JPH0262704A - コアブロックの曲面研磨方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コアブロックの先端面を、磁気ギャップを
頂点とする曲面に正確に研磨する曲面研磨方法に関する
ものである。

〔従来の技術〕

ＶＴＲ装置等に使用される磁気ヘッドは、例えば第５図
及び第６図に示す構造となっている、同図において、（
１）は単結晶フェライト等の強磁性体からなるコアチッ
プで、一対のコア（２）（３）をガラス（４）（６）で
接合一体化したものである。上記コアチップ（１）の先
端面は曲面に形成され、その頂端部には、コア（２）（
３）の接合面間にギャップスペーサとなるＳｉｎｇ等の
非磁性体薄膜（５）を介在させて磁気ギャップ（ｇ）が
形成される。また、コア（２）（３）の外方狭幅側面に
形成した巻線係止溝（７）（８）と、コア（３）の接合
一体化により設けられた巻線挿通穴（９）とを利用し、
コア（２）（３）に線材（１０）を所定数ずつ巻回して
コイルを形成しである。

上記磁気ヘッドを構成するコアチップ（１）は、一対の
コアブロック（１１）　　（１２）から複数−括して製
作される。即ち、第７図に示す様に一方のコアブロック
（１１）の内方側面にＶ溝（１３）を形成し、外方側面
に巻線係止溝（１４）を形成する。また他方のコアブロ
ック（１２）の外方及び内方側面に巻線係止溝（１５）
及び凹溝（１６）を形成する０次に両コアブロック（１
１）（１２）の内方エツジ部に、トラック（Ｔ）（Ｔ）
・・・を残して複数のトラック溝（１７）　　（１７）
・・・を定ピツチで形成する。そして両コアブロック（
１１）　　（１２）のトラック溝（１７）　　（１７）
・・・及び■溝（１３）にガラス（１８）　　（１８）
・・・（１９）をモールドし、続いて、両コアブロック
（１１）　　（１２）の接合面を鏡面加工し、コアブロ
ック（１１）の接合面の全面にギャップスペーサとなる
Ｓｉ島等の非磁性体ｆ［１（２０）をスパッタリングに
より被着形成する。この後コアブロック（１１）　　（
１２）を突合せ、加熱・溶着して一体化する。一体結合
後、コアブロック（１１）　　（１２）の先端面を曲面
に研磨加工し、最後にコアブロック（１１）（１２）の
幅方向に対してアジマス角度だけ傾斜した方向に沿って
該コアブロック（１１）　　（１２）を所定の厚さ毎に
スライスして、複数のコアチップ（１）を製作している
。

上記コアブロック（１１）　　（１２）の先端面の曲面
研磨は、第８図に示す様に、基準面（２１）を有する装
着腕（２２）を一体形成した加工治具（２３）の基準面
（２１）に、一体結合したコアブロック（１１）　　（
１２）を寝かせて貼着し、加工治具（２３）を移動させ
てコアブロック（１１）　　（１２）の先端面を砥石（
２４）に接触させ、加工治具（２３）を回転軸（２５）
を中心に揺動させ乍ら横方向に移動させて、コアブロッ
ク（１１）　　（１２）の先端面を研磨している。

尚、上記加工治具（２３）の回転軸（２５）は、基準面
（２１）に貼着されたコアブロック（１１）（１２）の
磁気ギャップの延長線上に設定されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記研磨方法では、第９図に示す様に、加工治具（２３
）の基準面（２１）に貼着されるコアブロック（１１）
の厚みのばらつきによって、基準面（２１）から磁気ギ
ャップ（ｇ）までの寸法（２，）が変り、ギャップライ
ンが加工治具（２３）の回転中心からずれることがあっ
た。このように位置ずれを生じたまま研磨を行うと、コ
アブロック（１１）　　（１２）の曲面が、磁気ギャッ
プ（ｇ）を頂点とする曲面に形成されず、規定の磁気特
性が得られなくなるといった問題があった。

この発明は、コアブロックの厚みのばらつきに影響され
ることな（、常に正確に所定の曲面に形成できる曲面研
磨方法を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は一方のコアブロックを他方のコアブロックよ
り長（形成し、両コアブロックを、長尺なコアブロック
の両端が他方のコアブロックの両端から突出するように
接合・一体化し、この後、突出したコアブロックの両端
の接合側面を、加工治具の基準面に当てて仮固着し、加
工治具を基準面の延長線上の一点を中心に揺動させ乍ら
コアブロックの先端面を曲面研磨するようにしたもので
ある。

〔作用〕

上記方法であれば、一対のコアブロックの接合面、即ち
磁気ギャップの形成された位置が常に加工治具の基準面
と一致する。しかも加工治具を基準面の延長線上の一点
を中心に揺動させてコアブロックの先端面を曲面研磨す
るので、コアブロックの先端面は磁気ギャップを頂部と
する理想的な曲面になる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を第１図乃至第４図を参照して
説明する。尚、従来と同一構成部材には同一符号を付し
て説明は省略する。

この発明は、先ずコアチップを形成する一対のコアブロ
ック（１１）　　（１２）の一方を長く形成する。例え
ば、第３図に示す様に外方及び内方側面に巻線係止溝（
１５）及び凹溝（１６）を形成するコアブロック（１２
）を他方のコアブロック（１１）より長く形成してお（
。そして、各コアブロック（１１）　　（１２）に夫々
所定の加工を施した後、両コアブロック（１１）　　（
１２）を、長尺なコアブロック（１２）の両端が他方の
コアブロック（１１）の両側から突出するように接合し
て一体化する。

一方、加工治具（２３）は第１図及び第２図に示す様に
、装着腕（２２）を門形に形成し、その両端下面を基準
面（２１）　　（２１）としである、前記門形の装着腕
（２２）は内部に短尺なコアブロック（１１）を寸法の
ばらつきがあっても完全に収容できる大きさに凹部（２
２ａ）を形成しである。また、この加工治具（２３）は
基準面（２１）の延長線上に回転軸（２５）を取付け、
該回転軸（２５）を中心に揺動するように構成しである
。

そしてコアブロック（１１）　　（１２）の先端面の研
磨時、コアブロック（１１）　　（１２）及び加工治具
（２３）を洗浄し、短尺なコアブロック（１１）を加工
治具（２３）の装着腕（２２）内に収容させ、かつ長尺
なコアブロック（１２）の突出しているコアブロック（
１２）の両端の接合側面（２６）（２６）を装着腕（２
２）の基準面（２１）　　（２１）に押し当て、この状
態でコアブロック（１２）と装着腕（２２）とを仮固着
、例えば仮接着する。仮接着後、加工治具（２３）を移
動させて、コアブロック（１１）　　（１２）の先端面
を砥石（２４）に接触させ、加工治具（２３）を回転軸
（２５）を中心に揺動させ、かつ横方向に移動させて、
コアブロック（１１）　　（１２）を先端面を曲面研磨
する。

研磨が完了すると、接着剤を溶かしてコアブロック（１
１）　　（１２）を加工治具（２３）から外す。

研磨が完了すると、第４図に示す様に、コアブロック（
１１）　　（１２）をスライスしてコアチップを形成す
る。

〔発明の効果〕

この発明によれば、コアブロックの厚みにばらつきがあ
っても、加工治具に装着した一対のコアブロックの磁気
ギャップは常に加工治具の基準面と一致し、しかも加工
治具は基準面の延長線上の一点を中心として揺動するの
で、一対のコアブロックの先端面は、磁気ギャップを頂
部とする曲面に正確に研磨される。従ってこの発明方法
により研磨されたコアブロックから得られたコアチップ
は品質が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の一実施例を示す側面図、第２図は
加工治具の縦断正面図、第３図は本発明に使用するコア
ブロックの結合状態を示す斜視図、第４図は研磨後のコ
アブロックを示す斜視図である。第５図は磁気ヘッドの
一例を示す斜視図、第６図は磁気ヘッドの一部破断正面
図、第７図は磁気ヘッドに使用されるコアチップの製造
工程を示す斜視図、第８図は従来の研磨方法を示す側面
図、第９図は従来の問題点を示す側面図である。 （１１）　　（１２）−コアブロック、（ｇ）・・−・
磁気ギャップ、（２１）・−・基準面、（２２）・−装
着腕、　　　　（２３）−・・・・加工治具、（２４）
−砥石、　　　　　（２５）・−・回転軸、（２６）−
・コアブロックの両端の接合側面。 特　許　出　願　人　　関西日本電気株式会社７−代　
　　　理　　　　人　　江　　原　　省　　吾　１＄１
　　図 −・１−・凹１？ 第２図 １γ　　／２ 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一方のコアブロックを他方のコアブロックより長
   く形成し、両コアブロックを、長尺なコアブロックの両
   端が他方のコアブロックの両端から突出するように接合
   ・一体化し、この後、突出したコアブロックの両端の接
   合側面を、加工治具の基準面に当てて仮固着し、加工治
   具を基準面の延長線上の一点を中心に揺動させ乍らコア
   ブロックの先端面を曲面研磨するようにしたことを特徴
   とするコアブロックの曲面研磨方法。