JPH027190Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はブラインドのヘツドボツクスを窓の
上部または天井等に取付けるための取付金具に関
するものである。

従来技術 ブラインドのヘツドボツクスを支持固定するた
めの取付金具は従来から種々提案されているが、
金具本体とその金具本体に嵌合する支持部材との
協動でヘツドボツクスを支持する構成の取付金具
では、支持部材と金具本体とをヘツドボツクス支
持状態に保持するために、ヘツドボツクス上縁に
係合する係合手段を支持部材に設けていた。とこ
ろが、このような構成ではヘツドボツクス上縁を
支持部材の係合手段に適合する形状とする必要が
あるため、他のヘツドボツクスとの互換性に乏し
い欠点があつた。

目 的 この考案の目的は、上記のような取付金具にお
いて金具本体と支持部材とをヘツドボツクス支持
状態に保持する係合手段を同金具本体と支持部材
との間に設けて、ヘツドボツクスに対する互換性
を有する取付金具を提案するにある。

考案の構成 この考案の構成は、板材よりなる金具本体１の
横片５の先端下部に両側部から内側に対向して突
出する突出片１０を設け、横片５の基端部に突出
片１０に沿う形状の案内片９を設け、その突出片
１０と案内片９との間にヘツドボツクスＢの上部
一側を掛止する第一の掛止片１１を設け、金具本
体１に対しその突出片１０および案内片９の上面
に沿つて嵌合可能とした支持部材１３の中央部に
上下方向に撓む舌片１７を設け、舌片１７の下面
には前記突出片１０に係合する係止突条１９を設
け、支持部材１３の基端部にヘツドボツクスＢの
上部他側を支持する第二の掛止片２２を設けたも
のである。

実施例 以下この考案を具体化した一実施例を図面に従
つて説明すると、金具本体１は金属板を逆Ｌ型に
折曲げて形成され、その縦片２にはこの金具本体
１を窓上部の壁面等にネジ着するための斜状の長
孔３と円孔４とが設けられ、横片５にはこの金具
本体１を天井面等にネジ着するための長孔６と円
孔７とがそれぞれ設けられている。横片５の両側
片は下方へ折曲され、さらにその中央部が内側へ
水平方向に折曲げられて一対の案内片９が対向し
て設けられている。

横片５の先端には案内片９と同様に内側に水片
方向に折曲げられた一対の突出片１０が対向して
設けられている。案内片９と突出片１０との間に
は前方へ鉤型に突出する第一の掛止片１１がそれ
ぞれ形成され、後記ヘツドボツクスＢの上部を掛
止するようになつている。第一の掛止片１１の上
部には係合孔１２が設けられている。

金具本体１の横片５に嵌合され、同金具本体１
との協働により、ヘツドボツクスＢを支持する支
持部材１３が合成樹脂により成型され、その嵌合
部１４は金具本体１の横片５下面と案内片９およ
び突出片１０の上面との間に嵌挿し得る幅および
高さに形成されている。支持部材１３の先端部１
５は嵌合部１４より大きい幅および高さで形成さ
れ、第５図に示すようにその支持部材１３を金具
本体１に嵌挿したとき、同金具本体１先端に当接
して支持部材１３をその挿入方向に位置決めして
いる。また、先端部１５の前面には凹部１５ａが
形成され、その中には文字、図柄（図示しない）
が付されている。嵌合部１４には第４図に示すよ
うに、基端側から先端側へ向かつてコ状に割り溝
１６が形成され、その割り溝１６の内側は上下方
向に可撓性を有する舌片１７となつている。

舌片１７の先端部には係止溝１８が設けられて
いる。そして、ドライバー等を係合して舌片１７
先端部を上方へ押し上げ可能となつている。係止
溝１８に隣接して舌片１７基端側には舌片１７の
全幅に亘つて係止突条１９が形成されている。嵌
合部１４の両側基端部には、凹部２０が設けら
れ、その凹部２０基端側から嵌合部１４側面に沿
つて前方へ係止突起２１が突出されている。その
係止突起２１は第４図に示すように、先端部が嵌
合部１４側面より側方へ突出している。嵌合部１
４の基端部にはヘツドボツクスＢを掛止するため
の第二の掛止片２２が左右一対設けられている。
その掛止片２２は嵌合部１４基端に向かつて鉤型
に突出する形状であり、側方部に前記突出片１０
および案内片９を回避するための挿通溝２３が嵌
合部１４下面との間に設けられている。

次に、このように構成されたヘツドボツクス取
付金具の作用を説明する。

ヘツドボツクスＢを壁面または天井面等に固定
するには、まず金具本体１をその縦片２または横
片５において壁面または天井面に固定する。そし
て金具本体１に対し支持部材１３の嵌合部１４を
その基端側から第１図矢印方向に嵌挿すると、嵌
合部１４は突出片１０および案内片９の上面に案
内され、支持部材１３の第二の掛止片２２は案内
片９、突出片１０の下方を移動する。また、嵌合
部１４はその係止突起２１が横片５の内側面に押
圧されて内側へ撓んだ状態で嵌挿され、一旦、係
止突起２１が係合孔１２を通過した後に、支持部
材１３を金具本体１から引抜こうとする場合に
は、係止突起２１が係合孔１２に係合してそれ以
上の移動を阻止するようになついる。

この支持金具にヘツドボツクスＢを取付けるに
は、第６図に示すように係止突条１９が金具本体
１外に位置する状態でヘツドボツクスＢの上部一
側を金具本体１の第一の掛止片１１に掛け、上部
他側を横片５下縁に当接させる。この状態で、嵌
合部１４を金具本体１にさらに挿入すると、舌片
１７が上方に撓んで、第５図に示すように係止突
条１９が突出片１０を乗り越える。このとき、支
持部材１３の第二の掛止片２２は同図に示すよう
に、ヘツドボツクスＢ他側を支持する。従つて、
この状態では支持部材１３はその係止突条１９が
突出片１０に係合して抜き方向（第５図右方）に
移動不能であり、第二の掛止片２２がヘツドボツ
クスＢに係合当接して挿入方向にも移動不能とな
つて、金具本体１との協働によりヘツドボツクス
Ｂを確実に支持可能である。

ヘツドボツクスＢをその支持金具から取外す場
合には、第５図に示す状態から係止溝１８にドラ
イバー等を係合して舌片１７を上方に押し上げる
と、支持部材１３を金具本体１に対し同図右方に
向かつて移動させることができる。すると、第６
図に示すように第二の掛止片２２とヘツドボツク
スＢとの係合が外れ、この状態では支持金具から
ヘツドボツクスＢを取外すことができる。

以上のように、この考案におけるヘツドボツク
ス取付金具は、ヘツドボツクスＢの一側を金具本
体１の第一の掛止片１１に掛止した状態で支持部
材１３をその係止突条１９が突出片１０を乗り越
えるまで金具本体１に嵌挿すれば、ヘツドボツク
スＢの他側が支持部材１３の第二の掛止片２２に
支持された状態で、同支持部材１３が金具本体１
の横片５の下部に対し移動不能に固定される。そ
して、この取付金具からヘツドボツクスＢを取外
すには、支持部材１３の係止溝１８にドライバー
等の治具を係合して舌片１７を上方へ押し上げれ
ば、支持部材１３を金具本体１から引き出してヘ
ツドボツクスＢを取外すことができる。

従つて、この取付金具によるヘツドボツクスＢ
の着脱は極めて容易であり、支持部材１３の舌片
１７に設けられた係止突条１９は金具本体１の突
出片１０に係合する構成であつて、その舌片１７
および係止突条１９に対するヘツドボツクスＢの
形状は任意となるので、金具本体１と支持部材１
３との係合はヘツドボツクスＢの形状にかかわり
なく確実に行われる。

さらに、支持部材１３の先端部は嵌合部１４よ
りその幅および高さがともに大きいので、この取
付金具でヘツドボツクスＢを支持したとき、その
舌片１７はこの先端部１５で覆い隠され、その凹
部１５ａに付された文字、図柄等により美観にに
優れた取付金具とすることができる。

なお、金具本体１が天井面のみに取付けられる
ものであれば、金具本体１として壁面取付用の縦
片２を取除いた構成にしてもよい。

効 果 以上詳述したように、この考案によるヘツドボ
ツクス取付金具は、その支持部材１３が金具本体
１に係合するので、舌片１７に対するヘツドボツ
クスＢの形状は任意でヘツドボツクスとはかかわ
りがないため金具本体及び支持部材はヘツドボツ
クスＢに対する互換性に優れるとともに、同支持
部材１３と金具本体１との協働によりヘツドボツ
クスＢを確実に支持することができる優れた効果
を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したヘツドボツクス
取付金具の分解斜視図、第２図はその金具本体の
正面図、第３図は支持部材の正面図、第４図は同
じく支持部材の底面図、第５図はヘツドボツクス
を装着した状態を示す取付金具の縦断面図、第６
図はヘツドボツクスを装着する過程を示す取付金
具の縦断面図である。 金具本体１、横片５、案内片９、突出片１０、
第一の掛止片１１、舌１７、係止溝１８、係止突
条１９、第二の掛止片２２、ヘツドボツクスＢ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板材よりなる金具本体１の横片５の先端下部に
   両側部から内側に対向して突出する突出片１０を
   設け、横片５の基端部に突出片１０に沿う形状の
   案内片９を設け、その突出片１０と案内片９との
   間にヘツドボツクスＢの上部一側を掛止する第一
   の掛止片１１を設け、金具本体１に対しその突出
   片１０および案内片９の上面に沿つて嵌合可能と
   した支持部材１３の中央部に上下方向に撓む舌片
   １７を設け、舌片１７の下面には前記突出片１０
   に係合する係止突条１９を設け、支持部材１３の
   基端部にヘツドボツクスＢの上部他側を支持する
   第二の掛止片２２を設けたことを特徴とするブラ
   インドのヘツドボツクス取付金具。