JPH026557A - 光拡散性プラスチック - Google Patents

光拡散性プラスチック

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JPH026557A
JPH026557A JP15639788A JP15639788A JPH026557A JP H026557 A JPH026557 A JP H026557A JP 15639788 A JP15639788 A JP 15639788A JP 15639788 A JP15639788 A JP 15639788A JP H026557 A JPH026557 A JP H026557A
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Kozo Nakao
中尾 公三
Kenji Imai
今井 健治
Kiyoshi Takahashi
清 高橋
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は照明カバー、照明看板、グレージング、各種デ
イスプレィあるいは透過型スクリーン等光の拡散を目的
とした部材に好適な光拡散性プラスチックおよびそれに
用いるに適した微粒子に関するものである。
(従来の技術) 従来、照明カバー、ディスグレー用スクリーン等の光拡
散性材料としては、無機または有機の透明微粒子をアク
リル樹脂、スチレン樹脂等の透明プラスチックに分散さ
せた材料、あるいは透明プラスチックの表面を何らかの
方法で粗面化した材料等が知られており、これらを併用
することも公知である。近年特にリアグロジエクシゴン
テレビ用のスクリーン等の高度の性能を要求される光拡
散性プラスチックの必要性の増大に伴ないより高性能の
材料を求めて多くの努力がなされてきた。
これら光拡散性材料に望まれる性能は、■できるだけ広
い範囲に、均一に、しがら■明るく、光を拡散させる事
である。しがし光源からでる光の量は一定であるので、
これら■と■の要求は互いに相反する要求である。した
がって実際には必要に応じて、拡散材の濃度を変える等
の方法で、最も好ましい輝度と広がりとなるように選択
して用いている。透明プラスチックに光拡散材を分散さ
せて光拡散性材料を得る方法において、好適な光拡散材
と透明プラスチックの組み合わせを得るための指陣とし
ては、主として光拡散材微粒子の粒径および光拡散材微
粒子と透明プラスチックの屈折率差が用いられてきた。
たとえば特公昭39−10515号には基体透明樹脂と
の屈折率差が0゜05〜0.3であり、平均直径が0.
5〜5μである架?!微粒子を光拡散材とする方法が述
べられており、また特開昭48−44333号には基体
樹脂よりも0.05〜0.5だけ大きい屈折率を有する
粒径10μ以下の結晶粉を配合する方法が記載されてお
り、さらにまた特開昭60−139758号においては
屈折率差が0.02〜0.1で粒径が10〜50μ、特
Un昭60−184559号では屈折率差0.02〜0
.1で粒径が4〜10μのものが提案されているほか、
特開昭61−4762号の如く、粒径が4〜50μで屈
折率が基体樹脂よりも0.02〜0.1大きい微粒子と
粒径が4〜50μで屈折率が0.02〜0.1小さい微
粒子を併用する方法も記載されている。
その他特公昭60−21662号または特開昭62−1
74261号においては基体樹脂よりも屈折率が0.0
1〜0.1小さく平均粒径が1〜10μの微粒子を分散
する方法も提案されている。
その他、具体的記述のある基体樹脂および光拡散材の組
み合わせは極めて多岐にのぼり、すべてを記述すること
は困難であるが、たとえばメタクリル樹脂(屈折率1.
492>を基体樹脂とする場合において結晶性シリカ(
屈折率1.54)、無定形シリカ(屈折率1.46)、
炭酸カルシウム(屈折率1.58)、水酸化アルミニウ
ム(屈折率1.57)、ガラスピーズGB−210(屈
折率1.521)、ガラス球(屈折率1.46)、フッ
化カルシウム(屈折率1.43>、フッ化リチウム(屈
折率1.39)、硫酸バリウム(屈折率1.64)、ア
ルミナ粉末(1,7)の曲屈折率は不明であるが酸化マ
グネシウム、酸化チタン、タルクや架橋ポリマー等が用
いられており、ポリスチレン樹脂(屈折率1.59)、
ポリ塩化ビニルv!4脂(屈折率1.55>またはポリ
カーボネートvJ脂(屈折率1.59)を基体樹脂とす
る場合においても種々の無am粒子が用いられている。
このように従来開示されてきた技術を整理してみると、
屈折率差、粒径について多くの方法が提案されているも
のの、それらは非常に広い範囲のものが、まちまちに提
案されており、どのような組合せが好ましいのか、判断
に苦しむのが現状である。事実近年のリアグロジエクシ
ョンテレビ用のスクリーン等に関しますます高まる要求
に対しては、これら既存の技術では、未だ不十分である
ことが追試験の結果判明した。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、このように雑然とした技術の流れの中で、す
ぐれた光拡散性能を有する、すなわち最大輝度G0がで
きるだけ大きく、かつ半値角(輝度がμまで低下する角
度)のできるだけ大きい、しかも透過光が赤味を帯びる
ことのない光拡散材料を提供することを目的とするもの
である。また、メタクリル樹脂中に分散することにより
良好な拡散性能をもたらし得る球状微粒子を提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、屈折率Nsからなる実質的に透明(以下「実
質的に透明」を単に「透明」と略記する)なプラスチッ
ク中に、下記式(工)、および式(I) 0.02≦|Np−Ns|≦0.04  ・−−−−・
・・−(I)7≦d≦30             
 ・・・・・・・・・ (II)を満足する平均粒子径
d(ミクロン)、屈折率NPを有し、かつ内部に空孔を
有する粒子の全微粒子中に占める割合が3重量%以下で
ある透明球状微粒子を分散させることにより、また上記
透明微粒子のうち非球状の粒子が全透明微粒子中に占め
る割合を10重量%以下とすることにより好ましく達成
される。また上記諸条件を達成するために、透明微粒子
としてポリマー、特に架橋ポリマーを用いることにより
好ましく目的が達成でき、透明プラスチックとしてメタ
クリル樹脂を用いる場合、透明微粒子として、メチルメ
タクリレート(以下MMAと記す)、スチレンおよび多
官能性(メタ)アクリレートを構成成分とする架橋共重
合体を用いることによって、また透明プラスチックとし
てMMAとスチレンの共重合体樹脂を用いる場合、MM
Aおよび多官能性(メタ)アクリレートを構成成分とす
る架橋共重合体微粒子あるいはMMA、スチレンおよび
多官能性(メタ)アクリレートを構成成分とする架橋共
重合体微粒子を用いることによって上記目的を達成する
ことができる。さらにまた、メタクリル系樹脂からなる
光拡散性プラスチックの光拡散性能を向上するためにM
MA、スチレンおよび多官能性(メタ)アクリレートか
らなる架橋共重合体で構成され、下記−数式(I[>お
よび式(IV )を満足し、かつ重量メジアン径が7〜
30μmであり、実質的に内部に空孔を有さない、実質
的に球状の透明微粒子により本発明の目的が達成される
4.54W2−0.94≦W+ <6.66W2+0.
36  (III)0.98≦W、 +W2≦0.4 
         (IV)(ただし、WlはMMAの
重量分率、W2はスチレンの重量分率を表わす、) (作用) 本発明者等は基本透明樹脂と透明微粒子の屈折率差、透
明微粒子の粒径と拡散性能の関係を総合的に検討して、
本発明に到達した。すなわち、本発明においては、基体
透明樹脂の屈折率Nsと透明微粒子の屈折率Npの絶対
差1Np−Nslが0.02以上、0.04以下である
ことが必要である0本発明者らは基体樹脂と透明微粒子
の屈折率差および透明微粒子の粒子径を変えた平板を種
々作成し、平板の後方より平行光線を入射し、前方に出
てくる光の輝度の角度分布を測定し、平板面における照
度と各々の輝度からゲインGを次式により計算した。
ゲインは拡散板の正面において最高値を示し、拡散板の
法線となす角が大きくなるにつれて、第1図に示すよう
に、徐々に値が小さくなる。ゲインの最高値をピークゲ
インと呼びGoで表わすこととし、ゲインがピークゲイ
ンの牲になる角度を半値角と呼びαで表わすこととする
と、本発明の目的はGoおよびαをいずれも大きくする
ことにある。ただし、一般には光拡散板は単なる平板状
で用いられるとは限らず、種々のレンズ形状を賦与した
り、表面処理等の別の光拡散性賦与手段との併用により
目的を達成することが多く、G0.α等はそれらの種類
、程度によっても変動するので、本発明の目的の性能は
このような測定手段によるG、およびαの値で表現する
ことは適当ではない。
しかしながら、このようにして平板状の光拡散板で測定
したGoおよびαの大きい組みあわせを採用すると、曲
の形状においても優れた性能を示すことが、実験的に確
認できるので、本発明においては、光拡散材による光拡
散性能を比較評価しやすい平板による方法を主として採
用した。一定の基板樹脂と光拡散材の組みあわせにおい
て、光拡散材の濃度を変えると、第2図のように濃度の
増加に件って00は減少し、αは増大する。そこで良好
な光拡散材を選択する手段として、光拡散材の濃度を変
えて、一定のGoが得られる濃度を選定し、その濃度に
おける半値角αが大きいものが好ましい光拡散性プラス
チックであると考えた。
実験の結果、屈折率差が0,02以上0.04以下の場
合に一定の00においてαが著しく高い光拡散性プラス
チックを得ることを見い出した。さらに本発明において
は光拡散性透明微粒子の平均粒子径が7〜30μmであ
ることが必要である。
その平均粒子径がこの範囲外の場合には一定の00にお
けるαが小さくなる。とくに平均粒子径が7μmG″−
達しない場合には微粒子濃度が低い時、直進方向の限ら
れた立体角に進行する光が多く、しかもこの光が赤味を
帯びている。微粒子濃度を増してゆくと、直進性の赤味
を帯びた光は低減されるが、Goが非常に低い値となる
までこの異常な光はなくならない、この光は人間の目で
rjA察する時いわゆるスゲとして認識される。
人間の目は通常視野角1分(=1/60度)で見分ける
ことが可能であり、このスゲの現象を光学測定機器(輝
度計)によって測定するには人間の目が見分けるのと同
程度の視野角を有する機器を使用することが必要である
。従来、文献等で輝度の角度分布のデータとスゲとの間
に相関性がないものが見受けられるが、それは人間の目
と輝度計との視野角の差によると思われる。現在市販の
輝度計の視野角は2度、1度、’/3度、0.2度等が
あり、いずれも1/60度に比べて大きい、視野角がで
きるだけ小さく、かつ安定した測定ができることを考慮
し、本発明者等は視野角が6°のミノルタ社製のミノル
タ輝度計口tV3°Pを用いて測定を行った。その結果
、スゲの現象に対応して極めてせまい角度範囲に集中し
た強い光を測定することができ、Goとαの値にある程
度反映されることがわかった。微粒子の平均粒子径が7
μmを下まわると、スゲを防止するためには最大輝度が
極めて低くなるまで光拡散材の濃度を増す必要があり、
スゲがなく、かつゲインの大きい光拡散板を得るには適
当ではない。平均粒子径が30μmを上まわると、使用
する微粒子の濃度が大きくなりすぎるため、経済上、生
産技術上、不利となるばかりでなく、本発明の範囲内の
粒径の場合に比べて半値角が小さくなる。
平均粒子径には種々の定義があるが、本発明にいう平均
粒子径とは、重量メ、シアン径すなわち重量累積曲線に
おいて累積重量分率が50%となる粒子径でもって表わ
す0粒度分布を測定するには、コールタ−カウンター法
、沈降法、顕微鏡写真または電子顕微鏡写真による計数
法等の方法があり、いずれの方法でしよい。
本発明において、光拡散性微粒子の形状に関する因子は
非常に重要な事項である。すなわち光拡散性微粒子は、
微粒子中に占める中空状微粒子の割合が3重量%以下、
好ましくは実質的に中空状微粒子を含まずかつ実質的に
球状の微粒子であることが必要である。一般によく知ら
れている球状の透明微粒子としてガラスピーズがあるが
、本発明者らの検討しなところによると、前述の如き屈
折率差および粒径範囲を適用することにより、ガラスピ
ーズを用いても性能を向上させることができるが同様の
粒径および屈折率を有する後述の如き架橋プラスチック
ビーズに比べて、性能が劣ることが判明した。また中空
部を実質的に含まない微粒子として種々の破砕無機粉が
あり、これらも前記諸条件を満たす範囲で用いることに
より、優れた光拡散性プラスチックとすることができる
が球状の形状を有する微粒子の方が、このような不定形
の微粒子に比べて、同一のピークゲインG。
を与える濃度の拡散板において半値角αが大きくなるの
で、さらに好ましい、ガラスピーズ等の場合には破砕状
微粒子と球状微粒子が混在しているのが一般であり、ま
た中空ビーズの比率を減少させる目的で、通常のガラス
ピーズに破砕状微粒子を混入して性能を向上させる方法
も可能であり、事実有効であるが、好ましくは上述の如
く球状微粒子の比率が高い方が好ましい、非球状微粒子
は好ましくは30%以下、さらに好ましくは10%以下
、最も好ましくは実質的に含まないのがよい。
上記の屈折率差、粒径、形状の諸条件を満足するには透
明微粒子として、ポリマー、殊に架橋ポリマーを用いる
のが有利であり好ましい、架碑重合体微粒子の場合には
そのポリマー組成により屈折率を調整することが可能で
あり、適切な重合方法により、実質的に中空部を含まず
、かつ実質的に球状の微粒子を得ることができる。一般
に光拡散性プラスチックは、光拡散性微粒子と基板1脂
を溶融混練して押し出し、あるいはプレス法により、ま
たは場合によっては光拡散性微粒子を重合性モノマーま
たは部分重合した重合性モノマージラッグ中に分散させ
て重合する方法によって作られる。したがって光拡散性
微粒子は光拡散性プラスチックを作る工程中において、
溶融、溶解等により好ましくない形状に変化しないこと
が必要である。そのためには、ポリマーの分子量を十分
高くしておく方法も可能であるが、より好ましくは適度
な架橋を与えておくのがよい。
光拡散性プラスチックの基体樹脂としては透明で光線透
過率の高い樹脂すなわちメタクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂の他エポキシ樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂等が使用される。
中でもメタクリルVIj脂は、透明性、耐久性および物
性が優れているので好ましい樹脂である0通常メタクリ
ル樹脂は耐熱性、成型性、耐久性等を改良する目的でM
MAの他にアルキルアクリレートを共重合したり、滑剤
、紫外線吸収剤を添加したりするが、ここでいうメタク
リル樹脂はそのようなMMAを主体とする樹脂全般をい
う.基体樹脂をメタクリル樹脂とする場合、MMAとス
チレンおよび多官能性(メタ)アクリレートを構成成分
とする架橋樹脂である微粒子を光拡散剤とするのが好適
である.通常のメタクリル樹脂は屈折率が1、49前後
であるので、光拡散剤微粒子の屈折率は1.51〜1.
53程度であることが好ましい.もちろん基体樹脂であ
るメタクリル樹脂の種類によって若干高いまたは低い屈
折率であってもよい.本発明において多官能性(メタ)
アクリル樹脂とは一分子中に二個以上のアクリル基また
はメタクリル基を有する化合物であり、たとえばエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、グロビレングリコールジ(
メタ)アクリレート、1.3−プチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ヘキサメチレンジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート
等のグリコールジ(メタ)アクリレートの他トリメチロ
ールグロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトニルテトラ(メタ)アクリレート等の多価アルコー
ルの多価(メタ)の製造過程においてその微粒子の形状
を損なうのを防止する役割を担うものであり、透明微粒
子を構成する全モノマーの2%〜60%の範囲で適宜選
択される.前記屈折率を実現するための参考範囲をエチ
レングリコールジメタクリレート、MMA、スチレンの
三元共重合体を例にとって示すと、MMAの重量分率を
Wl、スチレンのt量分率をW2とする時、下記式(I
II)および式(IV)を満足する範囲である。
4、 54W2  0. 94≦W+ <6. 66W
2+0. 36  (1)0、99≦W+ +W2≦0
. 4          (IV)本発明の共重合体
には熱安定性の改良等の目的で前記モノマーの他にメチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート等のアルキルアクリレートを共重合してもよい。
その場合前記の式(I[[)および(IV)においてW
lをW+ +W3  (Wl  :アルキルアクリレー
トの重量分率を示す)とおきかえればよい。アルキルア
クリレートは通常MMAの偽以下でよい。
基体樹脂としてスチレンとMMAの共重合体を用いると
屈折率が高くなるため、レンズとしての効果が高まり、
有利となる場合がある。このような場合にも、前記のメ
タクリル樹脂に用いた透明微粒子に類似の架橋共重合体
を用いることが望ましい。ただし、スチレン−M M 
A V!1脂の屈折率に応じて適当な屈折率に調整すれ
ばよい0以上述べたポリマービーズは、懸濁重合法によ
り合成する事ができる。例えば、ポリビニルアルコール
を分散剤とし、モノマーをディスパーザ−等により、微
細に分散した後、重合、−過、洗浄、乾燥することによ
り、製造することができる。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
実施例I MMA34部、スチレン16部、エチレングリコールジ
メタクリレート50部、ラウロイルパーオキサイド0.
2部をポリビニルアルコール(■クラレ製PVA−42
0)0.4%含む水300部と混合し、ラボディスパー
ザ−により分散を行なった。この液を撹拌しなからN2
雰囲気で70℃で20分、95℃で50分加熱した。得
られた分散液を一過および水による繰りかえし洗浄を行
ない最後にメタノールで洗浄後、乾燥した。
このようにして得られた架橋微粒子の粒度分布を粒度分
布計(セイシン企業製ミクロンフォトサイザー5KA−
5000)で測定しなところ、重量メジアン径は10.
58μmであった。この際の比重は別途同一組成の重合
物を作って測定した値(1,1891)を用イタ、屈折
率は顕ri a c;:よりベツゲ線の移動挙動を見る
方法で測定し、1゜5174であった。
またこのビーズは実質的にすべて球状でかつ中空粒子を
含んでいなかった。
この架橋ビーズを用い、以下の方法により、種々の重量
分率でビーズを含有する、厚さ1鵡のメタクリル樹脂板
を作った。
アクリル酸エチル11.9重量部、MMA 128.1
部の混合液中にアクリル酸エチル8.5%を共重合した
アクリル樹脂ビーズ(協和ガス化学工業製F−1000
B屈折率1.4920)60fJ、置部を溶解して、ア
クリル樹脂シラツブを作った。このシラツブに前記の架
橋ビーズを必要量、凝集しないように注意しながら、分
散させた。この中にアゾビスイソブチロニトリル0.0
21E量部を溶解せしめ、ガスゲットを装着した2枚の
ガラ各板中に入れ、脱気した後、80℃で2時間、さら
に120℃で2時間加熱して重合した。なお板厚は1闇
となるように調整した0重量終了後ガラス板より微粒子
ビーズ入りアクリル板を取り出した。 このようにして
得られた微粒子含有アクリル樹脂板(光拡散板)にコリ
メートされたハロゲンランプの光を後方より入射した。
光拡散板から1.5mの前方に、輝度計(ミノルタ輝度
計nth″P)を設置し、輝度を測定した。輝度計の位
置をずらし、角度を変えて、同一部分を測定する操作を
くりかえし、輝度の角度分布を測定した。
一方、別途光拡散板の位置の照度を照度計により測定し
ておき、輝度と照度の比から式(Vl)によりゲインを
計算した。正面のゲインを00、ゲインが00の吟とな
る時の角度をαとして、各濃度の値を第1表に示す。
第1表 この結果を縦軸をG0.横軸をαとする両対数グラフに
プロットすると、第2図のようになる。
この図より00が20となる濃度ににおいてはαは7.
8゛となる。この値は後述の比較例に示される値に比べ
て大きな値であり、この光拡散板は一定のピークゲイン
とした時の拡散半値角の大きいすぐれた材料である。
実施例2〜4および比較例1.2 実施例1と同様(こして、第2表に示すような各種の微
粒子ならびに基体樹脂を用いて光拡散性プラスチックを
作成し、光拡散性能を測定した。i1′!I定結果も第
2表に示す。
以下余白。
実施例5 比較例1において用いたものと同一のガラスピーズGB
−210(東芝バロティー二社製)を1゜1.2.2−
テトラプロモニエタンとモノクロルベンゼンの混合液か
らなる比12.424の液中に浸漬し遠心分離したとこ
ろ、ガラスピーズが液の上層に浮上するものと下部に沈
降するものに分離した。各々の相を分離、洗浄、乾燥し
、ヨウ化メチレンと四塩化炭素の混合液からなる屈折率
が約1.521の液中に入れ、光学5g1I微鏡にて観
察したところ、沈降部分のガラスピーズは液とビーズの
境界がうずくすき透って見えたが、浮上部分のガラスピ
ーズは芯の部分が黒くくっきりとltl!察され、別途
中空ビーズについて同様に観察した場合と似ていた。こ
のようにして得た浮上部分のビーズの重量は分離前のビ
ーズの重量の4.7%であった。この方法で得た沈降部
分のガラスピーズを光拡散剤として用い実施例1と同様
の方法によって得た光拡散板の結果を第2表に示す、比
較例1の場合に比ベピークゲインが20となる時のαが
大きく光拡散剤としての性能が向上していた。
(発明の効果) 本発明の条件を満たす実質的に透明なプラスチックと微
粒子の組み合わせにより、正面の輝度が高く、かつ拡散
半値角の大きな光拡散性プラスチックを得ることが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1における各架橋ビーズ濃度でのゲイ
ンの角度分布を表わす図であり、縦軸は対数目盛、横軸
は等間隔目盛で示している。第2図は実施例1〜5およ
び比較例1〜2のピークゲインと半値角を示すグラフで
あり、縦軸、横軸ともに対数目盛で示している。 特許出願人 協和ガス化学工業株式会社第1図 第2図 半値角α(度) 角   度 (度) 手続主甫正書(自発) 昭和63年9月7日

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)屈折率Nsからなる実質的に透明なプラスチック
    中に、下記式( I )、および式(II)0.02≦|N
    p−Ns|≦0.04……( I ) 7≦d≦30…………………………(II) を満足する屈折率Npおよび平均微粒子径d(μm)を
    有し、かつ内部に空孔を有するものの割合が3重量%で
    あるような、実質的に透明な球状微粒子を分散させてな
    る光拡散性プラスチック。
  2. (2)微粒子がポリマーの微粒子である特許請求の範囲
    第1項に記載の光拡散性プラスチック。
  3. (3)微粒子が架橋ポリマーの微粒子である特許請求の
    範囲第1項に記載の光拡散性プラスチック。
  4. (4)微粒子のうち、非球状微粒子の全微粒子中に占め
    る割合が10重量%以下であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1〜3項記載の光拡散性プラスチック。
  5. (5)実質的に透明なプラスチックがメタクリル樹脂で
    あり、微粒子がメチルメタクリレート、スチレンおよび
    多官能(メタ)アクリレートの共重合体である特許請求
    の範囲第1〜4項記載の光拡散性プラスチック。
  6. (6)実質的に透明なプラスチックがメチルメタクリレ
    ートとスチレンの共重合樹脂であり、微粒子がメチルメ
    タクリレートおよび多官能性(メタ)アクリレートの共
    重合体あるいはメチルメタクリレート、スチレンおよび
    多官能(メタ)アクリレートの共重合体である、特許請
    求の範囲第1〜4項記載の光拡散性プラスチック。
  7. (7)メチルメタクリレート、スチレンおよび多官能性
    (メタ)アクリレートからなる架橋共重合体で構成され
    、下記一般式(III)および式(IV)を満足し、かつ重
    量メジアン径が7〜30μmであり、実質的に内部に空
    孔を有さない、実質的に透明な球状微粒子。4、54W
    _2−0.94≦W_1≦6.66W_2−0.36(
    III)0.99≦W_1+W_2≦0.4(IV) (ただし、W_1はメチルメタクリレートの重量分率、
    W_2はスチレンの重量分率を表わす。)
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