JPH0284236A - 連続鋳造用浸漬ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は連続鋳造用タンディツシュノズル（以下浸漬
ノズルと呼ぶ）の改良に関し、さらに詳しくはタンディ
ツシュの羽口ブロック煉瓦との嵌合において地金差及び
湯漏れを防止することを目的とした連続鋳造用浸漬ノズ
ルに関するものである。

（従来の技術） 従来、連続鋳造用浸漬ノズルは、タンディツシュの羽口
ブロック煉瓦のテーパ部とテーパ嵌合構造を成し、耐火
性モルタルを介してセット固定されていたが、このテー
パは嵌合部全長に亘る単純な一つのテーパによってのみ
なされたものであった。

（発明が解決しようとする問題点） しかるに今、連続鋳造用浸漬ノズルで内挿一体型に例を
とり述べる。

上記浸漬ノズルの内、例えばストッパーによる流量１［
を行う方式のアルミナ−グラファイト質浸漬ノズルにお
いては、鋳造前約１０００℃〜１２００℃の予熱実施後
の時点で羽口ブロック煉瓦と浸漬ノズルとの間に配置さ
れている耐火性モルタルがモルタル中のバインダーの揮
発や耐火性モルタル自身の焼結が進行することにより収
縮し、この嵌合部に空隙が生成されてしまう。この場合
溶鋼を受けて鋳造を行うと、この空隙部に地金差が生じ
、長時間の操業を不可能にすることや、場合によっては
地金が羽口ブロック煉瓦の下端まで達する湯漏れ事故と
いう重大なトラブルを惹起するなど連続鋳造操業上の極
めて重大な隘路となっていたのである。この問題は特に
地金が滲透し易いステンレス鋼の鋳造で顕著であった。

これが対策として羽目ブロック煉瓦と浸漬ノズルとの間
のクリアランスを極力小さく取るように調整することや
、耐火性モルタルの材質並びに粒度配合の調整などで対
処していたが、羽目ブロック煉瓦と浸漬ノズルとの間の
クリアランス（間隙）を一定値以下にした場合１両者の
熱間での膨張差の問題は、即ち羽口ブロック煉瓦のそれ
を浸漬ノズルのそれが上回ることと、温度分布において
も羽口ブロック煉瓦よりその内側に位置する浸漬ノズル
の方が直接高温の溶鋼に接触する部分が多いことなどか
ら惹起されるものであり、これらの現象から羽口ブロッ
ク煉瓦または浸漬ノズルが破壊することがあり、ブレー
クアウトなどの危険かつ重大なトラブルとなったり操業
停止などを強いられるなど操業上の由々しい問題が生ず
る。このためこの間隙コントロールは非常に難しい問題
であった。

また耐火性モルタルの材質や粒度組成を変更して収縮し
難い方向へ振れば前述のクリアランスが小さくなる現象
と同一条件となる訳で、これにさらにタンディツシュの
深さから来る溶鋼静圧（ヘッド圧）が大であることが加
わり、羽目ブロック煉瓦と浸漬ノズルとの間の目地部へ
の溶鋼の侵入を完全に防止することは困難で安全かつ長
時間の連続鋳造を阻害していたものである。

（問題点を解決するための手段） この発明は以上のような背景下で、これらの問題点を解
消すべくなされたものである。

即ちこの発明は、タンディツシュの羽口ブロック煉瓦と
の嵌合部に相互嵌合形成するＴ字状のフランジを備えて
なることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルである。以
下その詳細を一体型内挿式浸漬ノズルと羽口ブロック煉
瓦との嵌合に例をとって詳述する。

即ちこの発明は、タンディツシュの羽口ブロック煉瓦と
一体型内挿式浸漬ノズルの嵌合部構造をＴ字状のフラン
ジを有してなる浸漬ノズルと、これに嵌合する形状構造
で成る羽口ブロック煉瓦の組合わせにより信頼性の高い
地金滲透防止を実現し、そしてさらには、羽口ブロック
煉瓦と浸漬ノズルの熱膨張を安全なレベルへ吸収する構
造を成し、これらの鋳造時熱間での破壊を防止し、長時
間鋳造を極めて安全に安定的に成し得ることのできる浸
漬ノズルを提供するにある。

次にこの発明を図面実施例により説明する。

先ず鋼の鋳造におけるタンディツシュ羽口部は、従来第
１〜３図に例示する形が一般的である。即ち浸漬ノズル
１ａは内挿−木彫をしており、耐火モルタル３ａを介し
てタンディツシュ４ａの羽口ブロック煉瓦２ａに装着さ
れているものである。

ここで耐火物材質例について述べる。羽口ブロック煉瓦
の材質例として、Ｓｉ０２３０重量％、Ａｌ□０３１７
重量％、ＺｒＯ２５２重量％の骨材部に焼結剤としてＳ
ｉＣを１％添加して成る配合物に無機バインダーを７．
０重量％添加混練した坏土をプレスにて加圧成形後、乾
燥、焼成したもの並びに浸漬ノズルとして５ｉ０２１５
重量％、Ａｔ２０，５６重量％。

黒鉛２６重重景、ＳｉＣ３重量％の骨材より成る配合物
に有機バインダーを９．８重量％添加混練して得られた
坏土をプレスにて加圧成形後、焼成したものを使用した
。

次にこの発明を図面第４〜７図に示す実施例について説
明する。先ず第４図において、この発明の浸漬ノズル１
は、タンディツシュ４の羽口ブロック煉瓦２との嵌合部
に相互嵌合形成するＴ字状のフランジ部Ａを備えて成り
、タンディツシュ４に嵌合されるようにし、溶湯漏れな
どを防ぐことを特徴としたものである。なお３は耐火モ
ルタル、５はスタンプ材である。

なお浸漬ノズル１のＴ字状フランジＡはその延長が１５
〜１２０＋ｍの範囲が妥当で、これより小さい場合は本
来の目的の目地の地金差や湯漏れ防止に効果がなく、ま
た最大値より大きく取った場合では、その目的への効果
は大となれども、浸漬ノズルの製造能率上やコスト上、
そして取扱いにおいて不利益をもたらすためである。

そしてこのフランジ部Ａの厚さは、タンディツシュ４と
の嵌合部延長に対して２０％から４０％の範囲が適して
いる。これは厚さが小さ過ぎると強度が小さいため、鋳
造中に破損し、重大なトラブルの要因となるからであり
、また大き過ぎた場合は、羽目ブロック煉瓦２の絶対強
度が安全域を脱してしまい、これまたタンディツシュ４
の全溶湯の漏流なとの極めて重大事故を招くこととなる
からである。

さらにフランジ部Ａの形状は、その断面が第４゜５図に
示すもの以外に第６，７図に示すような形状も適用でき
るものである。

（発明の効果） この発明は以上の構成であって、その機能、作用効果は
以下のようである。

この発明の浸漬ノズルは、タンディツシュの羽口ブロッ
ク煉瓦の厚さ方向の２０〜４０％を浸漬ノズルフランジ
部として一体化し、浸漬ノズルと羽口煉瓦の嵌合取合せ
において接合部延長を物理的に拡大することと、断面構
造の複雑化による溶鋼静圧による影響を軽減化し、浸漬
ノズルとタンディツシュ羽口ブロック煉瓦との接合部目
地からの地金の滲透や漏鋼を完全に防止し、鋳造をより
安定化することにより鋳造の信頼性を高め、コストを低
減させると共に品質をより安定化させることができる。

またこの発明の浸漬ノズルと羽口煉瓦の組合せ嵌合によ
り長時間特に溶湯の粘性が低く浸透性に富んだステンレ
ス鋼などの鋳造を連続しても地金差しが極めて小さく、
まして湯漏れなどの重大なトラブルは発生しない優れた
効果がある。

表 実施例 本発明の浸漬ノズルをステンレス鋼の鋳造に実際に使用
したところ、表（実施例比較表）のように羽口との接合
部での地金差が防止抑制され極めて安全に安定的に大幅
にコストを安く鋳造を実施することが可能となり、また
タンディツシュの巻替にも、安心して実行できるなど大
きな効果が確認された。

以上のようにこの発明は鋼の連続鋳造（特にステンレス
鋼に効果大）でのコスト軽減９品質向上、安全化などに
亘り著大な効果をもたらすものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の内挿式浸漬ノズルの縦断面図、第２図は
同タンディツシュ羽口部の縦断面図、第３図は同要部拡
大縦断面図、第４図はこの発明実施例の縦断面図、第５
図は同要部の拡大縦断面図、第６図及び第７図は量刑の
実施例の縦断面図である。 １．１ａ・・・浸漬ノズル、２，２ａ・・羽目ブロック
煉瓦、３，３ａ・・・耐火モルタル、４．４ａ・・・タ
ンディツシュ、５，５ａ・・・スタンプ材、Ａ・・・フ
ランジ部第　　１　　＠ ７１、。 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　タンディッシュの羽口ブロック煉瓦との嵌合部に相互
   嵌合形成するＴ字状のフランジを備えてなることを特徴
   とする連続鋳造用浸漬ノズル。