JPH0278406A - 回転ドラム型固液分離装置 - Google Patents

回転ドラム型固液分離装置

Info

Publication number
JPH0278406A
JPH0278406A JP63232928A JP23292888A JPH0278406A JP H0278406 A JPH0278406 A JP H0278406A JP 63232928 A JP63232928 A JP 63232928A JP 23292888 A JP23292888 A JP 23292888A JP H0278406 A JPH0278406 A JP H0278406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter cloth
drum
filter
cloth
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63232928A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0696081B2 (ja
Inventor
Tamotsu Date
伊達 保
Mitsunobu Otani
大谷 光伸
Tsuneo Kozuki
上月 常雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP63232928A priority Critical patent/JPH0696081B2/ja
Publication of JPH0278406A publication Critical patent/JPH0278406A/ja
Publication of JPH0696081B2 publication Critical patent/JPH0696081B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、胴に濾布を装着してなる濾過ドラムを使用
して固液分離を行う装置に関する。
(従来の技術およびその解決すべき課題)たとえば、U
、S、Patent No、 4,038,187や特
開昭49−80664号公報、特開昭61−35886
号公報に記載されるような、胴にステンレス製金網や植
毛濾布等の濾材を装着してなる濾過ドラムの内側に原水
を導入し、濾過ドラムを回転させながら濾材を通過させ
ることによって原水中の固液を分離するようにした装置
は、一般に回転ドラム型固液分離装置と呼ばれ、いろい
ろな分野で広く利用されている。
ところで、回転ドラム型固液分離装置においては、原水
が濾布を通過することにより原水中の固液を分離させ、
濾布により分離捕捉された固形成分は、濾布に回収水を
吹きつけて連続的に回収される。このように、回転ドラ
ム型固液分離装置においては固液の分離と、分離された
固形成分の回収を交互に行う必要があるので、回転ドラ
ム型固液分離装置の濾材には、特に、固形成分の阻止能
力と同時に回収能力に優れた特性が要求される。
また、回転ドラム型固液分離装置においては、原水の通
過を濾過ドラム内外の液面差を利用して行うため、濾過
ドラムや、その胴に装着されている濾材には、上記液面
差に対応する外力が加わる。
この外力に耐えうるように、IIt過ドラドラム格は、
複数の円環状ステーを、互いが平行となるようにドラム
の軸方向に配列し、これらの円環状ステーの間に複数の
補強リプを、胴の内側で水平に張り渡して各ステーを連
結した回転ドラム構造になっている。この回転ドラムの
胴に濾材が巻装される。
濾材は、上記したような液面差に相当する外力を受ける
だけではなく、捕捉固形成分を回収するときや回収後の
濾材洗浄時に、濾材に吹きつけられる回収水や洗浄水の
水圧の力も受ける。このため、濾材がステンレス製金網
のように強度の高いものである場合には問題ないが、布
製の濾材、すなわち濾布である場合には、これらの外力
に耐えうる強度を有している必要がある。
さらに、回転ドラム型固液分離装置においては、濾材に
捕捉された固形成分は、従来、濾過ドラムの上部内側に
設けられた回収スプレィのノズルから吹きつけられる回
収成分によって洗い落され、濾過ドラムの内側に設けら
れた回収ホッパーから系外に排出される。そして濾過ド
ラムの回転方向で、前記回収スプレィの位置よりも下流
側に位置する濾過ドラムの外側に設けられた洗浄スプレ
ィのノズルから噴出される濾過水によって濾材が洗浄さ
れたのち、再び固液分離に供される。また、この固形成
分の濾材からの洗い落しと濾材の洗浄とを同時に行なう
構造の装置もある。
しかしながら、回収スプレィのノズルから捕捉固形成分
に直接吹きつけられる回収成分は、この。
捕捉固形成分を洗い落すだけではなく、その一部を濾材
の外側、すなわち濾過側に押しだすことがあり、その結
果、固形成分が、濾材の濾過側表面に漏出して濾過水の
水質を悪化させるという問題が生ずる。
また、回収成分は一部が循環使用されるが、その循環ポ
ンプによって回収成分中の固形成分が粉砕されて細かく
なって濾材の目詰りを招いたり、また、それが濾過水に
浸入して濾過水の水質を悪化させる。さらには、回収成
分の循環ライン、とくに回収スプレィのノズルの目詰り
を招くことがあり、運転管理上の不都合が生ずる。
また、固形成分の洗い落しと濾材の洗浄とを同時に行な
う装置の場合は、濾材がたとえば立毛濾層を存する濾布
のとき、濾過ドラムの内側に位置する立毛濾層が、スプ
レィの高圧水によって損傷し、原水中の固形成分を捕捉
する能力が低下する、すなわち濾材の使用寿命は短くな
るという問題が避けえない。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので
、固液分離能力に優れると共に濾材により捕捉された固
形成分の回収が容易であり、しかも濾材の摩耗や損傷が
少なく、使用寿命が長くなり、従って濾材の張り替え交
換頻度が少ない回転ドラム型固液分離装置を提供するこ
とを目的とする。。
(課題を解決する手段) 上述の目的を達成するために、本発明に依れば、互いに
平行に配置された複数の円環状ステーと該円環状ステー
を連結して横設された複数の補強リブとからなる回転ド
ラムの胴に濾布を装着してなる濾過ドラムを備え、原水
を該濾過ドラムの内側に導入し、前記濾過ドラムを回転
させながら前記濾布を通過させることによって前記原水
中の固液を分離する固液分離装置において、前記濾布に
対向して前記濾過ドラムの外側に配設され、前記濾布に
捕捉された固形成分を回収するための回収液を前記濾布
に向けて噴射するスプレィ手段と、前記濾過ドラムの内
側に配設され、前記回収液により洗い落とされた固形成
分を回収する回収ホッパ手段とを含んで成り、濾布の伸
び率Tsを、T s −((X −200)/200 
) X100(ここに、Xは、濾布材から切り出した、
測定部の長さが250II11、幅が30IIIIであ
る試験布の、荷重12kgfを掛けた状態で90分間保
持した時点における2点間距離であり、この2点は、試
験布に初期荷重100gfを掛けた状態で予めマークさ
れ、互いに距離200mmだけ離間する、前記測定部上
の任意の2位置である。)と定義するとき、前記濾布の
伸び率Tsが少なくとも1.0%であることを特徴とす
る回転ドラム型固液分離装置が提供される。
(作用) スプレィ手段が濾過ドラムの外側に配設され、固形成分
の回収時にこのスプレィ手段から回収液が濾布に向かっ
て噴射される。このとき、濾布の伸び率が高いために、
円環状ステーおよび補強リブ間に張り渡された濾布は濾
過ドラムの内側に向かって凸状に湾曲し、湾曲した濾布
上に回収液が溜まる。従って、スプレィ手段から噴射さ
れる回収液は直接濾布に衝突せず、溜まった回収液に圧
力を与え回収液の濾布透過能力を向上させる。そして、
濾布の内側に捕捉された固形成分は、回収液が濾布を通
過する際に濾過ドラムの内側に配設された回収ホッパ手
段に洗い落とされる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例の回転ドラム型固液分離装置を
図面に基づいて詳細に説明する。
第1図および第2図において、処理槽1は、隔壁3と放
流層5によって仕切られ、原水槽2、濾液槽4、放流槽
6が形成されている。濾/&槽4内には、支持枠7a、
7bによって中空の中心軸11が固定、支持され、その
中心軸11に、濾過ドラム14が、軸受12a、12b
によって回転自在に支持されている。この1itaドラ
ム14は、その一端部外周に形成されたギヤ15を備え
、そのギヤ15にモーター(図示せず)の駆動軸に固設
されたギヤ16が噛み合っている。
濾液槽4内で、かつ濾過ドラム14の一端面14aに対
向し、円板状のシール板9が設けられている。
このシール板9は、上記中心軸11に固定されている。
また、第1図および第3図に示すように、シール板9と
濾過ドラム14の一端面14aとは、シールリング10
によってシールされている。さらに、第1図に示すよう
に、シール板9と隔壁3との間には原水導入管8が設け
られ、この原水導入管8によって上記原水槽2と濾過ド
ラム14内とが連通されている。
濾過ドラム14は、その一端面14a、すなわちシール
板9側の面が開放構造になっていて、原水をその内側に
取り入れることができる。これに対して、他端面14b
、すなわち放流層5例の面は密閉構造になっている。
また、第1図に示すように、濾過ドラム14の両端部お
よび中央部には、円環状ステー17a。
+7b、17cが互いに平行に配置され、各円環状ステ
ーの外周面には、濾布取付は溝18a、18b。
18cが設けられている0円環状ステー17a。
17b、17cの間には、多数の補強リブ19が水平に
張り渡されることにより、各円環状ステーは相互に連結
されている。
第1図および第3図において、上記した円環状ステー1
7a、17b、17cと補強リブ19の外側には、濾布
20が、その両端部および中央部の凸部21が、円環状
ステーの外周面に形成されている濾布取付けm18a、
18b、18cに係合するように巻き付けられている。
濾過ドラム14の円周方向−個所には第4図に示すよう
に長手方向に延びる盲板14cが両端部の円環状ステー
17a、17c間に架は渡されている。濾布20の端縁
の一方の表面および他方の裏面には、例えば多数のルー
プ状の係止部材群およびきのこ状の係止片群からなる一
対のファスナの一方20aおよび他方20bが縫製され
ている。
濾布20を濾過ドラム14に取り付ける際に、このファ
スナ20a、20bが盲板14cの外表面上に重ね合わ
せて仮止めされた後、濾布20の端部が帯状の押え板1
4dにより盲板14cに押し当てられ、ポルト14eお
よびナツト14fにより濾過ドラム14に固定されてい
る。
円環状ステー17a、+7b、17cを巻き付けている
d#布20の部分には、その外側に、可撓性を有するウ
レタン樹脂製の平ベル)22aを熱融着または接着剤に
よって一体に固着し、さらにその上に環状の金属バンド
23aを巻き付け、この金属ハンド23aを緊締するこ
とにより、濾布20のこの部分が円環状ステー17a、
17b、17cに固定されている。
また、補強リブ19の外側の濾布20の部分には、第5
図に断面図を示したように、可撓性を有するウレタン樹
脂を濾布20に含浸してバンド22bを形成し、さらに
その上に金属製の押え板23bをあてがい、複数の個所
で、ねじ24をねじ込んで全体をねし止めし、濾布20
の部分が補強リプ19に固定されている。
なお、濾布20は濾過トラム14への取り付けの容易さ
、部分的に破…した濾布の張り替え時の経済的効果を考
慮すると、ドラムの円周方向および/または回転軸方向
に分割し、複数枚の濾布を濾過ドラム14に張り付ける
ようにしてもよい。
上記濾布20は、特開昭58−207917号公報や特
開昭59−115720号公報に記載されているような
、基材たる、少なくとも緯糸がポリエステル繊維からな
る織物の表面を、それを直接起毛して得た太さ0.1−
10μmの極細繊維の立毛で覆い、その立毛によってa
tiを形成してなるものである。この織物の表面には極
細繊維の立毛が横たわり、かつ橿めて高い密度で存在し
、織物表面を多数の立毛が層状に覆って表面凹凸の極め
て少ない種層を形成している。
上記織物は、太さ0.1〜10IImのポリエステル捲
細繊維の双糸または三子の紡績糸やマルチフィラメント
糸からなる単糸数200〜5oooo本の緯糸を、経糸
に対して、好ましくは3〜8本浮かせた、好ましくは朱
子織物からなっている。そして、緯糸を20〜lOO本
/ cmの密度で、かつ濾布の幅方向(濾過ドラムI4
の回転軸方向)に配置し、経糸は長手方向(濾過ドラム
14の周方向)に配置して、主として上記緯糸を長手方
向(経糸方向)に起毛している。浮き構造を採っている
のは、そうすると緯糸と経糸との交錯数が減り、表面凹
凸の少ない濾布が得られているからである。また、主と
して緯糸を起毛しているのは、経糸には大きな展張力が
かかるのでこれを起毛すると濾布の強度が低くなるから
である。
一方経糸は大さ10〜30μmのポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリアクリルニトリル繊維などの合成繊維を
10〜150本束にしたものを、緯糸の密度の0.7〜
3倍の密度で配置するのが好ましい。なお、緯糸および
経糸に4〜15回/ cmの撚を有するものを使用する
と、立毛の保持性が向上して抜けにくくなるので好まし
い。
濾布20は、後述する理由で伸び率(経糸方向の伸び率
)が少なくとも1.OXであることが必要である。濾布
20の伸び率の測定は以下のようにして行われる。
先ず、第6図に示す、平面形状路I字状の試験布Slを
濾布材から切り出す、試験布Stの中央の測定部Sla
はその長手方向の長さが251)+m 、幅が30m+
wである。この試験布31の両端を引張り試験機に把持
させ、上下方向に初期荷重100gfを掛けて、測定部
Slaに、その中央位置を挟んで長平方向に200++
+++だけ離間するマーク線a、bを引いておく0次に
、試験布31に12kgfの荷重を掛け、90分放置す
る。90分の経過後のマーク線a、b間距離xを測定し
、伸び率Tsを次式から演算する。
伸び率T s = C(X−200)/200)) X
100なお、伸び率の測定は、室温25”C,湿度60
χに管理された室内で行うことが好ましい。
このような濾材の使用に際しては、第3図および第7図
に示すように、種層が濾過ドラム14の内側になるよう
に、かつ立毛が濾過ドラムの回転方向(矢印方向)に対
して逆方向を向くように装着される。
第1図および第2図を参照するに、濾過ドラム14の外
側には、ドラム軸方向に多数配列するノズル25aを備
えた回収スプレィ25が、第2図のドラム中心軸からみ
て右上方の位置、すなわち、濾過ドラム14の最頂部よ
りドラム回転方向上流側の位置に配設され、また、同じ
くドラム軸方向に多数配列するノズル27aを備えた回
収スプレィ27がほぼドラム中心軸の直上の位置に配設
されている。そして、これら回収スプレィ25.27に
対応して、濾過ドラム14の内側には回収ホッパー29
.30が設けられている。また、′a過トドラム14外
側、かつ、回収スプレィ25に対して濾過ドラム14の
回転方向上流側には、回収スプレィ25に隣接して、ノ
ズル26aを備えた薬洗用スプレィ26が、濾過ドラム
14の内側、かつ、回収スプレィ27に対して濾過ドラ
ム14の回転方向下流側には、多数のノズル31aを備
えた洗浄スプレィ31がそれぞれ設けられている。
回収スプレィ25.27は、第1図および第7図に示す
ように、各一端が濾過槽4の液面下に開口する配管35
.36の各他端にそれぞれ接続され、各配管35.36
の途中にはポンプ33.34がそれぞれ配設されている
。また、薬洗用スプレィ26は、ポンプ26bを備えた
配管26cに接続され、配管26cは薬液槽(図示せず
)に接続されている。洗浄スプレィ31は、中心軸11
内に配置された配管13を介して、同じく一端が濾過槽
4の液面下に開口する配管38の他端に接続され、配管
38の途中にはポンプ37が配設されている。
さらに、回収ホッパー29.30は中心軸11に固定さ
れているとともに、その中心軸11を介して、回収ホン
パー29には配管39が、また回収ホッパー30には配
管40がそれぞれ接続されている。
第1図および第2図において、a過ドラム14の内側に
は、その濾過ドラム14が回転する際における補強リブ
19の移動軌跡の近傍で、かつ使用時における液面の位
置に、ドラム回転軸方向に延びる消波板41が、il!
過ドラドラム14転方向上流側および下流側の各位置に
それぞれ2枚づつ設けられている。この合計4枚の消波
板41は、第2図に41a、41b、41c、41dと
して示すように、取付枠42によって中心軸11に固定
、支持されている。これらの消波板41 a 、 41
 b 、 41 c 。
41dは、多数の、直径10〜50舗はどの孔をもち、
かつ開口率が20〜80%であるパンチングメタル板か
らなっている。しかして、上述した消波板41a、41
b、41c、4Jdは、液深方向において、放流層5の
高さよりも低い位置から、濾過ドラム14内の、使用時
における最高液面よりも高い位置まで上下方向に延びて
いる。また、長さは、補強リブ19と等、シフなってい
る。
消波板は濾過ドラム内の液面に応じて、上下に移動する
ように支持してもよい。さらに液面上で浮遊するように
構成してもよい。
上述した装置の作用を説明するに、第1図において、処
理槽lの原水槽2に供給された原水は、原水導入管8を
通り、iI!過ドラドラム14開放構造を有する一端面
14aから濾過ドラム14内に導入される。導入された
原水は、シール板9と、濾過ドラム14の他端側の、密
閉構造を有する面14bによって規制され、濾過ドラム
14内に貯まる。
一方、濾過ドラム14は、図示しないモーターによって
、ギヤ16.15を介して矢印方向(第2図)に一定速
度で回転せしめられていて、濾過ドラム14内に導入さ
れた原水は、濾過ドラム14内の液面と、隔壁3と放流
層5とで定まる1ota槽4内の液面との液面差h(第
7図)によって濾布20を通過し、液成分のみが濾液槽
4内に流出し、さらに放流層5を介して放流槽6に流出
し2、装置外に排出される。一方、固形成分は濾布20
に捕捉される。濾過ドラム14の回転に伴って、補強リ
ブ19等が液面を出入し、液面が波立つが、発生した波
は消波板41a、41b、41c、41d(第2図)に
よって直ちに消されるので、濾布20に捕捉された固形
成分が洗い落される心配はほとんどない、また、濾過ド
ラム14は、液面差りに応じた大きな力を受けるが、補
強リブ19の作用によってその変形が防止される。同様
に、濾布20も大きな力を受けるが、濾布20は、第3
図に示すように、その凸部21が濾布取付は溝18a、
 18b、 18cに係合された状態で金属バンド23
aによって固定され、また補強リブ19には押え仮23
bを介してねし24によって固定されることによって上
述の圧力に耐えている。
第2図および第7図において、濾布20(第3図)の内
側に捕捉された原水中の固形成分は、濾過ドラム14の
回転に伴い、やがて回収スプレィ25の位置に至り、ポ
ンプ33を備えた配管35を経てノズル25aから噴出
される濾液槽4内の濾過水(以下回収水という)によっ
て洗い落される。使用される濾布20がその経糸方向に
1%以上の伸び率を有するために、円環状ステー17a
17b、+7cと補強リブ19間に張り渡された濾布2
0は、第8図に示すように濾布20に作用する圧力方向
に凸状に湾曲することが出来る。この結果、湾曲した濾
布20に回収水が第8図に示すように溜まり、ノズル2
5aから噴射される回収水は、直接濾布20に衝突せず
溜まった回収水に圧力を与え回収水の濾布透過能力を向
上させる。
伸び率の小さい濾布を使用した場合、濾布上に回収水が
溜まらず、ノズルから噴射される回収水が濾布に直接衝
突し、濾布を振動させる0回収水の濾布透過能力を向上
させために回収水の噴射圧を上昇させると濾布の振動が
激しく濾布の寿命が著しく短くなる0回収水を濾布に直
接噴射させた場合のd!布の寿命は噴射圧の指数関数(
噴射圧の3乗の関数)に反比例するとされる。一方、回
収水による回収能力は濾布を通過する回収水量に比例す
る。上述のように濾布20上に溜まった回収水に圧力を
掛けて濾布20を透過させた場合の透過量は、同じ噴射
圧で濾布に直接噴射して回収水を透過させる場合のほぼ
2.5倍に達する。このため、本実施例の分離装置では
必要な回収能力を確保するための回収水の噴射圧は5k
gf/cm”G程度で十分であるのに対し、濾布に直接
回収水を噴射させる場合には12kgf/cm”G程度
の噴射圧が必要である。この結果、本発明の分離装置の
濾布の寿命は、濾布に直接回収水を噴射させる場合に比
較して15倍以上長くなる。
濾布20を透過した回収水は濾布20の立毛層の濾布繊
維を起立させ、立毛層に捕捉されていた固形成分が容易
に洗いだされる。すなわち、濾布20の立毛層の立毛繊
維は、固形成分濾過時には経糸方向に層をなして伏臥し
、目の細かい種層を形成する一方、回収時には回収水の
落下方向に起立し、立毛間に隙間が生じ、固形成分を落
下させ易い目の粗さになる。すなわち、濾布は捕捉性能
が良いと同時に回収能力にも優れる。
ノズル25aから噴射された回収水により洗い落された
回収成分は、回収ホッパー29、中心軸11、配管39
を通って系外に排出される。この洗い落し処理を受けて
もまだ残留している回収成分は、濾過ドラム14の回転
に伴い、さらに回収スプレィ27の位置に至り、ポンプ
34を備えた配管36を経てノズル27aから噴出され
る濾過槽4内の濾過水(回収水)によって、上述したノ
ズル25aよる回収と同様にして洗い落される。
このときに回収された残余の回収成分は、回収ホンパー
30、中心軸11−配管40を通って系外に排出される
回収成分が回収された濾布20の立毛種層は、洗浄スプ
レィ31の位置に至り、ポンプ37を備えた配管38と
これに接続する中心軸11内の配管13とを経てノズル
31aから噴出される濾過槽4内の・濾過水によって洗
浄され、再び次の固液分離に供される。このような操作
を繰り返すことにより、原水中の固液分離が進められる
回収スプレィと洗浄スプレィは、いずれか一方のみ設け
ることであってもよい。というのは、回収スプレィは洗
浄作用をも合わせもち、また洗浄スプレィによっても固
形成分の回収が可能であるからである。なお、これら回
収スプレィおよび洗浄スプレィは、実施態様のように2
個に限らず、濾過ドラムの回転方向において更に多く設
置することもできる。
また、上述した実施態様において、回収スプレィのノズ
ル25a、27aを一直線上に配列したが、これに代え
てドラム回転方向に互いに千鳥配置になるように配列し
てもよい、このようなノズル配置にすると、濾布に手も
み効果を与えることになり、たとえば5 kgf/c+
s”Gの低圧吹きつけの場合でも、回収スプレィ−本の
場合の約10kgf/cs”Gの高圧吹きつけのとき以
上の固形成分回収効果をあげることができ、しかも濾布
への負荷が小さくなりその使用寿命が短くなることもな
くなる。なお、洗浄スプレィのノズルからの吹きつけは
、杓I kgf/cm’G程度の低圧で充分に濾布の洗
浄ができ、低圧であるから立毛種層の極細繊維を損傷さ
せる虞はない、また、洗浄スプレィは、必要に応じ連続
的に運転してもよいし、1日1回程度に間欠的に運転し
てもよい。
また、濾布への捕捉回収成分の性状によっては、回収ス
プレィの噴出圧を3〜10kgf/c+a”G、洗浄ス
プレィの噴出圧を0.3〜2 kgf/c+s2Gの範
囲で適宜に変化させることもでき、また、実施態様のよ
うに2段回収ではなく、1段回収であってもよい。
回収ホンパーは、1個のホ、バーを共用することでもよ
い。しかしながら、別々にすることにより、回収成分中
における固形成分濃度を高くすることができ、また回収
スプレィの流量を低く押さえることかできるようになる
ので好ましい。
固液分離装置により固液分離を長時間実施すると濾布2
0にはバクテリア系の細菌等が付着して分離能力が劣化
する場合がある。かかる場合、これらの細菌を洗浄する
ために、定期的、例えば一ケ月に一回の割で、ポンプ2
6bにより、配管26cを介して薬洗用スプレィ26の
ノズル26aから濾布20に酸、アルカリ等の薬剤を散
布し、細菌等を薬洗する。その際には、濾過ドラム14
を時間(例えば、1〜60分/1分軸1を掛けてゆっく
りと回転させる。濾布20の立毛層が毛細管の作用で散
布した薬剤が立毛層の隅々まで行き渡り、薬剤の効果が
長時間に亘り持続される。なお、薬剤としてアルカリ系
のものを用いると生体細胞と反応してこれを溶すので殺
菌作用が高い。アルカリ性薬剤としてはシア塩素酸ソー
ダ、カセイソーダ、カセイカリ等が好適であり、酸性薬
剤としては塩酸、硫酸等が好適であり、中性薬剤として
は過酸化水素水等が好適である。そして、散布する薬剤
の濃度としては、シア塩素酸ソーダの場合には有効塩素
量に換算して1−15重間%が好適な範囲である。また
、他のアルカリ性薬剤、酸性薬剤および中性薬剤につい
ても1〜15重量%濃度のものが適当である。
この発明の装置は、いろいろな用途に使用することがで
きる。たとえば、湖水や河川水の固液分離に使用するこ
とができる。また、活性汚泥処理装置で副生される余剰
汚泥のような、いわゆる懸濁系の汚泥や、生物膜処理装
置から排出される、いわゆる固着系の汚泥など、汚水処
理によって生ずる汚泥、スカム、フロック、洗浄水、ス
ラッジなどを濾過、濃縮するような場合に使用すること
ができる。さらに、紙バルブ、食品、酒、味噌などの製
造工程における固液分離や、化学プロセスにおける有価
物の回収などに使用することができる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明の回転ドラム型固液分離装
置に依れば、スプレィ手段を、濾布に対向して濾過ドラ
ムの外側に配設し、このスプレィ手段から濾布に捕捉さ
れた固形成分を回収するための回収液を濾布に向けて噴
射し、回収液により洗い落とされた固形成分を、濾過ド
ラムの内側に配設された回収ホ、パ手段により回収する
ようにし、濾布の伸び率Tsを1.0%以上に規定した
ので、固液分離能力に優れると共に濾布により捕捉され
た固形成分の回収が容易であり、しかも、回収液の噴射
圧を低く抑えることができるために濾布のIN傷が少な
く、長い使用に耐えることができ、濾布の張り替え交換
頻度が少なくて済むなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1回は、本発明の回転ドラム型固液分離装置の正面断
面図、第2図は、第1図に示す分離装置の側面断面図、
第3図は、濾布を円環状ステーおよび補強リブに取り付
けた様子を示す部分拡大斜視図、第4図は、濾布の端縁
の接合方法を示す部分断面、第5図は、濾布の補強リブ
への取付けを示す部分断面図、第6図は、濾布の伸び試
験に供される試験布の平面図、第7図は、本発明の分離
装置の回収スプレィ、洗浄スプレィ、および薬洗用スプ
レィの配置を示す配管図、第8図は、回収スプレィによ
り固形成分が回収される様子を概略的に示す部分断面図
である。 l・・・処理槽、14・・・11#過ドラム、17a〜
17c・・・円環状ステー、19・・・補強リブ、20
・・・濾布、25.27・・回収スプレィ、29.30
・・・回収ホッパ、26・・・薬洗用スプレィ、a、b
・・・マーク線、S 1 ・・二人験布。 出願人   東  し  株  式  会  社代理人
  弁理士  長 門 侃 二 第2図 3/σ/4275.2725tq  2526  、/
第4図 /4θ   /4d 第5図 第6図 本 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 互いに平行に配置された複数の円環状ステーと該円環状
    ステーを連結して横設された複数の補強リブとからなる
    回転ドラムの胴に濾布を装着してなる濾過ドラムを備え
    、原水を該濾過ドラムの内側に導入し、前記濾過ドラム
    を回転させながら前記濾布を通過させることによって前
    記原水中の固液を分離する固液分離装置において、前記
    濾布に対向して前記濾過ドラムの外側に配設され、前記
    濾布に捕捉された固形成分を回収するための回収液を前
    記濾布に向けて噴射するスプレィ手段と、前記濾過ドラ
    ムの内側に配設され、前記回収液により洗い落とされた
    固形成分を回収する回収ホッパ手段とを含んで成り、濾
    布の伸び率Tsを、Ts=〔(X−200)/200〕
    ×100(ここに、Xは、濾布材から切り出した、測定
    部の長さが250mm、幅が30mmである試験布の、
    荷重12kgfを掛けた状態で90分間保持した時点に
    おける2点間距離であり、この2点は、試験布に初期荷
    重100gfを掛けた状態で予めマークされ、互いに距
    離200mmだけ離間する、前記測定部上の任意の2位
    置である。)と定義するとき、前記濾布の伸び率Tsが
    少なくとも1.0%であることを特徴とする回転ドラム
    型固液分離装置。
JP63232928A 1988-09-16 1988-09-16 回転ドラム型固液分離装置 Expired - Fee Related JPH0696081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63232928A JPH0696081B2 (ja) 1988-09-16 1988-09-16 回転ドラム型固液分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63232928A JPH0696081B2 (ja) 1988-09-16 1988-09-16 回転ドラム型固液分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0278406A true JPH0278406A (ja) 1990-03-19
JPH0696081B2 JPH0696081B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=16947040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63232928A Expired - Fee Related JPH0696081B2 (ja) 1988-09-16 1988-09-16 回転ドラム型固液分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0696081B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5685983A (en) * 1993-07-06 1997-11-11 Nordic Water Products Ab Apparatus for filtering liquids containing particles

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5586511A (en) * 1978-12-23 1980-06-30 Stengelin Volker Mechanical purifier of waste water

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5586511A (en) * 1978-12-23 1980-06-30 Stengelin Volker Mechanical purifier of waste water

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5685983A (en) * 1993-07-06 1997-11-11 Nordic Water Products Ab Apparatus for filtering liquids containing particles

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0696081B2 (ja) 1994-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1330051C (en) Rotary drum type solid-liquid separation apparatus
JPH0278406A (ja) 回転ドラム型固液分離装置
EP1200173B1 (en) Filter cloth and replaceable filter module
JPH0717366Y2 (ja) 回転ドラム型固液分離装置
US1240385A (en) Filter.
JPH08173716A (ja) 濾過袋及びこれを使った濾過装置
JP2998552B2 (ja) 回転ドラム型固液分離装置
US2878942A (en) Filter unit
RU2174962C1 (ru) Кассетный фильтр
JPH046807Y2 (ja)
JPS59156407A (ja) 連続回転式濾過機
US4013553A (en) Fluid treatment method
CN1177767C (zh) 用于污水、废水等的固体-液体过滤方法和***
JPH0751511A (ja) 濾過装置
JP3060821B2 (ja) 固液分離装置および固液分離方法
KR200401925Y1 (ko) 액체 여과용 극세사 백필터
JPS6363312B2 (ja)
JPS61274719A (ja) 固液分離装置
KR200327188Y1 (ko) 고액분리용 여과매체 및 여과장치
JPS6135816A (ja) 固液分離装置
RU1797598C (ru) Кассетный фильтр дл очистки воды от железа В.Л.Головина
JPH0118766B2 (ja)
JPH09253410A (ja) 回転ドラム型固液分離装置
JPS646894Y2 (ja)
JPH0113528Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees