JPH0261556B2 - - Google Patents

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JPH0261556B2
JPH0261556B2 JP8799684A JP8799684A JPH0261556B2 JP H0261556 B2 JPH0261556 B2 JP H0261556B2 JP 8799684 A JP8799684 A JP 8799684A JP 8799684 A JP8799684 A JP 8799684A JP H0261556 B2 JPH0261556 B2 JP H0261556B2
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JP
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benzaldoxime
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weight
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JP8799684A
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Baaketsuto Keuin
Jooji Sukoeru Edowaado
Raisu Jon Gurin
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Imperial Chemical Industries Ltd
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Imperial Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、金属の腐蝕を抑制する方法及びコー
チング組成物に関する。 従来の技術 種々の腐蝕抑制剤は公知であり、その大部分は
貯ぞう型であり、金属と接触して使用される水、
溶剤又は油を基質とした系に添加剤として含有さ
れる。このようにしてかゝる抑制剤は、例えば沸
騰水中に含まれ、処理すべき表面と連続的に接触
する。 更に金属の表面に使用し、連続的に補充する必
要がない保護膜を形成する腐蝕抑制剤が公知であ
り、このためには一般に燐酸−又はクロム酸亜鉛
処理が使用される。しかしながらかゝる処理によ
つては限定された保護が得られるのに過ぎず、不
利な環境の問題を有する。 他の薬品、例えばタンニン酸は、既にさびた表
面に使用すると、いわゆる“さびの変換剤”とし
て使用する。しかしながらかゝる薬剤は、一般に
更にさびつきの抑制で限定された効果を有する。 発明が解決しようとする問題点 本発明によつて、金属の腐蝕を抑制する方法が
得られ、これは金属を、場合により置換されてい
る2−ヒドロキシ−5−アルキルベンズアルドキ
シム(5−アルキル置換分は炭素原子7〜13個を
有する)で処理することを特徴とする。 5−アルキル置換分は直線状又は分枝状、飽和
又は不飽和であつてもよい。分枝状アルキル基が
殊に好ましい。 2−ヒドロキシ−5−アルキルベンズアルドキ
シムのベンゼン環の場合による置換分としては、
例えばアルキル、アリール、アルコキシ及びアル
アルキル基、殊にハロゲン又はニトロ基が挙げら
れる。 本発明方法は、殊に鉄、亜鉛、銅、錫及びアル
ミニウム、殊に軟鋼及び亜鉛メツキ鋼の亜鉛表面
の腐蝕を抑制するのに適当である。 問題点を解決するための手段 金属はベンズアルドキシムで直接に処理しても
よいが、通常ベンズアルドキシムを金属の表面に
適当な有機溶剤にとかした溶液の形でか又はベン
ズアルドキシムの水エマルジヨンとしてか又はベ
ンズアルドキシムを有機溶剤にとかした溶液の水
エマルジヨンとして使用するのが好ましい。ベン
ズアルドキシムは、それ自体保護膜を得るために
か又は金属の予処理として表面のコーチング前に
使用してもよいか、又は表面のコーチング組成中
に配合してもよい。 常用の有機溶剤をベンズアルドキシムに使用し
てもよく、例えばアルコール、エーテル、ケトン
及び脂胞族及び芳香族炭化水素を包含する。殊に
好ましい溶剤は十分な湿潤性及び乾燥性を有する
溶剤であり、例えばエタノール、イソプロパノー
ル、トルエン、キシレン、クロロホルム及び1,
1,1−トリクロルエタンを包含する。 ベンズアルドキシムの水エマルジヨンは、常法
で非イオン分散剤を含む常用の分散剤及び界面活
性剤を用いて形成してもよい。 好ましくは、金属はベンズアルドキシムで処理
し、処理面は同時にか又は続いて水と接触させ
て、金属とベンズアルドキシムとの間の保護錯体
の形成を促進させる。このようにしてベンズアル
ドキシムを、直接的にか又は有機溶剤にとかした
溶液として使用する場合には、金属の表面は続い
て液体の水と、生ぜしめるべき金属とベンズアル
ドキシムとの間の錯体の形成に十分な時間、例え
ば1〜4時間接触させてもよい。大気中の水蒸気
を使用してもよく、この場合には保護錯体は十分
に形成するのには数日間要する。一般に水又は水
蒸気の存在での保護錯体の形成は、さびつき法に
先だつて行なわれ、このようにして保護錯体が時
間の周期に関して行なわれる場合には特別の難点
は存在しない。 金属をベンズアルドキシムの水エマルジヨンと
反応させるのが好ましい。それというのもベンズ
アルドキシムでの処理及び水との接触は同時に行
われ、保護被膜は接触の間に形成し、時間は1〜
5分間の短時間であつてもよいからである。直接
にエマルジヨンに形成することのできる液状ベン
ズアルドキシム、例えば液状の場合により置換さ
れている5−アルキル−2−ヒドロキシベンズア
ルドキシム(この場合5−アルキル基は14個以下
の炭素原子を有する)が殊に好ましい。 本発明方法によつて、他の表面被膜を用いない
か又は他の表画被膜の使用前の予処理を用いない
で腐蝕の抑制が得られる。このようにして、処理
は、例えば1時的保護として使用してもよいが、
金属は1方の位置から他方の位置に移す。必要に
より、金属とベンズアルドキシムとの間の保護錯
体は、適当な溶剤、例えば前記溶剤の1つで取除
いてもよい。このようにして、本発明方法は金属
表面の1時的保護に使用してもよく、次いで保護
被膜は他の処理の前又は間に溶かす。 選択的にベンズアルドキシムに表面被膜組成
物、例えばペンキ(プライマー)、ラツカー、樹
脂又は他の保護被膜で処方してもよい。表面被覆
物は溶剤基質の組成物、例えばセルロース/溶剤
基質のプライマーペンキ、例えばカーの“仕上
げ”ペンキとして使用するものであつてもよい。
ベンズアルドキシムは一般にかゝるプライマー
(例えばニトロセルロース)に使用する溶剤に可
溶であり、直接に配合してもよい。ベンズアルド
キシムは水エマルジヨンの表面被覆系、例えばポ
リマーラテツクス、例えばアクリル及びスチレ
ン/アクリルラテツクス及びアクリル酸塩変性の
塩化ビニルー、塩化ビニリデンコーポリマーラテ
ツクスを包含するビニルアクリルコーポリマーラ
テツクスを基質とするプライマー又は保護被覆の
エマルジヨンとして使用することもできる。ベン
ズアルドキシムは、例えばポリマーがカルボキシ
ル基を有する付加ポリマー系の1時的にアルカリ
除去性の保護被膜(溶剤基質か又はエマルジヨン
基質)に配合してもよい。 ベンズアルドキシム又はその溶液又はエマルジ
ヨンは金属に常法で、例えば浸漬、スプレー又は
ブラツシングで使用してもよい。使用温度は0〜
50℃であつてもよいが、保護被膜の迅速な形成は
高い温度範囲、例えば25〜50℃で行なわれる。定
型的にベンズアルドキシムの溶液はベンズアルド
キシム0.1〜10重量%を有するが、エマルジヨン
はベンズアルドキシム0.1〜5重量%を有する。
一般に表面被膜エマルジヨン処方物中のベンズア
ルドキシム0.1〜2重量%の存在は、改良された
腐蝕の抑制を得るために十分である。 処理すべき金属は明るく研摩及び/又は新たに
清浄にしてもよいが、有効な腐蝕の抑制は若干さ
びついた表面でさえも得られるのが本発明方法の
有利な特徴である。実際に良好な結果は、一般に
表面を新たに清浄にするか又は明るく研摩する場
合よりも“受容れた”状態で処理する場合に得ら
れることが判明した。 本発明方法は常用の腐蝕抑制処理、例えば鉄の
燐酸塩処理と組合せてもよく、本発明方法を燐酸
塩処理鉄の表面に使用する場合に極めて有効な腐
蝕の抑制が得られる。 本発明の範囲は特別の理論に限定されるものと
して適用しないが、本発明方法によつてベンズア
ルドキシムと鉄/酸化鉄表面との間の化学的に結
合した錯体の形成がもたらされ、これによつて腐
蝕の抑制が得られる。鉄を処理する場合には、錯
体の形成は表面の紫色の着色によつて監視しても
よい。亜鉛及び亜鉛メツキ鋼の処理の場合には、
錯体は無色であり、それ故処理は目にみえない。 前述のように、本発明方法は同じようにして若
干さびついた表面で有効であり、この点で“さび
の変換剤”として使用することもできる。一般に
本発明方法によつて、タンニン酸を基質とする常
用の“さびの変換剤”と比較されるように改良さ
れた保護が得られる。 改良された腐蝕の保護は、大気にさらす場合に
そうぐうするように、金属の表面とベンズアルド
キシムとの間の錯体が安定であり、水又は希釈酸
性又は塩の組成物に不溶の場合に得られる。場合
により置換されている5−アルキル−2−ヒドロ
キシベンズアルドキシム(この場合5−アルキル
基は炭素原子7個以上を有する)がこのために殊
に適当である。水及び希酸性及び塩の雰囲気に対
してすぐれた腐蝕の抑制を示す殊に適当な5−ア
ルキル基はヘプチル、オクチル、ノニル及びドデ
シルである。5−ノニル基は、殊に酸性及び塩の
雰囲気に対して良好な保護を示す。 実施例 次に実施例につき本発明を説明する。例中の部
及び%は「重量部」及び「重量%」である。 実施例 1 2.54cm×2.54cm(1in×1in)の光つや軟鋼のク
ーポンを、アセントで、続いてエタノールで十分
に洗浄し、燈油中で必要になるまで保存した。使
用直前に、これをアセントン中で洗浄した。 前述のようにして作つた試験クーポンを、5−
ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシムをエ
タノールにとかした5%の溶液に浸漬し、次いで
蒸溜水中に移した。同じ方法で作つたが、ベンズ
アルドキシムで処理しなかつた対照クーポンを、
同じようにして蒸溜水に浸漬した。20日間後に、
試験クーポンはわずかな痕跡の雲りを有するのに
過ぎない紫褐色の色を呈していた。0.001%重量
のロスを記録した。比較すると、対照クーポンは
その全表面にわたつて著しくさび、重量のロスは
0.55%として記録された。 実施例 2 実施例1の方法を、5−ドデシル−2−ヒドロ
キシベンズアルドキシムを、腐蝕抑制剤として使
用する点を除いてくり返した。試験クーポン及び
対照クーポンを蒸溜水に8日間浸漬し、その後試
験クーポンはさびを示さず、重量のロスを検出で
きなかつた。対照クーポンは著しくさび、重量の
ロス0.22%を記録した。 実施例 3 実施例1の方法を、5−ノニル−3−ブロム−
2−ヒドロキシベンズアルドキシムを、腐蝕抑制
剤として使用する点を除いてくり返した。試験ク
ーポン及び対照クーポンを蒸溜水中に8日間浸漬
し、その後試験クーポンはさびを示さず、重量の
ロスを検出できなかつた。対照クーポンは著しく
さび、重量のロス0.23%を記録した。 実施例 4 光つた軟鋼クーポンを、実施例1のようにして
5−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシム
の5%のエタノール性溶液で処理し、大気に4週
間さらした。この間に、大気に直接にさらした表
面は紫褐色の色を呈した。4週間の終りに、極め
てわずかなさびが生じた。比較すると、ベンズア
ルドキシムで処理しなかつた対照クーポンは、単
に1週間後に著しくさびついたが、クロム酸亜鉛
での常用処理を施こした対照クーポンは、4週間
後に著しくさびついていた。 実施例 5 光つた軟鋼クーポンを、実施例1のようにして
5−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシム
の5%のエタノール性溶液で処理し、18W/V%
の塩酸に室温で十分に浸漬した。5時間の浸漬後
に、若干の腐蝕が認められ、重量のロスは0.04%
であつた。しかしながら、ベンズアルドキシムで
処理しなかつた対照クーポンは、重量のロス2.0
%を伴なつた著しい表面の腐蝕をこうむることが
判明した。 実施例 6 光つた軟鋼クーポンを、実施例1のようにして
5−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシム
の5%のエタノール性溶液で処理し、3%の塩水
溶液に十分に浸漬した。7日間後に、クーポンは
紫褐色を呈し、これは水で、続いてアセントで洗
浄した後に、もとのクーポンに現れたのと同じ明
るく輝やく表面を示した。殆んど腐蝕は認められ
ず、重量のロスは0.05%に過ぎなかつた。対照す
ると、非処理クーポンは迅速に光沢を失ない、平
均の重量のロスは0.26%であつた。 実施例 7 亜鉛メツキ鋼のクーポンを、実施例1の方法を
用いて5−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルド
キシムの2%のエタノール性溶液で処理し、蒸溜
水に十分に浸漬した。室温で7日間後に、クーポ
ンは白色のさびつきを若干示したのに過ぎず、重
量のロスは0.02%であつた。対照すると、ベンズ
アルドキシムで処理しなかつたクーポンは白色の
さびの著しい付着を示し、著しく腐刻していた。
非処理クーポンの重量のロスは0.3%であつた。 実施例 8 さびついた鋼のガードを軽くブラツシングし
て、粗いさびを除去し、1方の断面を、5−ノニ
ル−2−ヒドロキシベンズアルドキシムを1,
1,1−トリクロルエタンにとかした10重量%の
溶液をブラツシから用いて処理した。ガードのも
う1つの断面を、同じ方法でタンニン酸を水にと
かした10重量%の溶液を用いて処理した。ガード
を、戸外の屋根の風雨にさらした。ベンズアルド
キシムで処理した断面は約2日間に黒ずんだ表面
の被膜を呈し、2ケ月の試験期間に腐蝕を示さな
かつた。タンニン酸で処理したガードの断面は数
分の間に黒色の被膜を形成したが、更にさびつき
は1週間内にはつきりと認められた。ベンズアル
ドキシムで処理したガードは、付加的に3ケ月の
風雨にさらす場合腐蝕を示さなかつた。 実施例 9 5−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシ
ムを1重量%の濃度で、自動車の“仕上げ”ペン
キとして販売されている市場で得られる多くのセ
ルロース基質のプライマーペンキに添加した。十
分に混合した後に、ベンズアルドキシムを含有す
るペンキを、軟鋼のクーポンの表面にブラツシン
グによつて使用し、1夜乾燥し。非変性ペンキを
用いて、対照試料を同じ方法で作つた。試験試料
及び対照試料を、両方とも大きい十字形の個所で
ひつかいてペンキのフイルムを貫通した。3%の
塩水溶液に3日間十分に浸漬した。 クーポンを取出し、検査すると、各々の場合ベ
ンズアルドキシムを含有するペンキで処理したク
ーポンは、ひつかいた十字形の個所の範囲内でだ
けさびつきを示すことがみられた。対照すると、
非変性ペンキで処理したクーポンはひつかいた十
字形の個所内だけではなく、周囲のペンキを塗つ
た帯域にも広いさびつきを示した。試験した市場
で得られるセルロース基質のプライマーペンキの
或るものゝ場合には、クーポンへのペンキフイル
ムの付着は、ひつかいた十字形の個所に隣接する
広い帯域にわたつて破かいされた。 実施例 10 次の3つの処理を有する直径19mmの市販の鋼の
“チエインワイヤ”が得られた:(A) 焼鈍し、酸
水に漬けた; (B) 焼鈍し、酸水に漬け、燐酸亜鉛で処理した; (C) 焼鈍し、酸水に漬け、続いて油被膜を使用し
た(被膜の厚さ3.7ミクロン、油の密度20℃で
0.889g/及び被覆面269m2/)。 試料(A)及び(B)を、5−ノニル−2−ヒドロキシ
ベンズアルドキシムを1,1,1−トリクロルエ
タンにとかした溶液で種々の濃度で処理し、非処
理の対照試料及び試料(C)と比較した。すべての試
料を、冬の不利な天候の間戸外の屋根の風雨に直
接にさらした。得られた結果は、次表に記載され
ている;
【表】 終りにさびつきを示さなかつた。
実施例 銅フオイルの試料(厚さ0.1mm)を溶剤の洗浄
又は短時間の硝酸洗浄で清浄にし、5−ノニル−
2−ヒドロキシベンズアルドキシムの2%のエタ
ノール性溶液で処理した。すべての試料を、屋根
で風雨に7日間さらした。この間に表面は若干帯
黄色の色を呈したが、光沢は失なわなかつた。次
いで試料をアセトンで洗浄して表面処理を除去
し、銅フオイルの表面はもう1度その光つた試料
と硝酸の洗浄によつて作つた試料との間に差異は
見出されなかつた。 比較すると、非処理の銅フオイルは約1時間の
間に著しく光沢を失なつたが、公知耐腐蝕剤、ベ
ンズトリアゾールで処理した銅フオイルは8日間
さらした後に著しく光沢を失なつた。 実施例 12 定型的アルミニウム合金BS L70(Cu4.4%、
Mg0.5%、Si0.7%及びMn0.8%)の5.08cm(2in)
×5.08cm(2in)のクーポンを、5−ノニル−2
−ヒドロキシベンズアルドキシムの2.5%のエタ
ノール性溶液で処理し、次いで1%の塩水溶液中
に4週間浸漬した。この時間の間、処理表面は若
干緑色の色を呈した。次いで表面処理をアセトン
で洗浄して除去し、もとの光つた表面が現れた。
腐蝕/ピツチングはみられなかつた。 対照すると、アルドキシムで処理しなかつた対
照クーポンは曇り、白色を失ない、塩水溶液に4
週間浸漬後に著しいピツチングを示した。 実施例 13 錫被覆の鋼のクーポン(錫0.5g/m2)を、5
−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシムの
2%のエタノール性溶液で処理した。次いで市場
で得られるエポキシラツカーを使用し、オーブン
中で約200℃で10分間硬化させた。大きい十字形
の個所を硬化ラツカーフイルムにひつかき、次い
でクーポンを、塩のスプレー室に24時間入れた。
十字形の個所の帯域は紫色を呈したが、フイルム
の腐蝕は問うにたらない。 対照すると、ラツカーの使用前に常用のクロム
酸塩処理を施こした同じ錫被覆の鋼のクーポン
は、塩スプレー室中で24時間さらした後に十字形
の個所近傍でフイルムの著しい腐蝕を示した。 実施例 14 5−ノニル−2−ヒドロキシベンズアルドキシ
ムを濃度5重量%で、アクリルポリマーを工業用
メチルアルコールにとかした固体16%での溶液に
添加した。十分に混合した後、ベンズアルドキシ
ムを含有するポリマー混合物を、軟鋼のクーポン
の表面にブラツシングによつて使用し、乾燥し、
数時間硬化させた。アクリルポリマー溶液を使用
するが、ベンズアルドキシムを含有しない対照試
料を同じ方法で製造した。両試験試料及び対照試
料を蒸溜水に数日間浸漬した。 クーポンを取出し、試験すると、ベンズアルド
キシムを含有するポリマーで処理したクーポン
は、ひつかいた範囲内で若干のさびつきを示した
のに過ぎなかつた。対照すると、非変性ポリマー
で処理した対照クーポンは、ひつかきから生じる
フイルム下の著しいさびつき並びに広いフイルム
の破損を示した。 実施例 15 軟鋼のクーポンを、実施例14のような2−ヒド
ロキシ−5−ノニルベンズアルドキシムを含有す
るアクリルポリマー溶液で処理し、ベンズアルド
キシムを含有しないアクリル被膜を有する対照ク
ーポンを一緒に戸外の屋根の風雨にさらした。4
週間さらした後に試験すると、ベンズアルドキシ
ムを含有するポリマー溶液で処理した試験試料
は、ひつかいた帯域内で数点のさびを除いて殆ん
どさびつきを示さなかつた。対照すると、対照ク
ーポンはひつかいた帯域内で著しくさびつき、近
傍の帯域でフイルム下の腐蝕を示した。更に広い
斑点が表面に生じ、ポリマーフイルムは破損して
いることを示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属を、場合により置換されている2−ヒド
    ロキシ−5−アルキルベンズアルドキシム(5−
    アルキル置換分は炭素原子7〜13個を有する)で
    処理することを特徴とする、金属の腐蝕を抑制す
    る方法。 2 金属は鉄、亜鉛、銅、錫又はアルミニウムで
    ある、特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 金属は軟鋼又は亜鉛メツキ鋼の亜鉛表面であ
    る、特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 5−アルキル置換分はヘプチル、オクチル、
    ノニル又はドデシルである、前記特許請求の範囲
    のいづれか1項に記載の方法。 5 ベンズアルドキシムを金属の表面に、有機溶
    剤にとかした溶液の形で使用する、前記特許請求
    の範囲のいづれか1項に記載の方法。 6 溶液はベンズアルドキシム0.1〜10重量%を
    含有する、特許請求の範囲第5項記載の方法。 7 ベンズアルドキシムを金属の表面に、ベンズ
    アルドキシムの水エマルジヨンの形でか又はベン
    ズアルドキシムを有機溶剤にとかした溶液の水エ
    マルジヨンとして使用する、特許請求の範囲第1
    〜第5項のいづれか1項に記載の方法。 8 水エマルジヨンはベンズアルドキシム0.1〜
    5重量%を含有する、特許請求の範囲第7項記載
    の方法。 9 ベンズアルドキシムを表面のコーチング組成
    物として処方する、前記特許請求の範囲のいづれ
    か1項に記載の方法。 10 場合により置換されている2−ヒドロキシ
    −5−アルキルベンズアルドキシム(5−アルキ
    ル置換分は炭素原子7〜13個を有する)0.1〜10
    重量%を含有する溶剤基質の金属コーチング組成
    物。 11 場合により置換されている2−ヒドロキシ
    −5−アルキルベンズアルドキシム(5−アルキ
    ル置換分は炭素原子7〜13個を有する)0.1〜5
    重量%を含有する水エマルジヨン基質の金属コー
    チング組成物。
JP8799684A 1983-05-04 1984-05-02 金属の腐蝕を抑制する方法及びコ−チング組成物 Granted JPS6043492A (ja)

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GB8312211 1983-05-04
GB8402491 1984-01-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6043492A JPS6043492A (ja) 1985-03-08
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GB8312211D0 (en) 1983-06-08

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