JPH0287805A - 車両用アンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、車両用アンテナに係るもので、特に自動車へ
の使用に際し、車体に近接した状態で突出させることな
く、かつ曲面を有する設置条件下でも可撓性を生かして
設置可能とし、しかも車体などの導体物の影響を受けな
い安定した受信が得られる車両用アンテナの改良に関す
るものである。

［発明の概要］ 本発明の車両用アンテナは、複数の棒状コアを長手方向
に配列し、そのコア列の全域にコイルを巻回したものを
アンテナ素子とし、そのアンテナ素子を複数組隣接して
構成することで、アンテナ素子およびその安定化素子と
して機能させることにより、車体などの導体物に対して
アンテナ定数の変化を生じさせない安定した設置を可能
としたものである。

［従来の技術］ 一般に車両用アンテナとしては、車体より突出するポー
ル型アンテナが多用されているが、このポール型アンテ
ナは洗車や入庫などの際、収納あるいは取り外す必要が
あり、また折損事故なども生じて受信不能となるなど２
問題が多い、また、車両のリアガラスに線状導体を張り
付けた。いわゆるガラスアンテナも採用されているが、
これは雑音防止器や信号増幅器などの別部材を併用しな
ければならず、高価となり、かつ車両ごとに専用化する
などの欠点もある。そこで、車体に誘起した高周波電流
を検出するタイプのものが新しく提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかして、上記した高周波電流を検出するタイプのもの
は、ベースに磁性体であるコアに若干のコイルを巻回し
たものをピックアップアンテナとするものであって、比
較的小型のものが多く、アンテナの素子となる部分は車
体のような導体物に近接すると、・アンテナ定数の変化
を生じることから、ポール型アンテナと同様に他の導体
物から間隔をとって配設する必要がある。なぜなら、一
般に知られているように、アンテナの等価回路は、Ｌ、
Ｃ，Ｈの分布定数回路より成り立っており、アンテナに
他の導体物（車体のような金属体）が近づくと、Ｌ、Ｃ
，Ｒが変化してアンテナとしての動作が不安定となる。

従って車載用の場合、アンテナの設置条件で不安定とな
り、特にピックアップタイプのものは弱電界における微
弱な誘起電流を検出することが困難であり、良好な受信
が得られない。

［発明の目的］ 本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって
、車体のような他の導体物に近接しても、その影響を受
けないで設置を可能とし、かつ曲面を有する車体などの
設置条件でも、その曲面に沿っての取付けも可能な車両
用アンテナを提供することを目的としているものである
。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するため、複数の棒状コアを
長手方向に配列し、そのコア列の全域にコイルを巻回し
たものをアンテナ素子とし、そのアンテナ素子を複数組
隣接状態に配列し、各アンテナ素子のコイルの一端を並
列給電端子とした構成により、上述した問題点の解決を
図ったものである。

［作用］ 上記構成による車両用アンテナにおいては、隣接状態に
配列されたアンテナ素子の各コイルの一端に並列給電を
行うことにより、それぞれがアンテナ素子となると共に
、他の素子に対しては安定化素子としての働きをするの
で、他の導体物が近接しても、アンテナ素子はほぼ同じ
定数を維持される。

また、前記構成のアンテナ素子は、可撓性を有している
ので、車体の曲面に沿った設置も可能である。

［実施例］ 第１図乃至第６図は、本発明の一実施例を示すものであ
る。

同図において、Ａは車両用アンテナであり、フェライト
コアのような棒状コア１を長手方向に配列し、そのコア
列の全体にわたってコイル２を巻回し、同構成のλ／４
の長さ（λは波長）のアンテナ素子Ａ工ｇ　Ａｕｇ　Ａ
３とし、第５図および第６図に示した可撓性合成樹脂チ
ューブによる絶縁物３で包囲保持することにより、前記
複数組のアンテナ素子Ａ、、Ａ、、Ａ、が隣接状態に組
付けられ、車両用アンテナＡに構成されている。

前記アンテナ素子の構成にあたっては、コイル２は直接
棒状コア列に巻回してもよく、また予め弾性線材で密巻
状に巻回したコイルの中空部内に複数の棒状コア１を順
次に挿入し、それによって密巻状から間隔者に伸長させ
、弾性コイルの両端をコア列の端部にそれぞれ係止した
ものでもよい。

前記構成の車両用アンテナの使用においては、隣接状に
組付けられているアンテナ素子Ａ　１　ｙ　Ａ　２　ｇ
Ａ３の各コイルの一端を並列に接続し、受信機接続用ケ
ーブル４で給電するものであって、前記アンテナ素子Ａ
１．Ａ、、Ａ、はそれぞれアンテナとして機能すると共
に他のアンテナ素子に対して安定化素子としての働きを
する。

上記作用を第４図に基づいて説明する。

前記アンテナ素子ＡＬ、Ａｘ−Ａ３は、前述したように
、同構成によるもので、受信帯域の波長に応じて同一の
電流分布をするが１図示のＰ点、Ｑ点についてみても、
アンテナ素子Ａ、、Ａ、、Ａ。

共に相互間の電位は同じであり、従って各アンテナ素子
相互のり、Ｃ，Ｒ分布定数には変化がなく。

例えばＡ２がアンテナ素子として作用すれば、八〇。

Ａ３は安定化素子として作用し、八〇あるいはＡ。

がアンテナ素子として作用すれば、他のＡ、、　Ａ。

あるいはＡ、、Ａ１が安定化素子として作用する。

なお、第４図の破線で示すように１両端を接続しても、
電流の分布状態は変化せず、同じ結果となる。

即ち、各々のアンテナ素子に発生する電流分布状態が同
等であるので、各素子の電圧分布も同等となり、隣接状
態にある各素子での電位は、いずれの個所においても相
共に同電位となる故、互いに他の素子の存在により、導
体物が近接しても、アンテナ素子がほぼ同じ定数を維持
することができるので、アンテナ素子に殆ど悪影響を与
えることなく安定化することができる。よって、車体に
近接しても、また設置条件に制約されることなく、取付
は可能となる。実施例では３個のアンテナ素子を示して
いるが、更に並列給電素子を増すことで、その安定化は
大きくなる。

加えて、前記アンテナ素子は、コア列にコイルを巻回し
た構成で、可撓性を有するので、車体の曲面に沿って容
易に設置することができる。また、素子を構成するコア
量の増大によって磁芯への集束率を高くすることで、電
磁波を一層有効にキャッチすることができ、弱電界にお
いても、その受信性能は極めて良好で、実験結果からし
てポール型アンテナに劣ることもない。

［発明の効果］ 以上に述べたように、本発明によれば、複数の棒状コア
を長手方向に配列し、そのコア列の全域にわたってコイ
ルを巻回して成るアンテナ素子を複数組隣接状態で組付
け、各素子のコイルに並列給電する構成としているので
、車体などの導体物に近接しても、その影響を受けない
で設置が可能であり、かつ曲面を有する車体などの設置
条件でも、その曲面に沿って取付は可能であり、また、
増幅器なども不要とし、比較的に安価に構成できる車両
用アンテナを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す車両用アンテナの平面
図、第２図は側面図、第３図はアンテナ素子の部分拡大
断面図、第４図はアンテナ構成の説明図、第５図および
第６図はそれぞれアンテナ素子の包囲絶縁物の斜視図で
ある。 Ａ・・・・・・・・・車両用アンテナ、八〇、　Ａ２．
　Ａ、・・・・・・・・・アンテナ素子、１・・・・・
・・・・コア、２・・・・・・・・・コイル。 ３・・・・・・・・・絶縁物、４・・・・・・・・・受
信機接続用ケーブル。 第１１ 特許出願人　　　　日本アンテナ株式会社代理人　弁理
士　　永　１）　武　三　都県２図 第３Ｌ４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数の棒状コアを長手方向に配列し、そのコア列の全域
   にコイルを巻回したものがアンテナ素子とされ、そのア
   ンテナ素子が複数組隣接状態に配設され、前記各アンテ
   ナ素子のコイルの一端が並列給電端子とされていること
   を特徴とする車両用アンテナ。