JPH027287Y2 - - Google Patents

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JPH027287Y2
JPH027287Y2 JP3383285U JP3383285U JPH027287Y2 JP H027287 Y2 JPH027287 Y2 JP H027287Y2 JP 3383285 U JP3383285 U JP 3383285U JP 3383285 U JP3383285 U JP 3383285U JP H027287 Y2 JPH027287 Y2 JP H027287Y2
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protrusion
tightening
nut
bolt
notch
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はナツトの緩み防止機構、さらに詳しく
は、いわゆるダブルナツトとして2個のナツトが
ボルトに螺合されてナツトの緩みを防止するナツ
トの緩み防止機構に関する。
(従来の技術) 一般にボルトとナツトの螺合状態において、た
とえば不可抗力としての振動が生じたような場合
にはナツトの緩みが生じるおそれがある。
従つてこのナツトの緩みを防止するために、従
来では第7図に示すように、2個のナツト1c,
2cをボルトに螺合して少なくともボルト頭部側
のボルトに対する緩み防止としてボルト先端部側
のナツトが機能する、いわゆるダブルナツトと称
されるナツトの緩み防止機構が採用されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら従来のこのダブルナツトと称され
る緩み防止機構においては、単に2個のナツトが
ボルトに螺合されているだけの構成なるため、1
個のナツトのみがボルトに螺合されている場合と
比較すると効果はあるが、振動が何度も生じると
双方のナツトが徐々に緩み、長期使用により双方
のナツト共に離脱するおそれがあるという問題点
があつた。
またこのような機能においては、2個のナツト
1c,2cを夫々別々に締め付けなければならな
いため、作業が煩雑であるとともに作業能率の低
下を招くという問題点があつた。
本考案は上述のような問題点、特にナツトの緩
みという問題点を解決するためになされたもの
で、振動等不可坑力によつてもナツトの緩みが生
じることのない画期的な緩み防止機構を提供する
ことを目的とする。
他の目的は、ナツトの締付け作業の作業性を向
上させることにある。
(問題点を解決するための手段) そして本考案の上記問題点を解決するための手
段は、予め設定されたトルクによつて分断可能な
連設部を介して上下に2個の締付体が連設され、
且つ前記連設部に隣接した一方の締付体側に突出
部が、他方の締付体側に切欠部が夫々形成されて
なるとともに、該突出部の外周面又は切欠部の内
周面の少なくともいずれか一方をテーパ状に形成
し、しかも前記連設部の分断後に締付体の締め付
けにより突出部が切欠部内に侵入するとともに一
方の締付体の突出部が他方の締付体に押圧されて
突出部の先端部側がボルトのねじ部側に圧接可能
な構成としたことにある。
(作用) すなわちこのような構成からなるため、先ず連
設された締付体をボルトに軽く螺合させ、その状
態でボルト先端側の締付体すなわち上部の締付体
を締め付けると下部の締付体も同時に回転して締
め付けられることとなり、締付時のトルクが予め
設定されたトルク連設値に達したとき両締付体が
上記連設部にて分断される。そして分断された
後、さらに上部の締付体を締め付けると、前記一
方の締付体に形成された突出部が他方の締付体に
形成された切欠部内に侵入して該突出部が他方の
締付体に押圧されて突出部の先端部側がボルトの
ねじ部側に食い込むこととなり、よつてボルトお
よび締付体相互間の回転が禁止され、その結果ナ
ツトすなわち少なくとも一方の締付体の緩みが防
止されるのである。
(実施例) 以下、本考案の実施態様について、図面に示し
た一実施例に従つて説明する。
第1図は一実施例のナツト緩み防止機構として
のダブルナツトを示し、イは半裁断面図、ロは平
面図を夫々示す。
第1図において、1は工具の頭部等が直接外嵌
されうる平面略六角形状の上部ナツト体、2は該
上部ナツト体と略同径且つ同形に下部ナツト体
で、該両ナツト体1,2間の全周に切欠3を形成
することによりその切欠3より上部ナツト体1側
に設けられた連設部4を介して前記両ナツト体
1,2が一体形成されてなる。そしてこの連設部
4は、予め設定された一定のトルクによつて両ナ
ツト体が分断されうるよう設定して構成されてな
る。
5は前記連設部に隣接して下部ナツト側且つ前
記切欠3の内側に形成された突出部で、前記下部
ナツト体1の、上部ナツト体2と対向する端面に
上向きに突設されてなり、しかも該突出部の外周
面は上向きに先細なテーパ面に形成されてなる。
7は前記連設部4の分断後に前記突出部5を侵入
させるための切欠部で、該連設部に隣接して上部
ナツト体2側に形成され、且つその切欠部の内周
面8は下向きに幅広なテーパ状に形成されてな
る。9,10は前記両ナツト体1,2の夫々内周
面に形成されたねじを示す。
そしてこのような構成からなるダブルナツト
は、第2図のように被締付部材11を介してボル
ト12に螺合して特に緩み防止用として使用され
るもので、次にこのようなナツトの緩み防止機構
の作用について説明する。
先ず上記のようなダブルナツトをボルト12に
螺合した状態で上部ナツト体1に工具の頭部(図
示せず)を外嵌して工具を回転させると、上部ナ
ツト体1が回転すると同時に連設部を介して一体
形成された下部ナツト体2が回転し、該下部ナツ
ト体2のねじ10がボルト12のねじ部13と
徐々に螺合しながら下部ナツト体2が徐々に締め
付けられることとなる。そして予め設定されたト
ルク設定値に達したとき、前記両ナツト体1,2
は、第3図ロのように連設部を介して剪断状態に
て分断され、さらにその分断後に上部ナツト体1
を締め付けると、下部ナツト体2はそれ以上締め
付けられることなく上部ナツト体1のみが締め付
けられ、上部ナツト体1が下部ナツト体2側に移
動するとともに、下部ナツト体2が設けられた突
出部5が上部ナツト体1に設けられた切欠部7内
に侵入する。そして突出部5が切欠部7内に侵入
すると該突出部5の外周面6が切欠部7の内周面
8と当接し、テーパ状の内周面8の楔効果によつ
て突出部5がボルト12側に付勢して該突出部5
の内周面側のねじ部9がボルト12のねじ部13
に圧接されるとともに突出部の先端部側が該ねじ
部13の谷部に食い込むこととなる。従つてボル
ト12及び上部ナツト体1、下部ナツト体2相互
間の不用意な回転はほぼ完全に阻止されることと
なり、よつて不可抗力により振動が生じたような
場合にも、両ナツト体1,2の緩みは確実に防止
されるのである。
次に第4図は第2実施例を示す断面図で、この
実施例においては突出部5の外周面6のみがテー
パ状に形成され、切欠部7の内周面8は平坦に形
成されてなり、また突出部5の内側には上記第1
実施例のようなねじ10は形成されておらず、し
かもこの突出部5は上記実施例のように下部ナツ
ト体2の全周に形成されたリング状のものではな
く、同図ロ,ニのように切欠部17を介して弧面
状の突出部5が数箇所等間隔に形成されている。
そしてこの実施例においては、連設部4の分断後
に突出部5が切欠部7内に侵入すると、第4図ハ
のように突出部5の外周面6が分断後の切欠部7
の角部14に当接しながらテーパ状の外周面6の
楔効果により該突出部5の内周面先端部がボルト
12のねじ部13の谷部に食い込むのである。
この場合、突出部4は下部ナツト体2の端面の
数箇所に形成されているため、全周に形成した場
合に比べてボルト12側に付勢し易く、よつてボ
ルト12のねじ部13に対する食い込み効果が一
層良好となる。
さらに第5図は第3実施例を示す断面図で、こ
の実施例では上記第2実施例とは逆の切欠部7の
内周面8がテーパ状に形成され、突出部5の外周
面6は平坦に形成しれてなり、且つ切欠部7内に
はゴム製の介挿体15が予め介挿されている。そ
して連設部4の分断後における突出部5の切欠部
7内への侵入時には、切欠部7の内周面8の楔効
果により突出部5の内周面がボルト12のねじ部
13側に圧接されて食い込むとともに該突出部5
によつて前記介挿体15が大幅に変形してボルト
12のねじ部13及びナツト体1,2のねじ部
9,10間にかみこむこととなり、ナツト体1,
2の緩み防止効果が一層良好となる利点がある。
尚、この第5図の実施例では、同図に示すよう
に、突出部5に孔18を穿設してなるため、突出
部5のボルト12側への変形が容易となり、よつ
て突出部5の内周面のボルト12に対する圧接力
が一層良好となるのである。
上述のような各実施例から明らかなように、テ
ーパ面は必ずしも突出部5の外周面6と切欠部7
の内周面8との双方に形成される必要はなく、要
は突出部5が、切欠部6内に侵入したとき、楔効
果が生じうるように上記内周面8及び外周面6の
少なくとも一方がテーパ状に形成されていればよ
いのである。
又、突出部5の内周面には必ずしもねじが形成
されていなくともよい。
さらに突出部5は上述のようにナツト体端面の
全部又は一部に形成されていればよい。
尚、上記実施例においては、下部ナツト体2に
突出部5が、上部ナツト体1に切欠部7が夫々形
成されてなるが、これとは逆であつてもよく、要
は一方のナツト体に突出部5が、他方のナツト体
に切欠部7が夫々形成されていればよいのであ
る。
尚、本考案は、いわゆるダブルナツトとして2
個のナツト体1,2が連設されたナツトの緩み防
止機構を主眼とするものではあるが、上下2個の
締付体ともナツトとして形成される必要は必ずし
もなく、たとえば第6図に示すように上部ナツト
体1に対して下部の締付体を座金16として構成
したものも本考案の範囲に含まれるものである。
すなわちこの第6図の実施例においては、上部ナ
ツト体1の緩み防止のみが図られ、座金16はあ
くまで一般の座金と同様に機能する。従つてこの
場合には必ず突出部5が上部ナツト体1に形成さ
れ、切欠部7が座金16側に形成される必要があ
る。
その他、ナツト体1,2の形状も決して該実施
例の平面略六角形状に限定されるものではなく、
又該実施例のように同径に形成することなく夫々
大小異なる径に形成してもよい。
(考案の効果) 叙上のように本考案は、予め設定されたトルク
により連設部を介して分断可能な上下2個の締付
体のうち、連設部に隣接する一方の締付体側に突
出部を、他方の締付体側に切欠部を形成し、且つ
その突出部の外周面と切欠部の内周面とのいずれ
か一方をテーパ状に形成したものなるため、締付
力が一定のトルク設定値に達した連設部を介して
両締付体が分断された後にさらに一方の締付体を
締め付けると、その締付体の突出部が他方の締付
体の切欠部内に侵入して前記いずれか一方のテー
パ面の楔効果により突出部の先端部側がボルトの
ねじ部側に食い込み、よつてボルト、及びナツト
として機能する少なくとも一方の締付体との相互
間の回転がほぼ完全に阻止され、その結果不可抗
力により振動が生じた場合にも決してナツトに緩
みが生じるようなこともなく、ナツトの緩み防止
効果が従来に比べて格段優れたものなにるという
格別顕著な効果を有するに至つた。
さらにナツトのボルトに対する締付けは、上部
の締付体すなわちボルト先端部側の締付体を締め
付けることにより下部の締付体が同時に締め付け
られるので、その締め付け作業が容易になるとと
もに作業能率が著しく向上する利点がある。
その他連設部が予め設定されたトルクにて分断
されるため、少なくとも下部締付体は一定の締付
け力で締め付けられるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例としてのダブルナツトを示
し、イは半裁断面図、ロは平面図。第2図は一実
施例としてのナツトの緩み防止機構の断面図。第
3図は作用を説明するための要部拡大断面図で、
イは連設部の分断前、ロは分断後を夫々示す。第
4図は他実施例を示し、イは断面図、ロはイのA
−A線断面図、ハは連設部の分断後の要部拡大断
面図、ニは突出部の形成状態を示す概略斜視図。
第5図は他実施例の要部断面図で、イは連設部の
分断前、ロは分断後を夫々示す。第6図は他実施
例の要部断面図。第7図は従来例の断面図。 1……上部ナツト体、2……下部ナツト体、4
……連設部、5……突出部、6……外周面、7…
…切欠部、8……内周面、12……ボルト、13
……ねじ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 予め設定された締め付け時のトルクによつて
    分断可能な連設部4を介して上下に2個の締付
    体が一体的に連設され、且つ前記連設部4に隣
    接して一方の締付体側に突出部5が、他方の締
    付体側に該突出部5の侵入可能な切欠部7が
    夫々形成されてなるとともに該突出部の外周面
    6又は切欠部7の内周面8の少なくともいずれ
    か一方を前記突出部5の侵入方向に対し傾斜し
    たテーパ面を形成し、しかも締付体の所定のト
    ルクの締付け力によつて前記締付体4が分断さ
    れた後に、締付体の締め付けによつて前記突出
    部5が切欠部7内に侵入するとともに一方の締
    付体の突出部5が他方の締付体に押圧されて該
    突出部5の先端部側がボルト12のねじ部13
    側に圧接可能な構成にしてなることを特徴とす
    るナツトの緩み防止機構。 2 突出部5が一方の締付体の端面の全周に形成
    されてなる実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のナツトの緩み防止機構。
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JP3395780B1 (ja) * 2002-03-04 2003-04-14 博信 黒田 悪戯防止締結部品、及び締結構造
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