JPH03111182A - 3次元運動機構 - Google Patents

3次元運動機構

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JPH03111182A
JPH03111182A JP24516289A JP24516289A JPH03111182A JP H03111182 A JPH03111182 A JP H03111182A JP 24516289 A JP24516289 A JP 24516289A JP 24516289 A JP24516289 A JP 24516289A JP H03111182 A JPH03111182 A JP H03111182A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、3次元空間内で任意に位置決めすることので
きる3次元運動機構に関するもので、特に、壁面歩行ロ
ボットの脚機構や重力方向に設置されるマニピュレータ
の腕機構等に適した3次元運動機構に関するものである
(従来の技術) ビルや石油タンクのような大形建造物の壁面の点検や清
掃等を行う場合には、その壁面に沿って移動させること
のできる壁面移動装置が用いられる。そのような壁面移
動装置には種々のものがあり、壁面に吸着しながら移動
する壁面吸着移動機械も、これまでにいくつか提案され
ている。その主なものとしては、負圧吸着や磁気吸着を
行う壁面吸着ユニットを複数個用い、交互に吸着脱離を
繰り返しながら胴体をスライドさせることにより移動す
るもの、あるいは吸着車輪の回転により壁面に吸着しな
がら移動するもの等が挙げられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、そのような壁面吸着移動機械では、平坦
な垂直壁面や円筒面あるいは球面状などの壁面での移動
は可能としても、ビルのコーナ一部を横切っての移動や
大きな突起のある壁面での移動、あるいは壁から天井へ
の移動というような、多様な壁面での移動を達成するこ
とはできない。
そのような多様な壁面にも対応することができるように
するためには、胴体に複数組の脚機構を取り付けた歩行
ロボットとすることが考えられる。その場合、その脚機
構には、3次元運動をさせることが必要となる。すなわ
ち、少なくとも3自由度を持たせることが必要となる。
そのように3自由度を有する運動機構としては、例えば
直交する3組のアクチュエータを用いた3軸直交座標型
の機構がある。しかしながら、壁面を垂直に上昇するよ
うな動作を基本とする壁面歩行ロボットの場合には、重
力方向に大きな負荷がかかるので、3軸直交座標型の脚
機構を用いたものでは、重力方向のアクチュエータの出
力を特に大きくすることが必要となる。しかも、姿勢に
よっては他のアクチュエータにも大きな負荷がかかるの
で、それらのアクチュエータの出力も大きくしておかな
ければならない。したがって、各アクチュエータがいず
れも大形のものとなり、脚機構自体が極めて重くなって
しまう。
また、関節型の3自由度運動機構もあるが、そのような
機構を壁面歩行ロボットの脚機構に用いた場合には、直
列に配置される各関節に大きなトルクを発生させること
が必要となる。したがって、やはり脚機構の重量が増大
してしまう。
このように、壁面歩行ロボットは壁面を垂直に上昇する
ような動作を基本とするので、自重をできるだけ軽くし
、しかも膨出力は大きくしなければならない。そのため
に、従来の3自由度運動機構、すなわち3次元運動機構
では、壁面歩行ロボットの脚機構としての実現性は低い
ものどなっていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、壁面歩行ロボットの脚機構などに適し
た3次元運動機構を得ることである。
すなわち、本発明の目的は、軽量で、しかも高い出力を
発生し得る3次元運動機構を得ることである。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明では、3本の伸縮ア
クチュエータを並列に使用する並列リンク系によって3
次元運動機構を構成するようにしている。3本の伸縮ア
クチュエータは、互いに平行ないしは小角度をなすよう
に配置される。そして、その基端が基体の異なる3点に
それぞれ回動自在に連結され、その先端が自由端フレー
ムの異なる3点にそれぞれ回動自在に連結される。自由
端フレームは、基体にユニバーサルジヨイントを介して
連結される支持ロッドに嵌合され、その軸線のまわりの
回転は不能であるが軸線方向には摺動自在に支持される
。その自由端フレームには、壁面吸着ユニット等の効果
器ユニットが取り付けられている。
(作用) このように構成することにより、3本のアクチュエータ
をそれぞれ作動させ、その長さを変えると、自由端フレ
ームの3次元位置が変化する。その場合、自由端フレー
ムは支持ロンドに嵌合され、軸線方向の摺動のみが許容
されるようにされているので、その姿勢は一義的に定め
られる。したがって、3本のアクチュエータの長さを適
宜設定すれば、自由端フレームに取り付けられている効
果器ユニットを3次元空間内の所望の位置に位置させる
ことができる。
その場合、通常の運動姿勢では3本のアクチュエータが
できるだけ重力方向に沿って配置されるようにする。そ
のようにすると、その運動機構に作用する荷重はそれら
3本のアクチュエータによってほぼ均等に分担されるこ
とになる。しかも、運動機構に加わる曲げモーメントは
、自由端フレームが摺動自在に嵌合されている支持ロッ
トによって支持される。したがって、十分な運動の自由
度を与えながら、各アクチュエータを小出力のものとす
ることができ、運動機構全体を軽量化することができる
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
図中、第1.2図は本発明による3次元運動機構を脚機
構として用いた壁面歩行ロボットの一実施例を示す概略
正面図及び側面図であり、第3,4図はそのロボットの
脚機構の斜視図及び縦断側面図である。
第1.2図に示されているように、この壁面歩行ロボッ
ト1は、基体としての胴体2と、その胴体2に取り付け
られる4組の脚機構33、・・・とからなっている。各
脚機構3の先端には、壁面4に吸着させるための効果器
ユニットである壁面吸着ユニット5が取り付けられてい
る。
第3.4図から明らかなように、脚機構3は、3本の伸
縮アクチュエータ6.6.6を備えている。各アクチュ
エータ6はモータ7によって駆動されるボールねじ式の
もので、それぞれ独立して長さが変えられるようになっ
ている。これら3本のアクチュエータ6.6.6の基端
は、胴体2の一直線上にない3点においてそれぞれボー
ルジヨイント8あるいはユニバーサルジヨイントを介し
て胴体2に回動自在に連結されている。また、その先端
は、−直線上にない3点においてそれぞれボールジヨイ
ント9あるいはユニバーサルジヨイントを介して自由端
フレーム、すなわち脚フレーム10に回動自在に連結さ
れている。しかも、これらのアクチュエータ6.6.6
は、互いに平行ないしは小角度をなすように配置されて
いる。
脚フレーム10にはスプライン軸11が固着されている
。一方、胴体2には、支持ロッド12の基端がユニバー
サルジヨイント13を介して回動自在に支持されている
。そして、その支持ロッド12と脚フレーム10のスプ
ライン軸11とがスプライン嵌合されている。こうして
、脚フレーム10は、支持ロット12の軸線のまわりに
は回転不能であるがその軸線方向には摺動自在となるよ
うに支持されている。
壁面吸着ユニット5は、支持アーム14とその先端に取
り付けられる吸着盤15とを備えている。吸着盤15は
、磁力あるいは負圧によって壁面4に吸着するもので、
第5図に示されているように、アーム14の先端に設け
られるキャップ状の支持力発生部材14aによりゴム等
の弾性体16を介して支持されている。支持力発生部材
14aの周辺部には硬質ゴム等の摩擦部材14bが取り
付けられており、吸着盤15が壁面4に吸着し、しかも
壁面4に対して剪断的な力が作用するときに、耐摩耗性
を有し摩擦力の大きい摩擦部材14bによってその剪断
力が支持され、吸着盤15にはそれを引き剥がす力のみ
が働くようにされている。
一方、支持アーム14の基端側は、二股状の 0 分岐アーム部17a、17aを有するVアーム17の基
端部に、ボールジヨイント18を介して回動自在に連結
されている。その支持アーム14とVアーム17との間
にはコイルスプリング1.4. sが設けられており、
外力が働かない限り、支持アーム14がVアーム17に
対して一定の方向を向くようにされている。そして、そ
のVアーム17が、ユニバーサルジヨイント19を介し
て脚フレーム10の先端に回動自在に支持されている。
そのユニバーサルジヨイント19は、■アーム17の基
端部の軸線のまわり及びその軸線に直交する軸線のまわ
りの2自由度回転を許容するもので、その回転中心はボ
ールジヨイント18の回転中心に一致するようにされて
いる。
こうして、壁面吸着ユニット5は、脚フレーム10に対
して回動自在とされている。
■アーム17の分岐アーム部17a、17aの先端には
、平行保持機構20.20の一端がそれぞれ連結されて
いる。
1 第4図に示されているように、その平行保持機構20は
、可撓性デユープ状のアウタケーブル21と、そのアウ
タケーブル21に挿通されるインナケーブル22とによ
って構成されている。アウタケーブル21は、一端が脚
フレーム10のスプライン軸11の先端に固着され、胴
体2の内部で湾曲して、他端が胴体2の表面に固着され
ている。また、インナケーブル22は、一端が支持ロッ
ド12の先端部に固着され、アウタケーブル21を貫通
して、他端が壁面吸着ユニット5のVアーム17の先端
に固着されている。胴体2の内部では、インチケーブル
22が挿通されたアウタケーブル21が自由に撓み得る
ようにされている。
こうして、壁面吸着ユニット5は、異なる面内にそれぞ
れ配置される2組の平行保持機構20.20によって胴
体2に連結されている。
次に、このように構成された脚機構3の作用について説
明する。
第6図は、この脚機構3の基本構造の原理な2 説明するための説明図である。
この図に示されているように、いま、支持ロッド12は
原点0においてユニバーサルジヨイントにより胴体2に
連結され、Z軸方向に延びているものとする。また、3
本の伸縮アクチュエータ68,6□、63は、X軸上の
点Q及びY軸上の点R,Sにおいてそれぞれ胴体2に回
動自在に連結され、x−Z平面内の点A及びY−Z平面
内の点B、Cにおいてそれぞれ脚フレーム10に回動自
在に連結されているものとする。
この状態で、アクチュエータ6Iを伸縮作動させてその
長さを変えると、残りのアクチュエータ6□、63に拘
束されている脚フレーム10は、それらのアクチュエー
タ6g、6.を含む面とともにY軸のまわりに回転する
。したがって、その脚フレーム10に対する吸着盤15
の取り付は点PもY軸のまわりに回転する。また、アク
チュエータ62.63の一方を伸長させるとともに他方
を収縮させると、脚フ 3 レーム10がX軸のまわりに回転し、点PもX軸のまわ
りに回転する。そして、3本のアクチュエータ61.6
□、63を同時に伸縮させると、脚フレーム10が支持
ロッド12の軸線に沿って移動し、点PはZ軸方向に移
動する。
この間において、脚フレーム10は支持ロッド12にス
プライン結合されているので、脚フレーム10の各腕を
含む平面、すなわち点A。
B、Cを含む平面と支持ロッド12とがなす角は常に一
定に保たれる。したがって、点Pの3次元位置は一義的
に定められる。
この運動中に、脚フレーム10の各腕間にはモーメント
が生ずるが、そのモーメントはすべて支持ロット12に
より支持されるので、アクチュエ〜り61.6□、63
には曲げモーメントは働かない。もしも3本のアクチュ
エータ6+ 、62.63を1点において脚フレーム1
0に回動自在に連結することができれば、そのような各
腕間に生ずるモーメントはゼロにすることができるので
あるが、そのような連結は 4 機構的に著しく困難である。そこで、生成される内部モ
ーメントが小さく抑えられるようにするために、脚フレ
ーム10の各腕の長さは、アクチュエータ6□、62.
6sの端部の連結部が機構的に干渉し合うことのない範
囲内で、できるだけ短くされる。
このように、この脚機構3においては、3本のアクチュ
エータ6、.62.63によって3自由度が与えられる
ので、吸着盤15を空間的に任意の位置に移動させるこ
とができる。そして、3本のアクチュエータ6+ 、6
2.6sは平行ないしは小角度をなすように配置されて
いるので、それらを重力方向に向ければ、その脚機構3
に加わる荷重はそれら3本のアクチュエータ6□、6□
、63によってほぼ均等に支持されることになる。しか
も、脚機構3に作用する曲げモーメントは、脚フレーム
10から支持ロッド12に伝わり原点Oにおいて胴体2
により支持される。したがって、各アクチュエータ61
,6□、63は軸線方向の荷重を負担す 5 ればよいことになり、低出力で軽量なものとすることが
できる。
ところで、この脚機構3によれば、上述のように点Pの
3次元空間内での位置は決定されるのであるが、その脚
フレーム10の姿勢はその位置の変化に伴って変わって
しまう。そのために、このままでは、例えば脚フレーム
10がY−Z平面に対して傾くと、それまでY−Z平面
に対して一定方向に向けられていた吸着盤15が傾くこ
とになり、通常の歩行運動の障害となってしまう。そこ
で、脚フレーム10に取り付けられる吸着盤15の姿勢
を胴体2の姿勢と常に同一に保つ空間平行保持機構20
が更に導入されている。
第7図は、その空間平行保持機構2oの原理を説明する
ための説明図である。
この図に示されているように、いま、胴体2に点○で支
持ロッド12が回動自在に支持され、その支持ロッド1
2にスプライン結合された脚フレーム10に点Pで壁面
吸着ユニット56 が回動自在に支持されているものとする。そして、支持
ロッド12の先端のうち胴体2から離れた側の点をKと
し、脚フレーム10の胴体2寄りの点をLとする。脚フ
レーム10は、図示されていない伸縮アクチュエータに
より胴体2との間の距離が変えられるようになっている
この状態で、例えば脚フレーム10を胴体2に近づけ、
点012間を収縮させたとすると、点に、L間の間隔は
広がる。逆に、点012間の間隔を広げると、点に、L
は互いに近づく。
そして、点022間の間隔の変化量と点に、 L間の間
隔の変化量との和は常に一定である。
すなわち、 OP+KL=一定 となる。
そこで、点りと胴体2上の点Mとの間にアウタケーブル
21を設け、そのアウタケーブル21を通して点にと壁
面吸着ユニット5上の点Nとの間にインナケーブル22
を張る。なお、点0.M間の距離と点P、N間の距離と
は等し 7 くする。
このようにすると、インナケーブル22の全長は一定で
あるから、アウタケーブル21から露出している部分の
長さも一定で、 KL十MN=一定 となる。
したがって、当初 OP=MN  としておけば、点0
.P間の間隔がどのように変化してもその関係が保たれ
る。そして、OM= P N  であるから、四角形O
MNPは平行四辺形となる。その結果、脚フレーム10
が支持ロッド12とともに点Oのまわりに回動し、また
、支持ロッド12の軸線に沿って移動したときにも、常
に壁面吸着ユニット5は胴体2と平行に保たれることに
なる。
このように、この平行保持機構20は、2本のケーブル
21.22によって構成されるので、極めて軽量で、占
有スペースも小さくてよく、かつスムーズな作動を得る
ことができる。
インナケーブル22がたるむ恐れがある場合に 8 は、第7図に示されているようにインナケーブル22の
固定点Nとは反対側にスプリング23を取り付けるよう
にすればよい。また、このような平行保持機構20を一
対、点Pの両側に設けるようにしてもよい。
第3図に示されているように、脚機構3の脚フレームl
Oにユニバーサルジヨイント19を介して取り付けられ
た壁面吸着ユニット5のVアーム17は、このように構
成された一対の平行保持機構20.20によって胴体2
に連結されている。しかも、それらの平行保持機構20
.20は異なる面内に配置されている。したがって、脚
フレーム10が3次元運動するときにも、Vアーム17
は胴体2の面に対して常に平行状態に保たれる。すなわ
ち、脚フレーム10がどのように傾いても、■アーム1
7に対してボールジヨイント18及びスプリング14s
により常に同一方向を指向するように付勢された吸着盤
15は、常に一定方向に面することになる。その結果、
平坦な壁面4を歩行す 9 るときには、吸着盤15が常にその壁面4に対向するよ
うにすることができ、スムーズな安定した歩行を行わせ
ることが可能となる。
なお、この場合、吸着盤15はボールジヨイント18を
介して取り付けられているので、壁面4に対してほぼ平
行に保たれればよく、平行保持機構20に厳密性を求め
る必要はない。したがって、ケーブル21.22の固定
点等に多少の誤差があってもよい。
第1,2図に示されているように、このような脚機構3
を4組備えた歩行ロボット1が垂直壁面4を上昇すると
きには、胴体2をできるだけ壁面4に近づけて脚機構3
.3を上下に広げることにより、各脚機構3,3.・・
・がほぼ重力方向に配置される。したがって、各脚機構
3を構成する3本の伸縮アクチュエータ6もほぼ重力方
向に配置されることになる。そして、クロール歩容ある
いはトロット歩容、ペース歩容で歩行する。
クロール歩容の場合には、3絹の脚機構3を 0 壁面4に吸着させた状態で残りの1組の脚機構3を復帰
させ、その脚機構3を壁面4に吸着させた後、他の一組
の脚機構3を復帰させるという手順を繰り返す。その場
合、ロボット1の自重は、壁面4に吸着している3組の
脚機構3によって支持される。そして、各脚機構3に加
わる荷重は、3本の伸縮アクチュエータ6によってほぼ
均等に分担される。したがって、ロボット1は常に合計
9本のアクチュエータ6によって駆動されることになり
、個々のアクチュエータ6の出力は小さくても、全体と
しては十分な出力を得ることができる。こうして、出力
/重量比の高い駆動系となる。
そして、そのように各脚機構3によって大きな出力が得
られるので、対角2組の脚機構3を同時に復帰させるト
ロット歩容あるいはペース歩容をとることも可能となる
。その場合、復帰中の脚機構3においても前述のように
吸着盤15が壁面4に平行に保持され、壁面4にほとん
ど接する浮上状態で復帰させることができる1 ので、効率のよい歩行を行わせることができる。そして
、そのようなトロット歩容あるいはペース歩容とするこ
とにより、より高速の移動が可能となる。
このような壁面歩行ロボット1によれば、第8図に示さ
れているように大きな突起4aのある垂直壁面4での移
動も可能となる。突起4aを乗り越えるときには、各脚
機構3を胴体2に対して大きく回動させ、胴体2を壁面
4から遠ざけるようにすればよい。このときには、脚機
構3は重力方向に対して大きな角度をなすことになるが
、このような状態での歩行には高速性は求められないの
で、あえて各アクチュエータ6の出力を上げる必要はな
い。
また、第9図に示されているように、垂直壁面4から天
井4bへの移動も可能となる。その場合には、同図(A
)に示されているように胴体2を壁面4からやや離し、
上方1組の脚機構3を天井4bに吸着させた後、同図(
B)に示されているように胴体2を傾けながら、他の上
2 方1組の脚機構3を天井4bに吸着させる。そして、同
図(C)に示されているように残り2組の脚機構3を順
に天井4bに吸着させる。それによって、ロボット1は
垂直壁面4から天井4bに完全に移行することになる。
天井4bでは、ロボット1は、各脚機構3が重力方向と
なるように、胴体2を天井4bから遠く離した状態で歩
行する。
第9図(A)のような操作時において、吸着ユニット5
の吸着盤15は壁面4にほぼ平行に保持されているので
、脚機構3を天井4bに吸着させるとき、その吸着盤1
5が天井4bに対して大きな角度をなすことになるが、
その吸着盤15はスプリング1.4 sによって付勢さ
れているのみで、ボールジヨイント18によって回動自
在に支持されているので、天井4bへの接近方向を調整
したり、胴体2を傾けたりすることによって、大きな角
度をなす天井4b面にも確実に吸着させることができる
同様にして、第10図に示されているよう 3 に、ビルのコーナ一部のような直交する壁面4c、4d
を横切っての移動も可能となる。
なお、上記実施例においては、平行保持機構20として
アウタケーブル21とインナケーブル22とからなるも
のを用いることとしているが、その平行保持機構20と
しては、従来周知の平行リンクや油圧機構等からなるも
のを用いることもできる。しかしながら、ロボット】の
脚機構3のためには、軽量でコンバク]・に構成するこ
とのできる上記実施例のような機構が望ましい。
また、上記実施例においては、脚フレーム10にスプラ
イン軸11が一体に設けられ、そのスプライン軸11に
支持ロット12が嵌合されるものとしているが、支持ロ
ッド12をスプライン軸とし、それに脚フレーム10を
スプライン嵌合させるようにしてもよい。更に、これら
脚フレーム10と支持ロット12とを、ガイドレール及
びローラ等からなる簡単なスライド機構によって支持さ
せるようにすることもてき 4 る。
ロボット1に取り付けられる脚機構3は、2組以上であ
れば何組であってもよい。対環境適応性の点からは脚数
は多いほどよい。しかしながら、機構の単純化のために
は脚数は少ない方がよい。したがって、その脚数はロボ
ット1に求められる機能に応じて決定される。
また、本発明による3次元運動機構は、重力方向に対し
ては3本の伸縮アクチュエータによって強い支持力を発
生させることでき、しかも水平方向に対する運動の自由
度をも有するものであり、更に、平行保持機構を設ける
ことによって常に基体と平行に保つことができるという
ものであるから、上記実施例のような壁面歩行ロボット
1の脚機構3のほかにも種々のものに応用することがで
きる。
第11図は、天井から吊るした形式のマニピュレータに
適用した実施例を示すものである。
このマニピュレータ30の腕機構31は、上 5 記実施例の脚機構3と同様に構成されている。
すなわち、並列状に配置される3本の伸縮アクチュエー
タ32と1本の支持ロッド33とを備えている。それら
のアクチュエータ32及び支持ロッド33の基端は、基
体である天井34に回動自在に連結されている。また、
支持ロッド33には自由端フレーム35が摺動自在に支
持されており、その自由端フレーム35にアクチュエー
タ32の先端が回動自在に連結されている。そして、そ
の自由端フレーム35に、効果器ユニットであるグリッ
パ36が回動自在に支持され、平行保持機構37によっ
て常に天井34と平行、すなわち水平に保たれるように
されている。
このように構成されたマニピュレータ30においては、
グリッパ36の指が常に下方を向くので、支持台上など
に載置された物体38を確実に把持することができる。
そして、その荷重は3本のアクチュエータ32に分散さ
れて支持されるので、強力な支持力を得ることができ 
6 る。また、その腕機構31を3次元空間内で運動させる
ことができるので、物体38を任意の位置に移動させる
ことができる。物体38の水平面内での向きを変えるこ
となどが求められる場合には、グリッパ36に上下方向
軸線まわりの回転の自由度を与えておけばよい。
また、第12図は、本発明による3次元運動機構を適用
した搬送装置の実施例を示すものである。
この搬送装置40においては、その支持脚41に、上記
実施例の脚機構3あるいは腕機構31と同様な機構が用
いられている。その支持脚41は基体である床42に回
動自在に支持され、その上端に、効果器ユニットである
支持台43が取り付けられている。その支持台43は、
平行保持機構44によって床42と平行に保持されてい
る。
このような搬送装置40によれば、支持台43上に載置
される物体45の荷重は、重力方向に沿って配置される
3本の伸縮アクチュエー 7 タにより分散して支持される。したがって、各アクチュ
エータの出力は小さくても、重い物体45を支持するこ
とができる。そして、そのアクチュエータを伸縮させる
ことにより、水平状態を保ったまま支持台43を3次元
空間内で移動させることができる。こうして、重い物体
45を3次元的に搬送することのできる搬送装置40と
なる。
本発明は、このほか、位置の決定が重要で姿勢の決定は
あまり重要とされないようなときには、スチュアートプ
ラットホーム等にも採用することができる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、互い
に平行ないしは小角度をなすように配置される3本の伸
縮アクチュエータによって3自由度を与えるようにして
いるので、通常の作動時には各アクチュエータがほぼ重
力方向となるように配置することにより、個々のアクチ
ュエータの出力は小さくても、全体としては 8 大きな出力を得ることができる。そして、それらのアク
チュエータに支持される自由端フレームを、基体にユニ
バーサルジヨイントを介して連結される支持ロッドに摺
動自在に嵌合し、その支持ロットに対する回転は規制さ
れるようにしているので、自由端フレームに取り付けら
れる効果器ユニットの3次元位置が一義的に決定される
ばかりでなく、3次元運動機構に作用するモーメントが
その支持ロッドによって支持されるようになる。したが
って、各アクチュエータは軸線方向の荷重のみを分担す
ればよいことになり、そのアクチュエータを軽量小形化
することが可能となる。
こうして、出力/重量比の高い3次元運動機構を得るこ
とができる。
 9
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による3次元運動機構を脚機構として
用いた壁面歩行ロボットの一実施例を、垂直壁面を上昇
するときの状態で示す概略正面図、 第2図は、その側面図、 第3図は、そのロボットの脚機構を示す斜視図、 第4図は、その脚機構の縦断側面図、 第5図は、その脚機構の壁面吸着ユニット部分を示す拡
大縦断側面図、 第6図は、その脚機構の基本構造を示す説明図、 第7図は、その脚機構に用いられている平行保持機構の
原理を示す説明図、 第8図は、第1.2図の壁面歩行ロボットが、大きな突
起のある垂直壁面を上昇するときの状態を示す概略側面
図、 第9図は、そのロボットが垂直壁面から天井へと移動す
るときの状態を示す概略側面  0 図、 第10図は、そのロボットがビルのコーナ一部などを横
切って移動するときの状態を 示す概略平面図、 第11図は、本発明による3次元運動機構をマニピュレ
ータに適用した実施例を示す 概略側面図、 第12図は、本発明による3次元運動機構を搬送装置に
適用した実施例を示す概略側 面図である。 ■・・・壁面歩行ロボット  2・・・胴体(基体)3
・・・脚機構(3次元運動機構)  4・・・壁面5・
・・壁面吸着ユニット(効果器ユニット)6・・・伸縮
アクチュエータ 89・・・ボールジヨイント O・・・脚フレーム(自由端フレーム)1・・・スプラ
イン軸   12・・・支持ロッド3・・・ユニバーサ
ルジヨイント 1 4・・・支持アーム   15・・・吸着盤7・・・V
アーム   18・・・ポールジョイン]・9・・・ユ
ニバーサルジヨイント O・・・平行保持機構 1・・・アウタケーブル 2・・・インナケーブル 0・・・マニピュレータ ト・・腕機構(3次元運動機構) 2・・・伸縮アクチュエータ 3・・・支持ロッド   34・・・天井(基体)5・
・・自由端フレーム 6・・・グリッパ(効果器ユニツ]・)7・・・平行保
持機構 O・・・搬送装置 1・・・支持脚(3次元運動機構) 2・・・床(基体) 3・・・支持台(効果器ユニット) 4・・・平行保持機構 2 第1 図 第2 図 第11図 第12図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基端がユニバーサルジョイントを介して基体に連
    結される支持ロッドと、 その支持ロッドに嵌合され、その軸線のまわりの回転は
    不能であるが、軸線方向には摺動自在に支持される自由
    端フレームと、 基端が前記基体の一直線上にない3点にそれぞれ回動自
    在に連結されるとともに、先端が前記自由端フレームの
    一直線上にない3点にそれぞれ回動自在に連結され、互
    いに平行ないしは小角度をなすように配置される3本の
    伸縮アクチュエータとを備え、 前記自由端フレームに効果器ユニットが取り付けられて
    いる、 3次元運動機構。
  2. (2)前記効果器ユニットが前記自由端フレームに対し
    て回動自在に取り付けられており、 その効果器ユニットが、異なる面内にそれぞれ配置され
    る2組の平行保持機構を介して前記基体に連結されてい
    る、 請求項1記載の3次元運動機構。
  3. (3)前記平行保持機構が、一端が前記自由端フレーム
    の前記基体寄りの点に固定されるとともに他端が前記基
    体に固定される撓み自在のアウタケーブルと、そのアウ
    タケーブルに挿通され、一端が前記支持ロッドの前記基
    体から離れた点に固定されるとともに他端が前記効果器
    ユニットに固定されるインナケーブルとによつて構成さ
    れている、 請求項2記載の3次元運動機構。
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