JPH0292372A

JPH0292372A - 癌治療具

Info

Publication number: JPH0292372A
Application number: JP24546188A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Masuda; 利明増田
Original assignee: Nissho Corp
Current assignee: Nissho Corp
Priority date: 1988-09-28
Filing date: 1988-09-28
Publication date: 1990-04-03
Anticipated expiration: 2009-06-22
Also published as: JPH0647029B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は癌治療具に関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題）癌の治
療の一種に、生体の一部又は全体を加温する温熱療法（
ハイパーサーミア）がある。

そして、温熱療法において、生体の一部を加温する加温
方法には、誘電加温方法、誘導加温方法、マイクロ波加
温方法、超音波加温方法等、各種の方法がある。

ところで、癌患部を、その周囲の正常組織を加温するこ
となく、直接加温する方法として、■癌患部に、導入チ
ューブを介して、電極やマイクロ波アンテナを刺入れて
、高周波電流によりこれらを加温する方法、■磁性流体
を血管を通して癌患部に集めて、磁性流体を誘導加温す
る方法、■切開手術により、磁性体を埋込んで、磁性体
を誘導加温する方法等がある。

しかして、上記■の方法では、導入チューブが長時間留
置されることを考慮すると、導入チューブの差し込み部
位から感染のおそれがあり、好ましい方法とは言えない
。

又、上記■の方法では、癌患部には血管が殆ど無いため
、磁性流体を血管を通して癌患部に集めにくいという問
題があると共に、磁性流体を癌患部に集めるのに時間が
掛かるという問題もあった。

更に、磁性流体が癌患部に集まっても、時間の経過と共
に、磁性流体が血管を通って癌患部以外のところへ流出
するという問題もあった。

又、上記■の方法では、切開手術が必要であるという問
題があった。

本発明は上記課題を解決できる癌治療具を提供すること
を目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明が採用した手段は、
基端部に針基を有し両端が開口した中空の外針と、核外
針の中空部分を通過可能な金属チップと、基端部に針基
を有し少なくとも先端が閉鎖された内針とから成り、上
記内針は上記外針の中空部分に外針の針基側開口から挿
脱自在に挿入可能であり、上記金属チップは上記内針に
よって上記外針の中空部分を通して癌患部に埋込まれた
後、電磁波によって加温されるものであり、上記内針を
上記外針の中空部分にその進入が停止する位置まで挿入
させたとき、外針の先端側開口が内針の先端部によって
閉鎖されると共に、外針の先端部と内針の先端部とによ
り、略面一の尖鋭な刃先が形成される点にある。

そして、内針を外針の中空部分にその進入が停止する位
置まで挿入させたとき、外針の先端部と内針の先端部と
により、円柱又は角柱を斜めに切断して成る刃先、ある
いは、円錐又は角錐形状の刃先が形成されるようにする
ことがある。

又、金属チップを、ステンレス鋼、チタン合金、又はコ
バルト・クロム系合金から成るものとするのが好ましい
。

更に、金属チップを、加温時にコイル状又は円形状とな
る形状記憶合金から成るものとすることがある。

（作用）金属チップを癌患部に埋込む際には、まず、内針を外針
の中空部分にその進入が停止する位置まで挿入した状態
で、外針及び内針を生体に穿刺して、これらの先端部を
患部内に位置させる。

上記穿刺時には、内針が外針の先端開口を閉鎖すると共
に、内針の先端部と外針の先端部とにより、略面一な刃
先が形成されているので、外針や内針により、生体組織
が切り取られるというようなコアリング現象は生じない
。

しかして、次に、内針を外針から抜き出した後、金属チ
ップを外針内に挿入する。

しかる後、内針を外針の中空部分にその進入が停止する
位置まで挿入して、金属チップを患部内に押込んだ後、
外針及び内針を生体から抜き去る。

次に、加温装置の電磁波により、金属チップを加温し、
患部を加温する。

（実施例）以下、本発明の第１実施例を第１図乃至第９図の図面に
基づき詳述すると、第１図乃至第８図において、癌治療
具は、外針１と、内針２と、金属チップ３とから成る。

外針１は両端が開口する中空状で、針基５と、案内体６
と、針管７とから成る。

針基５は透明の樹脂により一体成形されており、その中
心部に位置し且つ両端が開口する断面円形の筒部９と、
筒部９の基部から張り出された当接壁１０と、筒部１０
の先端部から張り出された先端壁１１と、上記両壁１０
．１１０両側部を連結する一対の壁状とされ且つ湾曲凹
状とされた針基保持部１２とから成る。

筒部９は、大径部１４と、先端に向かってテーパー状と
された第１テーパ一部１５と、大径部１４よりも小径と
された第１小径部１６と、外径が第１小径部１６と同径
とされ且つ内面が先端に向かってテーパー状とされた第
２テーパ一部１７と、外径が第２テーパ一部１７と同径
とされ且つ内径が第２テーパ一部１７の先端の内径と同
径とされた第２小径部１８とを基部から先端に向かって
連設することで構成されている。

当接壁１０の上部の幅方向中央部は、切欠形成されて切
欠部２０とされている。切欠部２０は、平面視において
、先端に向かって、テーパー状とされている。

案内体１０は、断面円形で、両端開口状とされて、針基
５の筒部９の第１小径部１６、第２テーパ一部１７及び
第２小径部１８に圧入状に挿着されるもので、例えば、
５ＵＳ３１６Ｌ等のステンレス鋼等により一体形成され
ており、大径部２２と、先端に向かってテーパー状とさ
れたテーパー部２３と、大径部２２よりも小径とされた
小径部２４とを基部から先端に向かって連設することで
構成されている。

針管７は、案内体６の小径部２４と同径の断面円形で、
両端開口状とされると共に、例えば、５ＵＳ３１６Ｌ等
のステンレス鋼等により一体形成されており、その基部
は、針基５の筒部９の第２小径部１８に挿入固定されて
いる。２６は接着剤である。

針管７の先端は尖鋭状とされて、先端面は、軸心に対し
て略４０度程度の角度をなす傾斜面とされている。

内針２は、針基２８と、針本体２９とから成る。

針基２８は不透明な樹脂により一体形成されており、先
端が開口すると共に先端が外針ｌの針基５の当接壁１０
に当接する４角錐台形状の本体部３１と、本体部３１の
基端部内面から先端に向かって突設された円筒状挿入部
３２とから成り、挿入部３２の先端開口部分はテーパー
状とされている。

本体部３１の土壁の幅方向中央部からは、テーパー状と
された突起３４が突設されて、外針１の針基５の切欠部
２０に係脱自在に係合されるようになっている。

又、本体部３１と挿入部３２間に、外針１の針基５にお
ける筒部９の大径部１４の基部が挿入される。

針本体２９は、外針１の針基５の筒部９及び針管７にｔ
ＩＴ＋脱自在に挿入されるもので、少なくとも先端が閉
じられた形状とされるものであって、実施例では、丸軸
状とされて、５ＵＳ３１６Ｌ等のステンレス鋼等により
一体形成されており、その基部が内針２の針基２８の挿
入部３２に挿入固定されている。３６は接着剤である。

針本体２９の先端は尖鋭状とされて、先端面が、外針１
の針管７の先端面と対応する傾斜状とされている。

そして、内針２の針本体２９を外針１の中空部分にその
進入が停止する位置まで挿入させたとき、即ち、第５図
及び第７図に示すように、内針２の針基２８の本体部３
１の先端を外針１の針基５の当接壁１０に当接させると
共に、該本体部３１の突起３４を外針１の針基５の切欠
部２０に係脱自在に係合させて、内針２を外針１に固定
した際に、第１図乃至第４図に示すように、外針１の針
管７の先端側開口が内針２の針本体２９の先端部により
閉鎖されると共に、外針１の針管７の先端部と内針２の
針本体２９の先端部とにより、円柱を斜めに切断して成
る略面一の尖鋭な刃先が形成されるようになっている。

金属チップ３は短い丸軸状とされ、５ＵＳ３１６Ｌ等の
ステンレス鋼、チタン合金、コバルト・クロム系合金等
から成る。

尚、第１図及び第２図の仮想線で示すように、癌治療具
の不使用時には、外針１の針基５における筒部９の第２
テーパ一部１７及び第２小径部１８に、軟質の透明樹脂
から成る保護筒３８が着脱自在に外嵌されて、外針１の
針管７に外嵌される。

第９図は加温装置を示し、４０は生体４１が乗るベツド
、４２は加温コイル等の加温部で、加温部４２が、イン
バータ４３、コンデンサ回路４４、整流回路４５を介し
て、交流電源４６に接続されている。

上記のように構成した実施例によれば、癌の温熱療法を
行う際には、まず、金属チップ３を癌患部に次のように
して埋込む。

即ち、まず、外針ｌの針基５から保護筒３８を取り外し
た後、第１図乃至第５図、及び第７図に示すように、内
針２の針基２８の本体部３１の先端を外針１の針基５の
当接壁１０に当接させると共に、該本体部３１の突起３
４を外針１の針基５の切欠部２０に係脱自在に係合させ
て、内針２を外針１に固定し、これにより、外針１の針
管７の先端側開口を内針２の針本体２９の先端部により
閉鎖すると共に、外針１の針管７の先端部と内針２の針
本体２９の先端部とにより、円柱を斜めに切断して成る
略面一の尖鋭な刃先を形成する。

この状態で、外針１の針基保持部１２及び内針２の針基
２８の両側面を持ち、外針１の針管７及び内針２の針本
体２９を生体に穿刺して、これらの先端部を癌患部内に
位置させる。

この場合において、上記のように、内針２を外針１に固
定状態としているので、穿刺を安定した状態で容易に行
える。

又、上記穿刺時には、外針１の針管７の先端側開口が内
針２の針本体２９の先端部により閉鎖されると共に、外
針１の針管７の先端部と内針２の針本体２９の先端部と
により、略面一の尖鋭な刃先が形成されているので、針
管７や針本体２９により、生体組繊が切り取られるとい
うようなコアリング現象は生じない。

しかして、次に、内針２を外針りから抜き出した後、第
８図に示すように、金属チップ３を外針１の針基５の筒
部９及び案内体６を介して針管７に挿入する。

しかる後、内針２を外針１に挿入して、再度、内針２の
針基２８の本体部３１の先端を外針１の針基５の当接壁
ｌＯに当接させると共に、該本体部３１の突起３４を外
針１の針基５の切欠部２０に係脱自在に係合させて、金
属チップ３を癌患部内に押込んだ後、外針１及び内針２
を生体から抜き去る。

上記のように、生体をあまり傷つけることなく、金属チ
ップ３を癌患部に容易に埋込める。

このようにして、癌患部に金属チップ３を埋込んだ後、
第９図に示すように、生体４１をベツド４０上に乗せ、
加温部４２に高周波電流を流して、加温部４２からの電
磁波により、金属チップ３を加温し、癌患部を加温する
。

尚、癌患部が生体の深部にある場合には、電磁波の周波
数を例えば１３．５６ＭＨｚ程度とする。

尚、上記第１実施例では、外針１の針管７の先端部と内
針２の針本体２９の先端部とにより、円柱を斜めに切断
して成る略面一の尖鋭な刃先を形成するようにしたが、
角柱を斜めに切断して成る刃先を形成するようにしても
よい。

第１０図は本発明の第２実施例を示すもので、外針ｌの
針管７の先端部は面取りされると共に、内針２の針本体
２９の先端部は直円錐形状とされている。

又、内針２の針基２８の本体部３１の先端が外針１の針
基５の当接壁１０に当接せしめられると共に、該本体部
３０が外針１の針基５の筒部９における大径部１４に着
脱自在にテーパー結合される。

そして、上記のように結合した際に、外針１の針管７の
先端部と内針２の針本体２９の先端部とにより、直円錐
形状の刃先が形成される。

第２実施例では、外針ｌの針管７の先端部と内針２の針
本体２９の先端部とにより、直円錐形状の刃先を形成す
るようにしたので、第１実施例の切欠部２０と突起３４
によるような外針１と内針２の周方向に関する相対的な
位置決めを行う必要がない。

それ故、第２実施例では、上記のように、外針１と内針
２の当接による内針２の外針１に対する軸心方向の位置
決めと、テーパー結合による外針１と内針２の固定を行
うようにしている。

上記のように、外針１と内針２の周方向に関する相対的
な位置関係に影響されずに、外針１の針管７の先端部と
内針２の針本体２９の先端部とにより、所定形状の刃先
を形成できる場合には、第１実施例のように、外針１と
内針２の周方向に関する相対的な位置決めを行う手段（
切欠部２０と突起３４）を設ける必要はない。

尚、第２実施例において、角錐形状の刃先が形成される
ようにしてもよい。

尚、実施例では、外針ｌの案内体６及び針管７をステン
レス鋼等から成るものとしたが、これらを合成樹脂から
なるものとしてもよい。

尚、実施例では、外針１の断面円形である針管７に対応
させて、金属チップ３を六輪状としたが、針管７の断面
を多角形とした場合には、金属チップ３を、針管７に対
応する断面多角形の軸状としてもよく、あるいは、金属
チップ３を、針管７に対応しない断面の軸状としてもよ
い。

又、金属チップ３を球状としてもよく、この場合には、
必要に応じて、複数個の金属チップ３を針管７に挿入し
て、内針２により、癌患部に押込むようにすることが可
能である。

尚、金属チップ３が軸状である場合にも、上記のように
、複数個の金属チップ３を針管７に挿入して、押込むよ
うにすることが可能である。

又、実施例では、金属チップ３をステンレス鋼等からな
るものとしたが、金、銀、白金、タンタル等から成るも
のとしてもよい。

尚、金属チップ３を上記の材質からなるものとすれば、
腐食せず、好ましいが、価格の面で実用的ではない。

又、金属チップ３を加温時にコイル状又は円形となる形
状記憶合金、例えば、ニッケルチタン合金等から成るも
のとしてもよく、このようにすれば、癌患部に、金属チ
ップ３を中心とする略球状の温度分布を得ることができ
て、癌患部を効果的に加温でき、好ましい。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明によれば、生体をあまり傷
つけることなく、金属チップを癌患部に容易に埋込める
。特に、外針及び内針の生体への穿刺時には、内針を外
針の中空部分にその進入が停止する位置まで挿入させる
ことによって、外針の先端側開口が内針の先端部によっ
て閉鎖されると共に、外針の先端部と内針の先端部とに
より、略面一の尖鋭な刃先が形成されるので、生体組織
が切り取られるというようなコアリング現象を良好に防
止できる。

又、金属チップを、加温時にコイル状又は円形状となる
形状記憶合金から成るものとすれば、癌患部に、金属チ
ップを中心とする略球状の温度分布を得ることができて
、癌患部を効果的に加温できる。

本発明は上記利点を有し、実益大である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第９図の図面は本発明の第１実施例を示し、
第１図は縦側断面図、第２図は平面断面図、第３図は側
面図、第４図は平面図、第５図は内針を外針に挿入した
状態での針基の斜視図、第６図は内針を外針から少し抜
き出した状態での針基の斜視図、第７図は第４図の一部
拡大図、第８図は金属チップの埋込時の状況を説明する
ための縦側断面図、第９図は加温装置の説明図、第１０
図は本発明の第２実施例を示す縦側断面図である。１・・・外針、２・・・内針、３・・・金属チップ、５
．２８・・・８１基、７・・・針管、２９・・・針本体
。

Claims

【特許請求の範囲】１、基端部に針基を有し両端が開口した中空の外針と、
該外針の中空部分を通過可能な金属チップと、基端部に
針基を有し少なくとも先端が閉鎖された内針とから成り
、上記内針は上記外針の中空部分に外針の針基側開口か
ら挿脱自在に挿入可能であり、上記金属チップは上記内
針によって上記外針の中空部分を通して癌患部に埋込ま
れた後、電磁波によって加温されるものであり、上記内
針を上記外針の中空部分にその進入が停止する位置まで
挿入させたとき、外針の先端側開口が内針の先端部によ
って閉鎖されると共に、外針の先端部と内針の先端部と
により、略面一の尖鋭な刃先が形成される癌治療具。２、内針を外針の中空部分にその進入が停止する位置ま
で挿入させたとき、外針の先端部と内針の先端部とによ
り、円柱又は角柱を斜めに切断して成る刃先が形成され
る請求項１記載の癌治療具。３、内針を外針の中空部分にその進入が停止する位置ま
で挿入させたとき、外針の先端部と内針の先端部とによ
り、円錐又は角錐形状の刃先が形成される請求項１記載
の癌治療具。４、金属チップが、ステンレス鋼、チタン合金、又はコ
バルト・クロム系合金から成る請求項１記載の癌治療具
。５、金属チップが、加温時にコイル状又は円形状となる
形状記憶合金から成る請求項１記載の癌治療具。