JPH0268599A - 電子楽器のプレスコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鍵盤電子楽器、電子管楽器等の電子楽器に利用
され、発生楽音の音高、音色、音量、効果等の楽音要素
を制御するプレスコントローラに関する。

（従来技術） 従来、この種の装置は、例えば実開昭６３−２９９８号
公報に示されるように、吹き込み口に連通した空気室を
内部に形成した箱体と、前記空気室に向けて前記箱体に
装着した弾性体に固定した磁石と、前記磁石に対向して
設けたホール素子とを備え、電圧による空気室内の圧力
変化を弾性体の変位に伴う磁石とホール素子との距離に
変換して、前記電圧をホール素子の出力電圧によって検
出するようにしていた。

（発明が解決しようとする課題） しかるに、上記従来の装置にあっては、次のような問題
がある。

■磁石及びホール素子のばらつきが大きいために、ホー
ル素子出力の調整が複雑になる。

■ホール素子出力が小さいので、アンプを用いないとダ
イナミックレンジが大きくとれない。また、アンプを用
いた場合には、同アンプとして精度（Ｓ／Ｎ比）の高い
ものが要求される。

■近傍にある機器、例えば電源、スピーカ等による外部
の磁場の影響を受けて電圧を誤検出する可能性がある。

本発明は上記問題に鑑み案出されたもので、その目的は
上記各問題を解決して高品質及び低コストのプレスコン
トローラを提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、
吹き込み口に連通した空気室を内部に形成した箱体と、
前記空気室に向けて前記箱体に装着され同空気室内の圧
力変化に応じて変位する反射面を有する弾性体と、前記
弾性体の反射面に向けて発光する発光素子と、前記弾性
体の反射面にて反射された光を受光する受光素子とを備
えたことにある。

（発明の作用） 上記のように構成された本発明においては、吹き込み口
を介して急流が吹き込まれると、空気室内の圧力は電圧
に応じて変化して、弾性体が該電圧の変化に応じて変位
するので、発光素子から反射面を介して受光素子までの
距離が前記電圧に応じて変化する。その結果、発光素子
により発光されるとともに反射面にて反射された後に受
光素子に到達する光量すなわち受光素子の受光量が電圧
に応じて変化するので、受光素子は電圧に応じた信号を
出力することになる。

（発明の効果） このように作用する本発明によれば、発光素子及び受光
素子のばらつきは小さいので受光素子出力の複雑な調整
が不要となるとともに、受光素子出力が大きいのでダイ
ナミックレンジが大きくとれると同時にそれ程高精度の
アンプも不要となる。

また、本発明によれば、外部磁場による影響もなく、か
つ発光素子にて発光されるとともに受光素子にて受光さ
れる光として赤外線を利用したり、発光素子、反射面及
び受光素子を密閉度の高いケース内に収容するようにす
れば外部光による影響もなくすことができるので、外的
条件による誤検出が防止されて電圧が常に精度よく検出
される。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、第
１図は本発明に係るプレスコントローラを部分破断図に
より示している。

このプレスコントローラは急流が吹き込まれるケース本
体１０と、同本体１０の下部に組み込まれた第１及び第
２下部ケース２０．３０と、該両ケース２０．３０内に
収納された弾性体４０及びフォトリフレクタ５０（光を
外部へ放出するとともに該放出した光の反射光を受光す
る電気部品）とからなる。

ケース本体１０はプラスチック等の材料で一体形成され
、第１図及び第２Ａ図乃至第２Ｃ図に示すように、内部
に空気室１１を形成した水平断面はぼ正方形状の基部１
２と、基部１２に載置された筒部１３とからなる。筒部
１３の前端には吹き込み口１３ａが設けられるとともに
同筒部１３の後端には逃し孔１３ｂが設けられており、
該吹き込み口１３ａ及び逃し孔１３ｂは空気室１１に連
通している。

第１下部ケース２０及び第２下部ケース３０６ケース本
体１０と同一材料でそれぞれ一体形成されるもので、互
いの内側面を接合することにより方形状の箱体が形成さ
れるようになっている。第１下部ケース２０は、第１図
及び第３Ａ図乃至第３Ｃ図に示すように、上下方向に段
部を有し水平断面をコ字状に形成した側壁部２１と、側
壁部２１の上端にて内側水平方向に延設された上蓋部２
２と、側壁部２１の前記段部にて内側水平方向に延設さ
れた棚部２３とを備えている。側壁部２１内側には、組
み立て時にねじ等の螺合部品が挿入される一対のスリー
ブ２１ａ、２１ｂが内側水平方向に延設されているとと
もに、同組み立て時の位置決め用の一対の突起２１ｃ、
２１ｄが内側水平方向に延設されている。上蓋部２２及
び棚部２３の中央にはそれぞれ半円状の切吹き２２ａ、
２３ａが形成されていて、該第１下部ケース２０と第２
下部ケース３０との接合時には空気室１１に向けて開口
した円形の穴が形成されるようになっている。

第２下部ケース３０は、第１図及び第４Ａ図乃至第４Ｃ
図に示すように、第１下部ケース２０とは対称に形成さ
れた側壁部３１、上蓋部３２及び棚部３３を備えている
。側壁部３１には、組み立て時に前記スリーブ２１ａ、
２１ｂを介して挿入されたねじ等の螺合部品が螺着され
る一対のスリーブ３１ａ、３１ｂが内側水平方向に延設
されているとともに、同組み立て時に前記突起２１ｃ。

２１ｄが嵌入される一対のスリーブ３１ｃ、３１ｄが内
側水平方向に延設されている。上蓋部３２及び棚部３３
の中央には、前記切欠き２２ａ、２３ａと対称に形成し
た半円状の切欠き３２ａ、３３ａが設けられている。

弾性体４０は弾性に富むとともに反射率の高い白色系の
色が付された合成ゴムで一体形成されて第１及び第２下
部ケース２０．３０の各棚部２３゜３３に載置固定され
るもので、第１及び第５Ａ図乃至第５Ｃ図に示すように
、内周端及び外周端にて環状の脚部４１．４２を有する
環状周線部４３内に、環状の接続部４４を介して円板状
の反射部４５を備えている。接続部４４は薄肉かつ断面
半円形に形成され、その外周端にて環状周縁部４３の内
周端に接続されるとともに、その内周端にて反射部４５
の外周端を接続しており、反射部４５が上下に変位し易
いようになっている。反射部４５はその下面にて光を反
射するもので、該弾性体４０の一体形成後において前記
下面の反射率が高い場合には問題ないが、該反射率が充
分高くない場合には該下面を鏡面仕上げし、又は反射率
の高い薄膜部材を同上・面に添着して構成される。

フォトリフレクタ５０は赤外線を発光する発光素子とし
ての発光ダイオード５０ａと赤外線を受光する受光素子
としてフォトトランジスタ５０ｂを内蔵しており、その
他の回路素子が配設された基盤５１上に反射面４５ａに
対向するように固定される。基盤５１はスリーブ３１ｃ
、３１ｄの上部にて第１及び第２下部ケース２０．３０
に固定されている。

上記構成のプレスコントローラの組付けにおいては、弾
性体４０を第１下部ケース２０（又は第２下部ケース３
０）の棚部２３（又は棚部３３）と上蓋部２２（又は上
蓋部３２）との間に収容固定するとともに、フォトリフ
レクタ５０等の配設された基盤５１を第２下部ケース３
０のスリーブ３１ｃ、３１ｄ上部に固定した状態で、第
１及び第２下部ケース２０．３０の各内側面を接合させ
る。かかる場合、第１下部ケース２０の突起２１ｃ、２
１ｄを第２下部ケース３０のスリーブ３１ｃ、３１ｄ内
に挿入するようにして両ケース２０゜３０の位置決めを
した後、ねじ等の螺合部品を第１下部ケース２０のスリ
ーブ２１ａ、２１ｂを介して第２下部ケース３０のスリ
ーブ３１ａ、３１ｂ内に螺着するようにする。かかる第
１及び第２下部ケース２０．３０の接合後、合体された
両ケース２０．３０をケース本体１０の下部から同ケー
ス２０．３０の側壁部２１．３１に形成した段部まで挿
入し、ケース本体１０と両ケース２０゜３０とを圧入固
定するか接着剤で固定する。

このように、上記実施例によるプレスコントローラにお
いては、少ない部品点数により簡単に構成されるので、
製造コストを安くすることができる。

かかる組み立てにより、当該プレスコントロールは第１
図の状態となり、弾性体４０の反射部４５は第１及び第
２下部ケース２０．３０の上蓋部２２．３２の切欠き２
２ａ、３２ａによって形成される円形状の穴を介して空
気室１１に対向するようになる。そのため、吹き込み口
１３ａから急流を吹き込むと該急流の一部が逃し孔１３
ｂから放出されると同時に空気室１１内の圧力が増加し
、反射板４５は下方に変位する。また、前記吹き込みを
解除すると、空気室１１内の前記圧力は低下し、反射板
４５は接続部４４の復元力により上方へ変位して再び基
準位置に戻る。このように、反射部４５が点圧により上
下に変位する結果、発光ダイオード５０ａと反射面４５
ａとの距離及び反射面４５ａとフォトトランジスタ５０
ｂとの距離が点圧に応じて変化するので、発光ダイオー
ド５０ａにて発光されかつ反射面４５ａに反射された後
にフォトトランジスタ５０ｂに到達する赤外線の量すな
わち同トランジスタ５０ｂの受光量が点圧に応じて変化
して、同トランジスタ５０ｂの出力により点圧が検出さ
れる。かかる場合、赤外線を利用しているので外部光に
よる影響はなく、電圧は正確に検出される。

次に、上記構成のプレスコントローラを利用した回路例
を図面を用いて説明する。第６図は該回路例をブロック
図により示しており、発光ダイオード５０ａはそのアノ
ードにて抵抗Ｒ１を介して電源（＋５Ｖ）に接続される
とともに、そのカソードにて接地されている。また、フ
ォトトランジスタ５０ｂはそのコレクタにて抵抗Ｒ２を
介して電源（＋５Ｖ）に接続されるとともに、そのエミ
ッタにて接地され、同コレクタから電圧が出力されるよ
うになっている。この出力電圧はＡ／Ｄ変換器５２にて
ディジタル信号に変換されるとともに、変換テーブル５
３にて所望の特性に変換された後、楽音信号形成回路５
４に供給されて、同形成回路５４にて形成される楽音信
号の音高、音色、音量、効果等の楽音要素の制御に利用
される。

かかる場合、前述のようにフォトトランジスタ５０ｂの
受光量が電圧に応じて変化し、同トランジスタ５０ｂの
コレクタ電圧は０〜＋５Ｖに渡って変化して該電圧に応
じて楽音要素が制御されるので、同楽音要素はアンプ等
を利用してなくても充分大きなダイナミックレンジで制
御されるようになる。また、発光ダイオード５０ａ及び
フォトトランジスタ５０ｂからなるフォトリフレクタ５
０にはばらつきが少ないので、出力電圧等の複雑な調整
が不要となる。

なお、上記実施例においては、弾性体４０を環状に突出
した接続部４４が上方になるように下部ケース２０．３
０内に組込むようにしたが、該弾性体４０を上下反対に
して下部ケース２０．３０内に組込んで、上記実施例の
反射面４５ａと反対側の面で光を反射させるようにして
もよい。

また、上記実施例においては、ケース本体１゜に逃し孔
１３ｂを設けるようにしたが、逃し孔１３ｂからの排出
をすることなく、吹き込み口１３ａからの急流の吹き込
み及び該吹き込み解除のみによっても空気室１１内の圧
力をコントロールできるので、該逃し孔１３ｂを設けな
いで空気室１１を密閉タイプにしてもよい。

また、上記実施例においては、弾性体４０に断面半円状
に薄肉で形成した環状の接続部４４を設けて反射部４５
の変位が大きくなるようにしたが、大きな変位を必要と
しない場合には該接続部４４を偏平にしてもよい。また
、該弾性体４０をフィルム状の薄膜で形成してもよい。

さらに、上記実施例においては、発光及び受光される光
として赤外線を用いて外部光による影響をなくするよう
にしたが、第１及び第２下部ケース２０．３０の底部等
に蓋を設けたり、弾性体４０を介して上方向から光が入
射されないようにして両ケース２０．３０を密閉すれば
、外部光による影響のない状態で前記光として通常光を
利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すプレスコントローラの
一部破断正面図、第２Ａ図は第１図のケース本体の正面
図、第２Ｂ図は同本体の上面図、第２Ｃ図は同本体の右
側面図、第３Ａ図は第１図の第１下部ケースの正面図、
第３Ｂ図は同ケースの上面図、第３Ｃ図は第３Ａ図のｍ
ｃ−ｍｃ線に沿って見た同ケースの断面図、第４Ａ図は
第１図の第２下部ケースの正面図、第４Ｂ図は同ケース
の上面図、第４Ｃ図は第４Ａ図のＩＶＣ−ＩＶＣ線に沿
って見た同ケースの断面図、第５Ａ図は第１図の弾性体
の縦断正面図、第５Ｂ図は同弾性体の上面図、第５Ｃ図
は同弾性体の下面図、第６図は第１図のプレスコントロ
ーラを適用した回路のブロック図である。 符号の説明 １０・・・ケース本体、１１・・・空気室、１３ａ、・
・吹き込み口、２０．３０・・・下部ケース、４０・・
・弾性体、４５ａ・・・反射面、５０・・・フォトリフ
レクタ、５０ａ・・・発光ダイオード、５０ｂ・・・フ
ォトトランジスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吹き込み口に連通した空気室を内部に形成した箱体と、
   前記空気室に向けて前記箱体に装着され同空気室内の圧
   力変化に応じて変位する反射面を有する弾性体と、前記
   弾性体の反射面に向けて発光する発光素子と、前記弾性
   体の反射面にて反射された光を受光する受光素子とを備
   えたことを特徴とする電子楽器のブレスコントローラ。