JPH0311527A - ヘリックス型進行波管の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明はヘリックス型進行波管の製造方法に係り、特
にその遅波回路部の製造方法に関する。

（従来の技術） 一般にヘリックス型進行波管は、電子ビームを使用して
マイクロ波の増幅を行なわせるものであるが、従来のヘ
リックス型進行波管は第４図及び第５図に示すように構
成され、第４図は全体を示し、第５図は遅波回路部及び
周期磁界装置を拡大して示している。

即ち、この種進行波管は、電子ビームを射出する電子銃
部１と、電子ビームとマイクロ波が相互作用する遅波回
路部２と、マイクロ波との相互作用を終了した電子を捕
獲するコレクタ部３と、マイクロ波を遅波回路部２に導
くためのマイクロ波入力部４と、増幅されたマイクロ波
を外部回路に取出すためのマイクロ波出力部５と、電子
ビームを集束するための磁界を与える周期磁界装置６と
を備えている。

このようなヘリックス型進行波管における遅波回路部及
び周期磁界装置は第４図に示すように構成され、パイプ
状真空外囲器７内にヘリックス８が配設され、このヘリ
ックス８は複数のヘリックス支持棒９により支持固定さ
れている。又、真空外囲器７の外周には、周期磁界装置
６として複数の永久磁石１０と複数のポールピース１１
が交互に配設され、このポールピース１１は放熱板を介
してベースプレート（共に図示せず）に接続されている
。尚、第４図中の１２は、ヘリックス支持棒９に被覆さ
れた電磁波減衰器を示す。

さて、動作時には、電子銃部１から射出された電子ビー
ムがヘリックス８内に入射され、周期磁界装置６により
発散することなくコレクタ部３に到達するが、その間、
マイクロ波入力部４よりヘリックス８に伝えられたマイ
クロ波は、その管軸方向の位相速度が電子ビームの速度
とほぼ等しくなり、電子ビームとの相互作用によって増
幅され、マイクロ波出力部５より取出される。

この動作の間、ヘリックス８を伝播するマイクロ波の損
失及び電子ビームのヘリックス８への流入等により、ヘ
リックス８には数〜数１０ワットの発熱が生じ、特に周
波数及び出力の増加に伴い、この傾向が顕著になる。

（発明が解決しようとする課題） 従来、ヘリックス８での発熱はＢｅＯ等からなる熱伝導
の大きいヘリックス支持棒９を用いて真空外囲器７から
ベースプレート等に逃がしている。

しかし、圧入方式にて製造した遅波回路部２においては
、真空外囲器７として用いている殆どのパイプはステン
レス製であり、ヘリックス８に用いる金属及びヘリック
ス支持棒９として用いるセラミックスと比べて、熱膨張
係数が大きく、高温動作時において十分な機械的接触が
得られない。

又、発生した熱は、ヘリックス支持棒９、真空外囲器７
、ポールピース］１そして放熱板を介してベースプレー
ｌ・へ発散するために、十分な熱伝達を得ることが出来
ず、ヘリックス８の温度上昇による回路損失の増加等に
より出力低下及び出力の不安定の可能性が生じる。

そこで従来、この問題を解決するために、真空外囲器と
してポールピースと同内径のリングを用い、このリング
とポールピースとを交互に同心的に配置し、焼きばめ方
式で遅波回路部を製造していた。この方法は、真空外囲
器となるポールピースとリングのみを高温に加熱し、熱
膨張させて内径を大きくシ、ヘリックス８とヘリックス
支持棒９を挿入する方法と、ヘリックス８とヘリックス
支持棒９及びポールピースとリングとの高温時の熱膨張
差を利用して挿入する方法であるが、いずれも高温で作
業しなければならず、技術的に困難であり、組立て性が
悪い。

この発明は、高出力化及び高周波化が図れ、且つ組立て
性の優れた進行波管の製造方法を提供することを目的と
する。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） この発明は、ヘリックス及び複数のヘリックス支持棒を
取囲むパイプ状真空外囲器を、予めスリツー・を有する
ポールピースと非磁性スペーサの交互配列で構成し、内
部にヘリックス及び複数のヘリックス支持棒を挿入し、
外圧をかけてスリットを閉じ、気密接合して組立てるヘ
リックス型進行波管の製造方法である。

（作用） この発明によれば、ヘリックス、ヘリックス支持棒、及
びポールピースの伝熱結合を確実に出来、熱を真空外聞
器を介することなく直接ポールピースへ伝達させて発散
出来るため、放熱性が向上し、出力低下、出力変動を防
ぐことが出来る。

又、組立て性の良い遅波回路を有する進行波管を提供す
ることが出来る。

（実施例） 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明するが、この発明は進行波管のうち遅波回路部の製造
方法であるので、遅波回路部の製造方法についてのみ述
べることにする。

この発明における遅波回路部の製造方法は第１図乃至第
３図に示すように構成され、従来例（第５図）と同一箇
所は同一符号を付すことにする。

即ち、第１図（ａ）、（ｂ）に示すように遅波回路部の
パイプ状真空外囲器は、この発明では、周期磁界装置を
構成するポールピース１１と非磁性スペーサ１３の交互
配列により構成されている。

そして、ポールピース１］は第２図（ａ）、（ｂ）に示
すように構成され、半断面Ｔ字状にしてスリット１４が
設けられている。又、非磁性スペーサ１３は第３図（ａ
）、（ｂ）に示すように構成され、リング状にしてスリ
ット１５か設けられている。尚、８はヘリックスであり
、９はヘリックス支持棒、］２は電磁波減衰器である。

組立て時には、パイプ状真空外囲器を、予めスリット１
４、］５をそれぞれ有するポールピース１］と非磁性ス
ペーサ１３の交互配列で構成し、内部にヘリックス８及
び複数のヘリックス支持棒９を挿入し、外圧をかけてス
リット１４．１５を閉し、気密ろう接して組立てる。尚
、第１図の符号Ｂは、このろう接部を表わしている。

［発明の効果］ この発明によれば、ヘリックス及び複数のヘリックス支
持棒を取囲むパイプ状真空外囲器を、予めスリットを有
するポールピースと非磁性スペーサの交互配列で構成し
、内部にヘリックス及び複数のヘリックス支持棒を挿入
し、外圧をかけてスリットを閉じ、気密ろう接して組立
てるので、ヘリックス、ヘリックス支持棒及びポールピ
ース、スペーサの相互の密接が確実に得られ、発生した
熱の伝達性を向上することが出来る。

その結果、高温動作時の出力低ド及び出力変動を防ぐこ
とが出来る。又、ヘリックス、ヘリックス支持棒の挿入
が容品であり、組立て性が優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）はこの発明の一実施例に係る製造
方法により製造された進行波管の高周波作用部付近を示
す縦断面図と横断面図、第２図（ａ）、（ｂ）は第１図
の進行波管におけるパイプ状真空外囲器構成するポール
ピースを示す正面図と平面図、第３図（ａ）、（ｂ）は
同じく非磁性スペーサを示す正面図と平面図、第４図は
従来の製造方法により製造された進行波管の全体を示す
縦断面図、第５図は同じく遅波回路部付近を示す縦断面
図である。 ８・・・ヘリックス、９・・・ヘリックス支持棒、１１
・・・ポールピース、１３・・・スペーサ、１４．１５
・・・スリット、Ｂ・・・気密接合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヘリックス及び複数のヘリックス支持棒を取囲むパイプ
   状真空外囲器を、予めスリットを有するポールピースと
   非磁性スペーサの交互配列で構成し、内部に上記ヘリッ
   クス及び複数のヘリックス支持棒を挿入し、外圧をかけ
   て上記スリットを閉じ、気密接合して組立てることを特
   徴とするヘリックス型進行波管の製造方法。