JPH03109977A - 塗膜表面の改良方法 - Google Patents

塗膜表面の改良方法

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JPH03109977A
JPH03109977A JP24633889A JP24633889A JPH03109977A JP H03109977 A JPH03109977 A JP H03109977A JP 24633889 A JP24633889 A JP 24633889A JP 24633889 A JP24633889 A JP 24633889A JP H03109977 A JPH03109977 A JP H03109977A
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JP
Japan
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resin
acid
wax
unsaturated polyester
unsatd
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Pending
Application number
JP24633889A
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English (en)
Inventor
Shoichi Arazeki
荒関 正一
Isamu Suo
勇 周防
Takashi Iiyama
飯山 高志
Teruo Seto
瀬戸 輝夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築物の床材として有用な、液状塗膜材の塗膜
表面の改良方法に関する。
〔従来の技術とその課題〕
建物の床や廊下の塗装材として、エポキシ樹脂やウレタ
ン樹脂等の合成樹脂を塗布して、均一で平滑な仕上げを
行うことは一般的に行われている。
しかしながら、これらの樹脂は塗布してから硬化し、歩
行可能になるまでの養生時間がかかるため、その間、人
の出入りが止められ、他の仕事を行うことが出す、完工
期間が大幅に延びるため、より硬化の早い材料が要望さ
れている。
不飽和ポリエステル樹脂やアクリル樹脂は、ラジカル反
応で重合し、短時間に高分子化し、実用強度を早期に発
現することが出来るために、これらの要望に合致するも
のと期待できる。
特に、不飽和ポリエステル樹脂は、特開昭569291
7にも記載のごとく、構成成分や、分子中の架橋密度、
官能基の位置等を適宜選択することにより、防水材、床
材に適した樹脂設計が出来る。
しかしながら、不飽和ポリエステル樹脂は塗膜を形成せ
しめる際に、空気中の酸素により、咳塗膜材の表面が硬
化妨害を受けやすく、甚だしい場合には、不飽和ポリエ
ステル樹脂が硬化した後にも「べた付き」が残り、建物
の床塗装材に用いた場合に汚れたり、表面が傷つきやす
くなるとともに、硬化物の膜強度も著しく低下し、亀裂
、破断等実用面で問題を引き起こすことがある。
これらの問題を解決するために、不飽和ポリエステル樹
脂の表面硬化を向上させる方法として、通常法のような
ことが行われているが、建物の床や廊下等に塗装する場
合には問題が多い。
一つの方法は、樹脂の骨格にシクロペンタジェン、ヘッ
ド酸等の酸素妨害を防く原料を用いる方法であるが、こ
れらの原料の使用割合は、比較的大きく、又高価である
ため、樹脂価格が高くなってしまう。
又別の方法としては、不飽和ポリエステル樹脂を塗布後
、その上に、ポリエチレン、ポリエステル等の遅閉フィ
ルムを、空気溜りが出来ないようにオーバーレイする方
法がある。
この方法は、硬化物の表面が空気と接触しないので、硬
度の発規が早く、工場等の使用場所や使用方法が限定さ
れたところではを用であり、ポリエステル化粧板等の製
造時に用いられているが、建築物の床や廊下等の塗装表
面の硬化法に用いられた場合には、非常に面倒であり、
均一なものが得られず非現実的である。
更に別の方法として、不飽和ポリエステル樹脂中に、融
点が使用時温度よりも高いパラフィンを添加して、塗布
後、樹脂の硬化が開始される以前に、パラフィンが表面
に遊離して、空気遅閉を形成し、塗膜表面の硬化を進め
る方法で、この方法は作業の容易性から通常よく用いら
れている。
しかしながら、建築物の床や廊下等の施工のような、現
場塗装作業では、塗布厚みのバラツキ、施工時の気温変
化等により、パラフィンの表面への浮きムラが生じ、塗
膜表面の乾燥性は未だ充分ではない。
〔課題を解決するための手段] 木発明者等は、これらの問題点を解決するため、種々検
討を重ねた結果、不飽和ポリエステル樹脂の硬化初期に
、水性樹脂を塗布し、塗膜表面の「べた付きJを除去す
る方法を見い出し本発明に到達した。
即ち、本発明によれば、基材の表面に不飽和ポリエステ
ル樹脂を塗布し、塗り床に適用する場合に、“硬化初期
”以降に、水性樹脂を薄く塗布して、表面の「べた付き
」を除去し、表面改良を行うことにより、均一な硬化表
面を有する硬化物が得られ、汚れを防止することが出来
る。
本発明に用いられる不飽和ポリエステル樹脂は、不飽和
ポリエステル化合物と該化合物と共重合可能な不飽和単
量体からなり、作業性、可とう性、硬度、耐候性、耐溶
剤性、乾燥性等の使用用途に応じて、不飽和単量体の含
有量は20〜80重量%、好ましくは30〜70重景%
の範囲である。
本発明に用いられる不飽和ポリエステル化合物は、アル
コール化合物とカルボン酸化合物(酸無水物、カルボン
酸のアルキルエステル化合物を含む)の縮合、付加反応
により得ることが出来るが、その中でも、特にジオール
成分及びジカルボン酸成分から誘導されたものが好まし
い。
更に好ましくは、ジカルボン酸全量に対し、末端に1〜
25モル%の不飽和酸を有し、且つ不飽和ポリエステル
化合物の鎖中には不飽和結合を含有しないか、又は含有
しても全ジカルボン酸に対する不飽和カルボン酸の割合
が、8.0モル%以下が好ましい。
末端の飽和酸量が25モル%よりも多いと、硬化物の伸
びが著しく低下してしまい、ゴム弾性を損ない、硬くな
り下地の亀裂に追従できなくなる。
末端の不飽和酸量が1モル%よりも少ないと、不飽和ポ
リエステル1ヒ合物中の架橋点が少なくなり、ゲル化が
悪くなり、硬化性が低下する。
又、鎖中の不飽和結合量が8.0モル%よりも多いと、
低温で塗膜の性能が硬くなり、伸びがなくなって跪くな
る。
ジオール成分は、主にジヒドロキシ化合物からなるが、
部分的には、例えば、20モル%までのトリオール化合
物等のポリヒドロキシ化合物を含んでいてもよく、この
場合には、例えばモノヒドロキシ化合物を配合すること
により、平均官能基数をジヒドロキシ化合物に調整する
のが適当である。
ジヒドロキシ化合物としては、エチレングリコル、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコル、1,3ブタン
ジオール、1,4ブタンジオル、ネオペンチルグリコー
ル等の脂肪族ジアルコール、4,4−ジヒドロキシジシ
クロヘキシルプロパン等の脂環族ジヒドロキシ化合物や
ビスフェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピ
レンオキサイドのようなアルキレンオキザイド付加物等
の芳香族ジヒドロキシ化合物が例示できる。
ポリヒドロキシ化合物としては、トリメチロルプロパン
、クリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
モノヒドロキシ化合物として、例えばメチルアルコール
、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブ
チルアルコール、1so7”チルアルコール、ノニルア
ルコール等の脂肪族モノアルコール、ヘキサノール等の
脂環族モノアルコルやベンジルアルコール等の芳香族モ
ノアルコルが挙げられる。
カルボン酸化合物としては、アジピン酸、セパチン酸、
フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
、3.6−ニンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸
、テトラクロール無水フタル酸等の飽和酸や、無水マレ
イン酸、マレイン酸、フタル酸、メサコン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、塩素化マレイン酸、アクリル酸、メ
タクリル酸等の、不飽和酸が1種もしくは2種以上用い
られる。
本発明に用いられる不飽和単量体としては、例えばスチ
レン、ビニルトルエン、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、nブチル(メタ)アクリ
レート、1so−ブチルメタアクリレート、tert−
ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)ア
クリレート2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート、(メチル)グリシジル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミンエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート等があり、1種
又は2種以上の組合せにて用いられる。
かかる不飽和ポリエステル樹脂には、粘度の調整、硬化
物の物性の改質、硬化速度の向上のために、高分子化合
物、可塑剤、硬化触媒(架橋開始剤、架橋開始助剤等)
、充填剤を必要によって添加することが可能である。
使用できる高分子としては、製造原価を低減させたり、
塗装材料として使用した場合の塗装性能ないしは塗膜性
能を向上させるために混合されるもので、例えばアクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレ
ン−アリルアルコール共重合体やポリエチレン、或はパ
ラフィンワックス等を挙げることが出来る。
又可塑剤としては、ジオクチルツクレート、ジブチルフ
タレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、リン酸
トリクレジル、塩素化パラフィン等が挙げられる。
必要に応じて添加される硬化触媒は、硬化方法により適
宜選択することが出来る。
電子線等の高エネルギーを用いる場合には、特に重合開
始剤は必要ないが、光や紫外線を用いれば、周知の光増
感剤が重合開始剤として必要である。
又熱エネルギーや遠赤外線を用いれば、重合開始剤とし
て、過酸化ヘンジイル、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、ジターシャリブチルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキナイド、キュメンハイドロパーオキザイド等の
過酸化物が適当であり、重合開始助剤として、ナフテン
酸コバルト等の金属石鹸、ジメチルアニリン等の3級ア
ミン、ナトリウムメチラート等のアルコラード、ラウリ
ルメルカプタン、N−エチルメタトルイシ等が適当であ
る。
これらの成分の外に、硬化物の性能を改良する目的とし
て種々の物質を添加することが出来る。
これらの添加物としては、チタンホワイト、カ0 ポンプラック、ヘンガラ等の顔料、キシレン、トルエン
、メチルエチルケトン、ミネラルトビリット等の溶剤、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、アルミナ、タレ、カオリン、タルク、珪そう土、シ
リカゲル、マイカ粉末、ガラス繊維粉末、アスヘスト粉
末、珪石粉等の充填剤、ヘントナイト、コロイド性珪酸
、ヒマシ油誘導体等の揺変剤を添加することが出来る。
本発明に用いられる不飽和ポリエステル樹脂の塗布方法
は、ゴ11ベラ、ハケ、ローラー等の施工器具や、スプ
レー等の機械塗装等の、通常の塗装手段等により塗装、
硬化させればよい。
1回当りの塗布量は、通常は0.1〜5.0mm。
好ましくは0.3〜3.0mmである。0.1mmより
も塗膜が薄いと、塗膜にビンボールが発生しやすくなり
、又5 、Om mよりも塗膜が厚いと、硬化物が収縮
し、床材に用いた場合には端部から剥離を生じることが
ある。
1 厚く塗布したい場合は、塗布回数を多くして所望の塗膜
厚みを確保するのが望ましい。
その場合、塗装間隔は常温では2〜24時間以内が好ま
しく、長時間経過すると不飽和ポリエステル樹脂中に含
有しているパラフィン等により眉間の付着力が低下し剥
離することがある。
本発明における水性樹脂としては、アクリル系共重合体
エマルション、水性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル
樹脂、水溶性エボギシ樹脂等の合成樹脂水性液が用いら
れるが、その中でも特にアクリル系共重合体エマルショ
ンと水性ウレタン樹脂を組み合わせて用いることが好ま
しい。
これ等の高分子被膜材が含有されていると、不飽和ポリ
エステル樹脂の表面に、薄層の強靭な被膜が形成され、
乾燥性が改良されその結果、表面のべた付きが解消され
ることは勿論、耐ブラックヒールマーク性、耐摩耗性等
の耐久性が向上する。
アクリル系共重合体エマルションとしては、アクリル酸
、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エ
ステル、スチレン、α−メチルス2 チレン塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン
等の、少なくとも一種以上のビニルモノマを共重合して
得られる合成樹脂エマルション等が挙げられる。
さらに特開昭49−1548号に公知のごとく多価金属
キレート剤を添加してなる金属架橋型の物も用いること
が出来る。
水性ウレタン樹脂としては、例えば特公昭532254
8号の公報に開示されたポリウレタン尿素ポリアミドポ
リカルボン酸のアルカリ塩水性乳濁液、高分子ポリウレ
タンを、アニオン性またはノニオン性界面活性剤で、水
中に分散せしめた水性乳濁液等を挙げることが出来る。
これらの公知の水性ウレタン樹脂の外に、ポリウレタン
系樹脂の鎖中に、カルボン酸及び/又はカルボン酸塩を
有する水性ウレタン樹脂も用いられる。
又、ポリオールとジイソシアネートとの付加反応物、又
は末端位にイソシアネート基を有するプレポリマーと鎖
伸長剤で架橋反応を行い生成した3 ポリウレタンを水に分散し、重合性エチレン系不飽和化
合物と、乳化重合することにより得られる特開昭59−
138210号、特開昭59−1.38212号、特開
昭59−157101号に詳細に述べられている重合性
エチレン系不飽和化合物とポリウレタンの重合物を用い
ることが出来る。
本発明に用いられる水性樹脂において、水性ウレタン樹
脂の固形分とアクリル系共重合体エマルションの固形分
の重量比は、3(1ニア0〜70:30で有ることが好
ましい。
水性ウレタン樹脂の比率が、30%未満であると、水性
樹脂の耐摩耗性が劣り、70%を越えると水性樹脂をア
ルカリ洗剤で剥離するときの剥離性が悪くなる。
本発明に用いられる水性樹脂を床材に塗布した場合、艶
、耐水性、耐汚染性、堅固性を上げる為に、ワックスを
エマルション化して併用することが出来る。
ワックスエマルションに用いられるワックスは通常用い
られているもので有れば如何なる物を使4 用してもよく、天然ワックスと合成ワックスが挙げられ
る。
天然ワックスとしては、動物性ワックス、植物性ワック
ス、鉱物性ワックスがあり、動物性ワックスとしては牛
脂、豚脂の水添硬化ロウ、ラノリン、ミツロウ、鯨ロウ
等、植物性ワックスとしては、大豆油に水素添加して得
られるワックス、ヒマシ油に水素添加して得られるワッ
クス、及びカルナウバロウ、キャンデリラロウ、木ロウ
、ヌカロウ等、又鉱物性ワックスとしては、モンクンロ
ウ、セレシンロウ、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワンクス等が例示できる。
又、合成ワックスとしては分子量が500内至5.00
0程度のポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、フィシャートロプシュ法によるワックス、更にこれ
らの合成ワックスの酸化物や変性物等がある。
好ましくはポリエチレンワックスである。これらは既に
広く知られている。
ワックスエマルションは公知の方法により、5 上記のワックスに乳化剤を加え、各種の乳化器を用いて
乳化すれば製造することが出来る。
又本発明に用いられる水性樹脂の水性ウレタン樹脂の固
形分とアクリル系共重合体エマルションの1分との合計
重量とワックスエマルションの固形分との重量比はto
:o、5〜1.0:2.0で有ることが望ましい。
ワックスエマルションの比率がこれより小さいと、水性
樹脂番ごて被覆した床の耐ブラックヒールマーク性が劣
り、ワックスエマルションの比率がこれよりも大きいと
耐摩耗性が低下する。
水性樹脂には、上記の成分の外に、レヘリング性、ぬれ
性、付着性、再塗布性、耐水性等の性質を向」ニする必
要に応じて、エチルカルピトール、メチルカルピトール
、ブチルカルピトール、ジブチルフタレート、トリブト
キシエチルフォスフエト、ε−カプロラクタl、等の可
塑剤、スチレンマレイン酸共重合物、ロジン−マレイン
酸共重合物、高酸価低分子量アクリル−スチレン共重合
物、又は高酸価低分子量アクリル系のアンモニラ6 ム塩、或はアルカリ金属塩等のアルカリ可溶性樹脂等の
官能基樹脂やレヘリング剤、界面活性剤、湿潤剤、消泡
剤、防腐剤など従来の艶出し剤に用いられている補助的
成分を含有することが出来る。
その外にも、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性エポキシ
樹脂等の水溶性樹脂を添加しても良い。
本発明で用いられる水性樹脂を塗布する方法は、へヶ、
ローラー、モツプ等の施工器具やスプレー等の機械塗装
等の通常の塗装手段等により塗装すればよく、1回当り
の塗布量は出来るだけ薄く均一に塗布するのがよく、通
常は固形分として1,0〜20.0g/m2、好ましく
は5.0〜10.0g/m2である。
1.0g/m2よりも塗膜が薄いと、均一な塗布が行え
ず、塗り残しを生じて本発明の効果が充分に発揮できな
い。
一方20.0g/m2よりも塗膜厚みが多いと水性樹脂
の表面にひび割れが発生する。
本発明で云う不飽和ポリエステル樹脂の“°硬化初期゛
とは、不飽和ポリエステルと重合性単量体7 がラジカル反応により高分子化(ゲル化)し、液状樹脂
の流動性がなくなり、機械的強度が完全養生時に比較し
て80%程度発現するようになった時期を指し、使用目
的に応じて表示する方法が異なるが、床材の場合には硬
化塗膜の表面硬度にて表すのが一般的である。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂の場合には、環境温度
にも関係するが、通常、室温で2〜5時間にて゛′硬化
初期′°に達し、ショアー硬度計による表面硬度が50
〜80(ショアーA)になる。
“硬化初期”以前水性樹脂をローラーやハケ、モツプ等
で塗布した場合には不飽和ポリエステル樹脂の表面の反
応度が未だ低いため、塗膜の表面を傷つけてしまう。
本発明に用いられる基材としては、セメントモルタル、
コンクリート等の無機基材、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、塩化ビニール樹脂等の高分子基材等が挙げられる。
これらの基材には、直接不飽和ポリエステル樹脂を塗布
するか、又は基材との付着力を更に向上8 させるために、必要に応じて下塗り材を塗布した後、不
飽和ポリエステル樹脂を塗布しても良い。
望ましい下塗り材としては、活性なイソシアネト基を含
有し、水分と反応するウレタン樹脂系下塗り材が挙げら
れる。
このようにして、本発明の表面改良方法を不飽和ポリエ
ステル樹脂を塗布した床材に用いた場合、硬化物の塗膜
表面のタック状の未硬化状態が著しく改善され、膜強度
の優れた耐ブラックヒールマーク性、耐摩耗性の優れた
ものが得られる。
又、屋根の塗膜防水材の表面改良に用いた場合、耐汚染
性、耐久性を向上させることが出来る。
〔実施例〕
以下、実施例、参考例、比較例により本発明をさらに詳
細に説明するが、これにより発明を限定するものではな
い。
また、以下において、部は特記する以外は重量基準であ
る。
なお、実施例、比較例の試験結果を、まとめて表1に掲
げた。
9 また、本試験に用いた性能試験方法及び比較性能評価を
以下に述べる。
表皿埋止性 表面硬化性は下記の表面タック測定方法に従った。表面
タンク測定方法によって得られる付着力が小さい方が表
面の乾燥性に優れていることを示しており、通常、70
gf/cm2以下では塗膜表面に指触してもべた付く感
覚はないが、これよりも付着力が大きいと指で触った場
合にべた付きを感じ200gf/cm2以上では顔料を
含んだ樹脂が指に付くことがあり、未だ表面が硬化して
いないことを示している。
胆」売方法 試験体表面に、接触面積が5.7cm2の円盤で中心部
に直径0.8 cmの棒を有したポリエチレン製の治具
を置き、治具の上に100gの重りを10秒間のせ、重
りを取り除き治具の棒状部分の先端をバネ計りでゆっく
り引っ張る。治具が取れるまで引っ張り最大荷重を読み
取り、単位面積当りの荷重を算出する。
0 剣f土 日本フロア−・ポリッシュ工業会JFPA規格試験用標
準タイル(ビニルアスへストタイル)に−平方メートル
あたり10±2m になるように試料を塗布する。室温
にて30分乾燥した後、更に4回塗りした試験片を常温
中に68時間乾燥放置後、テーパー試験器にて摩耗度を
測定し評価する。
ブー・・クヒールマーク JFPA規格試験用標準白色タイル(ビニルアスベスト
タイル)に、−平方メートルあたり10±2mになるよ
うに塗布した試験片を、24時間室温にて乾燥後、30
X30mmの角型ゴム6個の入ったシュネル(Snel
l)型汚れカプセルの取り付は面に、試験片をネジ止め
し、50rpmの速度で2.5分間づつ両方向に回転す
る。タイルに付着したブラックヒールマークの量を目視
にて観察評価する。
徐去性 JFPA規格試験用標準タイル(ビニルアスベ1 ストタイル)に耐ブラツクヒールマーク性測定の方法に
従って塗布した試験片を、相対湿度80%以下の室温で
一昼夜放置する。試験片を38±2°Cの恒温器中に6
時間放置し、常温の基音水中に1時間浸漬した後、試験
片を取り出し38±2°Cの恒温室中で18時間放置す
る。
剥離液は3.97gの水酸化カリウム(KOH85%)
と17.7gのオレイン酸を5m のアンモニア水(M
H40H28%)を含む1000mの蒸留水に溶解した
石鹸水を用い、ガードナストレードライン・ウオッシャ
ビリティテスタの豚毛ブラシを剥離液中に2分間浸漬後
、10±2m を試験片上に注ぎ、直ちに試験開始する
25回往復後、試験片を清水にてすすいだ後、完全に除
去されたかどうか判定する。
ウオッシャビリティテスターについてはASTM−D−
1792−66に準拠する。
参考例1 水並立上ll朋U[l製造 2 アジピン酸とエチレングリコールからなる平均分子量1
000のポリエステルポリオールと、ヘキサメチレンジ
イソシアネートを反応させ、末端にイソシアネート基を
有するプレポリマーを生成し、次いでジメチルプロピオ
ン酸及び1.4−ブタンジオールを鎖伸長剤として加え
、高分子化反応をさせ、中和剤としてのアンモニアおよ
び溶媒として水を加えて均一に撹する。
本品(WUと称する)は固形分33%、25°Cの粘度
が500センチボイズであった二参考例2 アクリル 出: 入 エマルションの 純水48.8部、乳化剤としてラウリル硫酸ソダ0.5
部およびノニルフェノールのエチレンオキシド30モル
付加物1.0部、重合開始剤として過硫酸アンモニウム
0.1部を加え、70°Cで撹しながらアクリル酸ブチ
ル6部、メタクリル酸メチル10部、スチレン10部、
メタクリル酸4.6部の混合物を3時間かけて滴下し、
さらに同温度で30分間撹を続けて重合を終了し、さら
3 に酸化亜鉛7%、炭酸アンモニウム12%、アンモニア
水14%、水67%からなる金属架橋剤19部を加え、
固形分33%のアクリル系共重合体エマルション(WA
と称する)を得た。
実施例1 撹拌機、温度計、コンデンサー付き分溜器及び窒素導入
管を備えた4つ目フラスコに、ネオペンチルグリコール
1104g (10,6モル)、アジピン酸1418g
(9,7モル)、及びフマル酸35g(0,3モル)を
装入し、窒素気流中215℃においてエステル化反応さ
せ、酸価が、6 、0 mgKOII / gに達する
まで水を留去した。
次にこれを150°Cまで冷却、無水マレイン酸78g
(0,8モル)を添加し、150 ’Cで2時間反応後
、この反応物を100’Cまで冷却した。
t o o ’cに達した後、スチレンを1300g及
びハイドロキノン150mgを添加した。こうして得ら
れた混合物は57%の固体含量を有していた。
この不飽和ポリエステル樹脂100部に、融点が4 56〜58°Cのパラフィンを0.2部、分散剤として
モダフロー0.5部、消泡剤きしてディスパロン193
(11(橋本化成工業製)0.1部、顔料として酸化チ
タン(帝国化工部)を10.0部を常温高速撹化に均一
に混合分散させ使用直前に、更に開始剤としてヘンシイ
ルバーオキサイド1.5部、開始助剤としてアニリン0
.5部を配合した配合物を用いて、20″C環境下でス
レート板に厚み2.0mmになるように刷毛にて塗布し
た。
塗布後1時間、3時間及び5時間後に硬化物の表面の一
部に、参考例2にて製造した水性ウレタン樹脂とアクリ
ル系共重合体エマルションを5.0:5.0の重量割合
にて混合した水性樹脂液(Wlと称する)を、ウェスに
含浸させ薄く均一に塗布し、1時間室温にて乾燥後、表
面硬化性について試験した。又、耐摩耗性、耐ブラック
ヒールマーク性、除去性についても試験した。
実施例2 実施例1において、水性ウレタン樹脂とアクリル共重合
体エマルションの割合を、1.01.0に5 した水性樹脂液(W−2と称する)を用いた以外は、実
施例1と全く同様にして、表面硬化性耐摩耗性、耐ブラ
ックヒールマーク性、除去性について試験した。
実施例3 実施例1において、水性ウレタン樹脂とアクリル共重合
体エマルションの割合を、9.0:1.0にした水性樹
脂?ffj(W−3と称する)を用いた以外は、実施例
1と全く同様にして、表面硬化性耐摩耗性、耐ブラック
ヒールマーク性、除去性について試験した。
比較例1 実施例1において、水性樹脂液を不飽和ポリエステル樹
脂硬化物の表面に塗布することなく、それ以外は実施例
1と全く同様にして、表面硬化性耐摩耗性、耐ブラック
ヒールマーク性、除去性について試験した。
これらの試験結果を表1に示す。
6 〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、従来法(比較例)に比べ、塗膜
表面のタックが無くなっており、更に耐摩耗性及び耐ブ
ラックヒールマーク性も向上することが、表1から明ら
かである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基材の表面に不飽和ポリエステル樹脂を塗布し、該
    樹脂の“硬化初期”に水性樹脂を薄く塗布して表面のべ
    た付きを除去する塗膜表面の改良方法 2、不飽和ポリエステル樹脂が、不飽和ポリエステル化
    合物と該化合物と共重合可能な不飽和単量体からなり、
    不飽和単量体の含有量は20〜80重量%の範囲にある
    請求項1記載の塗膜表面の改良方法。 3、水性樹脂がアクリル系共重合体エマルション及び水
    性ウレタン樹脂を含有することを特徴とする請求項1記
    載の塗膜表面の改良方法
JP24633889A 1989-09-25 1989-09-25 塗膜表面の改良方法 Pending JPH03109977A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06234912A (ja) * 1993-02-08 1994-08-23 Yuho Chem Kk 水性ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06234912A (ja) * 1993-02-08 1994-08-23 Yuho Chem Kk 水性ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法

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