JPH0274714A - 土砂の成型敷ならし装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はダム工事等において土砂を地面上に帯状に敷な
らす装置に関するものである。

〔従来の技術〕

ダムの主な形式にはアーチダム、ロックフィルダム、中
実石工重力ダム等があるが、そのうちで現在ではロック
フィルダムがダムの主流になりつつある。第１Ｏ図はこ
のロックフィルダムの断面構造を示しており、中心部に
微小な遣水材料を用いたコアゾーン（１）が積まれ、こ
のコアゾーン（１）の両面側にそれぞれフィルタゾーン
（２）が設けられ、このフィルタゾーン（２）の外面側
にはロックフィルゾーン（３）が設けられている。フィ
ルタゾーン（２）はコアゾーン（１）より粒度の大きい
土砂を用いており、コアゾーン（１）の微小な遣水材料
が、石塊を用いたロックフィルゾーン（３）中に流出し
ないようにコアゾーン（１）を防護するために設けられ
ている。

フィルタゾーン（２）を形成するためのフィルタ（２ａ
）は第１１図に拡大して示すように、所定形状（例えば
Ｌ　＝ｅ　１０００ｍｍ、Ｈ＝　３００ｍｍ）に帯状に
土砂を盛り上げて成型し、これを順次積み上げていくこ
とにより第１０図に示すようなフィルタゾーン（２）を
形成している。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来は、フィルタ（２ａ）を上記第１１図に示すような
帯状に土砂を盛り上げて成型するには、まずダンプカー
で土砂をフィルタ（２ａ）の施工場所近くまで運んで降
ろし、これを人力により帯状に盛り上げ成型していた。

しかしながら、この人力による手段は多くの作業者を必
要とし、しかも作業能率が悪いという課題があった。ま
た、作業現場には多くの作業用重機が行き交っているた
め、上記作業者は危険な作業を強いられていた。

本発明は上記課題を解決するためになされたもので、人
力による作業を不要として安全性を確保するとともに作
業能率を飛躍的に向上することができる土砂の成型数な
らし装置を得ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明に係る土砂の成型数ならし装置は、上方から供給
される土砂を受け入れるホッパ部と、このホッパ部下方
に形成されて上記土砂を吐出成型させる土砂吐出部とを
備えた土砂敷ならし部材を、支持機構を介して建設機械
用重機に取付け、この土砂敷ならし部材を該建設機械用
重機とともに地面上を移動可能に構成したものである。

〔作用〕

本発明においては、建設機械用重機を運転することによ
り、この重機に取付けられた土砂敷ならし部材が地面上
を移動し、ホッパ部に供給された土砂は土砂吐出部から
連続的に地面上に吐出して所定の帯状形状に成型される
。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。

本実施例は、第２〜５図に示すように、ダンプカー（１
１）等により上方から供給される土砂を受け入れるホッ
パ部（１２）と、このホッパ部（１２）下方に形成され
て上記土砂を吐出成型させる土砂吐出部（１３）とを備
えた土砂敷ならし部材（１４）を、支持機構（１５）を
介して建設機械用重機としてのブルドーザ（１６）に取
付け、この土砂敷ならし部材（１４）をブルドーザ（１
６）とともに地面（１７）上を移動可能に構成している
。

ダンプカー（１１）から土砂を連続的に受け入れるため
のホッパ部（１２）は、上方が広く開放され、下方は狭
く絞られている。狭く絞られた部分の後方（ブルドーザ
（１６）側）には第４図に示すような台形状の開口部（
１８）が形成されており、この開口部（１８）を具備す
る土砂吐出部（１３）からホッパ部（１２）内の土砂が
吐出されると、第１１図に示すような台形状のフィルタ
（２ａ）が成型されるようになっている。

土砂敷ならし部材（１４）の前方（ダンプカー（１１）
側）には、第２図、第３図、第５図に示すように上下一
対の回動自在なスチール製のローラ（１９）が左右に１
組づつ取付けられている。このローラ（１９）は、ダン
プカー（工１）の左右の後輪タイヤ（２０）にそれぞれ
当接可能になっており、土砂敷ならし部材（１４）が第
２図中の矢印Ａ方向に移動すると、タイヤ（２０）とと
もに回転しながらこのタイヤ（２０）及びダンプカー（
１１）を同方向に押して移動させるようになっている。

第６〜９図に上記数ならし部材（１４）の詳細な構成を
示しており、第８図に示すように下面（３４）には地面
（１７）との摩擦抵抗を減少させるために複数のレール
（３４ａ）を取付けている。

次に土砂敷ならし部材（１４）をブルドーザ（１６）に
取付けるための支持機構（１５）について説明する。

この支持機構（１５）は、第２図、第３図に示すように
土砂敷ならし部材（１４）の後方に係合しており、また
、主としてブルドーザ（１６）の移動力を伝達して土砂
敷ならし部材（１４）を矢印Ａ方向に移動させるための
左右一対のブツシュアーム（３１）と、ブツシュアーム
（３１）とともに土砂敷ならし部材（１４）を、ブツシ
ュアーム（３，１）の一方の支持軸（３２）を中心に揺
動させて上記部材（１４）の位置調整をするために油圧
シリンダを具備する左右一対のリフトシリンダ（３３）
と、土砂敷ならし部材（１４）の下面（３４）を地面（
１７）にほぼ平行にするべくねじにより長さ調整が可能
に構成され、一端がブツシュアーム（３１）の上面に、
他端が敷ならし部材（１４）の後部に係合する左右一対
のチルト用アーム（３５）と、不均一な負荷による敷な
らし部材（１４）のゆがみを防止するために、ブツシュ
アーム（３１）の内方前方と敷ならし部材（１４）との
間に斜め方向に設けられ、長さ調整可能な補強用の左右
一対のトーションバー（３６）とを備えている。

次に上記のように構成された本実施例の動作について説
明する。第２〜４図に示すように、まずブルドーザ（１
６）の前方に、支持機構（１５）により土砂敷ならし部
材（１４）を連結するとともに、この支持機構（１５）
のリフトシリンダ（３３）、チルト用アーム（３５）及
びトーションバー（３６）をそれぞれ調整して上記敷な
らし部材（１４）を所定位置に位置決めする。敷ならし
部材（１４）の前方には土砂を積載したダンプカー（１
１）をニュートラル状態にして配置し、該ダンプカー（
１１）のタイヤ（２０）にローラ（１９）を接触させる
。次いでブルドーザ（１６）を運転して前進させること
により敷ならし部材（１４）を矢印Ａ方向に地面上を穆
勤させるとともに、ローラ（１９）によりダンプカー（
１１）を押して移動させるが、この移動中は第２図に示
すようにダンプカー（１１）の荷台を上昇させて土砂を
ホッパ部（１２）内に連続的に供給するようにしておく
。するとホッパ部（１２）に供給された土砂は土砂吐出
部（１３）から連続的に吐出成型され、第１図に示すよ
うな帯状のフィルタ（２ａ）が地面（１７）上に成型さ
れる。これによりダム施工におけるフィルタゾーン（２
）を正確に成型できるとともに能率の向上を図ることが
でき、又人力を要しないため安全に作業ができる。また
ダンプカー（１１）で施工現場に運搬してきた土砂を速
やかに処理することができる。

なお、上記実施例は建設機械用重機としてブルドーザ（
１６）の場合を示したが、タイヤドーザ、ホイルドーザ
等地の重機を用いてもよい。

また、本装置はダム施工以外の土木工事（例えばグラン
ドの整形等）にも適用できるのはいうまでもない。

また、ホッパ部（１２）への土砂の供給はダンプカー（
１１）以外のものを用いてもよい。

（発明の効果） 本発明は以上説明したとおり、土砂敷ならし部材を建設
機械用重機に取付けて移動させながら土砂吐出部から土
砂を吐出成型させるという構成をとったことから、吐出
された土砂は所定形状に連続的に成型されることとなり
、人力による作業が不要となって安全性を確保でき、作
業能率を飛躍的に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の動作状態を示す斜視図、第
２図は同じく正面図、第３図は同じく平面図、第４図は
第２図の右側面図、第５図は第２図中のｖ線詳細矢視図
、第６〜９図は本実施例に係る土砂敷ならし部材の詳細
図で、第６図は正面図、第７図は平面図、第８図は第６
図の右側面図、第９図は第６図中の■線拡大矢視図、第
１０図はロックフィルダムの断面構造図、第１１図は第
１Ｏ図に示すフィルタゾーンを成形するためのフィルタ
の形状を示す説明図である。 （１２）・・・ホッパ部、 （１３）・・・土砂吐出部、 （１４）・・・土砂敷ならし部材、 （１５）・・・支持機構、 （１６）・・・建設機械用重機（ブルドーザ）、（１７
）・・・地面。 なお、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上方から供給される土砂を受け入れるホッパ部と、この
   ホッパ部下方に形成されて上記土砂を吐出成型させる土
   砂吐出部とを備えた土砂敷ならし部材を、支持機構を介
   して建設機械用重機に取付け、この土砂敷ならし部材を
   該建設機械用重機とともに地面上を移動可能に構成した
   ことを特徴とする土砂の成型敷ならし装置。