JPH0292816A - 活性炭及びその製造方法 - Google Patents

活性炭及びその製造方法

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JPH0292816A
JPH0292816A JP63242264A JP24226488A JPH0292816A JP H0292816 A JPH0292816 A JP H0292816A JP 63242264 A JP63242264 A JP 63242264A JP 24226488 A JP24226488 A JP 24226488A JP H0292816 A JPH0292816 A JP H0292816A
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pitch
activated carbon
weight
thermosetting resin
mixture
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JP63242264A
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Kazuhiro Watanabe
一弘 渡辺
Tadashi Imai
忠 今井
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Kureha Corp
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Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、圧潰強力に優れた活性炭及びその製造方法に
関する。
従来の技術 圧潰強力の大きい球状の活性炭としては、特開昭56−
69215号公報あるいは特開昭54−104498号
公報に記載の球状炭が知られている。即ち、これ等の公
報には、ピッチ中に無定形炭素粒子あるいは鎖状炭化水
素の重合体を混入して圧潰強力の大きい球状炭を製造す
ることが記載されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前者の公報に記載の球状体より得た活性
炭は、後記比較例1に示すように、−粒あたり1200
gの圧潰強力を有するに過ぎなく、後者の公報に記載の
場合も同程度の圧潰強力を有するものである。そのため
、その活性炭を用いて、例えば固定床あるいは流動床方
式で排水処理を行う場合、破壊が起こり易く、あるいは
流動による摩擦により粉末化して目詰まりなどを生じ易
い。
更に再生時の収率低下を招くという問題があった。
それを防ぐためには、流速を制限したり、床面積を広く
するなどの対応策をとる必要があった。
本発明は、従来の技術における上記のような問題点に鑑
みてなされたものであって、その目的は、圧潰強力がよ
り大きい活性炭を提供すること、及びその製造方法を提
供することにある。
課題を解決するための手段 従来、活性炭については、既に、通常の測定法であるJ
TSに−1474による硬さが99%弱程度のものが得
られており、これ以上硬さを改良する余地はないと思わ
れていた。また仮に改善する余地があるとしても、その
改良は賦活能力を低下させるものと考えられており、圧
潰強力の改善された活性炭については同等考慮が払われ
ていなかった。ところが、本発明者等の検討の結果、後
述する独自の方法によって測定された耐摩擦損率が2.
0″X以下であり、嵩密度が0.55 tr / m1
以上、比表面積か800i/f以上である活性炭は、著
しく改善された圧潰強力を示し、そしてそのような活性
炭は、特定の方法によって製造することができることが
見出された。
即ち、本発明の活性炭は、ffi!摩擦損率が2.0%
以下、嵩密度が0.55g/m1以上、比表面積が80
0 rrj’/g以上であることを特徴とする。
本発明の上記活性炭は、下記(a)〜(f)の工程を順
次実施することによって製造することができる。
(a)ピッチ60〜99重量%と、未硬化もしくは部分
硬化の熱硬化性樹脂粉末1〜40重量%からなる混合物
100重量部とピッチ粘度低減剤5〜50重量部からな
る均一混合体を得る工程、 (b)該均一混合体を加熱成型して粒状体を得る工程、 (c)該粒状体からピッチ粘度低減剤を除去して多孔体
を得る工程、 (d)該多孔体を不敵化して不融化物を得る工程、(e
)該不敵化物を炭化して炭化物を得る工程、及び (f)該炭化物を賦活化する工程。
以下、本発明について詳記する。
本発明の活性炭は、耐摩擦損率が2.0%以下であるこ
とが必要であり、好ましくは1.0X〜0.05″Xの
範囲である。耐摩擦損率が2,0χよりも高くなると、
表面の硬度の低下に伴ない、粒子の圧潰強度が低下する
本発明において、耐摩擦損率とは、次の測定法によって
測定された値をいう。尚、その測定法は、JISに−1
474による平均粒径が1M未満の場合と、1市以上の
場合とで異なるが、平均粒径1間未満の場合は、次の通
りにして求められる。即ち、直径60關、高さ200m
ff1のカラス容器に試料10gと直径10關φのガラ
ス球5個及び蒸溜水100 mlを投入する。次いで、
振幅501ifl、100回/分で15分間振盪し、振
盪後、上澄液をメンブランフィルタ−を用いてr遇する
。再び蒸留水100 mlを入れ、同様の操作を5回行
う、その後、メンブランフィルタ−を105℃の乾燥器
で12時間乾燥し、重量を測定することによって耐摩擦
損率が算出される。他方、平均粒径1 +n+以上の場
合については、直径1100n、高さ200箱のガラス
容器を用い、それに入れる試料を501rとし、蒸留水
の量を500m1としする以外は、上記と同様にして重
量を測定し、算出される。
また、本発明の活性炭は、嵩密度が0.55g/ml以
上であることが必要であり、好ましくは0.60〜0.
80 g / mlの範囲である。嵩密度はJIS K
−1474ニより測定される。嵩密度が0.55 z 
/ mlよりも低くなると、表面硬度が高くても圧潰強
度の低下を招くためである。
更に、本発明の活性炭は、比表面積が800 m2/g
以上であることが必要であり、好ましくは900〜15
00nf/ 、の範囲にある。比表面積は窒素吸着によ
るB、E、T、法による値である。比表面積が800r
r?/+rよりも小さくなると、活性炭としての吸着性
能が低下する。
本発明の上記の特性を有する活性炭は、次のようにして
製造される。
工程(a) まず、ピッチとピッチ粘度低減剤と未硬化又は部分硬化
の熱硬化性樹脂粉末を均一に混合して均一混合体を得る
。ピッチの粘度が低いときは、これ等王者を同時に混合
してもよく、若干の加熱により熱硬化性樹脂を未硬化又
は部分硬化に止めたまま、均一混合体を得ることかでき
る。
しかしながら、通常のピッチは粘度が大きいので、熱硬
化性樹脂を未硬化又は部分硬化に止める程度の温度では
、上記王者の同時混合によって均一混合体を得ることが
できない、その場合には、予めピッチとピッチ粘度低減
剤を、それ等いずれかの流動点以上の温度において溶融
混合すれば、粘度を下げることができるので、得られた
溶融混合体に熱硬化性樹脂を投入して混合すれば、未硬
化又は部分硬化に止める温度で、熱硬化性樹脂粉末を均
一に分散させることができる。予めピッチとピッチ粘度
低減剤を溶融混合する場合の温度は、好ましくは両者の
流動点以上の温度であることが効率的である。
本発明に用いられるピッチは、特に限定されるものでは
ないが、好適には、流動点50〜400℃、水素/炭素
の原子比0.45〜1,4、キノリンネ溶分50%以下
、より好ましくは、流動点130〜300℃、水素/炭
素の原子比0.5〜1.0、キノリンネ溶分35%以下
のピッチが用いられる。
ここで、流動点とは、高分子の分野で用いられる高化式
フローテスターを用い、ピッチ1gに10kg重/−重
荷−をかけつつ、6で7分で昇温しなときに、ピッチの
軟化に伴う嵩密度の増加により生じるプランジャーの降
下か一時的に停止し、ノズルよりのピッチの流出により
再び降下し始める温度である。また、水素/炭素の原子
比は、ピンチを燃焼し、ガスクロマトグラフィーにより
元素分析して得られる炭素水素分析値より計算した値で
ある。更にキノリンネ溶分の測定は次の方法による。ま
ず、150m1のSuS遠沈管(遠心分離機用遠心管)
に100メツシユパスとなるように粉砕した粉末ピッチ
1gと一級試薬のキノリン100m1を入れる。この遠
沈管を75〜80℃のウォーターバス中で時々撹拌しな
がら、30分間加熱溶解する0次いで室温まで放冷した
後、遠心機で20分間遠心させ固液分離し、その上澄液
を傾斜させて除いた後、ベンゼン50m1で洗浄し、残
っているキノリン分をベンゼンで置換する。洗浄のため
の遠心操作は2回行い、遠沈管を105℃の乾燥器で4
時間乾燥した後、不溶分を算出する。
本発明に用いられるピッチは、例えば原油、アスファル
ト、重油、軽油、灯油、ナフサ等を得る際に生成するタ
ール状物質、石油精製時の残渣油等を、必要に応じて加
熱重質化、更に低沸点成分を蒸溜、抽出などの操作によ
り除去することによって容易に得られる。その池、コー
ルタール類あるいは有機高分子類の熱分解残渣から低沸
点分を除去することによって得ることもできる。
ピッチの配合量は、ピッチと熱硬化性樹脂粉末との混合
物に対して60〜99重量%の範囲に設定される。ピッ
チの量が上記の範囲を外れると、強度の改善効果が不十
分になる。
一方、熱硬化性樹脂は、粉末状のもので、できるかぎり
微細な粒径のものか好ましく用いられる。
平均−次粒子径50ρ以下のものが好適に用いられる。
尚、この平均−次粒子径は、コールタ−カウンターによ
り求められた値である。また、熱硬化性樹脂は、部分的
に硬化していてもよいが、好適には未硬化のものが用い
られる。使用される熱硬化性樹脂としては、その種類を
限定するものではないが、フェノール樹脂、尿素樹脂、
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フルフリールアルコール
樹脂等が例示される。
熱硬化性樹脂は、通常ピッチとピッチ粘度低減剤よりな
る溶融混合体にほぼ不溶であるが、その場合でも微粒子
状であり、溶融混合体の粘度が小さいので均一に分散さ
れ得る。熱硬化性樹脂は、ピッチと熱硬化性樹脂との混
合物に対し、1〜40重量%の範囲で含有させる。熱硬
化性樹脂の量が1重量%未満の場合には、強度の改善効
果が不十分であり、40重量%を越えても強度の改善効
果が不十分になる。好ましい範囲は2〜35重量%であ
り、より好ましくは3〜20重量%である。
本発明で用いられるピッチ粘度低減剤は、ピッチの粘度
を低減し得るものであり、後の工程である抽出工程にお
いて、抽出が容易なものであれば、任意のものが用いら
れる。ピッチと良好な相溶性があり、沸点が200℃以
上の2又は3環の芳香族化合物が好適に使用される。例
えばナフタレン、メチルナフタレン、フェニルナフタレ
ン、ベンジルナフタレン、メチルアントラセン、フェナ
ンスレン、ビフェニル等があげられる。中でもナフタレ
ンはその顕著な粘度低減作用と溶剤抽出工程における優
れた易抽出性を有しているので、特に好ましい。
ピッチ粘度低減剤の量は、ピッチと熱硬化性樹脂の混合
物100重量部に対し、5〜50重量部の範囲で用いら
れる。ピッチ粘度低減剤の量が5重量部よりも少ない場
合には、通常のピッチにおいては粘度が大きくなり過ぎ
、成形が困難となる。また、その様な困難性を有しない
ピッチを用いた場合でも、得られた粒状体か非多孔質と
なり不融化を困麺にする。他方50重量部よりも大きく
なると、ピッチ粘度低減剤の抽出後、得られる成形体が
不融化を必要とする程度以上に口径の大きな多孔質のも
のとなり、脆く、強度が弱くなる。ピッチ粘度低減剤の
量は、ピッチと熱硬化性樹脂の混合比率によっても異な
る。熱硬化性樹脂の比率が大きい場合には、混合物の粘
度が大きくなるので、ピッチ粘度低減剤の量を大きくす
ることが好ましく、熱硬化性樹脂の比率が小さい場合に
は、ピッチ粘度低減剤の量を減らすことができる。
熱硬化性樹脂粉末をピッチとピッチ粘度低減剤とよりな
る溶融混合体中に均一に混合させた均一混合体には、他
の添加剤、例えば、熱可塑性樹脂あるいは無定形炭素粒
子を含有させてもよい。
工程(b) 次に、上記均一混合体は、その流動点以上の温度で粒状
に成形し、次いで流動点よりも低い温度まで冷却するこ
とにより、粒状体を形成させる。
例えば特開昭48−31195号公報に示す方法に準じ
、上記均一混合体をその流動点以上の温度にして、上記
均一混合体を分散媒体中に投入、撹拌する方法が用いら
れる。また特開昭56−69214号公報に示す方法に
準じ、上記均一混合体の流動点以上の温度で上記均一混
合体を紐状に押し出し、冷却後、破砕あるいは切断など
によりペレット若しくは小棒状とした上で、上記均一混
合体の流動点以上の温度にある分散媒体中に投入、撹拌
する方法ら使用できる。特に後者の方法が好ましく用い
られる。
尚、前者の方法では、分散媒体の温度は常温でも差し支
えないが、好適には分散媒体の温度もピッチとピッチ粘
度低減剤よりなる溶融混合体の流動点以上とする。分散
媒体としては、懸濁剤を含む水が好適であるが、例えば
、懸濁剤を含まないグリセリンやエチレングリコール等
ら、使用できる。
分散媒体が水である場合の懸濁剤としては、部分けん化
ポリ#酸ビニル、ポリビニルアルコール、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸あ
るいはその塩類、ポリエチレングリコールあるいはその
エーテル誘導体、エステル誘導体、澱粉、ゼラチン等の
水溶性高分子化合物が好ましく用いられる。
得られる粒状体の粒子径は、前記均一混合体の粘度、分
散媒体の粘度、撹拌力等により、所望のものものとなる
ように調整される。粒状体の形状としては、球状体が特
に好ましい、成形後の冷却は、急冷でも徐冷でもよいが
、徐冷の方が好適である。その際、撹拌が緩やかである
と、−層好ましい。
工程(c) 次に、成形体よりピッチ粘度低減剤を除去し、多孔体を
形成する。ピッチ粘度低減剤を除去しないと、後述の不
敵化工程で加熱する際に、溶融が起こり、粒状を保てな
くなり、また不敵化工程で加熱しない場合でも炭化工程
での加熱により、ピッチ粘度低減剤が揮発し、その結果
、粒状が損なわれたり、内部に空洞が生じ、強度低下の
原因となる。ピッチ粘度低減剤を除去するためには、例
えばピッチ粘度低減剤の沸点未満の温度で、空気、窒素
等の気流を通じながら長時間保持する方法、あるいはピ
ッチ粘度低減剤に対し高溶解度を有し、ピッチ及び熱硬
化性樹脂に対し、低溶解度を有する溶剤で抽出する方法
などが採用される。特に後者の方法が好ましく用いられ
、その溶剤としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ナフサ、ゲロシン等の脂肪族炭化水素、飽和脂環
式炭化水素等が例示される。
工程(d) このようにして得られた多孔体は、次いで不融化処理さ
れる。この処理は、元来溶融性のピッチを、酸化剤を用
いて酸化して、熱に対して不融性とし、次の炭化工程に
おける形態維持を・主目的とする。酸化剤としては、例
えば、0□、01、SOg、Not或いはCI 2等の
酸化性気体、又は硫酸、リン酸、硝酸、クロム酸水溶液
等の酸化性液体が用いられる。不融化処理は、上記酸化
剤を単独で、あるいは組み合わせて使用し、流動点以下
の温度で行われる。不融化の進行にともなって、ピッチ
の流動点は上昇するので、それにしたがって逐次処理温
度をあげることにより、不融化時間を短縮することがで
きる。
工程(e) 次に、得られた不敵化物を不活性雰囲気中で400℃以
上、好ましくは600℃以上の温度で焼成して炭化し、
炭化物である粒状炭を得る。
工程(f) 次いで、この粒状炭を公知の方法で賦活させる。
例えば水蒸気法により800〜1200℃に達したとき
に昇温を停止し、その温度に維持して賦活を行ってもよ
い。
実施例 以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1〜8及び比較例1〜7 原料ピッチの調整: 原料ピッチAは、ナフサをチューブラ−リアクターによ
って800℃に加熱し、約10秒の接触時間の熱分解に
より得られたタール状物質を蒸溜し、常圧換算450℃
以下の溶分を除去することにより得られたものである。
このピッチは、流動点230℃1水素/炭素の原子比0
.68、キノリンネ溶分15重量%であった。
原料ピッチBは、コークス炉中で石炭を1000℃で乾
溜して得られたタール物質を、350℃、5市+IQの
粂件下で減圧蒸溜し、常圧換算450℃以下の低沸点分
を除き、次いで得られたピッチの流動点を上げるために
、ニトロベンゼンをそれとピッチの和の20重量%とな
るように添加し、350℃で重質化反応させた後、常圧
換算450℃以下の低沸点分を除いたものである。得ら
れたピッチは、流動点200℃、水素/炭素の原子比0
.56、キノリンネ溶分32重量%であった。
球状炭の製造: 第1表に示された種類と量のピッチとナフタレン300
「を21の耐圧容器に入れ、150 ”Cで0.5時間
撹拌しながら溶融混合した。得られた溶融混合体に第1
表に示された樹脂又は無定形炭素の粉末を加え、1時間
撹拌した、得られた均一混合体を耐圧容器から取り出す
ことなく、容器内の温度を80〜85℃に冷却し、耐圧
容器下部に設けである直径1,5止φの孔を30個有す
るノズル口金から10kg G / dの圧力下で10
0 g/ +u+の速度で押出した。
押出された棒状体を水中で30分間冷却した上で、チョ
ッパーコロイドミルで粉砕した。その形状は棒状であり
、棒の長さと直径の比は約1.0であった。枦別により
水を除いた後、この棒状のピッチ組成物100 、を0
.5重量%のポリビニルアルコール水溶液2j!中に投
入し、200回転/分で撹拌した。80℃に加熱すると
、この棒状のピッチ組成物は球状分散体となった。これ
を50℃まで約30分、更に20℃まで20分をかけて
冷却した。得られたピース状のピッチ粒状体は、抽出器
によりn−ヘキサンで粒状体中のナフタレンを抽出した
後乾燥し、20.117分の空気を送りつつ、35℃/
時間の昇温速度で300℃まで昇温し、300″Cで3
0分間保って不融化を完了させた。次に得られた不敵粒
状体105gを流動層内で窒素ガスを用い、200℃/
時の昇温速度で900℃まで昇温し、その温度で30分
間保持し、炭化粒状体を得な、焼成収率は60%であり
、63gの球状炭が得られた0次いで、水蒸気と窒素ガ
スを等量含む雰囲気の流動層内で900℃で1時間賦活
化を行った。賦活収率は45%であった。得られた球状
炭の諸物性を第1表に示す。尚、第1表の物性において
、既にその測定法を説明した以外のものは、次の通りで
ある。
圧潰強カニJIS標準篩目開き590節と目開き710
μm篩上の間にある試料の中から30個選び、それぞれ
について硬度計により加圧して求めた圧潰強力のうち、
最大値と最小値を除いた28個の平均値である。
沃素吸着量: JISに1474による。
カラメル脱色率:粉にすることなく粒状のままとした他
はJISに1470による。
比較例8 活性炭の製造方法において、ピッチ2.ナフタレン及び
無定形炭素粉末よりなる混合物を80℃より25℃に至
るまで5分間で冷却した以外は、比較例6と同様に操作
した。その結果を第1表に示す。
(続さ) 発明の効果 本発明は、上記の構成を有するから、本発明の製造方法
によって得られた活性炭は、従゛来の技術により得られ
たものに比べて、格段に高い圧潰強力が得られるものと
なる。したがって、本発明の活性炭は、例えば水処理、
あるいはガス処理に使用した場合において、活性炭の層
高を薄くすることができたり、流速を大きくすることが
でき、あるいは使用期間を長くすることができる。
特許出願人  呉羽化学工業株式会社 代理人    弁理士  渡部 剛

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐摩擦損率が2.0%以下、嵩密度が0.55g
    /ml以上、比表面積が800m^2/g以上であるこ
    とを特徴とする活性炭。
  2. (2)下記(a)〜(f)の工程よりなることを特徴と
    する耐摩擦損率2.0%以下、嵩密度0.55g/ml
    以上、比表面積が800m^2/g以上の活性炭の製造
    方法。 (a)ピッチ60〜99重量%と、未硬化又は部分硬化
    の熱硬化性樹脂粉末1〜40重量%からなる混合物10
    0重量部と、ピッチ粘度低減剤5〜50重量部からなる
    均一混合体を得る工程、 (b)該均一混合体を加熱成型して粒状体を得る工程、 (c)該粒状体からピッチ粘度低減剤を除去して多孔体
    を得る工程、 (d)該多孔体を不融化して不融化物を得る工程、 (e)該不融化物を炭化して炭化物を得る工程、及び (f)該炭化物を賦活化する工程。
  3. (3)ピッチ、熱硬化性樹脂及びピッチ粘度低減剤より
    なる均一混合体を得るにあたり、まずピッチ又はピッチ
    粘度低減剤の流動点以上の温度でピッチとピッチ粘度低
    減剤を溶融混合した後、熱硬化性樹脂を未硬化又は部分
    硬化に止める温度において、形成された溶融混合体に熱
    硬化性樹脂粉末を均一に混合することを特徴とする請求
    項2記載の活性炭の製造方法。
  4. (4)ピッチ粘度低減剤が沸点200℃以上の2又は3
    環の芳香族化合物であることを特徴とする請求項2又は
    3記載の活性炭の製造方法。
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