JPH0298566A - 加熱機能付容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、加熱機能付容器に関し、より詳細には、酒
、コーヒー、スープ、カレー、その他の飲食物の被加熱
容器をセットして加熱する加熱機能付容器に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来、加熱機能付容器には、容器内にあらかじめ水と反
応して発熱する発熱剤と水の包装体が収納されてあり、
発熱させるには容器にピン等の棒状体を突き刺し、水の
包装体を破って水を排出させるタイプのものや、水の包
装体の下面に引き抜き帯等の排水手段を有する密封フィ
ルムを設け、包装体及び発熱剤を保持体に収納して容器
内にセットし、発熱させるには引き抜き帯等の排水手段
によって密封フィルムを破って水を排出させるタイプの
ものがある。

しかし、前者の加熱機能付容器は、容器内に飲食物の収
納室と隔離して反応室を設け、この反応室内に発熱剤と
水の包装体を配置されており、反応室下端は底蓋によっ
て密閉され、この底蓋にピン等の棒状体を突き刺して水
の包装体を破っていた。

この場合、棒状体を突き刺しただけでは、水の包装体の
破口は塞がれているので、必ず引き抜かなければならな
かった。そのため、引き抜き忘れによる発熱しない旨の
苦情が寄せられることが少なくなかった。

また、後者の加熱機能付容器は、引き抜き帯等の発熱操
作を操作しにくい欠如があり、さらに、水の包装体の下
面に引き抜き帯等の排水手段を有する密封フィルムを設
けて、発熱剤と共に保持体内に収納して容器内にセット
する必要があり、従って、構造が複雑で各部材数が非常
に多くなり不経済であり、製造工程も複雑であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

そこでこの発明は、以上に事情に鑑み密封フィルムを有
する包装体に、ピン等の排水手段を一体に成形すること
により、発熱操作が極めて容易に成ると共に、確実に発
熱反応を起こすことができることに着目してなされたも
のである。

この発明の主たる目的は、底蓋を押圧するだけで包装体
と一体成形されたピン等の排水手段が作用する、発熱操
作が極めて容易である加熱機能付容器を提供することで
ある。

この発明の他の目的は、発熱反応を安全に確実に起こす
ことができる加熱機能付容器を提供することである。

この発明のさらに他の目的は、構造が簡単で使用部材数
もすくなく低コストであり、さらに、製造工程も簡単で
ある加熱機能付容器を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、この発明では、上端が開封可
能に密封された容器内に互いに隔離された飲食物の収納
室と反応室を有し、反応室には水等の溶液の包装体と発
熱剤を有し、下端が小孔を有する部材で密封されて有り
、一方、包装体には密封部材が設けられていると共に密
封部材破断手段が一体形成されて有り、包装体の密封部
材破断手段が容器の下端の密封部材が押圧されることに
よって作動可能であるように成っている。

〔作用〕

この発明は、密封フィルムを有する包装体にピン等の排
水手段が一体に成形されて発熱剤と共に容器の底部に収
納されており、従って容器の底蓋を押圧する操作だけで
排水手段が作用して、発熱反応がおこる。

〔実施例〕

この発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、加熱機能付容器（１）は容器（２）、
反応室（３）、飲食物収納室（４）、水等の包装体（５
）、発熱剤（６）、底蓋（７）、ポリブタ（８）より構
成されている。

容器（２）は、金属等より成り反応室（３）及び飲食物
収納室（４）に内部を分離して一体に形成されている。

さらに、容器（２）の上蓋（２ａ）には、上蓋（２ａ）
開口手段（２ｂ）が設けられている。

反応室（３）は、一端に開口部を有して包装体（５）及
び発熱剤（６）を収納するように形成されており、包装
体（５）は、中空で上面が開口された水容器（９）より
成り、その下面（１０）中央部に棒状のピン（１１）等
の排水手段が一体に形成されている。さらに、中空部に
水等の溶液（１２）が注入され、開口部は密封フィルム
（１３）で密封されている。

尚、水容器（９）はポリエチレン、ポリプロピレン等よ
り成り、破断部である密封フィルム（１３）は、薄膜構
造と成っている。この密封部材は、密封フィルム（１３
）を用いることが望ましいが、薄膜構造で破断可能であ
り、防水性を有する部材であるならば使用することが可
能である。

また、ピン（１１）の先端部（１４）垂直方向に、密封
フィルム（１３）の破断面積を大きくする目的で、密封
フィルム破断部材（１５）が設けられている。

反応室（３）に収納されている包装体（５）及び発熱剤
（６）の配置は、反応室（３）の底面（１６）部に発熱
剤（６）が挿入され、さらに、包装体（５）がその下面
（１０）が容器（２）の底蓋（７）に密接するように配
置されている。

発熱剤（６）としては、生石灰が望ましいが、生石灰以
外の材料でも使用可能である。

底蓋（７）は、アルミ又はスチール等のプレス成形品等
より成り、発熱反応によって生じる水蒸気による内圧を
開放するための穴（１７）が、スリット状で複数個適宜
の間隔で穿設されている。このスリット状の穴（１７）
は、その幅が０．１〜１．０鶴程度が望ましいが若干大
きくても小さくても支障はない。

ポリブタ（８）は、容器（２）の底蓋（７）部に着脱自
在に取り付けられている。

以上の構成からなる加熱機能付容器の使用方法を説明す
ると、まず、容器（２）からポリブタ（８）を取り外し
、容器（２）を逆にした状態でテーブル等の上において
、底蓋（７）中央部を指で押して凹ませる。次にポリブ
タ（８）を再び元の状態に取り付けて、５秒位後に飲み
口を上にする。そのままの状態で５分位静かにおいて待
つ。

従って、第２図に示すように、発熱反応は底蓋（７）を
押すだけで底蓋（７）に密接している包装体（５）の、
ピン（１１）が押されて下面（１０）と分離すると共に
、ピン（１１）の先端部（１４）と密封フィルム破断部
材（１５）が、密封フィルム（１３）を破断し、水等の
溶液（１２）が矢印（Ａ）方向に流出して発熱材（６）
と発熱反応を起こす。

また、発熱反応によって生じた水蒸気は矢印（Ｂ）方向
に、包装体（５）の分離されたピン（１１）と下面（１
０）との隙間（１８）を経て、底Ｍ（７）のスリット状
の孔（１７）から排出される。この水蒸気排出時、底Ｍ
（７）部にはく第２図には図示されていない）ポリブタ
（８）が取り付けられたままの状態であるが、水蒸気は
ポリブタ（８）と容器（２）の隙間から排出されるよう
に構成されている。

よって、この発明の加熱機能付容器の発熱操作は、底蓋
（７）を押すだけで良いので、お年寄りや子供でも極め
て安全に且つ容易に操作できる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、この発明の加熱機能付
容器（１）は、反応室（３）内に発熱剤（６）及びピン
（１１）等の密封フィルム（１３）破断手段を有する包
装体（５）を収納してあり、しかもピン（１１）等の密
封フィルム（１３）破断手段が容器（２）の底蓋（７）
に密接されているため、底蓋（７）を押圧するだけで発
熱反応が起こり、発熱操作が極めて容易で安全である。

さらに、この発明の加熱機能付容器は、ピン（１１）等
の密封フィルム（１３）破断手段が、包装体（５）と一
体に形成されてあり、しかも、特別の構成や材料を用い
ないので、容易に製造ができると共に、使用部材数も少
ないので廉価に製造できるという優れた効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、この発明の加熱機能付容器の一実
施例を示す図面である。第１図は、加熱機能付容器の断
面正面図。第２図は、使用状態を示す説明図。第３図は
、組立説明図。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上端が開封可能に密封された容器内に互いに隔離さ
   れた飲食物の収納室と反応室を有し、反応室には水等の
   溶液の包装体と発熱剤を有し、下端が小孔を有する部材
   で密封されて有り、一方、包装体には密封部材が設けら
   れていると共に密封部材破断手段が一体形成されて有り
   、包装体の密封部材破断手段が容器の下端の密封部材が
   押圧されることによって作動可能であるように構成され
   ていることを特徴とする加熱機能付容器。 ２、上記包装体の密封部材が、密封フィルムであること
   を特徴とする請求項１に記載の加熱機能付容器。 ３、上記包装体の密封部材破断手段が、ピン等の棒状の
   部材より成ることを特徴とする請求項１に記載の加熱機
   能付容器。 ４、上記ピン等の棒状の部材より成る包装体の密封部材
   破断手段の先端部に、密封部材の破断部拡大用部材が設
   けられていることを特徴とする請求項３に記載の加熱機
   能付容器。５、容器の下端に設けられた、密封部材の小
   孔がスリット状で複数個設けられていることを特徴とす
   る請求項１に記載の加熱機能付容器。