JPH027677B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はケーシングに定置支承されている送り
揺動子の中で移動可能に支承されている水平な軸
と固く連結されている布地送りと、前記水平な軸
を縦方向に運動させるための、ミシンに依存して
制御される駆動装置とを有するミシンの送り装置
に関する。

従来技術 この様な種類のミシンの送り装置は、アメリカ
合衆国特許第3055325号明細書によつて公知のも
のである。この装置では布地送りの横方向の動き
の駆動は、ミシンの上部アーム内のカム板によつ
て行われ、そのことにより横方向の動きを発生
し、そしてその動きを布地送りに伝達する為に著
しく機構的に費用がかかる。従つてこの様な形態
は故障し易くそして高価でありそして特にミシン
の回転数が大なる時不完全な作動をする。

目 的 本発明の目的は、布地送りを横方向に動かすた
め、駆動装置が複雑でなく、伝達道程の短い送り
装置を作り出すことである。

構成、作成及び効果 本発明は、前記駆動装置と送り揺動子と水平な
軸とが、布地送りとともにミシンの下アーム内に
設けられ、前記駆動装置は、送り揺動子に固定さ
れる板に取付けられ、且つ連結装置を介して前記
水平な軸と連結されていることを特徴とするミシ
ンの送り装置により上記の目的を達成した。

本発明の装置により極端に簡単な駆動装置が得
られ、この装置は、現存するミシンの通常の送り
装置に対して僅かな付加部材を必要とするのみで
ある。

特に簡単な駆動伝達が、特許請求の範囲第２項
および第３項の構成によつて達成される。

実施例 添付図には、ミシンにおける送り装置の１つの
実施例が示されている。

第１図はミシンの下部アーム５と、針７が固定
されてる針棒６の一部分とを示している。針棒６
は公知の態様で、下部アーム５の内部に配置さ
れ、図示されていないルーパーと、縫目を形成す
るために協働する。

布地を送るため、下部アーム５の内部には布地
送り８が配置されており、この布地送りは歯９を
備えており、これらの歯は、下部アーム５の縫目
形成位置の範囲を覆つている針板１１に設けられ
た開口部分１０を貫通して布地に作用している。

布地送り８は担持体１２（第３図）に固定さ
れ、この担持体はねじ１３によつて移動棒１４に
保持されている。この移動棒は送り揺動子１６
（第１図）の孔１５に支承されており、この送り
揺動子は、下部アーム５の内部で支承されている
軸１７上に揺動可能な如く担持されている。担持
体１２の下側にはこれを持上げる偏心カム１８が
あり、この偏心カムは下部アーム５の内部に支承
されそしてミシンの駆動装置と連結している軸１
９上に固定されている。

下部アーム５の内部には軸２０が支承されてお
り、この軸上には偏心カム２１が固定されてい
る。軸２０は、公知であり図示されていない態様
でミシンの駆動装置と連結している。この偏心カ
ム２１には双腕レバー２３の１つの腕２２が接触
し、この双腕レバーは、下部アーム５の内部に固
定されている軸２４上に支承されている。双腕レ
バー２３の他の腕２５はピン２６を介して連続棒
２７と連結している。この連結棒はピン２８によ
り押棒２９と連結し、この押棒は、それの他端
で、ピン３０によつて送り揺動子１６の孔３１に
支承されている。

双腕レバー２３の鉤３２と下部アーム５に固定
されているピン３３とに掛けられいてるばね３４
は、双腕レバー２３の腕２２を偏心カム２１に向
かつて押圧する。

ピン２８には滑り片３５が回転可能に支承され
この滑り片は連結棒案内３６と公知の態様で協働
する。

連結棒案内３６は、図示されていない位置決め
軸の一端に固定されており、この軸上に扇形歯車
３７が固く取付られている。この扇形歯車と小歯
車３８とが噛み合つており、この小歯車は、下部
アーム５の内部に固定されているステツプモータ
ー４０の駆動軸３９に固く取付けられている。

送り揺動子１６（第３図及び第４図）は、それ
に直交する板４１を備え、この板に１つのステツ
プモーター４２が固定されている。ステツプモー
ター４２の板４１を貫通して突出する駆動軸４３
上には扇形歯車４４が取付けられ、この扇形歯車
は揺動体４６の扇形歯車４５と協働し、この揺動
体４６は送り揺動子１６の厚くなつている部分１
６ａに固定されているピン４７上に支承されてい
る。

揺動体４６は扇形歯車４８を有し、この扇形歯
車の歯は、リング状に形成された移動棒１４の歯
４９と協働する。歯４９はリード「０」になつて
おり、斯くして送り揺動子１６が揺動する時停止
している扇形歯車４８は移動棒１４を軸方向に動
かすことはない。

ミシンが駆動されると、軸２０が回転し、その
ことによつて偏心カム２１が双腕レバー２３とこ
れに結合している連結棒を介して滑り片３５を連
結棒案内３６の中で往復移動させる。ステツプモ
ーター４０によつて前以て与えられている。連結
棒案内３６の角度位置に対して、滑り片３５は、
押棒２９を介して送り揺動子１６を揺動させ、斯
くして布地送り８に送り運動を与え、この運動の
大きさと方向とは、連結棒案内３６の角度位置に
依存している。

軸２０の回転に同期して持上げ偏心カム１８が
軸１９を介して駆動されそして布地送り８に上下
の運転を与えている。

通常の布地の送り方向に対して、布地を横方向
に移動させるため、ステツプモーター４２は、小
歯車４４を介して揺動体４６を駆動し、揺動体は
扇形歯車４８を介して移動棒１４を、そして従つ
て移動棒に固定されている担持体１２を横方向に
移動させる。担持体に結合している布地送り８の
歯９はそれが横方向に移動する時、布地を連行す
る。この移動運動は布地送り８の送り運動に同期
的に、即ち、布地送り８の歯９が針板を超えて持
上げられている位相の間に行われる。

【図面の簡単な説明】

第１図はミシンの下部アームの部分破断正面
図、第２図は第１図の−線に沿つた断面図、
第３図は第２図の−線に沿つた断面図、第４
図は布地送りを横方向に動かすための駆動装置の
部分断面斜視図である。 １６……送り揺動子、４１……板、４２……ス
テツプモーター、４３……駆動軸、４４……扇形
歯車、４５……扇形歯車、４６……揺動体、４８
……扇形歯車、４９……歯。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケーシングに定置支承されている送り揺動子
   の中で移動可能に支承されている水平な軸と固く
   連結されている布地送りと、前記水平な軸を縦方
   向に運動させるための、ミシンに依存して制御さ
   れる駆動装置とを有し、送り揺動子をミシンの主
   駆動装置と連結させて布地送りを布地の送り方向
   に駆動させるようにしたミシンの送り装置におい
   て、前記駆動装置４６，４４，４２と送り揺動子
   １６と水平な軸１４とが、布地送り８とともにミ
   シンの下アーム５内に設けられ、前記駆動装置４
   ６，４４，４２は、送り揺動子１６に固定される
   板４１に取付けられ、且つ連結装置４８，４９を
   介して前記水平な軸１４と連結されていることを
   特徴とするミシンの送り装置。 ２ 前記水平な軸１４が歯４９を有し、この歯４
   ９に、前記駆動装置４６，４４，４２によつて駆
   動される扇形歯車４８が噛み合い、該扇形歯車４
   ８は前記駆動装置４６，４４，４２とともに前記
   板４１で支持されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のミシンの送り装置。 ３ 駆動が、板４１に固定されているステツプモ
   ーター４２を介して行われることを特徴とする特
   許請求の範囲第２項記載のミシンの送り装置。