JPH0288053A - 人工歯根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は口腔骨内に植込み、義歯の支台となる人工歯根
（インブラント）の改良に関する。

〔従来技術〕

近年、抜は歯を補うために人工歯を永久的に装着する口
腔植込み手術がなされ、それに用いる実用的な植込み構
造物、即ち、インブラントの工夫、改良が行なわれてい
る。従来のインブラントは、第１図に示すように歯槽骨
内に植込よれる植込み部１と口腔内に露出して義歯の支
台となる頭部２と頭部２を植込み部１に連結する頚部３
とにより構成される。１ａは植込み部に形成した直径１
〜３ｍｍφ程度の穴で骨付きをよくする。尚、頚部３が
絞ってなく頭部２がストレートに植込み部１に結合する
場合もある。前記インブラントは植込み部１、頭部２及
び頚部３が耐蝕材のｌ−ｉ又はＴｉ合金により一体に構
成される。鋳造、鍛造、焼結、又は射出成形したものと
か、植込み部及び頭部を分割して加工成形した後に溶接
結合して一体とした金属製の単一構造体である。

（問題点） 従来、このような単一構造体のインブラントは、頭部を
結合したまま植込み部１を歯槽骨内に植込む手術を行な
わなければならないから正確な位置を注意深く決定し植
込みに熟練を要した。又、保持性に於て植込み部が骨に
根付く前に圧力が加わって緩んだり、移動して安定性が
劣る欠点があった。

〔問題点の解決手段〕

本発明は、このような従来の欠点を除去するために提案
されたものであり、インブラントの植込み部と頭部とを
分割し相互に嵌合して結合するように設け、前記嵌合結
合部をテーパー状にして頭部を植込み部に挿込み固定す
るようにしたことを特徴とする。

〔作用〕

本発明は、植込み部と頭部とを分割構造にしたので、加
工成形が容易であり精密部品が製作できる。又、手術に
当っては植込みが容易であり、歯槽骨に埋め込んだ植込
み部に後から頭部を嵌合結合させるので、植込み部の骨
の根付きを充分に行なうことができ、緩んだり、移動し
たりすることがなく保持性を高めることができる。

又、嵌合結合部はテーパー状にして頭部を植込み部に挿
込んで結合するようにしたので、嵌合結合が確実に強固
になり、緩んだりすることなく安定した保持力が得られ
る。

（実施例］ 以下図面の一実施例により本発明を説明する。

第２図の（ａ　）図は頭部２を、（ｂ）図は植込み部１
の側面を、（Ｃ）図は植込み部１の上面を示す。（ｂ）
図及び（Ｃ）図に示すように植込み部１は扁平形状をし
、その扁平面に多数の穴１ａを有し、又中央部分の片側
面に上細りのテーパー付嵌合凹凸部１ｂが形成しである
。頭部２には（ａ　）図のように下端が広がったテーパ
ーの嵌合凹部２ａが形成されていて頭部２を上から植込
み部１に挿込むと頭部の嵌合凹部２ａが植込み部の嵌合
凸部１ｂを締付けるように嵌合し、両者のテーパー嵌合
部が緩みなくしっかりと固定する。植込み部１及び頭部
２と共にＴｉ材、Ｔｉ合金材により各々分割形成され、
扁平状の植込み部１は手術によって歯槽骨に細い溝を切
ってそこに植込まれる。

尚、植込みに当り植込み部に形成した嵌合凹部１ｂに樹
脂等を詰めて穴が塞がらないようにする。

埋め込まれた植込み部１には穴１ａを通して急速に骨の
再生が行なわれ、保持性を高めて固着する。

この埋め込み保持された植込み部１に対して頭部２を埋
め込み嵌合結合させれば、両者はテーパー結合して一体
に強固に固着する。植込み部の嵌合凹部１ｂに詰めた樹
脂を引扱き、そこに頭部の嵌合部２ａを嵌め込む。この
ようにした植込み部１は骨に固く保持され、頭部２は植
込み部１に強固に固定されるから、頭部に支持するＲ歯
を緩みなく移動することなく安定して支持することがで
きる。

尚、植込み部１、頭部２、及びこれらの嵌合結合部分の
加工はＴｉ材、Ｔｉ合金材のダイキャスト加工、インジ
ェクション加工、更に必要により精密仕上加工する。又
、圧延、鍛造加工した薄板に対してレーザー加工、ワイ
ヤカット放電加工、放電型彫加工、ドリル加工、旋盤加
工、その他により精密加工し、板金プレス加工する。通
常加工精度１０μｍ程度に仕上げることが有効である。

又、嵌合結合部は植込み部１に凹型を頭部２に凸型を形
成してもよく、その嵌合結合部のテーパー面にダル加工
して約５μＲｍａｘＰｉ！度に仕上げることによりＩ！
Ｊ擦によって連結結合力を高めることができる。

第３図は、植込み部１１が２枚の扁平ブレードが上端基
部でブリッジ結合し、深さ方向にほぼ平行に対向するダ
ブルブレード形状に形成したもので、両ブレードの対向
内側面に各々テーパー付の嵌合部１１ｂを形成し、頭部
を挿入するようにしたものである。（ｂ）図が植込み部
１１の側断面図、（Ｃ）図が上面図で、扁平ブレード面
には多数の穴１１ａを形成しである。頭部２１は＜ａ　
＞図に示し、テーパー凹型嵌合部に２１ａが両面に形成
され、植込み部１１に挿入嵌合する。植込み部１１がダ
ブルブレードに形成されていることによって歯槽骨内の
埋め込みは２倍以上の力で強固に保持され、又、この植
込み部１１に結合する頭部２１も保持力が高められる。

第４図は、植込み部のダブルブレードに嵌合する頭部の
嵌合部を口字形に２枚のブレードが平行に対向する形状
にし、そのブレード外側面にテーパー嵌合部３１ａを形
成したもので、植込み部に圧縮状態で頭部を挿入嵌合す
ることができる。

第５図は、植込み部に１１に複数個の嵌合結合部１１ｂ
を形成して頭部を複数個設けるようにしたダブルヘッド
型インブラントの植込み部の斜視図である。

第６図は、第２図に示した単一ブレードの植込み部１の
変更例の上面図で、（ａ）図は嵌合結合部１ｂが三角状
四部を下すぼまりのテーパーに形成したもの、（ｂ　）
図は、丸形凹部を下すぼまりのテーパーに形成したもの
、（Ｃ）図は逆三角形凹凸部を中央凸部を下広がりのテ
ーパー状に形成したもので、嵌合する頭部の締付けによ
り耐圧を高めることができる。（ｄ　）図は三角凸部を
下広がりのテーパーに形成したもの、（ｅ）図は丸型凸
部を形成したもので、何れもこれに嵌合結合する頭部は
対称形状に形成される。

第７図は、ダブルブレードの植込み部の変更例の上面図
で、（ａ　）図が角形嵌合凹部を３個形成したダブルヘ
ッドにしたもの、凹部は下すぼまりのデーパ−に形成さ
れる。（ｂ　）図は三角形嵌合凹部を３個形成したもの
、（Ｃ）図は角形嵌合凹部を１つ形成したもの、（ｄ　
）図は三角形嵌合凹部を１つ形成したものである。

第８図は、植込み部１と頭部２の分解斜視図で、植込み
部には下すぼまりのテーパー嵌合凹部１ｂが、頭部２に
はそれに対応する逆テーパー嵌合部２ａが形成される。

第９図は、植込み部１に凹凸嵌合部１ｂの凸部が下広が
りのテーパー形状に形成され、頭部２にはそれに嵌合す
る逆テーパー凹部２ａが形成される。

この場合は頭部２の凹部２ａで植込み部の凸部を締付は
圧縮応力が大となり、第８図の頭部２の挿入によって植
込み部１を広げる引張り応力となる場合よりも強い。

尚、治療に当り植込み部を手術によって歯槽骨に埋め込
むとき、頭部を嵌合結合するテーパー穴に予め棒状の栓
を挿込んでおき、植込み後、頭部を結合させるときその
栓を引扱き、そこに頭部を挿入嵌合させることにより嵌
合間隙に異物が入ることなく、容易に確実に連結させる
ことができる。

第１０図は、伯の実施例で、植込み部に３の外側をスク
リュ形３ａに形成し、顎骨の歯と歯の狭い部分にねじ込
み植込みができるようにしたものである。上面から中心
軸に沿ってテーパー状の嵌合穴３ｂを形成し、ここに頭
部４のテーパ一部４ａを挿入嵌合結合させる。勿論テー
パー穴３ｂは円形でなく角形テーパーであってもよい。

稙込み部の外形をスクリュ形に形成して、これが骨内に
埋め込まれるから密着結合して保持力を高めることがで
きる。

尚、以上の各実施例に於て嵌合部のテーパー約２°〜５
°稈度にし、実験によれば加圧力に対しては圧カフ　０
　ｋ＞に充分耐えることができ、引抜力は約２４に２程
度であった。

第１１図は、又別の実施例で、（ａ＞図は植込み部をダ
ブルブレード形５に形成し、上面から内部に長尺状のテ
ーパー付き嵌合穴５ｂを形成し、ここに（Ｉ］　）図の
頭部６のテーパー付き嵌合部６ａを挿入固定する。（ａ
　）図の５ａは植込み部ブレードに聞けた骨の再生用の
穴、５Ｃはブレードの左右両端に形成した襞で、骨との
接触面積を増加して保持力を高めるよう工夫されたもの
である。頭部６は横長状テーパー嵌合部６ａに固定し、
これを植込み部のテーパー嵌合穴５ｂに挿入するから結
合強度が高く保持力を高め安定したインブラントを構成
することができる。又、（Ｃ）図はテーパー付嵌合部６
ａ上に頭部６を２つ設けたダブルヘッド形で、同時に２
つの頭部６を嵌合結合させることができる。

第１２図は、植込み部５のブレード先端をＲをつけて凹
凸に形成し、頭部に加わる圧力をブレード全体に分散さ
せる応力分散形に形成したものである。上面からはテー
バーイ」嵌合穴が形成され、ここに頭部６を挿入するが
、植込み部を手術により骨内に埋め込むときは上面に蓋
７を被せて植込み、手術後に蓋７を外して頭部６を嵌合
固定するようにする。

第１３図は、植込み部５の上面にテーパー状の嵌合凹部
８を取付け、これに頭部６を結合するテーパー嵌合部６
ｂを挿入固定するようにしたものである。

（発明の効果） 以上のように、本発明によれば、歯槽骨内に埋め込まれ
る植込み部と、該植込み部に連結して口腔内に露出する
義歯の支台となる頭部を有する人工歯根に於て、前記植
込み部と頭部を分割し相互に嵌合して結合するように設
け、前記嵌合結合部をテーパー状にして頭部に植込み部
に挿込み固定するようにしたものであるから、歯槽骨へ
の植込み手術が容易にでき、植込み部の骨付きが急速に
行なえ、この固着した植込み部に頭部を結合するから充
分に骨付きが行なわれた植込み部により頭部の保持力を
高め、緩んだり、移動したりすることなり、義歯の支持
を安定確実にすることができる。又、植込み部と頭部と
の結合がテーパー嵌合結合であるから、挿込み方向への
咬合力に対しては充分な耐圧力（７０ｋｉ以上）が得ら
れ、強固に結合し緩みなく安定した保持力が得られる効
果がある。又、頭部の引抜きはテーパー結合であるから
、容易にでき、精密な修正仕上のときなど極めて便利で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のインブラント、第２図は本発明の一実施
例で、（ａ　）図は頭部の側面図、（ｂ　）図は植込み
部の側面図、（Ｃ）図は上面図、第３図乃至第１３図は
本発明の他の実施例図である。 １・・・・・・・・・・・・植込み部 １ａ・・・・・・・・・・・・穴 １ｂ・・・・・・・・・・・・テーパー嵌合結合部２・
・・・・・・・・・・・頭部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 歯槽骨内に埋め込まれる植込み部と、該植込み部に連結
   して口腔内に露出する義歯の支台となる頭部を有する人
   工歯根に於て、前記植込み部と頭部とを分割し相互に嵌
   合して結合するように設け、前記嵌合結合部をテーパー
   状にして頭部を植込み部に挿込み固定するようにしたこ
   とを特徴とする人工歯根。