JPH0288323A - オートエアコンの始動制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フット吹出口とベンチレータ吹出口とを同時
開成するフット・ベントモードを実行スる自動車用オー
トエアコンの始動制御装置に関する。

従来の技術 従来の自動車に搭載されるオートエアコンとしては、第
４図に示した制御を実行するものが提案されている（特
開昭５７−５５２１１号公報参照）。すなわち、図示を
省略した複数のステップに続くステップ４９では、配風
ドアパターンの決定がなされ、次のステップ５０では前
記配風ドアパターンに基づき、空調装置本体のフット、
ペンチレ−タ、デフロスト各吹出口に設けられた配風ド
アの制御がなされる。さらに、次のステップ５１ではエ
アミックスドアの制御がなされ、これにより配風ドアパ
ターンに応じて開成された吹出口から、エアミックスド
アの開度に応じて温調された空気が車室内に給送される
のである。

発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来の装置において、前記配風
ドアパターンの決定に際して、前記フット吹出口とベン
チレータ吹出口とを同時開成するフット・ベントモード
が実行されると、フット吹出口とベンチレータ吹出口か
ら、エアミックスドアの開度に応じた同一温度の空気が
吹き出される。

したがって、空調装置本体の始動時に、前記エアミック
スドアがフルクールの位置にあると、ベンチレータ吹出
口のみならず、フ・７上吹出口からも最も低温の空気が
吹き出される。

このとき、ベンチレータ吹出口が設けられている単室上
部にあっては、大きな空間容積が存在するものの、フッ
ト吹出口が設けられている車室下部にあっては、シート
クション等の内装部品が配設され、空間容積は比較的小
さい。このため、前記配風ドアパターンにおいて、フッ
ト吹出口からの風量配分を、ベンチレータ吹出口からの
風量配分より少なくしたとしても、単室上部より単室下
部が急速に温度低下してしまう。

よって、車室上部が未だ高温状態にあっても、車室下部
が過冷却状態となり、乗員の足元が冷え過ぎとなって、
不快感が発生するおそれがあった。

本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので
あり、フット・ベントモードにおける乗員足元の冷え過
ぎを解消したオートエアコンの始動制御装置を提供する
ことを目的とするものである。

課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明にあっては、外気温、
日射等の温度に関連した物理的環境因子を検出し電気信
号として出力する検出手段と、空調装置本体に設けられ
たフット、ベンチレータ、デフロスト各吹出口あ風量配
分に関連した操作要素を駆動する駆動装置と、前記検出
手段の出力信号を基に前記吹出口から車室内に給送され
る風量配分を演算し、この演算結果に基づいて前記駆動
装置に指令信号を送出する演算制御装置とを備え、前記
フット吹出口とベンチレータ吹出口とを同時開成するフ
ット・ベントモードを実行するオートエアコンにおいて
、前記車室内に下部室温を検出する足元室温センサが設
けられるとともに、前記演算制御装置には、前記足元室
温センサが検出した下部室温の低下に伴って、前記フッ
ト吹出口の風量配分、を例えば複数段階に減少させる指
令信号を、前記駆動装置に送出するフット・ベント制御
演算回路が設けられ、あるいは前記フット・ベントモー
ドの継続時間を計測し該継続時間の経過に伴って前記フ
ット吹出口の風量配分を例えば複数段階に減少させるタ
イマ回路が設けられている。

作用 前記構成において、演算制御装置が空調装置本体の始動
時に車室内の上部と下部とを急速に冷却すべく、フット
・ベントモードを演算すると、フ、ト吹出口とベンチレ
ータ吹出口とが同時開成され、両次出口から車室内の上
部と下部に冷風が給送される。これにより、車室内の上
部にあってはベンチレータ吹出口からの冷風により、又
車室内の下部にあっては、フット吹出口からの冷風によ
り各々冷却される。

このときベンチレータ吹出口が設けられている車室上部
にあっては、大きな空間容積が存在するものの、フット
吹出口が設けられている単室下部にあっては、空間容積
は比較的小さいことから、単室上部より車室下部が急速
に温度低下してしまう。すると、前記足元室温センサが
この急速に低下する車室下部の温度を検出し、フット・
ベント制御演算回路に入力し、該フット・ベント制御演
算回路は前記フット吹出口の風量配分を減少させる指令
信号を前記駆動装置に送出する。これにより、該駆動装
置が作動し、フット吹出口からの風量配分は段階的に減
少する。

又、前記演算制御装置にタイマ回路が設けられた構成に
あっては、フット・ベントモードの継続時間が経過する
と、前述のように温度低下が急速である車室下部に設け
られているフット吹出口の風量配分が複数段階に減少す
る。

実施例 以下本発明の一実施例について図面に従って説明する。

すなわち第２図に示したように空調装置本体１は、各々
ケーシング２，３．４によって隔成されたプロアユニッ
ト５．クーリングユニット６、ヒータユニット７を順次
連結して構成されている。前記プロアユニット５には、
周壁に開設された外気導入口８と、相対向する内気導入
口９゜１０とを開閉する一対のインテークドア１１．１
２及び、ブロアモータ１３を駆動源とするファン１４が
設けられている。前記クーリングユニット６内には、蒸
気圧縮式冷凍サイクルのエバポレータ２０が配設されて
おり、又ヒータユニット７内には両側部に導入タンク１
５ａと導出タンク１５ｂとを有し、エンジン冷却水を熱
源とするヒータコア１６が配設されている。

このヒータユニット７は所謂二層流式であって、ヒータ
コア１６は前記ファン１４によって給送される空気の通
流方向に沿って横置きに配設されているとともに、ヒー
タコア１６の上流側通気面１７を２分する上流エアガイ
ド１８と、下流側通気面１９を２分する下流エアガイド
２１とが設けられている。前記上流側エアガイド１８は
、ケーシング４の一側壁２２に沿って上流方向に延出し
、上流側通気面１７との間に第１導入路２３を画成し、
又前記−側壁２２との間に第２導入路２４を画成してい
る。

前記導出タンク１５ｂとケーシング４の他側壁２５間に
は、第１バイパス路２６が形成されており、前記導入タ
ンク１５とケーシング４の後壁２７間には、第２バイパ
ス路２８が形成されている。

前記導出タンク１５ｂに形成されたボス部２９には、第
１導入路２３を開閉する上部エアミックスドア３０が設
けられており、第１バイパス路２６の上流端部には、前
記上部エアミックスドア３０と共同して、この第１バイ
パス通路２６を開閉するベントバイパスドア３１が設け
られ、さらに導入タンク１５ａの端縁には、第２バイパ
ス通路２８を開閉する、下部エアミックスドア３２が設
けられている。

前記下流エアガイド２１の両側域には、第１エアミツク
スチヤンバ３３と第２エアミツクスチヤンバ３４とが設
けられている。前記第１エアミツクスチヤンバ３３には
、フロントウィンドウを指向するデフロスト吹出口３５
と、車室内に配設されたインストルメントパネルの中央
部に位置するセンタベンチレータ吹出口３６及び両側に
位置するサイドベンチレータ吹出口３７．３７が連通さ
れており、該サイドベンチレータ吹出口３７，３７間に
は、配風制御ドア３８が設けられている。

前記第１エアミツクスチヤンバ３３の下流端部には、前
記各ベンチレータ吹出口３６．３７の開度を規制する風
量配分に関連した操作要素としてのベンチレータドア３
９及び、デフロスト吹出口３５の開度を規制する風量配
分に関連した操作要素としてのデフロストドア４０が設
けられている。

前記第２エアミツクスチヤンバ３４には、単室内の下部
に設けられたフット吹出口４１が連通され、フット吹出
口４１には、風量配分に関連した操作要素としてのフッ
トドア４２が設けられているとともに、前記第１．第２
エアミックスチャンバ３３．３４が連通ずる部位にはバ
イパスドア４３が設けられている。

他方第１図に示したように、演算制御装置４４の入力ポ
ートには、室温設定部４５が接続されているとともに、
検出手段たる外気センサ４６１日射センサ４７．及び車
室内の下部室温を検出する足元室温センサ４８がＡ／Ｄ
変換器４９を介して接続されている。又この演算制御装
置４４には、乗員の設定操作によって前記室温設定部４
５がら出力された設定温度Ｔｓと、前記外気センサ４６
が検出した外気温Ｔａとに基づいて、車室内に快適環境
を形成するに必要な目標室温Ｔｓｏを演算する目標室温
演算回路５０が設けられている。

該目標室温演算回路５０の出力側には、前記目標室１Ｔ
ｓｏと外気温Ｔａ及び、日射センサ４７が検出した日射
ｔｚに基づいて、前記各吹出口３５．３６，３７．４１
の風量配分、換言すればベンチレータドア３９、デフロ
ストドア４０、フ、ノドドア４２の開度を演算する風量
配分演算回路５１が設けられている。

該風量配分演算回路５１の出力側には、フット・ベント
制御演算回路５２が設けられている。該フット・ベント
制御演算回路５２は、風量配分演算回路５１で演算され
た風量配分が、フ・ット吹出口４１とベンチレータ吹出
口３６．３７とを同時開成したフット・ベントモードで
あるとき、前記足元室温センサ４８が検出した下部室温
ＴＬに応じた風量配分を決定し、指令信号にして駆動回
路５３に出力する機能と、前記フット・ベントモード以
外の他の吹出モードであるとき、当該吹出モードを指令
信号にして駆動回路５３に出力する機能を有している。

そして、該駆動回路５３の出力ボートには、前記ベンチ
レータ、デフロスト、フット各ドア３９．４０．４２に
連係された駆動装置たるベンチレータドア用アクチコエ
ータ５４、デフロストドア用アクチュエータ５５、フッ
トドア用アクチュエータ５６が接続されている。

次に以上の構成にかかる本実施例の作動について第３図
に示したフローチャートに従って説明する。すなわち、
図外の空調スイッチを投入すると、空調装置本体１とと
もに演算制御装置４４は起動し、温度に関連した物理的
環境因子としての各値外気温Ｔａ、日射量Ｚ、下部室温
ＴＬや、設定温度Ｔｓの各電気信号が読み込まれ（ステ
ップ■）、前記日射量Ｚを用いて車室内を設定温度Ｔｓ
に維持するに必要な目標室ｍＴｓｏが演算される（ステ
ップ■）。

そして、次のステップ■においては、風量配分演算回路
５１により、Ｔａ＋ａＺ＋　（２５−ＴＳＯ）の値が所
定値Ｂより大であるか否かが判別され、この判別がＹＥ
Ｓである場合には、空調装置本体１の始動時等において
車室内の上部が高温状態にあることを意味する。したが
って、ステップ■に進み、不等式ＴＬ＞ＣかつＴｔ＞Ｄ
＋（Ｔｓ。

−２５）により、さらに車室内の下部が高温であるか否
かを判別する。この判別がＹＥＳであれば、車室内の上
部のみならず、車室内の下部も高温状態にあることを意
味する。

そこで、風量配分演算回路５１はフット・ベント制御演
算回路５２に車室内の上部と下部とを同時に冷却すべく
、フット・ベントモードを実行する指令信号を出力し、
フット・ベント制御演算回路５２は、このときのフット
吹出口４１から車室内に給送される風量配分を、全風量
の２０％と演算する（ステップ■）。この演算結果は、
駆動回路５３に、入力され、該駆動回路５３から出力さ
れる駆動信号により、ベンチレータドア用アクチコ工−
タ５４とフットドア用アクチュエータ５６とが作動して
、フットドア４２とベンチレータドア３９開駆動され、
第２図に実線で示したようにフット吹出口４１とベンチ
レータ吹出口３６．３７とが、前記風量配分に応じて同
時開成する。したがって、車室内の上部にあってはベン
チレータ吹出口３６．３７からの８０％の風量配分によ
り、又車室内の下部にあっては、フット吹出口４１から
の２０％の風量配分により各々冷却される。

このときベンチレータ吹出口３６．３７が設けられてい
る単室上部にあっては、大きな空間容積が存在するもの
の、フット吹出口４１が設けられている車室下部にあっ
ては、シートクツション等の内装部品が配設され、空間
容積は比較的小さいことから、車室上部より車室下部が
急速に温度低下し、やがてステップ■の判別は、Ｎｏと
なる。

該ステップ■の判別がＮＯになると、ステップ■に進み
、不等式ＴＬ＞Ｅ＋　（Ｔ　ｓ　ｏ　　２５）により、
車室内の下部が未だ微小冷風を必要とする程度の高温状
態にあるか否かを判別する。この判別がＹＥＳであれば
フット・ベントモードを継続するとともに、フット・ベ
ント制御演算回路５３は、フット吹出口４１の風量配分
を１０％に低下させる指令信号を駆動回路５３に出力す
る（ステップ■）。これにより、フットドア用アクチュ
エータ５６が作動して、フットドア４２が閉方向に駆動
され、フット吹出口４１からの風量配分は２０％から１
０％に減少する。

そして、さらに車室内下部の温度が低下すると、ステッ
プ■の判別はＮｏとなり、フット吹出口４１の風量配分
は０％に設定され実質的にベントモードとなり、フット
吹出口４１からの吹出は停止される（ステップ■）。よ
って、このようにフット吹出口４１の風量配分は、下部
室温Ｔｔ、に応じて２０％、１０％、０％と段階的に減
少し、フット・ベントモード時における車室下部の過冷
却が防止され、該過冷却に起因する乗員足元の不快感の
発生が解消される。

そして、冷房時間の経過に伴って車室上部の温度も低下
し、あるいは始動時において車室上部が比較的低温であ
る場合に、ステップ■の判別がＮＯになると、通常風量
配分制御が実行され（ステップ■）、デフロストモード
、パイレベルモードフットモードの、いずれかが形成さ
れるのである。

なお、この実施例においては、フット・ベント制御演算
回路５２により、足元室温センサ４８が検出した下部室
温ＴＬの低下に伴って、フット吹出口４１の風量配分を
段階的に減少させるようにしたが、タイマ回路により前
記ステップ■で第１の経過時間を判別し、又ステップ■
で第２の経過時間を判別し、各判別結果に応じて風量配
分を段階的に減少させる構成であってもよい。

発明の詳細 な説明したように本発明は、フット吹出口とベンチレー
タ吹出口とを同時開成するフット・ベントモードを実行
したときには、下部室温の低下あるいは、フット・ベン
トモードの継続時間の経過に伴って、前記フット吹出口
の風量配分を減少させるようにした。よって、大きな空
間容積を有する単室上部と、各種内装品が配設され空間
容積の小さい車室下部とに同時に冷風を給送するフット
・ベントモードにおいて、車室下部を適温状態に維持し
つつ車室上部の冷却を促進させることが可能となる。し
たがって、車室下部の過冷却が防止され、該過冷却に起
因する乗員足元の不快感の発生を解消することを可能に
するのみならず、該不快感の発生を解消しつつ、フット
・ベントモード時における車室上部のクールダウン性能
を高めることを可能にするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
同実施例の空調装置本体を示す概念図、第３図は同実施
例の作動を示すフローチャート、第４図は従来のオート
エアコンの制御をしめず要部フローチャートである。 １・・・空調装置本体、３５・・・デフロスト吹出口、
３６．３７・・・ベンチレータ吹出口、３９・・・ベン
チレータドア（操作要素）、４０・・・デフロストドア
（操作要素）４１・・・フット吹出口、４２・・・フッ
トドア（操作要素）、４４・・・演算制御装置、４６・
・・外気センサ（検出手段）、４７・・・日射センサ（
検出手段）、４８・・・足元室温センサ、５２・・・フ
ット・ベント制御演算回路、５４・・・ベンチレータド
ア用アクチコエータ（駆動装置）、５５・・・デフロス
トドア用アクチュエータ（駆動装置）、５６・・・フッ
トドア用アクチュエータ（駆動装置）。 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）温度に関連した物理的環境因子を検出し電気信号
   として出力する検出手段と、空調装置本体に設けられた
   フット、ベンチレータ、デフロスト各吹出口の風量配分
   に関連した操作要素を駆動する駆動装置と、前記検出手
   段の出力信号を基に前記吹出口から車室内に給送される
   風量配分を演算し、この演算結果に基づいて前記駆動装
   置に指令信号を送出する演算制御装置とを備え、前記フ
   ット吹出口とベンチレータ吹出口とを同時開成するフッ
   ト・ベントモードを実行するオートエアコンにおいて、
   前記車室内に下部室温を検出する足元室温センサが設け
   られるとともに、前記演算制御装置には、前記足元室温
   センサが検出した下部室温の低下に伴って、前記フット
   吹出口の風量配分を減少させる指令信号を送出するフッ
   ト・ベント制御演算回路が設けられたことを特徴とする
   オートエアコンの始動制御装置。
2. （２）前記演算制御装置には、前記フット・ベントモー
   ドの継続時間を計測し該継続時間の経過に伴って前記フ
   ット吹出口の風量配分を減少させるタイマ回路が設けら
   れたことを特徴とする請求項１記載のオートエアコンの
   始動制御装置。