JPH0290452A - ミニチュアランプの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば液晶テレビのバックライトに使用され
るミニチュアランプに関し、更にはミニチュアランプの
ガラスバルブ端部の溶着構造に関するものである６ 〔従来技術とその問題点〕 最近では、ストロボガン用閃光放電灯や液晶テレビのバ
ックライト用蛍光ランプ、食品包装容器内面殺菌用の小
型低圧水銀ランプ、更には店舗照明用の小型フィラメン
ト電球などように、小さなミニチュアランプが各種の用
途に幅広く利用されるようになった。これらのミニチュ
アランプは、ガラスピーズなどのガラス封止部に、電極
もしくはフィラメントに接続される電気導体が気密に貫
通して植立しており、このガラス封止部をガラスバルブ
の端部に嵌め込み、ガスバーナーなどでガラスバルブの
端部を加熱して両者を溶着し、気密に封止している。こ
のため、先ず、製造工程において手作業が多くなり１手
間を要する。そして、ミニチュアランプの場合は、ガラ
スバルブの肉厚が薄いので、溶着部分の機械的強度が弱
く、突出する電気導体に曲げ応力がかかったり衝撃が加
わると溶着部分に微小なりラックが発生し、気相性が低
下してスローリークしたり、更には破損してしまうこと
がある。

〔発明の目的〕

そこで本発明は、製造に手間を要さず、ガラスバルブの
肉厚が薄いても、溶着部分の機械的強度が強く、スロー
リークしたり破損することのないミニチュアランプを提
供することを目的とするものである。

〔発明の構成とその作用〕

本発明の構成は、電極もしくはフィラメントに接続され
る電気導体が気密に貫通するガラス封止部が小さくて肉
厚の薄いガラスバルブの端部に溶着されたミニチュアラ
ンプにおいて、ガラス封止部とガラスバルブの端部が型
内で溶融され、溶着部分の外径がガラスバルブの外径よ
りも大きくて肉厚に形成されたことを特徴とする。

すなわち、ガラス封止部とガラスバルブの端部が型内に
配置され、例えば誘導加熱によって溶融されるので、工
程を機械化しやすく、製造が簡単になる。そして、溶着
部分の外径が小さくて肉厚の薄いガラスバルブの外径よ
りも大きくて肉厚に形成されるので、溶着部分の機械的
強度が強く、突出する電気導体に少々応力がかかったり
衝撃が加わってもスローリークしたり破損することがな
い。

〔実施例〕

以下に図面に示す実施例に基いて本発明を具体的に説明
する。

第１図は、例えば液晶テレビのバックライト用光源とし
て使用される定格消費電力が２Ｗの小型の蛍光ランプを
示す。第１図において、ガラスバルブ１０は外径が６．
２ｍｍ、長さが６０ｍｍのガラス管であり、その内面に
蛍光体（図示せず）が塗布されている。そして、ガラス
バルブ１０の端部１０ａ、１０ｂには、ガラスピーズか
らなるガラス封止体１１がそれぞれ溶着され、内部に微
量の水銀と封入圧力が数十トール程度のアルゴンカスな
どの不活性ガスが封入されている。ガラスバルブ１０の
端部１０ａ、１０ｂとガラス封止体１１とは、後に説明
する型内で溶着されるが、その溶着部分１５の外径はガ
ラスバルブ１０の外径よりも大きくなっており、溶着部
分１５はガラスバルブＩＯよりも肉厚に形成されている
。このガラス封止体１１には、ジュメット線やニッケル
線からなる一対の電気導体１２が気密に貫通しており、
この電気導体１２によってフィラメント電極１３が保持
され、一方の電気導体１２に水銀合金からなるゲッター
１４が取付けられている。電極１３を構成するフィラメ
ントは、タングステン、モリブデンなどの高融点金属の
素線をシングルやダブルのコイル状の巻回したものであ
り、いずれにしても軽量なものであって例えば電子エミ
ッターが付着される部分の重量は０．１〜０　、３ｍｇ
程度になっている。これは、軽量化によって熱容量が小
さくなり、消費電力を少なくしても′昇温しやすく、点
灯性が向上するためである。電子エミッターの材質とし
ては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物もしく
は炭酸塩、その他のものが使用される。

次に、かかる構成の小型蛍光ランプの製造工程を説明す
ると、第２図において、減圧機（図示せず）に接続され
た筒状の保持台１に石英製のベルヂャ−２が着脱自在に
嵌着される。このベルヂャー２は、一端が閉塞された有
底筒状であり、シール３によって気密に嵌着されるので
、減圧機が作動するとベルチャー２内部が１０−’トー
ル程度に減圧される。保持台１の中心孔には支持棒４が
立設され、この支持棒４の先端には筒状のホルダー５が
固着されて保持台１の上部に配置されている。

このホルダー５の周壁には複数個の排気窓５１が形成さ
れており、上端孔には、黒鉛、モリブデン、窒化珪素な
どの高融点材料からなる型６が嵌め込まれて保持されて
いる。この型６は、第３図に示すように、有底筒状であ
って、凹部６１が形成され、更に、この凹部６１の底面
に排気孔６３が穿設されている。この型６に対応する位
置のベルヂャー２の外周には、高周波発振器（図示せず
）に接続された誘導コイル７が配置されており、この誘
導コイル７によって高融点の型６が誘導加熱され、発熱
するようになっている。なお、高周波発振器に代えて低
周波発振器を使用し、低周波誘導加熱によって発熱させ
てもよく、或いは誘導コイル７を使用することなく、直
接通電して抵抗加熱によって発熱するようにしてもよい
。

しかして、第３図に示すように、まず、ガラス封止部１
１から外部に伸びる電気導体１２を型６の排気孔６３に
それぞれ挿入した状態でガラス封止部１１を凹部６１の
中央に載置する。続いてガラスバルブ１０の一端部］、
Ｏａを凹部６１に挿入し、ガラス封止部１１　を覆うよ
うにする。このとき、ガラスバルブ１０の外周面と凹部
６１の内周面の間に隙間６２ができるが、この隙間６２
の大きさが溶着部分１５の外径とガラスバルブ１０の外
径との差であり、溶着部分１５とガラスバルブ１０の肉
厚の差でもある。次に、保持台１に石英製のベルヂャー
２を気密に嵌着し、減圧機を作動させてベルチャー２内
部を減圧する。そして、ベルチャー２内部に例えば７６
０トールの圧力のアルゴンガスなどの不活性ガスを導入
する。そして、高周波発振器に通電して誘導コイル７に
高周波電流を流し、型６を１０００℃程度に発熱させる
。これによって、ガラスバルブ１０の一端部１０ａおよ
びガラス封止部１１が溶融するが、溶融するにつれてガ
ラスバルブ１０が自重でや＼低下し、溶融したガラスが
凹部６１を充満する。つまり、隙間６２が消滅し、凹部
６１の形状の対応した溶着部分１５が形成される。次に
、一端部１０ａが溶着したガラスバルブ１０を反転し、
一端部１０ａを上方にして他端部１０ｂを型６に挿入す
る。そして、同じ操作でベルチャー２内部を減圧した後
、アルゴンなどの不活性ガスを蛍光ランプの封入ガス圧
として設計されたガス圧、例えば数十トールのガス圧で
導入し、型６を発熱させる。これによって、他端部１０
ｂとガラス封止体１１も溶着して同じ形状の溶着部分１
５が形成される。

なお、本実施例では、ベルチャー２内に１本のガラスバ
ルブ１０を配置する例を示したが、多数本を同時に配置
するようにすれば、生産性を更に向上させることができ
る。更には、低圧水銀灯や閃光放電灯、あるいは電極１
３に代えてフィラメントコイルが取付けられた白熱電球
であっても、この工程によって溶着部分１５が同様な形
状に形成できることは明らかである。

このように、製造工程を機械化しやすく、製造が簡単に
なるが、ランプが小型であって、ガラスバルブ１０の肉
厚が薄いても、溶着部分１５の肉厚が大きいので機械的
強度が強く、少々の振動や衝撃が加わっても溶着部分１
５からスローリークしたり、破損することがない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明のミニチュアランプは、ガ
ラス封止部とガラスバルブの端部との溶着部分の外径が
ガラスバルブの外径よりも大きくて肉厚に形成されてい
るので、ガラスバルブの肉厚が薄いても、溶着部分の機
械的強度が強く、少々の振動や衝撃が加わってもスロー
リークしたり破損することがない。そして、溶着が型内
で行われるので、工程を機械化しやすく、ミニチュアラ
ンプを簡単に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の一部断面図、第２図は製造工程
の説明図、第３図は第２図Ａ部の拡大断面図をそれぞれ
示す。 １０・・・ガラスバルブ　　１１・・・ガラス封止部１
２・・・電気導体 １４・・・ゲッター ト・保持台 ３・・・シール ６・・・型 １３・・・電極 １５・・・溶着部分 ２・・・ベルヂャー ５・・・ホルダー ７・・・誘導コイル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 電極もしくはフィラメントに接続される電気導体が気密
   に貫通するガラス封止部が小さくて肉厚の薄いガラスバ
   ルブの端部に溶着されたミニチュアランプにおいて、 前記ガラス封止部とガラスバルブの端部が型内で溶融さ
   れ、溶着部分の外径がガラスバルブの外径よりも大きく
   て肉厚に形成されたことを特徴とするミニチュアランプ
   。