JPH0292901A - 多糖類及びその製造方法 - Google Patents

多糖類及びその製造方法

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JPH0292901A
JPH0292901A JP63244523A JP24452388A JPH0292901A JP H0292901 A JPH0292901 A JP H0292901A JP 63244523 A JP63244523 A JP 63244523A JP 24452388 A JP24452388 A JP 24452388A JP H0292901 A JPH0292901 A JP H0292901A
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裕文 赤野
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猛 佐藤
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奥村 一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規多tJ!!i、その製造方法及びその用
途に関するものである。
〔従来の技術] 食品用ゲル化剤は、ゼリー、ババロアなどの各種デザー
トやところ天、ジャムなどに幅広く利用されている。従
来、食品用ゲル化剤としては、海藻抽出物である寒天、
カラギーナンやリンゴ、ミカンからの抽出物であるペク
チン、あるいは動物性蛋白質であるゼラチンなどが広く
一般に使用されている。また、微生物の産生ずる多糖類
のうち、ゲル形成能を有する5ものとしては、アルカリ
土類金属やアグロバクテリウム属に属する細菌が産生ず
るカードラン(Cardlan)(発酵と工業、36(
2)86〜97、”78)、シュードモナス属の産生ず
るジェランガム(Gellan gum) (特開昭5
5−79397.特開昭5988051) 、リゾビウ
ム・レグミノサルム、リゾビウム・トリホリイ1 リゾ
ビウム・ファセオリが産生ずるガラクトース;グルコー
ス;マンノースのモル比が4:l:1である多糖類(特
開昭6l−500668)、リゾビウム・メリロッテイ
IFO13336が産生するグルコース;ガラクトース
;グルクロン酸;リプロン酸のモル比が5:1山1であ
る多糖類(特公昭6133841)などが知られている
しかしながら、従来より知られている寒天、カラギーナ
ン、ペクチン、ゼラチンは原料が天然物である為、天候
の影響やロフトによる品質のバラツキが大きいのみでな
く、寒天では溶解性、ゲル化後冷却すると白濁し、耐酸
性に劣るなどの問題点を、またペクチンはゲル化の際に
二価の塩類を添加する必要があり、ゼラチンはゲル化温
度が低く、使用しづらいなどの問題点を有している。微
生物の産生ずるゲル化剤はロフトによる品質のバラツキ
は少なく、産業上有益であるが、現在生産されているカ
ードランは水に不溶でゲルの離水性が大きく、ジェラン
ガムは、カチオンを添加しないとゲル化しないなどの問
題点を有している。また、現在入手しうるゲル化剤で作
成したゲルのテクスチャーは寒天に代表されるようにも
ろいテクスチャーであり、現在の多様化したニーズを満
たすには不十分であった。
[発明が解決しようとする課題] このように従来のゲル化剤は、品質のバラツキ、溶解性
、透明性、耐酸性、ゲル化〆晶度、離水性、カチオン添
加の必要性及びテクスチャーの面で種々の問題点を有し
ており、これらが各種食品に利用する上での大きなマイ
ナス要因となっていた。
そこで本発明者らは、これらの問題点を回避した新しい
ゲル化剤を開発することが重要且つ急務の課題であると
の認識を持つに至り種々検討を積重ねた。
〔課題を解決するための手段] ゲル化剤をめぐるこのような技術的背景を踏まえ、本発
明者らは、品質のバラツキが少なく、溶解性、透明性、
耐酸性に優れ、ゲル化温度が比較的高く、カチオン添加
を必要とせず、さらに従来のゲル化剤にないテクスチャ
ーを与える新しいゲル化剤を開発することを目標に鋭意
研究を積重ねた結果、リゾビウム・メリロツティに属す
る微生物が産生ずる特定の多Ii類を使用すると前記問
題点を回避し得ることを見い出して本発明を完成するに
至った。
リゾビウム・メリロッティの産生ずる多糖としては、特
公昭61−33841に開示されているリゾビウム・メ
リロッティIFO13336の産生するグルコース、ガ
ラクトース、グルクロン酸、リブロン酸のモル比が5 
:l:1:1である多#M類がゲル形成能を示すことが
知られているが、本発明の多糖類とは表1に示す点でそ
れと明らかに相異する。
また、同しくリゾビウム・メリロッティIFO1333
6が、グルコース;ガラクトース、グルクロン酸;リブ
ロン酸;酢酸のモル比が5=1;1:1:2である。
多糖類を産生ずることも公知(Carbo hydra
teReseach 91.59〜65.1981並び
にJ、 of GeneralMicrobiolog
y 122.33〜40.1981)であるが、本発明
の多Pi類とは元素分析値、分子量、構成成分比すなわ
ち酢酸のモル比、アセチル基の有無、ゲル形成能、ゲル
化温度及びフィルム形成能などの点で明らかに相異なっ
ており、本発明の多ti類は全く新規なゲル形成能、フ
ィルム形成能などを有する新規多糖類であることを確認
した。
本発明は品質のバラツキが少なく、熔解性、透明性、耐
酸性に優れ、ゲル化温度が比較的高く、カチオン添加を
必要とせず、さらに従来のゲル化剤にないテクスチャー
を与える新規多糖類を提供することを目的とするもので
ある。
さらに、本発明は、微生物による当該多$7! !iの
製造方法、及び、当該子Pi類を使用したゲル化剤、フ
ィルム化剤、並びに当該多#M類を使用した食品を提供
することを目的とするものである。
本発明は、以下に記載した(1)〜(6)の技術的事項
から構成されるものであり、本発明には、当該(1)〜
(6)の各発明が全て含まれる。
(])  下記の理化学的性質を有する多糖類。
■構成糖比 グルコース、ガラクトース、グルクロン酸、リブロン酸
及び酢酸を主構成成分とし、その構成比がモル比でグル
コース:ガラクトース:グルクロン酸:リブロン酸:酢
酸−5:1:1;1:1〜2である。
■元素分析 C=36.03±1%、  )[=5.00±0.5%
;N=0.09±0.05% ■比旋光度 (α〕gsニーs±2° (n=1.水)■溶剤に対す
る溶解度 水に可溶で、メタノール、エタノール、イソプロパツー
ル、アセトンなどに不溶である。
■塩基性、酸性、中性の区別 水溶液にセチルトリメチルアンモニウムブロマイドを添
加することにより沈澱を生じる(酸性)。
■物質の色及び性状 精製品は、白色綿状又は繊維状である。
■分子量 約34万5千(沈降平衡法による。) ■沈降定数 3.3〜3.53(沈降速度法による。)■赤外吸収ス
ペクトル(第1図) 3100〜3700cm柑に水酸基に由来する吸収、1
740cm−’にアセチル基のエステル結合に由来する
吸収、1600cm−’及び1400cu+−’、 1
250c+n−’のウロン酸のカルボキシル基に由来す
る吸収及び900cm−’にβ−D−グルコピラノシド
結合に由来するピークを示す。
[相]核磁気共鳴スペクトル(第3図)’H−核磁気共
鳴スベクトルにおける主要ピークは、2.2ppmにア
セチル基に由来するピーク、4.5 ppm付近にβ−
グリコシド結合に由来するピーク、5.09.5.31
ppmにα−グリコシド結合に由来するピークを示す。
■呈色反応 アンスロン反応:陽性 カルバゾール反応:陽性 (2)  リゾビウム属に属し、上記(1)の多tim
を産生ずる微生物を栄養培地中で培養し、その培養物よ
り上記(1)記載の多糖類を採取することを特徴とする
多糖類の製造方法。
(3)上記(1)記載の多IJi類からなるゲル化剤。
(4)上記(II記載の多118 Mからなるフィルム
化剤。
(5)上記(1)記載の多1!i類を含有する食品。
続いて本発明の構成について具体的に説明する。
(+)  使用する微生物 本発明の多IJ! Iffを産生ずる微生物としては、
リゾビウム・メリロッティ(Rhizobium me
liloLi)があげられる。型閉は財団法人醗酵研究
所にIFO13336の番号で保管されている。
(2)培養方法 次に培養方法について述べる。型閉の培養に使用する炭
素源としては、たとえば、グルコース、ガラクトース、
フラクトース、アラビノース、キシ【7−ス、ラムノー
ス、マルトース、シュークロース、ラクトース、マンニ
トールなどが単独又はン昆合して用いられる。
又、窒素源としては、酵母エキス、ペプトン、コーンス
テイープリカー、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、尿素などの有機及び無機窒素源
が用いられる。
さらに、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリ
ウムなどの塩類やパントテン酸、ニコチン酸、ビオチン
、塩酸チアミンなどのビタミン類が用いられる。
培養は25〜40°C1好ましくは28〜32°C1培
地のpHは5.5〜7.8、好ましくは6,5〜7.5
において好気的条件下で、適状振盪培養あるいは通気撹
拌培養で行われる。培養条件は種々の条件によって異な
るが、通常1〜7日間の範囲で行われる。
(3)回収並びに精製方法 このようにして培養物中に産生された多$7! 類の回
収は、公知の方法によって行うことが出来る。
たとえば、培養液をそのまま又は適量の水で希釈、遠心
分離、濾過などによって菌体を分離し、メタノール、エ
タノール、イソプロパツールあるいはアセトンなどの沈
澱剤を加え、繊維状の上記多糖類を沈澱せしめた後、こ
の沈澱物をアセトン、エタノールなどにて洗浄後、凍結
乾燥、真空乾燥などの乾燥により回収することが出来る
また、重子tJ! mは、酸性物質であるので、菌体を
除いた培養液にセチルトリメチルアンモニウムブロマイ
ドなどを添加し、沈澱させることにより回収することが
出来る。
粗製の本多糖類は、多糖類の精製法に従って精製するこ
とが出来る。たとえば、粗製の重子ti 類を水に再溶
解し、遠心分離して不溶物を完全に除去し、アセトンな
どの沈澱剤で再沈澱をくり返すことにより純度の高い白
色線状の精製された重子字唐類が得られる。また、セチ
ルトリメチルアンモニウムブロマイド ン交換樹脂などを併用して高純度の精製品を得ることが
出来る。
(4)本発明多糖類の性質 以下の方法にて得た本発明多糖類の性質について述べる
。本発明の以下の物質の濃度の%は一/−%を表わし、
アルコールの濃度はν/V%を表わす。
グルコース4%、硫酸アンモニウム0. 1%、リン酸
2カリ0. 1%、硫酸マグネシウム7水塩0.03%
、塩化カルシウム0.002%、塩化第2鉄0.001
%、ビオチン0.000004%を水に溶解して調製し
た培地61をp H 7. 0とし、10!容のジャー
ファーメンタ−に注入し、120°Cで20分間殺菌し
た。
上記と同一組成の培地に別に滅菌した炭酸カルシウム1
%を加えたもので、坂ロフラスコにて前培養したりゾビ
ウム・メリロッテイI F O 13336を上記のジ
ャーファーメンタ−に接種し、培養温度30°C、通気
量0.5VVMで72時間培養した。
培養終了後、水を加えて60ffiとし、loooor
pmで20分間遠心分離して菌体および固形物を除去し
た。
得られた上清液を20倍濃縮し、そこへ2倍量のイン1
0パノールを加え多糖類を沈澱させた。沈澱を採取し、
99.5%エタノールで洗浄した後、真空乾燥して粗製
の多ti類を90.7g(収率37.8%)得た。
このようにして得た粗製の多1M類20gを再び水21
にン容解し、これにセチルトリメチルアンモニウムブロ
マイド およびエタノールで十分洗浄し、過剰のセチルトリメチ
ルアンモニウムブロマイドを除いた後、飽和塩化ナトリ
ウム水)8液を加えて沈澱を溶解した。
この溶液に3倍量のエタノールを加えて多糖類を沈澱さ
せた。沈澱を分離し、減圧乾燥後、再び水に溶解した。
得られた溶液を透析用セロハンチューブに入れ3日間流
水中で透析を行った後、3倍量のアセトンを加えて沈澱
させ、沈澱物を分取、減圧乾燥を行い精製された多糖類
16.4gを得た。
この多糖類は、ゲル形成能ならびにフィルム形成能を有
し、以下のような性質を有する。
■構成糖比 グルコース、ガラクトース、グルクロン酸、リブロン酸
及び酢酸を主構成成分とし、その構成比がモル比でグル
コース:ガラク1−−ス:グルクロン酸:リブロン酸:
酢酸−5:1:l:1: 1〜2である。
■元素分析 C=36.03±1%、  H−5,00±0.5%;
N=0.09±0.05% ■比旋光度 S 〔α)Ill  ニー5±2° (n=1.水)■溶剤
に対する溶解度 水に可溶で、メタノール、エタノール、イソプロパツー
ル、アセトンなどに不溶である。
■塩基性、酸性、中性の区別 水)8液にセチルトリメチルアンモニウムブロマイドを
添加することにより沈澱を生じる(酸性)。
■物質の色及び性状 精製品は、白色綿状または繊維状である。
■分子量 約34万5千(沈降平衡法による。) ■沈降定数 3.3〜3.53(沈降速度法による。)■赤外吸収ス
ペクトル(第1図) 3100〜3700cm−’に水酸基に由来する吸収、
1740cm−’にアセチル基のエステル結合に由来す
る吸収、1600cm−’及び1400cm−’、 1
250cm−’のウロン酸のカルボキシル基に由来する
吸収及び900cm−’にβ−D−グルコピラノシド結
合に由来するピークを示す、 (KBr錠剤法による。
)対照として、本発明の多II!r−1T O,2%溶
液に等ltノ2On+M KOlを加えN2気流中で室
温(25°C)で5時間撹拌反応後、中和したのち、エ
タノールを3倍量添加して、脱アセチルして得た脱アセ
デル多糖類の赤外吸収スペクトルを第2図に示す。脱ア
セチル多#)M Iは1740cm−’付近に吸収が認
められない。
[相]核磁気共鳴スペクトル(第3図)’H−核磁気共
鳴スベクトルにおける主要ピークは、2.2 ppmに
アセチル基に由来するピーク、4.5 ppm付近にβ
−グリコシド結合に由来するピーク、5.09.5.3
1ppmにα−グリコシド結合に由来するピークを示す
■呈色反応 アンスロン反応;陽性 カルバゾール反応;陽性 (5)本発明多tJ!Iのゲル形成能 次に本発明多糖類のゲル形成能について述べる。
本発明の多糖類は、冷水に溶解可能であり、熱可逆性の
ゲルを形成する。いったん形成されたゲルは70〜75
°C以上に加熱する事により融解する。
ゲル化に必要な濃度は0.4%であり、ジェランガムの
ようにカチオンの添加を特に必要とはしない。
しかしカルシウムイオンを40ppm程度添加するとゲ
ル強度は上昇する。ゲル化する為には、いったん加熱す
ることが必要で80°C以上の温度であればよい。ゲル
の透明性は寒天とは異なり精製の程度にもよるが精製度
合が高いと非常に透明である。
ゲル化は酸性域でも良好でカルシウムイオン40pρm
を添加した場合pH2,3でもゲル化し、寒天よりも優
れている。
以上の性質について、他のゲル化剤と比較した結果を表
2に示す。
(重置以下余白) 表  2 °Cに設定し、サンプルは直径2cm、高さl cmと
し、硬さ、もろさ、凝集性を求めた。測定結果を表3に
示す。
表3 なお、離水性は各々のゲル(直径42胴、高さ43au
n )を20°Cにて24時間保存し、その前後のゲル
重量差から離水重量を求め、保存前の重量で除し百分率
に換算した。本発明多糖類は、従来のゲル化剤と比べて
離水を起こさない特徴を有する。
次に、本発明多糖類で生成したゲルのテクスチャーを評
価する為、テクスチュロメータ−にて測定した結果につ
いて述べる。
サンプルとして、本発明子tJ! [、K−カラギーナ
ン、ジェランガム、寒天を用いた。
以下に測定条件を記す。テクスチュロメータ−(ZIE
NKEN社製)は2■、3mのクリアランス、2011
は、そしゃく曲線に初めに表われる山の高さ(kg−・
ν) Fは、11から初めの山に表われる肩の高さを減したも
の(kgw−V) A1は、1回目のそしゃく曲線の面積(cJ )A2は
、2回目のそしゃく曲線の面積(c+f1)第4図にテ
クスチュロメータ−のそしゃく曲線を示す。
第4図のそしゃく曲線より、本発明の多糖類は、従来の
ゲル化剤にないテクスチャーを示していることがわかる
。また、凝集性が高いことより復元性に優れたゲル化剤
であるといえる。
(6)本発明子$1! Iffのフィルム形成能次に本
発明子tJ! [のゲル形成には分子中のアセチル基が
大きく影響し、ゲル強度を向上させているものと予想し
て、本発明子IJ!mとそれを前記赤外吸収スペクトル
測定の項に記載した処理方法により脱アセチル化処理し
た多I!類のゲル破断荷重を以下の条件で測定した。測
定条件はカードメーター(飯尾電気社製)を感圧軸8.
0 mi+φ、スプリング重錘200gに設定し、サン
プルを50mf容ビーカビ−40g入れ測定した。レオ
メータ−(SAN KAGAKU社製)はウェイトセン
ステイビテイー200g/all、プランジャー直径1
2鵬φ、高さ15柵に設定し、サンプルを50−容ビー
カーに60g入れ測定した。測定結果を表4に示す。
表4 これらのことより、アセチル基を含有する本発明多糖類
の方が、強度的に優れていることが判明した。
次にフィルム形成能について述べる。サンプルとして本
発明子tin、ジェランガム、及びプルラン(林原社製
)を用いた。各々0.4gを純水100dに溶解し、8
0°Cまで加熱後、10cm X 15cmの容器に流
し込んだ後、50°Cで熱風乾燥を行い、フィルム形成
能並びにフィルム吸湿性を比較した結果を表5に示す。
(型置以下余白) 表  5 以上のように、本発明多tinは、吸湿性が低く、弾力
性のある透明なフィルムを形成することが出来た。
本発明の新規多tJ、!i類を各種用途に供する形態は
、掻く一般的に使用されているキサンタンガムなどの多
tJM v4と同様の形態で良く、固体状、わ)束状、
顆粒状、液体状で供することができ、さらに、適宜フィ
ルム状などに成形して使用することができることは云う
までもない。
〔発明の効果] 本発明の新規多I!類は、品質のバラツキが少なく、溶
解性、透明性、耐酸性に優れ、ゲル化温度が比較的高く
、カチオン添加を必要としないなどの利点を有する。さ
らに、従来にないテクスチャーを与える優れたゲル形成
能並びにフィルム形成能を有するものであり、食品素材
、被覆剤、糊料、化粧品素材などとして有用なものであ
り、その産業上の利用価値は顕著なものがある。
次に本発明の実施例を記載して本発明をさらに具体的に
説明する。
実施例1 グルコース4%、硫酸アンモニウム0.1%、リン酸2
カリ0.1%、硫酸マグネシウム7水塩0.03%、塩
化カルシウム0.002%、塩化第2鉄0.001%、
ビオチン0.000004%を水に溶解して調製した培
地61をp H7,0とし、10f容のジャーファーメ
ンタ−に注入し、120°Cで20分間殺菌した。
上記と同一組成の培地に別に滅菌した炭酸カルシウム1
%を加えたもので、坂ロフラスコにて前培養したりゾビ
ウム・メリロッティI F O13336を上記のジャ
ーファーメンタ−に接種し、培養温度30°C1通気g
o、5VVMで72時間培養した。
培養終了後、水を加えて601とし、110000rp
+で20分間遠心分離して菌体及び固形物を除去した。
得られた上清液を20倍濃縮し、そこへ2倍量のイソプ
ロパツールを加え多糖類を沈澱させた。沈澱を採取し、
99.5%エタノールで洗浄した後、真空乾燥して粗製
の多糖類90.7g(収率37.8%)を得た。
このようにして得た粗製の多tFt1420gを再び水
21に溶解し、これにセチルトリメチルアンモニウムブ
ロマイドを加え沈澱させた。ごの沈澱を水及びエタノー
ルで十分洗浄し、過剰のセチルトリメチルアンモニウム
ブロマイドを除いた後、飽和塩化ナトリウム水溶液を加
えて沈澱を溶解した。
この溶液に3倍量のエタノールを加えて多tJ!類を沈
澱させた。沈澱を分離し、減圧乾燥後、再び水に溶解し
た。得られた溶液を透析用セロハンチューブに入れ3日
間流水中で透析を行った後、3倍量のアセトンを加えて
沈澱させ、沈澱物を分取、減圧乾燥を行い精製された多
糖類16.4gを得た。
この多糖類は前記した■〜0の諸性質を有し、優れたゲ
ル形成能、フィルム形成能を示した。
実施例2 シュークロース3%、ペプトン0.2%、リン酸2カリ
0.1%、硫酸マグネシウム7水塩0.03%、塩化カ
ルシウム0.002%、塩化第2鉄0.001%を水に
溶解して調製した培地14I!、をp H7,2とし、
201容のジャーファーメンタ−に注入し、 120°
Cで20分間殺菌した。
上記と同一組成の培地に、別に滅菌した炭酸カルシウム
1%を加えたもので、坂ロフラスコにて前培養したりゾ
ビウム・メリロッティI F 013336を上記のジ
ャーファーメンタ−に接種し、培養温度28°C1通気
IO,5VVM”i’、96時間培養した。
培養液を実施例1と同様に処理して粗製多糖類173g
 (収率41.2%)を得た。
実施例3 実施例1で得た精製多糖類0.5gを純水100dに溶
解し、80°Cまで加熱した後、冷却した。約40°C
で透明性の高い弾力性のあるゲルが得られた。
本島を常法により麺状に成形することにより透明性が高
く、弾力性があり、離水が少なく、こしのあるところ大
凧の食品が得られた。
実施例4 実施例2で得た粗製多糖類0.6g、砂糖20gを牛乳
100m/に溶解し、85°Cまで加熱した後、冷蔵庫
にて冷却したところ食感が優れ、離水のない、ババロア
風デザート食品が得られた。
実施例5 実施例1で得た精製多糖類0.1gを純水50艷に溶解
した。この溶液を80°Cに加熱後、10cm X 1
5cmの容器に流し込んだ後、50°Cで熱風乾燥した
ところ、透明性が高く、弾力性のあるフィルムが形成さ
れた。このフィルムは、吸水性が低く、しけることがな
かった。
また、中埜酢店製「おむすび山」タラオヤコを50”C
での熱風乾燥工程前に均一に液面にふりかけた後、乾燥
したものは、おむすびに通したシート状の食品として有
用であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明多tJ!類の赤外スペクトルを、第2
図は、脱アセチル多糖類の赤外スペクトルを、第3図は
、本発明多糖類の’H−核磁気共鳴スベクトルを、第4
図は、各種ゲルのテクスチュロメータ−のそしゃく曲線
をそれぞれ示す。 第4図中、A1%寒天、B : 0.4%ジェランガム
、Ca1%に一力うギーナン、D:本発明多tJ!類、
E:A、、A2.H,Fの説明図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記の理化学的性質を有する多糖類。 [1]構成糖比 グルコース、ガラクトース、グルクロン酸、リブロン酸
    及び酢酸を主構成成分とし、その構成比がモル比でグル
    コース:ガラクトース:グルクロン酸:リブロン酸:酢
    酸=5:1:1:1:1〜2である。 [2]元素分析 C=36.03±1%;H=5.00±0.5%;N=
    0.09±0.05% [3]比旋光度 〔α〕^2^5_D:−5±2゜(n=1、水) [4]溶剤に対する溶解度 水に可溶で、メタノール、エタノール、イソプロパノー
    ル、アセトンなどに不溶である。[5]塩基性、酸性、
    中性の区別 水溶液にセチルトリメチルアンモニウムブロマイドを添
    加することにより沈澱を生じる(酸性)。 [6]物質の色及び性状 精製品は、白色綿状又は繊維状である。 [7]分子量 約34万5千(沈降平衡法による。) [8]沈降定数 3.3〜3.5S(沈降速度法による。) [9]赤外吸収スペクトル(第1図) 3100〜3700cm^−^1に水酸基に由来する吸
    収、1740cm^−^1にアセチル基のエステル結合
    に由来する吸収、1600cm^−^1及び1400c
    m^−^1、1250cm^−^1のウロン酸のカルボ
    キシル基に由来する吸収及び900cm^−^1にβ−
    D−グルコピラノシド結合に由来するピークを示す。 [10]核磁気共鳴スペクトル(第3図) ^1H−核磁気共鳴スペクトルにおける主要ピークは、
    2.2ppmにアセチル基に由来するピーク、4.5p
    pm付近にβ−グリコシド結合に由来するピーク、5.
    09、5.31ppmにα−グリコシド結合に由来する
    ピークを示す。 [11]呈色反応 アンスロン反応:陽性 カルバゾール反応:陽性 2)リゾビウム属に属し、請求項第1)項記載の多糖類
    を生産する微生物を栄養培地中で培養し、その培養物よ
    り請求項第1)項記載の多糖類を採取することを特徴と
    する多糖類の製造方法。 3)請求項第1)項記載の多糖類からなるゲル化剤。 4)請求項第1)項記載の多糖類からなるフィルム化剤
    。 5)請求項第1)項記載の多糖類を含有する食品。
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