが可能とな
る。
〔実施例2〕 第4図は本発明の他の実施例であるマスクの要部断面図
、第5図(a)は第4図に示したマスクの露光状態を示
す断面図、第5図ら)〜(イ)は第4図に示したマスク
の透過領域を透過した光の振幅および強度を示す説明図
である。
第4図に示す本実施例2のマスク1bにおいては、透明
膜4bが透過領域Bの中央付近に配置されている。
この場合においても、透明膜4bを、その厚さxl が
、X+=λ/ [2(n、  −1) ) (7)関係
を満たすように、基板2上に形成することにより、第5
図(a)〜(6)で示すように、マスク1bの各々の透
過領域B、Bにおいて、透明膜4bを透過した光と、通
常の透過領域Bを透過した光との間に180度の位相差
が生じ(第5図(b)、 (C)) 、これらの光が透
過領域Bとそれに隣接する遮光領域A。
Aとの境界部分において弱め合うことにより、ウェハ上
に投影される像の輪郭部分のぼけを低減することが可能
となる。この結果、投影像のコントラストを大幅に改善
することができ、解像度および焦点深度を大幅に向上さ
せることが可能となる(第5図(6))。
また、この場合、透明膜4bのパターンデータは、例え
ば集積回路パターンのパターンデータをポジネガ反転さ
せて得られた透過領域Bのパターンを所定寸法幅だけ細
らせることにより自動的に作成すれば良い。
したがって、本実施例2によれば、前記実施例1と同様
の効果を得ることが可能となる。
〔実施例3〕 第6図は本発明の他の実施例であるマスクの要部断面図
、第7図は第6図に示したマスクの要部平面図、第8図
はこのマスクの製造に用いられる集束イオンビーム装置
の構成図、第9図(a)、(b)はこのマスクの製造工
程を示すマスクの要部断面図、第10図は位相シフト溝
のパターンデータの作成手順を示すフロー図、第11図
(a)は第6図に示したマスクの露光状態を示す断面図
、第11図(b)〜(d)は第6図に示したマスクの透
過領域を透過した光の振幅および強度を示す説明図であ
る。
以下、本実施例3のマスクを第6図および第7図により
説明する。なお、第7図の斜線は遮光領域へを示してい
る。
本実施例3のマスクlcにおいては、露光の際に透過領
域Bを透過した光に位相差を生じさせる手段として、前
記実施例1の透明膜4aに代えて位相シフト溝7aが基
板2に形成されている。
位相シフト溝7aは、透過領域Bの周辺に配置されてい
る。すなわち、位相シフト溝7aは、金属層3の輪郭部
に沿って配置されている。位相シフト溝7aの幅は、例
えば透過領域Bのパターン幅を2.0μmとすると、0
.5μm程である。そして、位相シフト溝7aは、その
深さをd1基板2の屈折率をn2、N光の際に照射され
る光の波長をλとすると、d=λ/ (2(n2−1>
)の関係を満たすように形成されている。これは露光の
際、各々の透過領域Bを透過した光のうち、位相シフト
溝7aを透過した光の位相と、通常の透過領域Bを透過
した光の位相との間に180度の位相差を生じさせるた
めである。例えば露光の際に照射される光の波長λを0
.365μm(i線)とした場合には、位相シフト溝7
aの深さdは、0゜39μm程にすれば良い。なふ、図
示はしないがマスクICには、例えば位相シフトm1 
aを形成する際に金属層3との位置合わせをするための
位置合わせマークが形成されている。
次に、このマスクICの製造に用いられる集束イオンビ
ーム装Wt8を第8図により説明する。
装置本体の上部に設けられたイオン源9の内部には、図
示はしないが、例えばガリウム(Ga)等の溶融液体金
属などが収容されている。イオン源9の下方には、引き
出し電極10が設置されており、その下方には、静電レ
ンズにより構成された第2レンズ電極11bおよび第1
アパーチヤ電極12aが設置されている。アパーチャ電
極12aの下方には、第2レンズ電極11b、第27パ
ーチヤ電極12b、ビーム照射の0NSOFFを制御す
るブランキング電極13、さらに第3アパーチヤ電極1
2cおよび偏向電極14が設置されている。
このような各電極の構成によって、イオン源9から放出
されたイオンビームは、上記ブランキング電極13およ
び偏向電極14によって制御され、保持器15に保持さ
れるパターン形成前のマスクICに照射されるようにな
っている。そして、イオンビームは、その走査の際に、
例えば0.02 X0302μmのビクセル単位毎に、
ビーム照射時間および走査回数を予め設定することによ
って、金属層3または基板2をエツチング加工できる。
保持器15は、X、Y方向に移動可能な試料台16上に
設置されており、試料台16は、傍部に設けられたレー
ザーミラー17を介してレーザー干渉測長器18によっ
てその位置認識が行われ、試料台駆動モータエ9によっ
てその位置合わせが行われるようになっている。なお、
保持器15の上方には、二次イオン・二次電子検出器2
0が設電されており、被加工物からの二次イオンおよび
二次電子の発生を検出できるようになっている。
また、上記した二次イオン・二次電子検出器20の上方
には、電子シャワー放射部21が設置されており、被加
工物の帯電を防止できるようになっている。
以上に説明した処理系内部は、図中、上記した試料台1
6の下方に示された真空ポンプ22によって真空状態が
維持される構造となっている。また、上記した各処理系
は、装置本体の外部に設けられた各制御部23〜27に
よってその作動が制御されており、各制御部23〜27
は、さらに各インターフェイス部28〜32を介して制
御コンビコータ33によって制御される構造となってい
る。制御コンピュータ33は、ターミナル34、データ
を記録する磁気ディスク装置35およびMTデツキ36
を備えている。
次に、本実施例3のマスクICの製造方法を第8図、第
9図(a)、(b)および第10図により説明する。
まず、第9図(a)に示すように、研磨、洗浄した基板
2の主面に、例えば500〜3000人の金属層3をス
パッタリング法等により形成した後、マスクICを集束
イオンビーム装置8の保持器15に保持する。
次いで、イオン源9からイオンビームを放出し、このイ
オンビームを上記各電極により、例えば0゜5μmのビ
ーム径に集束する。この際、1.5μ八へ度のイオンビ
ーム電流が得られる。そして、この集束したイオンビー
ムを予めMTデツキ36の磁気テープに記録された集積
回路パターンのパターンデータに基づいて金属層3の所
定部分に照射し、金属層3をエツチングする。この際、
ビクセル当たりの照射時間は、例えば3 X I O−
’秒、ビームの走査回数は、30回程度である。このよ
うにして、第9図0))に示すように、金属層3をパタ
ーン形成する。なお、金属層3のパターン形成は、前記
実施例1のように電子線露光法等によっても良い。
その後、マスクICに形成された図示しない位置合わせ
マークに所定量のイオンビームを照射し、発生した二次
電子を二次イオン・二次電子検出器20により検出して
、その検出データにより位置合わせマークの位置座標を
算出する。
そして、算出された位置合わせマークの位置座標をもと
に、イオンビームが位相シフト溝7aを形成する位置に
照射されるように、試料台16を移動する。
次いで、位相シフト溝7aのパターンデータに基づいて
、金属層3の輪郭部に沿って、金属層3のパターン形成
により露出した基板2にイオンビームを照射し、位相シ
フト溝?a(第6図)を形成する。この際、集束イオン
ビームによれば、位相シフト溝7aの深さ、幅等を容易
に、かつ精度良く設定することができる。
位相シフト溝7aのパターンデータは、遮光領域A(ま
たは透過領域B)のパターンデータと、遮領域A(また
は透過領域B)のパターンを拡大または縮小して得られ
たパターンデータとを論理演算することによって作成す
る。
例えば第10図に示すように、まず、LSI回路設計工
程(ステップ101 a) 、CADデザインデータ工
程(10l b) 、ブーリアンオア工程(IOIC)
によって集積回路パターンデータを作成した後、サイジ
ング工程(102)で、遮光領域Aのパターン幅を所定
寸法だけ太らせたパターンのデータを作成する。同時に
、リバーストーン工程(103)で、集積回路パターン
のパターンデータをポジネガ反転して透過領域Bのパタ
ーンのデータを作成する。そして、これらのパターンデ
ータの論理積(AND)をとる(104)ことによって
位相シフト溝7aのパターンデータを自動的に作成する
(105)。
次に、位相シフト溝7aを形成した後、マスクICに形
成された位相シフト溝7aの底面を、例えばフレオン(
CF4)系のガスプラズマにより、ドライエツチングし
て平坦化する。このように位相シフト溝7aの底面を平
坦化することによって、この溝を透過する光の位相の操
作性を向上させることが可能となる。なお、ドライエツ
チング処理に際しては、フレオン系のガスを、例えばQ
、1Torrに減圧されたプラズマドライエツチング処
理室内に29sec/min供給する。
このようにして第6図および第7図に示したマスクIC
が製造される。
次に、本実施例3のマスクICの作用を第11図(a)
〜(6)により説明する。
第11図(a)に示すマスクIC上の所定の集積回路パ
ターンの原画を縮小投影露光法等により転写する際、マ
スクlcの各々の透過領域已において、位相シフト溝7
aを透過した光と、通常の透過領域Bを透過した光との
間には、180度の位相差が生じる(第11図ら)、 
 (C))。
ここで、同一の透過領域Bを透過した互いに逆位相の透
過光は、位相シフト溝7aがマスクIC上の透過領域B
の周辺に配置されているため、透過領域Bと遮光領域A
との境界部において弱め合う。したがって、ウェハ上に
投影される像の輪郭部分のぼけが低減し、投影像のコン
トラストが大幅に改善され、解像度および焦点深度が大
幅に向上する(第11図(d))。なお、光強度は、光
の振幅の2乗となるため、ウェハ上における光振幅の負
側の波形は、第11図(6)に示すように正側に反転さ
れる。
このように本実施例3によれば、以下の効果を得ること
ができる。
(1)、露光に際して、各々の透過領域Bを透過した光
のうち、位相シフト溝7aを透過した光と、通常の透過
領域Bを透過した光との間に180度の位相差が生じ、
これら光が遮光領域Aと透過領域Bとの境界部分におい
て弱め合うようにしたことにより、ウェハ上に投影され
る像の輪郭部分のぼけを低減させることが可能となる。
この結果、投影像のコントラストを大幅に改善すること
ができ、解像度および焦点深度を大幅に向上させること
が可能となる。
(2)、上記(1)により、露光余裕を広くすることが
可能となる。
(3)、一つの透過領域Bの内部で位相差を生じさせる
ため、マスクIC上のパターンが複雑であっても、位相
シフト溝7aの配置に制約が生じない。
また、遮光領域Aのパターン幅が細くても位相シフ)1
7 aの配置が困難となることもない。この結果、マス
クIC上に形成されたパターンが、集積回路パターンの
ように、複雑であり、かつ微細であっても、部分的にパ
ターン転写精度が低下することがなく、マスクIC上に
形成されたパターン全体の転写精度を大幅に向上させる
ことが可能となる。
(4)  位相シフト溝7aのパターンデータを遮光領
域Aまたは透過領域Bのパターンデータに基づいて自動
的に作成することにより、位相シフト溝7aのパターン
データを容易に作成することができ、かつその作成時間
を大幅に短縮することが可能となる。
(5)、光の位相シフト手段を前記実施例1.2の透明
膜に代えて位相シフト溝7aとしたことにより、マスク
ICの製造に際して透明膜の形成工程を必要としない。
(6)9  上記(4)および(5)に加えて、金属層
3を集束イオンビームによってパターンデータする際、
位相シフト溝7aを併せて形成することにより、光の位
相シフト手段として透明膜を用いたマスクよりもマスク
の製造プロセスを容易にすることができ、かつその製造
時間を大幅に短縮させることが可能となる。
(力9位相シフトマスクの製造プロセスを容易にするこ
とが可能となるため、光の位相シフト手段として透明膜
を用いたマスクよりも外観欠陥や異物の付着あるいは傷
等を大幅に低減することが可能となる。
(8)2位相シフトaTHの場合、位相シフト用の透明
膜のようにマスク製造後の照射光や露光光により、例え
ば膜質が劣化したり、透過率が劣化したり、あるいは基
板2との接着性が劣化したりすることがない。
(9)、上記(8)により、光の位相シフト手段として
透明膜を用いたマスクよりもマスク寿命を向上させるこ
とが可能となる。
σQ、上記〔8〕により、光の位相シフト手段として透
明膜を用いたマスクよりも光の位相操作精度を長期にわ
たって保持することが可能となる。
0り1位相シフ)17aの場合、光の位相シフト手段と
して透明膜を用いた場合のような膜質や透過率あるいは
接着性の劣化、並びに膜の剥離等を考慮する必要がない
ため、マスクICに対して高温中におけるオゾン硫酸洗
浄や高圧水スクラブ洗浄等の処理を施すことが可能とな
る。
叩、上記αDにより、光の位相シフト手段として透明膜
を用いたマスクよりも異物の除去処理を良好に行うこと
が可能となる。
〔実施例4〕 第12図は本発明の他の実施例であるマスクの要部断面
図、第13図(a)は第12図に示したマスクの露光状
態を示す断面図、第13図(b)〜(d)は第12図に
示したマスクの透過領域を透過した光の振幅および強度
を示す説明図である。
第12図に示す本実施例4のマスク1dにおいては、位
相シフト溝7bが透過領域Bの中央付近に配置されてい
る。
この場合においても、位相シフト溝7bを、その深さd
が、d=λ/ (2(n、 −1) 〕の関係を満たす
ように基板2に形成することにより、第13図(a)〜
(6)で示すように、マスク1dの各々の透過領域B、
Bにおいて、位相シフト溝7bを透過した光と通常の透
過領域Bを透過した光との間に180度の位相差が生じ
(第13図(b)、(C))、これらの光が透過領域B
とそれに隣接する遮光領域A、Aとの境界部分において
弱め合うことにより、ウェハ上に投影される像の輪郭部
分のぼけを低減することが可能となる。この結果、投影
像のコントラストを大幅に改善することができ、解像度
および焦点深度を大幅に向上させることが可能となる(
第13図(6))。
また、この場合、位相シフト溝7bのパターンデータは
、例えば集積回路パターンのパターンデータをポジネガ
反転させて得られた透過領域Bのパターンを所定寸法幅
だけ細らせることにより自動的に作成すれば良い。
したがって、本実施例4によれば、前記実施例3と同様
の効果を得ることが可能となる。
〔実施例5〕 第14図は本発明のさらに他の実施例であるマスクの要
部断面図、第15図は第14図に示したマスクの要部平
面図、第16図は溝およびサブ透過領域のパターンデー
タ作成例を説明するためのマスクの要部平面図、第17
図は第16図に示した溝およびサブ透過領域のパターン
データの作成手順を示すフロー図、第18図(a)〜(
i)は第16図に示した溝およびサブ透過領域のパター
ンの作成工程におけるパターン形状を示す説明図、第1
9図(a)は第14図および第15図のマスクの露光状
態を示す断面図、第19図(5)〜(6)は第14図お
よび第15図に示したマスクの透過領域を透過した光の
振幅および強度を示す説明図である。
以下、本実施例5のマスク1eを第14図および第15
図により説明する。
本実施例5のマスクICにおいては、遮光領域Aを構成
する金属層3に、その上面から基板2の主面に達する溝
37が複数箇所設けられている。
溝37は、第15図に示すように、矩形状の透過領域B
、Bを囲むように、透過領域Bの各辺に沿って平行に配
置されている。溝37の幅は、例えば0.5μm程であ
る。
溝37の上部には、例えば屈折率が1.5の酸化インジ
ウム(Ink、)等からなる透明膜4Cが設けられてい
る。
マスク1eは、透明膜4Cによって、露光に際して透明
膜4Cおよび溝37を透過した光と、透過領域Bを透過
した光との間に位相差が生じる構造となっている。
透明膜4Cは、透明膜4Cの基板2の主面からの厚さを
X2 とすると、前記実施例1と同様、X=λ/ (2
(n、 −1) )の関係を満たすように形成されてい
る。これは、露光の際、マスクICに照射された光のう
ち、透明膜4Cおよび溝37を透過した光の位相と、透
過領域Bを透過した光の位相との間に180度の位相差
を生じさせるためである。例えば露光の際に照射される
光の波長λを0.365μm(i線)とした場合には、
透明膜4Cの基板2の主面からの厚さX、は、0.37
μm程とすれば良い。
さらに、本実施例5においては、第15図に示すように
、矩形状の透過領域Bの四隅に、例えば0、5 Xo、
 5μm程の寸法を有する矩形状のサブ透過領域Cが設
けられている。これは、現像後にウェハ上に形成される
パターンの四隅が、集積回路パターンの微細化につれて
、マスクle上の集積回路パターンと異なり直角になら
ず丸みを帯びてしまう不具合を防止するためである。す
なわち、集積回路パターンにおいて、光強度が最も低下
し易く、歪みが大きくなってしまう四隅に、サブ透過領
域Cを設けることによって、四隅付近の光強度を増加さ
せて投影像を補正している。なお、図示はしないが、マ
スクICには、例えば溝37や透明膜4Cを形成する際
、それらと金属層3との位置合わせをするための位置合
わせマークが形成されている。
このようなマスクleを製造するには、例えば次によう
にする。
すなわち、まず、研磨、洗浄した基板2の主面に、例え
ば500〜3000人程の金属層3をスパッタリング法
等により形成した後、これを前記実施例3で説明した集
束イオンビーム装置8の保持器15に保持する。
次いで、予めMTデツキ36の磁気テープに記録されて
いる集積回路パターンデータに基づいて、基板2の主面
上の金属層3を集束イオンビームによりパターン形成す
る。
その後、同じ<MTデツキ36の磁気テープに予め記録
されている溝37およびサブ透過領域Cのパターンデー
タに基づいて、基板2の主面上の金属層3に集束イオン
ビームを照射し、金属層3に溝37を形成する。
溝37およびサブ透過領域Cのパターンデータは、後述
するように、矩形状の透過領域已に対する配置規則を設
定しておくことによって、自動的に作成されるようにな
っている。
そして、集積回路パターンのパターンデータと溝37お
よびサブ透過領域Cのパターンデータとに基づいて透明
膜4Cのパターンデータを作成し、これに基づいて透明
膜4CをマスクIC上に前記実施例1と同様にして形成
する。
ここで、第16図に示すような集積回路パターンを例と
して、それに形成された溝37およびサブ透過領域Cの
パターンデータの作成方法を第17図のフロー図に沿っ
て、第18図(a)〜(i)を用いて説明する。なお、
第16図には、図面を見易(するため、透明膜4Cは図
示しない。また、第18図(a)〜(i)の斜線は各工
程で作成されたパターンを示している。
まず、LSI回路設計工程、CADデザインデータ工程
、ブーリアンオア工程によって、第18図(a)に示す
ように透過領域Bのパターン38のデータを作成する(
ステップ101a〜101 c)。
続いて、サイジング1の工程により、第18図(b)に
示すように、透過領域Bのパターン幅を、例えば2.0
μm程太6せたパターン39を作成する(102 a)
同時に、サイジング2の工程により、第18図(C))
に示すように、透過領域Bのパターン幅を、例えば1.
0μm程太6せたパターン40を作成する(102 b
)。
次いで、コーナクリッピング工程により、第18図(6
)に示すように、パターン39の隅部のみを抽出したパ
ターン41のデータを作成した後(103a)、作成さ
れたパターン41のデータをリバーストーン工程により
ポジネガ反転させて、第18図(e)に示すパターン4
2のデータを作成する(104 a)。
また、一方では、上記サイジング2の工程で作成された
パターン40をリバーストーン工程によりポジネガ反転
させて、第18図(0に示すパターン43のデータを作
成する(103b)。
そして、第18図(b)、  (e)、  (f)に示
したパターン39.42.43のデータの論理積をとる
ことにより、第18図(g)に示すように溝37のパタ
ーン44のデータを作成する(105 a、  l O
6a)。
一方、第18図(C)で示したパターン40のデータと
第18図(d)で示したパターン41のデータとの論理
積をとることによって、第18図(社)に示すパターン
45のデータを作成する(104 b)。
続いて、作成されたパターン450面積すが、パターン
41の面積aの1/2よりも小さいか否かを判定する(
105 b)。この結果、面積すが面積aの1/2より
小さいパターンのみを選択し、第18図(1)に示すサ
ブ透過領域Cのパターン46のデータを作成する(10
6 b)。パターン45の面積を所定値と比較した理由
は、透過領域Bのパターン38の凸状の隅部のみにサブ
透過領域Cを付加するためである。
次に、本実施例5の作用を第19図(a)〜(d)によ
り説明する。
第19図(a)に示すマスクIC上の所定の集積回路パ
ターンの原画を縮小露光法等によりウェハ上に転写する
際、マスクICの各々の透過領域Bにおいて、透明膜4
Cおよび溝37を透過した光と、透過領域Bを透過した
光との間には、180度の位相差が生じる(第19図(
b)、(C))。
ここで、透明膜4C右よび溝37を透過した光と、透過
領域Bを透過した光とが、透過領域已に隣接する遮光領
域へ、への端部において弱め合う。
したがって、ウェハ上に投影される像の輪郭部分のぼけ
が低減し、投影像のコントラストが大幅に改善され、解
像度および焦点深度が大幅に向上する。な右、光強度は
、光の振幅の2乗となるため、ウェハ上における光振幅
の負側の波形は、第19図(6)に示すように、正側に
反転される。
このように本実施例5によれば、以下の効果を得ること
が可能となる。
(1)、  !光に際して、マスク1eに照射された光
のうち、透明膜4Cおよび溝37を透過した光と、透過
領域Bを透過した光との間に180度の位相差が生じ、
これら光が遮光領IAの端部において弱め合うようにし
たことにより、ウェハ上に投影される像の輪郭部分のぼ
けを低減させることが可能となる。この結果、投影像の
コントラストを大幅に改善することができ、解像度およ
び焦点深度を大幅に向上させることが可能となる。
(2)、上記(1)により、露光余裕を広くすることが
可能となる。
(3)、上記(1)により、パターン転写精度を向上さ
せることが可能となる。
(4)、透過領域Bの四隅にサブ透過領域Cを設けたこ
とにより、投影像の四隅の光強度が増加するため、その
解像度を向上させることが可能となり、パターン転写精
度をさらに向上させることが可能となる。
(5)、溝37および透明膜4Cのパターンを自動的に
作成することにより、位相シフトマスクの製造時間を従
来よりも大幅に短縮させることが可能となる。
〔実施例6〕 第20図は本発明のさらに他の実施例を示すマスクの要
部断面図、第21図はこのマスクの要部平面図、第22
図(a)は第20図および第21図のマスクの露光状態
を示す断面図、第22図ら)〜(6)は透過領域を透過
した光の振幅および強度を示す説明図である。
以下、本実施例6のマスク1fを第20図および第21
図により説明する。
本実施例6のマスク1fにおいては、露光に際して溝3
7を透過した光と透過領域Bを透過した光との間に位相
差を生じさせる手段として、前記実施例5の透明膜4C
に代えて位相シフト溝7Cが溝37の下部の基板2に形
成されている。
位相シフト溝7Cは、その深さをd1基板2の屈折率を
n2、N先光の波長をλとすると、前記実施例3と同様
、d=λ/ [2(n、−1>)の関係を満たすように
形成されている。
例えば光の波長λを、0゜365μm(i線)とした場
合、位相シフト溝7bの深さdは0.39μm程とすれ
ば良い。
位相シフト溝7Cの底面は、そこを透過する光の操作性
を向上させるため、前記実施例3と同様にプラズマドラ
イエツチング処理が施され略平坦化されている。位相シ
フト溝7Cは、例えば溝37を形成する際、集束イオン
ビームの走査回数を増やして基板2を深さdだけエツチ
ングすることにより形成する。
また、本実施例6においても前記実施例5と同様、′s
21図に示すように、矩形状の透過領域Bの四隅に、例
えば0.5 Xo、 5μm程の矩形状のサブ透過領域
Cが設けられている。なお、図示はしないが、マスク1
fには、例えば溝37やサブ透過領域Cを形成する際、
それらと金属層3との位置合わせをするための位置合わ
せマークが形成されている。
溝37およびサブ透過領域Cのパターンデータは、例え
ば前記実施例5と同様にして作成する。
また、この場合、位相シフト溝7Cのパターンデータは
、溝37のパターンデータと同一である。
次に、本実施例6の作用を第22図(a)〜(d)によ
り説明する。
第22図(a)に示すマスクlf上の所定の集積回路パ
ターンの原画を縮小露光法等によりウェハ上に転写する
際、溝37および位相シフト溝7cを透過した光と、透
過領域Bを透過した光との間には180度の位相差が生
じる(第13図(b)、(C))。
ここで、マスク1fに照射された光のうち、溝37およ
び位相シフト溝7Cを透過した光と、透過領域Bを透過
した光とが、透過領域已に隣接する遮光領域A、Aの端
部において弱め合う。したがって、ウェハ上に投影され
る像の輪郭部分のぼけが低減し、投影像のコントラスト
が大幅に改善され、解像度右よび焦点深度が大幅に向上
する(第22図(社))。なお、光強度は、光の振幅の
2乗となるため、ウェハ上における光振幅の負側の波形
は、第22図(d)に示すように正側に反転される。
以上、本実施例6においては、前記実施例5の(1)〜
(5)の効果の他に、以下の効果を得ることが可能とな
る。
(1)、光の位相シフト手段を透明膜4Cに代えて位相
シフト溝7cとしたことにより、マスク1fの製造に際
して位相シフト用の透明膜の形成工程を必要としない。
り2)、上記(1)に加えて、集束イオンビームによっ
て金属層3に溝37を形成する際、位相シフト溝7Cを
併せて形成することにより、前記実施例5のマスク1e
よりも位相シフトマスクの製造プロセスを容易にするこ
とができ、かつその製造時間を大幅に短縮させることが
可能となる。
(3)1位相シフトマスクの製造プロセスを容易にする
ことが可能となるため、前記実施例5のマスクleより
も外観欠陥や異物の付着、傷等を大幅に低減することが
可能となる。
(4)6位相シフ、ト溝7Cの場合、位相シフト用の透
明膜のようにマスク製造後の照射光や露光光により、例
えば膜質が劣化したり、透過率が劣化したり、あるいは
基板2との接着性が劣化したりすることがない。
(5)、上記(4)により、光の位相シフト手段として
透明膜を用いたマスクよりも寿命を向上させることが可
能となる。
(6)、上記(4)により、光の位相シフト手段として
透明膜を用いたマスクよりも光の位相操作精度を長期に
わたって保持することが可能となる。
(7)0位相シフト溝7Cの場合、光の位相シフト手段
として透明膜を用いた場合のような膜質や透過率あるい
は接着性の劣化、並びに膜の剥離等を考慮する必要がな
いため、マスク1fに対して高温でのオゾン硫酸洗浄や
高圧水スクラブ洗浄等の処理を施すことが可能となる。
(8〕、上記(7)により、光の位相シフト手段として
透明膜を用いたマスクよりも異物の除去処理を良好に行
うことが可能となる。
〔実施例7〕 第23図は本発明のさらに他の実施例を示すマスクの要
部断面図である。
第23図に示す本実施例7のマスク1gにおいては、遮
光領域Aを挟む一対の透通領域B、Bの少なくとも一方
に位相シフト溝7dが形成されている。
位相シフト溝7dの底面は、そこを透過する光の位相の
操作性を向上させるため、前記実施例3と同様にプラズ
マドライエツチング処理が施され略平坦化されている。
本実施例7は、光の位相をシフトさせる意味に右いて、
一対の透過領域の一方に透明膜を設ける従来の技術と同
様であり、例えばメモリセルのように集積回路パターン
が単純に配置されるような部分にふいて適用することが
可能である。
位相シフト溝7dは、例えば前記実施例6と同様、金属
層3を集束イオンビームによりエツチングして透過領域
Bを形成する際、ビームの走査回数を増やして基板2を
深さdだけエツチングして形成する。
以上、本実施例7によれば、以下の効果を得ることが可
能となる。
(1)、i!光に際して、遮光領域Aを挟む一対の透過
領域E、Bの各々の透過領域Bを透過した光の開に18
0度の位相差を生じさせたことにより、遮光領域Aを挟
む各々の透過領域Bを透過した光が、遮光領域へにおい
て弱め合うため、一対の透過領域已に挟まれた遮光領域
Aの像の解像度が向上し、パターン転写精度を向上させ
ることが可能となる。
(2)、光の位相シフト手段を従来の透明膜に代えて位
相シフト溝7dとしたことにより、マスクIgの製造に
際して透明膜の形成工程を必要としない。
(3)、上記(2)に加えて、金属層3を集束イオンビ
ームによってパターンニングする際、位相シフト溝7d
を併せて形成することにより、従来よりも位相シフトマ
スクの製造プロセスを容易にすることができ、かつその
製造時間を大幅に短縮させることが可能となる。
(4)1位相シフトマスクの製造プロセスを容易にする
ことが可能となるため、従来よりも外観欠陥や異物の付
着、傷等を大幅に低減することが可能となる。
(5)1位相シフト溝7dの場合、従来の位相シフト用
の透明膜のようにマスク製造後の照射光や露光光により
、例えば膜質や透過率あるいは接着性が劣化することが
ない。
(6)、上記(5)により、光の位相シフト手段を備え
るマスクの寿命を従来よりも向上させることが可能とな
る。
(7)、上記(5)により、光の位相操作精度を従来よ
りも長期にわたって保持することができる。
(8)6位相シフト溝7dは、位相シフト用の透明膜の
ような膜質や透過率あるいは接着性の劣化、並びに膜の
剥離等を考慮する必要がないため、マスク1gに対して
高温でのオゾン硫酸洗浄や高圧水スクラブ洗浄等の処理
を施すことが可能となる。
(9)、上記(8)により、透明膜を用いたマスクより
も異物の除去処理を良好に行うことが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき
具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。
例えば前記実施例3においては、位相シフト溝のパター
ンデータを遮光領域のパターンを拡大して作成されたパ
ターンデータと透過領域のパターンデータとの論理積を
とることによって作成した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく種々変更可能であり、例え
ば遮光領域のパターンを拡大して作成されたパターンか
ら元の遮光領域のパターンの差をとって作成しても良い
また、前記実施例1. 2. 5において、透明膜を酸
化インジウムとした場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、例えば二酸化ケイ素、窒化シリ
コン、フッ化マグネシウムあるいはポリメチルメタクリ
レート等でも良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野である半導体集積回路装置
の製造工程に用いられるマスクに適用した場合について
説明したが、これに限定されず種々適用可能であり、フ
ォトリソグラフィ技術により、所定の基板上に所定のパ
ターンを転写することを必要とする技術分野に適用可能
である。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、露光の際、各
々の透過領域において、透明膜あるいは位相シフト溝を
透過した光と、これらが形成されていない部分を透過し
た光とが、透過領域と遮光領域との境界部分において弱
め合うように干渉させることにより、ウェハ上に投影さ
れる像の輪郭部分のぼけが低減し、投影像のコントラス
トが大幅に改善され、解像度および焦点深度を大幅に向
上させることができる。特に、この場合、一つの透過領
域を透過した光の中で位相差を生じさせるため、マスク
上のパターンが複雑であっても°透明膜の配置に制約が
生じない。また、遮光領域のパターン幅が細くとも透明
膜の配置が困難となることもない。この結果、マスク上
のパターンが集積回路パターンのように複雑であり、か
つ微細であっても、部分的にパターン転写精度が低下す
ることがなく、マスク上に形成されたパターン全体の転
写精度を大幅に向上させることが可能となる。
請求項5または9記載の発明によれば、透明膜または位
相シフト溝のパターンデータを特別に作成する必要がな
いため、光の位相シフト手段を備えるマスクの製造時間
を大幅に短縮させることができる。
請求項14記載の発明によれば、露光の際、透過領域を
透過した光と、遮光領域に形成された溝および位相シフ
ト溝を透過した光とが、遮光領域の端部において弱め合
うように干渉させることにより、ウェハ上に投影される
像の輪郭部分のぼけが低減し、投影像のコントラストが
大幅に改善され、解像度および焦点深度を大幅に向上さ
せることができる。この結果、パターン転写精度を向上
させることが可能となる。
請求項18記載の発明によれば、透過領域の隅部に設け
られたサブ透過領域により、透過領域の隅部の光強度が
増加するため、投影像の各辺の解像度のみならず投影像
の隅部の解像度も向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるマスクの要部断面図、 第2図(a)〜(C)はこのマスクの製造工程を示すマ
スクの要部断面図、 第3図(a)は第1図のマスクの露光状態を示す断面図
、 第3図ら)〜(社)はこのマスクの透過領域を透過した
光の振幅および強度を示す説明図、 第4図は本発明の他の実施例であるマスクの要部断面図
、 第5図(a)は第4図に示したマスクの露光状態を示す
断面図、 第5図ら〕〜(社)は第4図に示したマスクの透過領域
を透過した光の振幅および強度を示す説明図、第6図は
本発明の他の実施例であるマスクの要部断面図、 第7図は第6図に示したマスクの要部平面図、第8図は
このマスクの製造に用いられる集束イオンビーム装置の
構成図、 第91ffl(a)、υはこのマスクの製造工程を示す
マスクの要部断面図、 第10図は位相シフト溝のパターンデータの作成手順を
示すフロー図、 第11図(a)は第6図に示したマスクの露光状態を示
す断面図、 第11図(ハ)〜(社)は第6図に示したマスクの透過
領域を透過した光の振幅および強度を示す説明図、第1
2図は本発明の他の実施例であるマスクの要部断面図、 第13図(a)は第12図に示したマスクの露光状態を
示す断面図、 第13図(b)〜(6)は第12図に示したマスクの透
過領域を透過した光の振幅および強度を示す説明図、 第14図は本発明のさらに他の実施例であるマスク、の
要部断面図、 第15図は第14図に示したマスクの要部平面図、 第16図は溝およびサブ透過領域のパターンデータ作成
例を説明するためのマスクの要部平面図、第17図は第
16図に示した溝およびサブ透過領域のパターンデータ
の作成手順を示すフロー図、第18図(a)〜(i)は
第16図に示した溝およびサブ透過領域のパターンの作
成工程におけるパターン形状を示す説明図、 第19図(a)は第14図および第15図のマスクの露
光状態を示す断面図、 第19図(b)〜(6)は第14図および第15図に示
したマスクの透過領域を透過した光の振幅および強度を
示す説明図、 第20図は本発明のさらに他の実施例を示すマスクの要
部断面図、 第21図はこのマスクの要部平面図、 第22図(a)は第20図および第21図のマスクの露
光状態を示す断面図、 第22図(b)〜(6)は透過領域を透過した光の振幅
および強度を示す説明図、 第23図は本発明のさらに他の実施例を示すマスクの要
部断面図、 第24図(a)は従来のマスクの露光状態を示す断面図
、 第24図(ハ)〜(6)は従来のマスクの透過領域を透
過した光の振幅および強度を示す説明図、第25図(a
)は従来のマスクの露光状態を示す断面図、 第25図ら)〜(社)は従来のマスクの透過領域を透過
した光の振幅および強度を示す説明図、第26図は従来
のマスクを示す部分平面図である。 1a〜1g・・・マスク、2・・・マスク基板、3・・
・金属層、4a〜4C・・・透明膜、5a。 5b・・・レジスト、6・・・帯電防止層、7a〜7d
・・・位相シフト溝、8・・・集束イオンビーム装置、
9・・・イオン源、10・・・引き出し電極、lla、
llb・・・第1、第2レンズ電極、12a〜12C・
・・第1〜第3アパーチヤ電極、13・・・ブランキン
グ電極、14・・・偏向電極、15・・・保持器、16
・・・試料台、17・・・レーザーミラー 18・・・
レーザー干渉測長器、19・・・試料台駆動モーフ、2
0・・・二次イオン・二次電子検出器、21・・・電子
シャワー放射部、22・・・真空ポンプ、23〜27・
・・制御部、28〜32・・・インターフェイス部、3
3・・・制御コンピユータ、34・・・ターミナル、3
5・・・磁気ディスク装置、36・・・MTデツキ、3
7・・・溝、38〜46・・・パターン、A・・・遮光
領域、Bパ・・透過領域、C・・・サブ透過領域、E・
・・電子線、50.51・・・従来のマスク、52・・
・透明材料、53・・・集積回路パターン、P−P s
  ・・・従来のマスクにふける透過領域、N ’= 
N s  ・・・従来のマスクにおける遮光領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、遮光領域および透過領域を備え、少なくとも部分的
    にコヒーレントな光の照射によって所定パターンを転写
    するマスクであって、前記透過領域の一部に透過光の位
    相をシフトさせる位相シフト部を形成し、前記位相シフ
    ト部を透過した光と、前記位相シフト部が形成されてい
    ない透過領域を透過した光との間に位相差が生じ、前記
    光の干渉光が、前記透過領域と遮光領域との境界部にお
    いて弱め合うように、前記位相シフト部を配置したこと
    を特徴とするマスク。 2、前記位相シフト部が透明膜であり、前記透明膜を前
    記透過領域の周辺に配置したことを特徴とする請求項1
    記載のマスク。 3、前記位相シフト部が透明膜であり、前記透明膜を前
    記透過領域の中央に配置したことを特徴とする請求項1
    記載のマスク。 4、前記透明膜のマスク基板の主面からの厚さをX、前
    記透明膜の屈折率をn_1、照射される光の波長をλと
    すると、前記透明膜の厚さXは、X=λ/〔2(n_1
    −1)〕の関係を満たすことを特徴とする請求項2また
    は3記載のマスク。 5、請求項2または3記載のマスクを製造する際、前記
    透明膜のパターンデータを前記遮光領域または前記透過
    領域のパターンを拡大または縮小することによって自動
    的に作成することを特徴とするマスクの製造方法。 6、前記位相シフト部がマスク基板に形成された位相シ
    フト溝であり、前記位相シフト溝を前記透過領域の周辺
    に配置したことを特徴とする請求項1記載のマスク。 7、前記位相シフト部がマスク基板に形成された位相シ
    フト溝であり、前記位相シフト溝を前記透過領域の中央
    に配置したことを特徴とする請求項1記載のマスク。 8、前記位相シフト溝の深さをd、前記マスク基板の屈
    折率をn_2、照射される光の波長をλとすると、位相
    シフト溝の深さdは、d=λ/〔2(n_2−1)〕の
    関係を満たすことを特徴とする請求項6または7記載の
    マスク。 9、請求項6または7記載のマスクを製造する際、前記
    位相シフト溝のパターンデータを、前記遮光領域または
    前記透過領域のパターンデータと前記遮光領域または前
    記透過領域のパターンを拡大または縮小して得られたパ
    ターンデータとを論理演算することによって自動的に作
    成することを特徴とするマスクの製造方法。 10、請求項6記載のマスクを製造する際、前記位相シ
    フト溝のパターンデータを、前記透過領域のパターンデ
    ータと前記遮光領域のパターンを拡大して得られたパタ
    ーンデータとの論理積によって自動的に作成することを
    特徴とするマスクの製造方法。 11、請求項7記載のマスクを製造する際、前記位相シ
    フト溝のパターンデータを前記透過領域のパターンデー
    タを縮小することによって自動的に作成することを特徴
    とするマスクの製造方法。 12、請求項6または7記載のマスクを製造する際、前
    記透過領域および前記位相シフト溝を集束イオンビーム
    によって同時に形成することを特徴とするマスクの製造
    方法。 13、請求項6または7記載のマスクを製造する際、前
    記位相シフト溝をマスク基板に形成した後、前記位相シ
    フト溝の底面をドライエッチング処理によって平坦化す
    ることを特徴とするマスクの製造方法。 14、遮光領域および透過領域をマスク基板に備え、少
    なくとも部分的にコヒーレントな光の照射によって所定
    パターンを転写するマスクであって、前記遮光領域の一
    部に、前記マスク基板の主面に達する溝を形成するとと
    もに、前記溝を透過した光と前記透過領域を透過した光
    との間に位相差が生じ、前記光の干渉光が、前記遮光領
    域の端部において弱め合うように、前記溝の下方のマス
    ク基板に位相シフト溝を形成したことを特徴とするマス
    ク。 15、前記位相シフト溝の深さをd、前記マスク基板の
    屈折率をn_2、照射される光の波長をλとすると、位
    相シフト溝の深さdは、d=λ/〔2(n_2−1)〕
    の関係を満たすことを特徴とする請求項14記載のマス
    ク。 16、請求項14記載のマスクを製造する際、前記溝お
    よび前記位相シフト溝を、集束イオンビームによって同
    時に形成することを特徴とするマスクの製造方法。 17、請求項14記載のマスクを製造する際、前記位相
    シフト溝をマスク基板に形成した後、前記位相シフト溝
    の底面をドライエッチング処理によって平坦化すること
    を特徴とするマスクの製造方法。 18、遮光領域および透過領域をマスク基板に備え、少
    なくとも部分的にコヒーレントな光の照射によって所定
    パターンを転写するマスクであって、前記遮光領域の一
    部に、前記マスク基板の主面に達する溝を形成し、前記
    溝を透過した光と前記透過領域を透過した光との間に位
    相差が生じ、前記光の干渉光が、前記遮光領域の端部に
    おいて弱め合うように、前記溝の上方に透明膜を設ける
    とともに、前記透過領域の隅部にサブ透過領域を形成し
    たことを特徴とするマスク。 19、遮光領域を挟む一対の透過領域をマスク基板上に
    備え、少なくとも部分的にコヒーレントな光の照射によ
    って所定パターンを転写するマスクであって、前記一対
    の透過領域のどちらか一方に各々の透過領域を透過した
    光の間に位相差を生じさせる位相シフト溝を形成したこ
    とを特徴とするマスク。 20、前記位相シフト溝の深さをd、前記マスク基板の
    屈折率をn_2、照射される光の波長をλとすると、位
    相シフト溝の深さdは、d=λ/〔2(n_2−1)〕
    の関係を満たすことを特徴とする請求項19記載のマス
    ク。 21、請求項19記載のマスクを製造する際、前記透過
    領域および前記位相シフト溝を集束イオンビームによっ
    て同時に形成することを特徴とするマスクの製造方法。
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