JPH0279320A - 含浸形陰極構体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、含浸形陰極構体、特に、カソードスリーブを
金属細線を用いて吊上げ、これを保持する構造の含浸形
陰極構体瘉こ関する。

〔従来の技術〕

含浸形陰極は、高い電流密度が得られる電極として、テ
レビジョン用受像管、撮像管、オツシロスコープ用観測
管等優こ使用される。この種の陰極は、高融点金属の多
孔質からなる基体に電子放射物質を含浸させ、これをヒ
ータにより加熱して高電流密度の電子放射を行わせるよ
うにするが、動作時醗こおける陰極は、１０００乃至１
１００℃程度の高い温度に維持させる必要上、できるだ
け熱損失の少い構造の工夫がなされている。

第４図および第５図は、従来の含浸形陰極構体の構造を
示し、１はタングステン（Ｗ）、モリブデン（Ｍｏ）等
の高融点金属の多孔質からなる基体２にバリウム−カル
シウム（Ｂａ−Ｃａ　）アルミネート等の電子放射物質
を含浸させたカソード基体であり、３はタンタル（Ｔａ
）、モリブデン（ＭＯ）等の高融点金属からなる一端開
放のカソードスリーブで、これにヒータ４を内蔵する。

４はタングステン（Ｗ）芯線をアルミナ（ｈｉｔ　Ｏｓ
　）被覆してなるヒータで、これによりカソード基体を
１０００゜乃至１１００℃程度をこ加熱する。５は熱反
射筒で、加熱されたカソードスリーブ３の外周面力）ら
放射される熱放射を反射させ、熱放射曇こよる熱損失を
できるだけ少くするよう（こしている。６は上記熱反射
筒５を保持するアイレットである。

また、カソードスリーブ３は、上記アイレット６に接合
されたタングステン−Ｖニウム（Ｗ−Ｒｅ）等の高融点
、高靭性の金属細線（直径的５０μｆｆ１）７を２本用
いて吊り上げられ、これを他の部材と無接触に保持させ
ること１こより、熱伝導による熱損失をできるだけ少く
するようにしている。

ここで、上記２本の金属細線７は、カソード基体１の底
面とカソードスリーブ３の頂面との間で十字状に交叉さ
れ、上記両者１，２の夫々と溶接により接合し、これを
保持している。

このような含浸形陰極構体については、例えば、特開昭
５６−１６８３１６号公報および特開昭６１−２８８３
３９号公報に開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来の技術によれば、第５図Ｑこ示すよう昏こ、カ
ソード基体１の底面とカソードスリーブ３の頂面との間
で、直径約５０μｍ程度の金属細線７を十字状沓こ交叉
配設させ、これと両部材１，３の夫々を溶接をこより固
足し組立てているが、上記溶接方法は、通常、第６図暑
こ示すよう−こ、カソードとカソードスリーブとの間ｌ
こ電極８，９を対向、押圧させ、両電極間に電流を流す
抵抗溶接法１こよって行われる。

しかしながら、金属細線７とカソード基体ｌおよびカソ
ードスリーブ３とが接触する部分の接触状態が同−にな
らないので、その部分の接触抵抗の相違により電流量ｌ
こ差が生じ、溶接の進行が同−豪こならず、このため、
カソード基体１とカソードスリーブ３との組立精度が悪
くなり、従って、カソード基体１の底面とカソードスリ
ーブ３の頂面との平行度が損われ、カソード基体に軸ず
れが生じ、電子銃特性が劣化する恐れがあった。

また、金属細線７とカソード基体１およびカソードスリ
ーブ３との接触部における上記溶接が不十分になり易く
、このため、カソード動作中に加熱−こよる剥れが生じ
る恐れがあり、電子銃の寿命低下の原因１こもなるとさ
れていた。

本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、金属細線とカソ
ード基体およびカソードスリーブとの溶接を均一かつ確
実になし、カソード基体とカソードスリーブとの組立精
度を向上し得る含浸形陰極構体を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的は、加熱ヒータと、この加熱ヒータを内蔵す
るカソードスリーブと、このカソードスリーブの頂面に
付設されたカソード基体を有し、上記カソードスリーブ
を金属細線で吊り上げてこれを保持してなる含浸形陰極
構体昏こおいて、上記金属細線を十字形の板状体で成形
することｆこより達成される。

〔作用〕

上記の手段により、金属細線をカソード基体の底面およ
びカソードスリーブの頂面と面接触させることができる
ので、これら部材が互い沓こ安定した接触状態となり、
高精度な組立てが可能になる。

〔実施例〕

以下、本発明醗こよる一実施例を第１図乃至第３図によ
り説明する。なお、前記第４図および第５図と同一部材
には同一符号を付してその説明を省略する。

第１図は、本発明による金属細線１０を示し、厚さ約３
０乃至１００μｍ程度のモリブデン（Ｍｏ）。

タングステン（Ｗ）、またはこれら金属とＶニウム（Ｒ
ｅ　）等の高融点、高靭性の合金で成形された金属材を
縦横互いに直交する幅約３０乃至１００μｍ程度の十字
形板状体に打ち抜いて成形される。

これにより、上記直角に交叉する部分１１に段差が生じ
ないので、これと接合する相手方部材とよく面接触させ
ることができるようにした点に特徴がある。

このような面接触は、前記従来の断面円形の線材では不
可能な、溶接精度のよいレーザ溶接を可能にする。

すなわち、第２図１こ示すよう壷こ、まず、上記本発明
の金属細線１０をカソード基体１の底面ｉこ接触させ、
下刃１らレーザビーム１２を当てて両者１゜１０をレー
ザ溶接しくＡ図）、次昏こ、これを中心軸に一致させな
がらカソードスリーブ３の頂面に載せ、下からレーザビ
ーム１２を当てカソードスリーブ３と金属細線１０とを
溶接する（Ｂ図）。

第３図はこのようｔこして接合されたカソード基体１と
カソードスリーブ３の組立体を示し、金属細線１０を折
り曲げ、前記第４図に示すようｔこカソードスリーブ３
を吊り上げてこれを保持する。

以上述べた実施例は、部材相互をレーザ溶接して組立て
る場合をこついて述べたが、金属細線が板状体で成形さ
れているため、各部材が互いをこ均一な接触状態となり
、従って、従来の抵抗溶接によっても従来より精度のよ
い接合を行うことが可能になる。

〔発明の効果〕

以上述べた本発明〔こより、カソード基体とカソードス
リーブとの組立て精度が向上し、また溶接剥れ等が生じ
る恐れがないので、高性能力１つ信頼性の高い含浸形陰
極構体が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明（こよる金属細線の一実施例になる斜視
図、第２図は本発明によるカソードスリーブの一実施例
Ｑこなる組立て工程の説明図で、Ａ図はカソード基体と
金属細線との溶接工程を、Ｂ図はカソード基体Ｑこ接合
された金属細線とカソードスリーブとの溶接工程を夫々
示し、第３図は本発明によるカソードスリーブの一実施
例になる斜視図、第４図は従来の含浸形陰極構体の要部
縦断面図、第５図は従来の含浸形陰極構体の要部斜視図
、第６図は抵抗溶接をこよる接合方法の説明図である。 １・・・カソード基体、　　　３・・・カソードスリー
ブ、４・・・ヒータ、　　　５・・・熱反射筒、　　　
６・・・Ｔイｖット、　　７・・・金属細線、　　８，
９・・・電極、１０・・・金属細線、　　　１２・・・
レーザ光。 第４図 第５図 第６図 ４．・、。９９．１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、加熱ヒータと、この加熱ヒータを内蔵するカソード
   スリーブと、このカソードスリーブの頂面に付設された
   カソード基体を有し、上記カソードスリーブを金属細線
   で吊り上げてこれを保持してなる含浸形陰極構体におい
   て、上記金属細線を十字形の板状体で成形してなること
   を特徴とする含浸形陰極構体。 ２、上記金属細線は、カソード基体とカソードスリーブ
   との間に設け、夫々とレーザ溶接により接合してなるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の含浸形陰
   極構体。