JPH0310562Y2

JPH0310562Y2 -

Info

Publication number: JPH0310562Y2
Application number: JP1986011124U
Authority: JP
Priority date: 1986-01-27
Filing date: 1986-01-27
Publication date: 1991-03-15
Also published as: JPS62123011U

Description

【考案の詳細な説明】〔従来技術）この考案は、学校等で使用される黒板灯に関す
るものである。

〔背景技術〕

従来、第４図に示すように黒板面を照射する黒
板灯５０は、その用途の関係上、多量の白墨が器
具本体５２内のランプ５４や反射板５６に付着し
て、器具効率の著しい低下を引起していた。その
ため、黒板面の明るさを維持するには、頻繁に精
掃をすることが要求される。しかし、黒板灯５０
は高所に設置されており、小中学校等では生徒が
机や椅子に上つてランプ５４や反射板５６につい
た白墨の粉を落とす必要があつた。このように、
器具内に侵入した白墨の粉を落とす作業は、非常
に面倒なことであつた。なお、第５図は黒板灯の
器具本体の側面図である。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、器具効率の低下を緩和で
き、しかも清掃作業ならびにランプ交換等のメン
テナンスが簡単に行える黒板灯を提供することで
ある。

〔考案の開示〕

この考案の黒板灯は、斜め下向きの照明用開口
部を有しかつ前記照明用開口部の上下縁部に取付
溝を形成した灯具本体と、この灯具本体内に設け
たランプソケツトと、前記灯具本体内において前
記ランプソケツトより前記灯具本体の前端部寄り
に配置し前記灯具本体内に突設した支持突片と前
記灯具本体の前端部との間に架設した反射板と、
上下縁部を前記両取付溝に挿入して斜め下向きの
姿勢で前記照明用開口部を覆つた透光板とを備え
たものである。

この考案の構成によれば、灯具本体の斜め下向
きの照明用開口部を透光板で覆つてあるので、白
墨の粉が灯具本体内には侵入せず、しかも斜め下
向き姿勢の透光板にも付着し離く、仮に付着して
も簡単に取り除くことができる。また、透光板は
上下縁を灯具本体の取付溝に挿入して取付けられ
ており、着脱操作が簡単に行え、さらに反射板も
ランプソケツトより灯具本体の前端部寄りに配設
されているので、ランプソケツトにじやまされず
簡単に着脱できる。

実施例この考案の一実施例を第１図ないし第３図に基
づいて説明する。

第２図は、本実施例の黒板灯を取付けた状態の
側面図である。図において、１０は黒板であり、
黒板１０は壁１２の前方に取付台１４を介して設
けられている。また、黒板灯は、黒板１０の裏面
に設けた電源部１６と、アーム１８を介して黒板
１０の前方かつ上方に設置した灯具部２０とから
構成されている。電源部１６には、安定器や端子
台が収納されており、またアーム１８は黒板１０
の裏面に取付けられている。

また、灯具部２０は、第１図に示すように構成
されている。図において、２２は、前端部２２ａ
が鋭角に尖り、黒板１０に面して傾斜して開口し
た照明用開口部２４を有した灯具本体である。灯
具本体２２内には、支持具３４にて支持されたラ
ンプソケツト３２が設けられ、ランプソケツト３
２にランプ３０が装着されている。また、ランプ
ソケツト３２より前端部２２ａ寄りに位置して反
射板２８が配設されており、反射板２８は支持突
片２６と前端部２２ａとの間に架設されている。
さらに、照明用開口部２４の上下縁部において灯
具本体２２に取付溝３６，３８が形成されてい
る。この取付溝３６，３８に両側縁部４０ａ，４
０ｂを挿入して透光板４０が斜め下向きの姿勢で
取付けられている。透光板４０は上方の側縁部４
０ａを取付溝３６内に挿入した後下方の側縁部４
０ｂを取付溝３８内に落し込んで挿入して取付け
られている。なお、透光板４０の傾斜角度は、例
えば教室内の最前列の生徒が黒板１０の上端を見
上げても眩しくない角度に保たれている。

このように構成された黒板灯によると、灯具本
体２２の斜め下向きの照明用開口部２４を透光板
４０で覆つてあるので、灯具本体２２内部のラン
プ３０や反射板２８は汚れない。しかも、透光板
４０を斜め下向きの姿勢にて配置したことによ
り、透光板４０の外面４０ｄが下向きとなり、白
墨の粉が付着し難くなり、黒板灯の器具効率の低
下を緩和できる。仮に、粉が付着したとしても、
白墨の粉は透光板４０の平滑な外面４０ｄに静電
的に付着するのみであり、清掃は透光板４０の外
面４０ｄに付着した白墨の粉だけを取り除けばよ
く、清掃作業が簡単で小学生でも安全に作業でき
る。

また、透光板４０は上下縁部４０ａ，４０ｂを
取付溝３６，３８に挿入してあるだけなので、簡
単に着脱でき、反射板２８もランプソケツト３２
より灯具本体２２の前端部２２ａ寄りに配設さて
いるので、ランプソケツト３２にじやまされず簡
単に着脱できる。したがつて、灯具本体２２内の
清掃やランプ交換等のメンテナンスが容易に行え
る。

また、灯具本体２２の前端部２２ａが尖つてい
るので、前方から灯具本体２２を見上げた際に薄
く感じ重圧感がなく、学習意欲が向上する。

さらに、電源部１６を灯具部２０から離して黒
板１０の裏側に配置したので、灯具部２０自身が
薄くなる。このため、例えば第３図に示すよう
に、黒板１０の上方の掲示板を見る場合、第５図
に示したような従来の照明器具を取付けた時には
照明器具による死角幅がＬとなるのに対し、本実
施例の黒板灯によるとその死角幅がｌ（≒0.89L）
となり、黒板１０の上方の掲示板が見易くなる。

なお、透光板４０を導電性（比抵抗が10^-9Ω・
cm以下）にすると、白墨粉が静電的に付着し難く
なり、器具効率の低下がより一層緩和できる。

また、透光板４０の内面４０ｃを凸面にして、
黒板１０の全面が均一の明るさになるように配光
制御することにより、より一層黒板１０が見易く
なる。

〔考案の効果〕

この考案の黒板灯によれば、灯具本体の斜め下
向きの照明用開口部を透光板で覆つてあるので、
白墨の粉が灯具本体内には侵入せずしかも斜め下
向き姿勢の透光板にも付着し難く、仮に付着して
も簡単に取り除くことができ、器具効率の低下を
緩和できる。また、透光板は上下縁を灯具本体の
取付溝に挿入して取付けられており、着脱操作が
簡単に行え、さらに反射板もランプソケツトより
灯具本体の前端部寄りに配設されているので、ラ
ンプソケツトにじやまされず簡単に着脱でき、灯
具本体内の清掃作業やランプ交換等のメンテナン
スが簡単に行えるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の部分断面図、第
２図はその取付け状態を示す側面図、第３図はそ
の利点を示す説明図、第４図は従来例の斜視図、
第５図はその部分拡大側面図である。２２……灯具本体、２２ａ……前端部、２４…
…照明用開口部、２６……支持突片、２８……反
射板、３２……ランプソケツト、３６，３８……
取付溝、４０……透光板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

斜め下向きの照明用開口部を有しかつ前記照明
用開口部の上下縁部に取付溝を形成した灯具本体
と、この灯具本体内に設けたランプソケツトと、
前記灯具本体内において前記ランプソケツトより
前記灯具本体の前端部寄りに配置し前記灯具本体
内に突設した支持突片と前記灯具本体の前端部と
の間に架設した反射板と、上下縁部を前記両取付
溝に挿入して斜め下向きの姿勢で前記照明用開口
部を覆つた透光板とを備えた黒板灯。