JPH026846A - ゼオライト系組成物からなる酸素と窒素との分離剤の成型体の製造方法 - Google Patents

ゼオライト系組成物からなる酸素と窒素との分離剤の成型体の製造方法

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JPH026846A
JPH026846A JP3901989A JP3901989A JPH026846A JP H026846 A JPH026846 A JP H026846A JP 3901989 A JP3901989 A JP 3901989A JP 3901989 A JP3901989 A JP 3901989A JP H026846 A JPH026846 A JP H026846A
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HAGIWARA GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として、酸素および窒素ガスからなる混合
気体から吸着法により酸素および窒素ガスを分離、精製
、または濃縮するに適した新規なゼオライト系組成物か
らなる分離剤の成型体を製造する方法に関するものであ
る。
〔発明の目的〕
本発明の目的とするところは、上記のガスの分離や濃縮
に適合した2価金属で置換したY型ゼオライト、A型ゼ
オライト、及びX型ゼオライトのゼオライト系組成物か
らなる分離剤の成型体を製造する方法を提供するにある
〔従来の技術〕
吸着法による酸素および窒素ガスの分離や精製に際して
2分子篩作用を有する細孔径5人前後のA型ゼオライト
が広く使用されている。典型的な吸着剤として市販のM
S−5Aが例示される。
〔発明の構成〕
本発明者は上記ガスの分離や濃縮を改善する目的で、ゼ
オライト系吸着剤に対する主として酸素ならびに窒素ガ
スの吸着ならびに脱着速度をより大にするべく研究を重
ねたところ、細孔径約8人のナトリウム型のY型ゼオラ
イトを一定量以上の2価金属で置換した組成物が公知の
ゼオライトと比較してNz10z吸着比がより大になり
、さらに気体の吸着及び脱着速度もより大になり、従っ
て2価金属置換型のゼオライト組成物は吸着法にもとづ
く上記の酸素および窒素ガスの分離や濃縮に対して極め
て効果の高いことが判明した。また、X型、Y型および
A型ゼオライトを2価金属イオンで置換してなる分離剤
としてのゼオライト系組成物を適当な結合剤と混和して
成型し、熱的に活性化することにより3成型体の製造お
よび得られる成型品において1種々の利点が生じること
が判明した。
先ず、酸素および窒素ガスの分離、精製、ならびに′a
縮に有効な2価金属置換型のゼオライト系組成物からな
る酸素と窒素との分離剤について説明する。この分離剤
は、Y型ゼオライトのイオン交換可能なナトリウムを2
価金属イオン(M 2°)で置換することにより得られ
る酸素および窒素ガスの分離、精製 !縮に適した下記
の活性なゼオライト系組成物より構成されている。即ち
Y型ゼオライト中に含まれるナトリウムが、カルシウム
で0.8当量分率以上、又はストロンチウムで01g当
量分率以上、又はバリウムで0.7当量分率以上イオン
交換されてなるゼオライト系組成物から成っている。
NaCa Y (Ca≧0.8) NaSr Y (Sr≧0.9) NaBa Y (Ba≧0.7) 但し、上記YはY型ゼオライトを表わしており、また括
弧内の値はゼオライト固相中の2価金属(M)の当量分
率を示している(ゼオライト固相中のイオン交換可能な
金属の総和:Na+M=1当量分率)。
上記の分離剤を構成する。2価金属で置換したY型ゼオ
ライ゛ト系組成物は、細孔径約8人のY型ゼオライトを
水溶性の2価金属の塩化物、硝酸等の溶液を用いてイオ
ン交換を常温から高温(20〜90°C)で実施するこ
とにより得られる。上記したNaCa Y 、 NaS
r Y 、およびNaBa Yの3種のゼオライト固相
中の2価金属の最適な含有量は、下記の如くである。
即ち、 NaCaY組成物では石≧0.8.Na5rY
組成物ではSr≧0.9.さらにNaBa Y組成物で
はBa≧0.7(当量分率)が、酸素および窒素ガスに
対する分離効率を大にするために必要である。上述した
Mの下限当量分率から飽和値(M= 1 )の間では前
記の3種のゼオライト系組成物の活性化品を使用してG
、  C6法により空気成分の分離を行った際。
酸素および窒素ガスのピークは完全に分離しており、G
、C0評価に関連したS、Q、R値はNaYのこれらの
値に比較して改善されることが認められた。また上記の
3種のNaM Y組成物に対する空気成分の吸着、脱着
は極めて迅速に好ましい状態で行われることが確認され
た。さらに上記の■のの下限値以下ではMの減少にとも
ない、  S、  Q。
およびR値は次第に小さくなる傾向にある。
か\る理由にもとづいて、NaMY3種組成物中の■の
数値限定を上述の如〈実施した。
次に、本発明について説明する。
本発明は、酸素および窒素ガスの分離、精製。
および濃縮に有効な2価金属置換型のゼオライト組成物
の成型法に関するものである。即ち、X型Y型及び/又
はA型ゼオライト中に含まれるナトリウムがアルカリ土
金属で0.7当量分率以上イオン交換されてなるゼオラ
イト組成物の粉末または小粒状品に対して無機系および
/または有機系の結合剤の存在下に湿式混和を実施して
均質な混和物を得、これを所定の形状に成型し、引続き
得られた成型体を乾燥し、最終的に400〜580 ”
Cの温度域で焼成することを特徴とする活性化されたゼ
オライト組成物の成型体を製造する方法である。本発明
の成型に際して使用される無機系の結合剤の好適なもの
として、ベントナイトケイソウ土、カオリン、コロイダ
ルシリカやコロイダルアルミナ等のコロイド性物質が例
示される。一方有機系の結合剤の好ましいものとして5
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースキシエ
チルセルロース等の結晶性セルロースや糖蜜等が挙げら
れる。湿式成型に際して,上述の無機および有機系の結
合剤は単独または併用を行っても差支えない。本発明の
混式混和の工程で必要とする水分は,素材の2価金属置
換型ゼオライト組成物の物性により支配されるが,通常
の場合は20〜50%の含水率が適量の範囲である。次
に結合剤の使用量はそれの種類や成型用素材の物性によ
り当然具なるが,無機系の結合剤のみを使用する場合は
ぜオライド組成物素材に対して6〜36%が適量の範囲
であり,一方,有機系の結合剤のみを使用する場合は1
〜5%が適量の範囲である。
上述の量の水や結合剤を使用することにより成型容易な
混和物が得られ,これを用いて成型して球状,柱状,ペ
レット状,円筒状,板状.ハニカム状その他の形状の成
型品に加工することが出来る。次に,得られた成型体は
lOO°C前後で乾燥されてそれの形状調整が行われた
後,ゼオライト組成物の熱分解開始温度以下の温度域で
焼成されて本発明の酸素および窒素ガスの精製ならびに
濃縮に適した2価金属置換型のゼオライト組成物の成型
体が得られる。上記の焼成温度は使用する本発明のゼオ
ライト組成物の種類により異なるが,通常の場合,40
0〜580 ’Cが適当であり,450〜560°Cは
もっとも好ましい焼成温度域である。
以下,上記したような結合剤を使用すること及び混和物
の含水率と焼成温度を上記した範囲に設定することによ
る効果を列挙すると、 (i)ゼオライト系組成物からなる成型体を製造するに
際し,ベントナイトケイソウ土などの無機系の結合剤を
使用した場合は.それにより、ゼオライト微粒子間の結
合が強化される。又。
上記の無機系の結合剤は,熱的にも安定であり。
上述した400〜580°Cの温度での成型体の焼成に
際しても,ゼオライト本来の特性に悪影響を与えず,従
って得られる最終製品のガス吸着特性にほとんど悪影響
を与えないという利点を有する。
(ii)上述した有機系及び/又は無機系の結合剤を使
用することにより.ゼオライトの均一な湿式混和物を容
易に得ることができる。又、有機系の結合剤を使用する
ことにより,ゼオライトの湿式混和物の成型が極めて容
易になる。
( iii )有機系の結合剤を使用すると,上述した
温度範囲による成型体の焼成により有機系の結合剤が完
全に熱分解してしまうので,ゼオライト本来の吸着能を
結合剤による希釈で低下させないという利点を有する。
( iv )無機系の結合剤と有機系の結合剤とを併用
すれば.無機系の結合剤の使用量を,無機系の結合剤の
みを使用する場合に比して減少させることができる。
(v)上述のように,無機系及び/又は有機系の結合剤
を使用し、かつ5混和物中の含水率を20〜50%の範
囲に設定し,さらに焼成温度を400〜580″Cの範
囲に設定することにより.得られる成型体のN210□
吸着比は極めて高い値を示し,選択吸着性に優れた成型
体の製造が可能となる。
(vi)上記のような結合剤を使用すること及び含水率
,焼成温度を上記の範囲に設定することにより、得られ
る成型体の窒素又は酸素の吸着速度及び脱着速度は大で
ある。
(vi)得られる成型体の比表面積は大で多孔質であり
、これにより、酸素及び窒素の選択吸着性を高めること
ができる。
(vii)得られる成型体の機械的強度も充分大であり
、その破損や摩耗がなく、吸着塔への充填吸着剤として
好適である。
なお1本発明において、結合剤と混和されるゼオライト
系組成物の好適な組成は、その出発原料としてY型ゼオ
ライトを使用する場合については、上述したように限定
された通りである。
又2本発明において、ゼオライト系組成物としては、X
型ゼオライトもしくはA型ゼオライトを出発原料とした
下記の組成のものも好適に使用することができる。
(1) X型ゼオライト中に含まれるナトリウムが、カ
ルシウム、ストロンチウム及び/又はバリウムで0.8
当量分率以上イオン交換されてなるゼオライト系組成物
NaCaX  (Ca上 0.8) NaCa X  (Sr≧ 0.8) NaSrX  (Ba≧ 0.8) (2) A型ゼオライト中に含まれるナトリウムがカル
シウムで0.g当量分率以上イオン交換されてなるゼオ
ライト系組成物。
NaCaZ (Ca2O,9) 但し、上記XおよびZはそれぞれX型ゼオライトおよび
A型ゼオライトを表わしている。
細孔径約10人のX型ゼオライ)(NaX)を水溶性の
2価金属の塩化物、硝酸塩等の水溶液を用いて2価金属
イオンでイオン交換反応を常温から高温2例えば20〜
90°Cで実施することにより得られる10人よりも小
さい細孔径を有するNaCa X 、 Na5rX、な
らびにNaBa Xの3種のゼオライト組成物中の2価
金属の含有量は、何れの場合も、少なくとも0.8当量
分率以上の存在が酸素および窒素ガスの選択的吸着法に
よる分離効率を増大するためにも必要である。か\る組
成を有する上述の3種の熱的活性代品に対するN210
□吸着比は、何れの場合も、NaXのそれに比較して改
善されて5〜33%増大する利点がある。さらに上記3
種の2価金属で置換したX型ゼオライトのガスクロマト
グラフの特性はNaXのそれに比較してより改善される
特徴がある。即ち、上記の3種のNaM X活性代品(
M2O,8当量分率)を使用してガスクロマトグラフ法
(C0C,)により空気成分を分離した際に得られる酸
素および窒素ガスのクロマトグラフの分離性は、NaX
活性活性化用使用時較してより好ましい方向に改善され
、さらに得られたガスクロマトグラフの評価を相対分離
度(S)、相対尖鋭度(Q)、および分解能(R)を測
定することにより実施したが、これらの何れの値も、前
者の3種の2価金属置換体では後者のNaXと比較して
著しく増大することが確認された。上記S、 Q、およ
びRの評価はW、 L、Jones、 R,Kiese
lbach、 Anal、chem、、l、1590 
 (195B)の方法によった。か−るSQ、およびR
値の増大の傾向は、上述の3種のNaMX (M2O,
8)の活性代品を吸着法による空気成分等より酸素およ
び窒素ガスを分離または濃縮する際に分離剤として使用
することにより、公知の分離剤所要量に比較してそれの
使用量を軽減できるのみならず、吸着床の吸着工程や再
生工程の所要時間を著しく短縮する効果をもたらすこと
を意味している。換言すれば、上記した組成を有するN
aM Xを使用することにより、吸着法により経済的に
上記の目的ガスが得られる利点がある。
本発明に於いては、前述の3種のNaM X組成物では
、何れもM2O,8当量分率と限定している。
M=0.8〜1,0の当量分率の範囲ではS、 Q。
R値はNaXのそれらの値に比較して優れており。
一方上記のMの下限値以下では■の減少にともないS、
  Q、およびR値は徐々に減少する傾向が認められた
。か\る点より1本発明ではNaMXよりなる3種のゼ
オライト系組成物中の■を上記の如(0,8以上と限定
した。
次に2本発明において、A型ゼオライトを出発原料とし
たゼオライト組成物を使用する場合について述べる。細
孔径約4人のA型ゼオライトを水溶性のカルシウムの塩
化物、硝酸塩等の溶液を使用して、常温から高温(20
〜90°C)下でイオン交換反応を実施することにより
得られる細孔径約5人のNaCa Zゼオライト組成物
中の固相のカルシウムの最適量はCa2O,g当量分率
である。NaCa Z中のCa= 0.9〜1.0当量
分率の範囲内では、 N、10□吸着比(B −E −
T法、 760 mmHg ; 25°C)はカルシウ
ムの含量に比例して若干増大する傾向にあるが、この比
は3.18〜3.3の範囲内にある。本発明のNaCa
 Z組成物(6≧0.g当量分率)のN 2 / 02
吸着比は、市販のモレキュラーシープMS−5^ (粉
末)のNz10z=3.0  (760nuHg ;2
5°C)に比較して6〜10%高い特徴がある。
か−る事実は参考例3のNaCaZ (Ca2O,9)
組成物を使用して、吸着法により空気を原料ガスとして
、それより酸素または窒素ガスを分離、または濃縮する
際に、上記の如く選択吸着性の差異が発揮できて、公知
の同種の吸着剤と比較して、より高い効率で目的ガスが
容易に得られることを示しているに外ならない。
〔参考例1] 参考例1は、Y型ゼオライト(NaY)のイオン交換可
能なすI−IJウムを2価金属(M”aで置換すること
により得られるNaM Y型ゼオライト組成物の製造例
に関するものである。第1表に記載したように、出発原
料としてNaYを用い、 2M 5rC1゜、 1.8
M BaC1z、および2MCaC12水溶液を用いて
バッチ法によるイオン交換を3〜4回実施して表記の組
成を有するNaSr Y (Sr≧0.9 ) 、 N
aCaY (Ca2O,8> 、およびNaBa Y 
(Ba2O,7当量分率)ゼオライト組成物を調製した
。本参考例の出発原料のNaYゼオライトとしては1.
09 NazO・Alz Ox ’3.985iOz 
 ・XIh0の化学組成を有する乾燥粉末を使用した。
これの活性化粉末の比表面積(S。
S、 A)は937ボ/gであった。
〔参考例2〕 次に9本発明において使用可能な、X型ゼオライトを出
発原料としたゼオライト系組成物の製造例を参考例2と
して示す。
本参考例はX型ゼオライト(NaX)のイオン交換可能
なナトリウムを2価金属イオン(M”)で置換すること
により得られる酸素および窒素ガスの分離、精製、また
は濃縮に適したNaCaX (Ca2O,8) 、 N
a5rX (Sr≧0.8 )、およびNaBa X 
(Ba2O,8当量分率)の活性なゼオライト組成物の
製造例に関するものである。出発原料のNaX型ゼオラ
イトとしては、 1.0ONazOHAl2O2’ 2
.29StOz ・X11□0の化学組成を有する乾燥
微粉末を使用した。これを熱的活性化して比表面積(S
、S、A)を測定し、 838 rd/gを得た。上記
のNaXに対して5第2表の処理条件で示したように、
 2M 5rC1゜+ I M BaCl z +およ
び2M CaC1z水溶液を用いてバッチ法によるイオ
ン交換を60°Cで4〜5時間撹拌下に保持して3〜4
回実施して、それぞれNaSr X 、 NaBaX、
およびNaCa Xに転換させた。バッチ法による最終
処理を終了したNaM Xは遠心分離された後水洗した
。水洗は塩素イオンがなくなるまで実施した。水洗を終
了したNaM X組成物は、100〜110°Cで乾燥
された後、微粉末とした。
本参考例により得られたゼオライト組成物NaM Xの
組成と収量を第2表に記載した。参考例2で得られたゼ
オライト組成物を本発明に従って熱的に活性化して無水
物とすれば、酸素および窒素ガスの分離や濃縮に適した
分離剤が得られる。
〔参考例3〕 参考例3は1本発明で使用可能な、A型ゼオライトを出
発原料とするゼオライト系組成物の製造例である。すな
わち、A型ゼオライト(NaZ)のイオン交換可能なナ
トリウムをカルシウムイオンで置換することにより得ら
れる酸素および窒素ガスの分離、精製、および濃縮に適
したNaCa Z(Ca2O,g当量分率)の活性なゼ
オライト組成物の製造例に関するものである。本例に於
いては出発原料のNaZゼオライトとしてはり、02N
azO・A1.O。
・1.92Si02・X11□0の化学組成を有する乾
燥粉末を使用した。これの活性化粉末の比表面積(S。
S、A)は665nf/gであった。本例のイオン交換
は、 2.5 M  CaC1z水溶液を用いて60°
Cで4時間撹拌下に保持する操作を4回実施して行われ
、第3表に表記した如き組成を有するNaCa Z組成
物が得られた。木用の熱的活性代品は後述の如き特徴を
有し、酸素および窒素の分離剤として優れていることが
判明した。
第4表は参考例2により得られるゼオライト組成物のN
210□吸着比に関するものであり、参考例2のNaM
 X型ゼオライト組成物のNt10□吸着比が出発原料
に使用したNaXに比較して如何に改善されるかを表は
示したものである。比較例1のNaXの活性他用のNz
10z吸着比は2.81 (760mmHg ; 25
”C)であるが、これのイオン交換により得られた表記
の参考例2のNaM X型のゼオライト組成物の活性他
用のN210□吸着比は2.94〜3.75の範囲内に
あり、従って、−h記の吸着比がNaM XではNaX
に比較して5〜33%改善されることが判明した。
さらに参考例3のNaCa Z (Ca=0.9165
当量分率)の活性他用のNz/(h吸着比は3.18で
あり、一方同種の市販品MS−5A (比較例2)のそ
れは2.9〜3.0の範囲内にある。従って前者は後者
に対して6〜10%高い吸着比を示している。上記の事
実は、参考例2および3のゼオライト組成物の活性他用
を酸素および窒素ガスの分離や濃縮目的に吸着剤として
使用時に、より分離効率を増大させることを表わしてい
るに外ならない。
〔実施例〕
次に9本発明の具体的態様を実施例に基いて説明するが
9本発明はその要旨を越えぬ限り本実施例に限定される
ものではない。
本実施例は、酸素および窒素ガスの分離、精製濃縮に適
した活性化されたゼオライト組成物の成型体を製造する
方法に関するものである。
成型用ゼオライト組成物の素材としては、参考例3の方
法に準じて製造されたNaCa Z組成物(石−〇、9
186 ; Na=0.0814当量分率)の乾燥粉末
60kgを使用した。上記のゼオライト組成物の素材に
対してベントナイトの微粉末13.8kgとメチルセル
ロース1.2kgを添加し、■ミキサーを用いて2時間
30分混合を行って混合物を調製した。次に、上記の混
合物に対して水を添加して混和を3時間50分実施した
。混和終了時の混和物中の水分は35〜36%に保持さ
れた。次に混和物を用いて、湿式成型を行って1/16
“ペレットに調整した後、得られた1/16”ペレット
の乾燥を100〜110’Cで実施した。さらに乾燥ペ
レットの長さの調整をフラッシャ−を用いて実施した後
、最終的に上記のペレットは530〜550°Cに4.
5hrs焼成されて活性なゼオライト組成物の成型体が
得られた。
本成型に於いては焼成済1/16″ペレツトとして45
kgが得られた。尚9本実施例で得られた1/16“成
型体の物性値は下記の如くであった。
1/16“ペレットの平均強度: c =3.04kg
/pellet1/16“ペレットの見掛密度:a =
1.3081/16“ペレットのS、S、A、:  5
69ボ/g1/16“ペレットのN 10吸着比:3.
1?(760mmHg ; 25°C) 本実施例で得られた焼成済みの1/16“ペレットのN
210□吸着比は上述の如< 3.17を示し、一方、
市販のM S −5A、  1/16“ペレットのN2
10□吸着比は2.93である。これを見ても本実施例
で得られた1/16“ペレットは、酸素や窒素ガスの分
離や濃縮に対して、市販品と比較して、より効果を発揮
することは明白である。尚1本成型品、 NaCaZ、
  1/16″ペレツトを破砕して40〜60メツシユ
の粒度分布を示すものを用いてG、  C,試験を実施
したが、空気中の酸素および窒素のピークの分離は完全
に行われ、得られたS、 Q、R値は何れも優れている
ことが判明した。
次に参考例2で得られたNaM X型ゼオライト組成物
ならびに参考例1で得られたNaM Y型ゼオライト組
成物の成型が上記実施例と全く同様な方法で行われ、最
終的に焼成されて1/16″ペレツトが調整された。さ
らに参考例2で出発原料として使用したNaX (1,
0ONa、(l^1zO*  ・2.29SiOz ・
X11□0)粉末および参考例1で出発原料として使用
したNaY (1,09Nazo ・AIZ(h  ・
3.98Si(h ・XH20)粉末の成型も実施例に
準じて行われ、最終的に成型体を530〜550℃で4
.5 hrs焼成することにより、活性化されたNaX
−1/16“ペレットおよびNaY・ 1/16“ペレ
ットが調整された。試作されたNa5rX−1/16“
ペレット、  NaCaX・1/16nペレツト およ
びNaX・ 1/16“ペレットNa5rY ・1/1
6“ベレット、   NaBaY−1/16“ペレッl
−,NaCaY−1/16“ベレットおよびNaY・ 
1/16”ベレットの7種の成型体は粉砕されて粗粒子
とした後9分級され、40〜60メツシユの粒度範囲の
ものをG、C,テスト用試料とした。C0C9試験に際
しては、ガスクロマトグラフィー充填管(3φx 20
00ma+ )に上記のゼオライト組成物の成型体(4
0〜60メツシユ)を8〜9g充填した。カーラムのエ
ージングを260°Cで15時間実施した後、第5表な
らびに第6表記載のG、C0測定条件で被検気体として
空気を用い、ヘリウムをキャリヤーガスとして、C0C
,試験を行った。
第5表に示した如(、Na5rXおよびNaCa X成
型体の活性他用を用いたC0C,試験では、空気を被検
気体として使用時に、酸素および窒素のピークの分離は
好ましい状態で行われ、これら2種の成型体を用いて得
られたS、 Q、およびR値は比較例1のNaX成型体
のこれらの値に比較して増大することが認められた。キ
ャリヤーガスの流速を4.5倍に増大してもNaSr 
X成型体使用時のS、 QR値はは一゛不変であった。
またNaCa X成型体使用時のS、Q、R値はキャリ
ヤーガスの流速を3倍に増大しても減少の傾向は僅少で
ある。これらの事実はNaMX (M =Sr、Ca 
)成型体が酸素や窒素ガスの分離、濃縮用の吸着剤とし
て好適であることを示している。第6表はNaMY成型
体の活性他用を用いたG、C,試験に関するものである
表示したG、  C,測定条件では、  NaMY成型
体(M=Sr、Ba、Ca)使用時に得られるS、 Q
、およびR値は比較例3のNaY成型体使用時のそれら
の値に比較して優れていることが判明した。NaM X
型吸着剤やNaM Y型吸着剤に対する酸素や、窒素ガ
スの吸着や脱着は、  G、C,データーより見ても、
公知の吸着剤に比較してより迅速に行われるので、吸着
法による上記ガスの分離や精製に際して上記の型の吸着
剤が高能率を発揮する特徴があることは明白である。
要するに7本発明は、酸素および窒素ガスの分離、精製
および濃縮に適したY型、X型、およびA型ゼオライト
を出発原料とする7種のゼオライト組成物(NaMX、
  NaMY (M=Ca、Sr、Ba)およびNaC
a Z )の成型方法を提供したものであって。
本発明の吸着法を利用したガス分野での利用度は大きい
ものと認められる。
(以下余白) 第1表、NaMY型ゼオライト組成物の製造例(参考例
1)第2表。
Na朕梨型ゼオライト組成物製造例(参考例2)第3表
、NaCaZaゼオライト組成物の製造例(参考例3)
第4表、ゼオライト組成物のNt102吸着比第5表、
 C,C9−試験(参考例2のNa朕を活性化した成型
体))値は当量分率を示す。
本表示したゼオライト組成物の成型体を破砕して40−
60メツシユを使用。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、X型ゼオライト、Y型ゼオライト及び/又はA型ゼ
    オライト中に含まれるナトリウムがアルカリ土金属で0
    .7当量分率以上イオン交換されてなるゼオライト系組
    成物の粉末又は小粒状物を、ベントナイト、ケイソウ土
    、カオリン、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナか
    らなる群より選ばれた少なくとも1種の無機系の結合剤
    及び/又は結晶性セルロース、糖蜜の群から選ばれた少
    なくとも1種の有機系の結合剤と湿式混和し、混和物中
    の含水率を20〜50%に保持し、次いで得られた混和
    物を成型した後乾燥し、次いで400〜580℃の温度
    で焼成することを特徴とするゼオライト系組成物からな
    る酸素と窒素との分離剤の成型体の製造方法。 2、アルカリ土金属が、カルシウム、ストロンチウム及
    び/又はバリウムである請求項第1項に記載のゼオライ
    ト系組成物からなる酸素と窒素との分離剤の成型体の製
    造方法。 3、X型ゼオライト中に含まれるナトリウムが、カルシ
    ウム、ストロンチウム及び/又はバリウムで0.8当量
    分率以上イオン交換されてなる請求項第1項に記載のゼ
    オライト系組成物からなる酸素と窒素との分離剤の成型
    体の製造方法。 4、Y型ゼオライト中に含まれるナトリウムが、カルシ
    ウムで0.8当量分率以上、又はストロンチウムで0.
    9当量分率以上、又はバリウムで0.7当量分率以上イ
    オン交換されてなる請求項第1項に記載のゼオライト系
    組成物からなる酸素と窒素との分離剤の成型体の製造方
    法。 5、A型ゼオライト中に含まれるナトリウムが、カルシ
    ウムで0.9当量分率以上イオン交換されてなる請求項
    第1項に記載のゼオライト系組成物からなる酸素と窒素
    との分離剤の成型体の製造方法。
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