JPH026098A - 粉体プラズマ肉盛合金材及び粉体プラズマ肉盛方法 - Google Patents
粉体プラズマ肉盛合金材及び粉体プラズマ肉盛方法Info
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- JPH026098A JPH026098A JP24560788A JP24560788A JPH026098A JP H026098 A JPH026098 A JP H026098A JP 24560788 A JP24560788 A JP 24560788A JP 24560788 A JP24560788 A JP 24560788A JP H026098 A JPH026098 A JP H026098A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、耐摩耗性及び耐肌荒性に優れた肉盛合金材及
び該肉盛合金材が得られる粉体プラズマ肉盛法に関する
。
び該肉盛合金材が得られる粉体プラズマ肉盛法に関する
。
(従来の技術)
従来、圧延用ロールの耐摩耗性を大幅に向上させるため
、圧延使用層たる外層を硬質肉盛層で形成したロールが
知られている。前記硬質肉盛層は、Co基合金、Ni基
合金等で形成した基地金属中に託。
、圧延使用層たる外層を硬質肉盛層で形成したロールが
知られている。前記硬質肉盛層は、Co基合金、Ni基
合金等で形成した基地金属中に託。
VC,NbC等の硬質セラミックス粒子を分散した肉盛
合金材で形成されている。
合金材で形成されている。
第9図は鋼材等の基体210表面に、粉体プラズマ肉盛
溶接によって前記硬質肉盛層22を形成している状態を
示している。
溶接によって前記硬質肉盛層22を形成している状態を
示している。
同図において、23は溶接トーチであり、電極24と内
筒25との間にプラズマガス流路26が、内筒25と中
間筒27との間に粉体供給路28が、中間筒27と外筒
29との間にシールドガス流路30が設けられている。
筒25との間にプラズマガス流路26が、内筒25と中
間筒27との間に粉体供給路28が、中間筒27と外筒
29との間にシールドガス流路30が設けられている。
基体21は電極24に対してプラスの電圧が印加され、
基体210表面と電極24との間にプラズマアークを発
生せしめると共に、この中に肉盛用粉末を粉体供給路2
8より供給して溶接させ、母体21の表面に急冷凝固せ
しめて、肉盛層22を形成する。
基体210表面と電極24との間にプラズマアークを発
生せしめると共に、この中に肉盛用粉末を粉体供給路2
8より供給して溶接させ、母体21の表面に急冷凝固せ
しめて、肉盛層22を形成する。
前記肉盛用粉末として、基地金属粉末と硬質セラミック
ス粉末との混合粉末であって、粒径が60〜250 B
mのものが使用されている。250 μmを越えると粉
体の流動性が悪く、また60μm未満では粉体流動性の
悪化及び粉粒がトーチ23のプラズマガスノズル孔の回
りに付着して、アークの不安定化を招来し、肉盛用粉末
の溶は込み不良が発生ずるからである。
ス粉末との混合粉末であって、粒径が60〜250 B
mのものが使用されている。250 μmを越えると粉
体の流動性が悪く、また60μm未満では粉体流動性の
悪化及び粉粒がトーチ23のプラズマガスノズル孔の回
りに付着して、アークの不安定化を招来し、肉盛用粉末
の溶は込み不良が発生ずるからである。
(発明が解決しようとする課題)
しかし7ながら、前記混合粉末を使用した場合、f■い
粒子が未溶融のままで組織中に存在し、特に、硬質セラ
ミツクス粉末の添加量を増やすほどその傾向は著しい。
粒子が未溶融のままで組織中に存在し、特に、硬質セラ
ミツクス粉末の添加量を増やすほどその傾向は著しい。
粗い未溶融硬質粒子が基地金属中に存在すると、耐摩耗
性にムラが生じ、これがロール使用時に肌荒れの原因と
なる。肌荒れが生じると使用層が減耗していなくとも、
ロール寿命に達することになる。また、未熔融硬質粒子
が基地より欠落し易く、耐摩耗性が劣化する。
性にムラが生じ、これがロール使用時に肌荒れの原因と
なる。肌荒れが生じると使用層が減耗していなくとも、
ロール寿命に達することになる。また、未熔融硬質粒子
が基地より欠落し易く、耐摩耗性が劣化する。
本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、圧延使用層
として好適な、耐摩耗性と耐肌荒性に優れた肉盛材及び
該肉盛材が得られるプラズマ肉盛方法を提供することを
目的とする。
として好適な、耐摩耗性と耐肌荒性に優れた肉盛材及び
該肉盛材が得られるプラズマ肉盛方法を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するためになされた本発明の肉盛材は、
粉体プラズマ肉盛によって得られた肉盛合金材であって
、基地金属中に30μm以下の硬質セラミックス粒子が
分散されていることを発明の構成とするものである。
粉体プラズマ肉盛によって得られた肉盛合金材であって
、基地金属中に30μm以下の硬質セラミックス粒子が
分散されていることを発明の構成とするものである。
また、本発明の粉体プラズマ肉盛方法は、基地金属粉末
と、粒径30μm以下の硬質セラミツクス粉末がバイン
ダ金属を介して造粒された造粒粒子からなる硬質セラミ
ックス造粒粉末との混合粉末を用いて粉体プラズマ肉盛
を行うことを発明の構成とする。
と、粒径30μm以下の硬質セラミツクス粉末がバイン
ダ金属を介して造粒された造粒粒子からなる硬質セラミ
ックス造粒粉末との混合粉末を用いて粉体プラズマ肉盛
を行うことを発明の構成とする。
前記基地金属としては、耐摩耗性に優れた鉄合金、例え
ば高クロム鋳鉄や合金工具鋼が主に使用される。特に、
合金工具鋼のうち、ハイス(SKI+)材は高温耐軟化
性に優れ好適である。
ば高クロム鋳鉄や合金工具鋼が主に使用される。特に、
合金工具鋼のうち、ハイス(SKI+)材は高温耐軟化
性に優れ好適である。
前記硬質セラミックスとしては、金属酸化物や金属炭化
物、例えばVC,NhC,WC,TiCが使用されるが
、特に、VCは硬度が1Iv2500程度と高く、また
比重が5.5とFeに比較的近くかつ肉盛合金中におい
て微細球状となって分散し易く好適である。
物、例えばVC,NhC,WC,TiCが使用されるが
、特に、VCは硬度が1Iv2500程度と高く、また
比重が5.5とFeに比較的近くかつ肉盛合金中におい
て微細球状となって分散し易く好適である。
硬質セラミックス粒子同士を結合するバインダ金属とし
ては、基地金属の物性を低下させることなく合金化し得
るもの、例えばCoやNiが使用される。
ては、基地金属の物性を低下させることなく合金化し得
るもの、例えばCoやNiが使用される。
本発明において、硬質セラミックス造粒粉末の粒子を構
成する硬質セラミックス粉末は、既述の通り、粒径30
μm以下のものを使用するが、好ましくは粒径分布のピ
ーク (以下、単にピークという。)が10μm以下の
ものがよい。均一分散性、溶融容易性に極めて優れるか
らである。尚、ピークとは、粒度分布をみたときの最も
l(wt″A)の多い粒径をいう。
成する硬質セラミックス粉末は、既述の通り、粒径30
μm以下のものを使用するが、好ましくは粒径分布のピ
ーク (以下、単にピークという。)が10μm以下の
ものがよい。均一分散性、溶融容易性に極めて優れるか
らである。尚、ピークとは、粒度分布をみたときの最も
l(wt″A)の多い粒径をいう。
硬質セラミックス造粒粉末の粒子径は、粉体プラズマ肉
盛が可能な大きさ、すなわち、60〜250μmとされ
る。
盛が可能な大きさ、すなわち、60〜250μmとされ
る。
該造粒粉末は、硬質セラミックス粉末にバインダ金属粉
末を添加混合し、軽く焼結することにより容易に得られ
る。バインダ金属の添加■は添加後の粉末全量に対し1
0wtχ程度で十分である。尚、バインダ金属粉末の粒
径は、結合の容易性から使用する硬質セラミックス粉末
とほぼ同径又はそれ以下のものを使用するのがよい。
末を添加混合し、軽く焼結することにより容易に得られ
る。バインダ金属の添加■は添加後の粉末全量に対し1
0wtχ程度で十分である。尚、バインダ金属粉末の粒
径は、結合の容易性から使用する硬質セラミックス粉末
とほぼ同径又はそれ以下のものを使用するのがよい。
肉盛用混合粉末中の硬質セラミツクス造粒粉末の配合量
は、耐摩耗性の要求程度により適宜設定されるが、硬質
セラミックス粉末量が混合粉末全量に対して5〜30w
tχ程度とするのがよい。3oχを越えると、靭性の低
下が著しくなるからである。
は、耐摩耗性の要求程度により適宜設定されるが、硬質
セラミックス粉末量が混合粉末全量に対して5〜30w
tχ程度とするのがよい。3oχを越えると、靭性の低
下が著しくなるからである。
(作 用)
本発明に係る肉盛材は、硬質セラミックス粒子として3
0μm以下のものが基地金属中に分散しているので、6
0μm以上の粗大な粒子の存在による耐摩耗性のムラや
欠落17耗が解消され、耐肌荒性の向上が図られる。
0μm以下のものが基地金属中に分散しているので、6
0μm以上の粗大な粒子の存在による耐摩耗性のムラや
欠落17耗が解消され、耐肌荒性の向上が図られる。
また、本発明の粉体プラズマ肉盛方法によれば、肉盛用
混合粉末中の硬質粉末として、硬質・イ・ラミックス造
粒粉末を使用するので、該造粒粉末を構成する硬質セラ
ミックス粉末として、従来肉盛用粉末として適用不可と
された粒径30μm以下の微粉を使用するとかできる。
混合粉末中の硬質粉末として、硬質・イ・ラミックス造
粒粉末を使用するので、該造粒粉末を構成する硬質セラ
ミックス粉末として、従来肉盛用粉末として適用不可と
された粒径30μm以下の微粉を使用するとかできる。
このため、未溶融状態であっても、基地金属中に均一に
分散させることが可能となり、耐肌荒性の向上に寄与す
ることができる。また、粉体プラズマ肉盛の際、硬質セ
ラミックス粉末が未溶融であっても微細分散が可能とな
るため、硬質セラミックス粉末の使用lを増大すること
ができ、耐摩耗性企−層向−ヒさせることができる。更
に、従来、線材として処理されていた硬質セラミックス
微粉末を使用することができ、経済的である。
分散させることが可能となり、耐肌荒性の向上に寄与す
ることができる。また、粉体プラズマ肉盛の際、硬質セ
ラミックス粉末が未溶融であっても微細分散が可能とな
るため、硬質セラミックス粉末の使用lを増大すること
ができ、耐摩耗性企−層向−ヒさせることができる。更
に、従来、線材として処理されていた硬質セラミックス
微粉末を使用することができ、経済的である。
(実施例)
実施例1
本発明を熱間線材圧延仕上用ロールの圧延使用層に適用
した実施例を−F記に示す。第1(21は同ロールを示
し、に]−ル軸1に圧延リング2が一対のカラーリング
3,3に挟持されて焼きばめ固着されている。前記圧延
リング2の外周部には肉盛層4が形成され、該肉盛層4
の外周面に線材成形用半円形カリバーが複数個刻設され
ている。圧延リング2は以下のよ・うにして製作された
。
した実施例を−F記に示す。第1(21は同ロールを示
し、に]−ル軸1に圧延リング2が一対のカラーリング
3,3に挟持されて焼きばめ固着されている。前記圧延
リング2の外周部には肉盛層4が形成され、該肉盛層4
の外周面に線材成形用半円形カリバーが複数個刻設され
ている。圧延リング2は以下のよ・うにして製作された
。
(1)鋼製素材リング(φ295胴×幅120 ma+
)の外周面に深さ16m+nの肉盛用凹溝を形成し、下
記の肉盛用混合粉末を使用して粉体ブラ;(マ肉盛溶接
を同条件で行い、実施例及び従来例の圧7)41Jング
を製作した。
)の外周面に深さ16m+nの肉盛用凹溝を形成し、下
記の肉盛用混合粉末を使用して粉体ブラ;(マ肉盛溶接
を同条件で行い、実施例及び従来例の圧7)41Jング
を製作した。
・実施例
■ 基地金属粉末
材質: 5Ktl 57相当
粒径: 60−250 um (ピーク:1010
07I■ 硬質セラミックス造粒粉末 粒径20μm以下(ピーク:10μm)のVC粉末にほ
ぼ同径のCo粉末(添加量10wtχ)を添加し、これ
を軽く焼結して造粒したもの。
07I■ 硬質セラミックス造粒粉末 粒径20μm以下(ピーク:10μm)のVC粉末にほ
ぼ同径のCo粉末(添加量10wtχ)を添加し、これ
を軽く焼結して造粒したもの。
造粒粉末粒径:(Dと同様。
第2図に当該造粒粉末の拡大写真(45倍)を示す。
■ 配合量
混合粉末中の■粉末量:20重量%
・従来例
■ 基地金属粉末
実施例と同様
■ 硬質セラミックス粉末
材質: νC
粒径:60〜250 μm (ピーク100 μm)第
3図に当該VC粉末の拡大写真(45倍)を示す。
3図に当該VC粉末の拡大写真(45倍)を示す。
■ 配合量
混合粉末中の■粉末■: 20重■χ
(2)肉盛後、焼入れ、二次硬化熱処理を行い、実施例
及び従来例とも硬度Is 90〜95とした。その後、
肉盛層に所期の線材成形用カリバーを機械加工して、圧
延リングを得た。
及び従来例とも硬度Is 90〜95とした。その後、
肉盛層に所期の線材成形用カリバーを機械加工して、圧
延リングを得た。
(3)圧延リングの肉盛層の金属組織を顕微鏡観察した
。その結果を第4図及び第5回に示す。第4図は実施例
、第5図は従来例である。倍率は両図とも100倍であ
る。
。その結果を第4図及び第5回に示す。第4図は実施例
、第5図は従来例である。倍率は両図とも100倍であ
る。
同図より、従来例では未溶融粗大VC粉末が認められた
が、実施例では76粒子が基地中に微細分散している状
態が確認された。
が、実施例では76粒子が基地中に微細分散している状
態が確認された。
上記圧延リングを第1図のロールに組み立てた後、実際
に圧延機に設置して線材圧延に供した。
に圧延機に設置して線材圧延に供した。
その結果、従来例は早期に肌荒れが発生したが、実施例
ではロール肌が非常に美麗で、肌荒れについてはまった
く問題なく、摩耗量によってロール寿命が決定され、結
局従来例の8倍以上のノf命であった。
ではロール肌が非常に美麗で、肌荒れについてはまった
く問題なく、摩耗量によってロール寿命が決定され、結
局従来例の8倍以上のノf命であった。
実施例2
冷間摩耗試験を下記の要領で行った。
(1)実施例1と同様の基地金属粉末、硬質セラミツク
ス造粒粉末からなる混合粉末(前記造粒粉末の配合量1
5重量%)を調製し、基板(鋼板)の上に粉体プラズマ
肉盛溶接を行った。肉盛溶接に際し、スケール、ワレの
発生等は無く、溶接性は良好であった。肉盛溶接後、焼
入れ、二次硬化熱処理を施した。得られた肉盛合金材テ
ストピースの硬度は1Is95であった。
ス造粒粉末からなる混合粉末(前記造粒粉末の配合量1
5重量%)を調製し、基板(鋼板)の上に粉体プラズマ
肉盛溶接を行った。肉盛溶接に際し、スケール、ワレの
発生等は無く、溶接性は良好であった。肉盛溶接後、焼
入れ、二次硬化熱処理を施した。得られた肉盛合金材テ
ストピースの硬度は1Is95であった。
(2)第6図のように、テストピース6にφ100 m
mX5mm厚のSS材製ローラ7を6kgの荷重をかけ
て押しつけなから12000rpmで高速回転した。
mX5mm厚のSS材製ローラ7を6kgの荷重をかけ
て押しつけなから12000rpmで高速回転した。
30分後にテストピース6表面の摩耗深さを測定した。
尚、比較のため下記組成のチルド材(IIs80)につ
いても同様の方法、条件で摩耗深さを調べた。
いても同様の方法、条件で摩耗深さを調べた。
・チルド材組成(重量%)
C:3.31、Si : 0.32、Mn : 0.2
6、Ni : 3.01、Cr : 1.12、Mo
: 0.23、残部Fe(3)測定結果は、実施例が0
.2mm、チルド材が1.2mmであり、実施例の肉盛
合金材はチルド材と比べて、冷間耐摩耗性においても6
倍程度優れていることが確かめられた。
6、Ni : 3.01、Cr : 1.12、Mo
: 0.23、残部Fe(3)測定結果は、実施例が0
.2mm、チルド材が1.2mmであり、実施例の肉盛
合金材はチルド材と比べて、冷間耐摩耗性においても6
倍程度優れていることが確かめられた。
実施例3
次に、本発明に係る肉盛合金材をH形鋼矯正圧延用ロー
ルに適用した実施例を下記に示す。第7図は同ロールを
示し、一対の矯正圧延用リング12゜12がスペーサー
リング13を介して軸方向に連設されると共にロール軸
11に固着されている。前記矯正圧延用リング12の外
周部には肉盛Ji14が形成されている。15は圧延材
である■(形鋼である。前記肉盛層14は下記の要領で
製作された。
ルに適用した実施例を下記に示す。第7図は同ロールを
示し、一対の矯正圧延用リング12゜12がスペーサー
リング13を介して軸方向に連設されると共にロール軸
11に固着されている。前記矯正圧延用リング12の外
周部には肉盛Ji14が形成されている。15は圧延材
である■(形鋼である。前記肉盛層14は下記の要領で
製作された。
(1) 鋼製素材リング(材質545C、φ370m
mX幅100 mm)を450°Cに予熱し、その外周
面にプラズマ粉体肉盛溶接を行い、25mmの肉盛層を
形成した。使用した肉盛用混合粉末は、基地金属粉末と
して5K1156相当材(粒径60〜250μm、ビー
ク:100μm)を用い、硬質セラミックス造粒粉末と
しては実施例1と同様のものを用い、該造粒粉末を10
重量%配合したものを用いた。
mX幅100 mm)を450°Cに予熱し、その外周
面にプラズマ粉体肉盛溶接を行い、25mmの肉盛層を
形成した。使用した肉盛用混合粉末は、基地金属粉末と
して5K1156相当材(粒径60〜250μm、ビー
ク:100μm)を用い、硬質セラミックス造粒粉末と
しては実施例1と同様のものを用い、該造粒粉末を10
重量%配合したものを用いた。
(2)肉盛後、焼入れ、二次硬化熱処理、仕上加工を施
し、肉盛層の硬度を測定したところtls 90〜95
であった。
し、肉盛層の硬度を測定したところtls 90〜95
であった。
(3)肉盛層の金属組織を顕微鏡観察した。その結果を
第8図に示す。倍率は400倍である。第4図と同様、
微細球状のVCが基地中に多量に分散析出している状態
が看取された。
第8図に示す。倍率は400倍である。第4図と同様、
微細球状のVCが基地中に多量に分散析出している状態
が看取された。
上記矯正圧延用リングを第7図のロールに組み立てた後
、圧延機に設置して矯正圧延に供したところ、従来、摩
耗が顕著であった、フランジからウェブに沿って四分円
形状に形成されたコーナー部での摩耗もほとんど生じな
かった。
、圧延機に設置して矯正圧延に供したところ、従来、摩
耗が顕著であった、フランジからウェブに沿って四分円
形状に形成されたコーナー部での摩耗もほとんど生じな
かった。
本発明の肉盛合金材は、上記実施例のような、圧延用ロ
ールの圧延使用層のみならず、耐摩耗性や耐肌荒性が要
求される種々の用途(例えば、ガイドローラー、テーブ
ルローラー等の圧延機周辺のローラー類あるいは、鍛造
等における熱間成形部品)に適用可能なことは勿論であ
る。
ールの圧延使用層のみならず、耐摩耗性や耐肌荒性が要
求される種々の用途(例えば、ガイドローラー、テーブ
ルローラー等の圧延機周辺のローラー類あるいは、鍛造
等における熱間成形部品)に適用可能なことは勿論であ
る。
(発明の効果)
以上説明した通り、本発明の肉盛材は、基地金属中に存
在する硬質セラミックス粒子は粒径が30μm以下であ
るから、従来のように60μm以上の粗大な粒子の存在
による耐摩耗性のムラが解消され、耐肌荒性に優れる。
在する硬質セラミックス粒子は粒径が30μm以下であ
るから、従来のように60μm以上の粗大な粒子の存在
による耐摩耗性のムラが解消され、耐肌荒性に優れる。
また、本発明の粉体プラズマ肉盛方法によれば、肉盛用
粉末中の硬質粉末として硬質セラミックス造粒粉末を使
用するので、従来、肉盛用粉末として使用不可であった
硬質セラミックス微粉末の使用が可能となって経済的で
あり、また、30μm以下の硬質セラミックス微粉末を
造粒粉末の粒子の構成物として使用しているから、粉体
プラズマ肉盛の際、未溶融状態でそのまま基地金属中に
存在しても、従来のように60μm以上の粗い未溶融粒
子の存在による耐摩耗性のムラが生じず、耐肌荒性に優
れた肉盛材が得られる。
粉末中の硬質粉末として硬質セラミックス造粒粉末を使
用するので、従来、肉盛用粉末として使用不可であった
硬質セラミックス微粉末の使用が可能となって経済的で
あり、また、30μm以下の硬質セラミックス微粉末を
造粒粉末の粒子の構成物として使用しているから、粉体
プラズマ肉盛の際、未溶融状態でそのまま基地金属中に
存在しても、従来のように60μm以上の粗い未溶融粒
子の存在による耐摩耗性のムラが生じず、耐肌荒性に優
れた肉盛材が得られる。
特に、基地金属粉末としてハイス材粉末、硬質セラミッ
クス造粒粉末としてVC造粒粉末を用いると、基地中に
微細球状のVCを多量に分散析出させることができ、高
温下における耐軟化性、耐摩耗性に優れた肉盛合金材が
得られる。
クス造粒粉末としてVC造粒粉末を用いると、基地中に
微細球状のVCを多量に分散析出させることができ、高
温下における耐軟化性、耐摩耗性に優れた肉盛合金材が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧延使用層が本発明に係る肉盛合金材で形成さ
れた熱間線材圧延仕上用組立ロールの要部断面図、第2
図は実施例に係る造粒粉末の粒子構造写真、第3図は従
来例に係るVC粉末の粒子構造写真、第4図は実施例1
に係る粉体プラズマ肉盛溶接によってi;¥りれた肉盛
合金材の金属m織写真、第5図は従来例に係る同金属組
織写真、第6図は冷間摩耗試験要領説明図、第7図はI
f形鋼矯正圧延用組立ロールの要部断面図、第8図は実
施例3に係る肉盛合金材の金属組織写真、第9図は粉体
プラズマ肉盛7容接の実施要領説明図である。 特許出願人 久保田鉄工株式会社 第 図
れた熱間線材圧延仕上用組立ロールの要部断面図、第2
図は実施例に係る造粒粉末の粒子構造写真、第3図は従
来例に係るVC粉末の粒子構造写真、第4図は実施例1
に係る粉体プラズマ肉盛溶接によってi;¥りれた肉盛
合金材の金属m織写真、第5図は従来例に係る同金属組
織写真、第6図は冷間摩耗試験要領説明図、第7図はI
f形鋼矯正圧延用組立ロールの要部断面図、第8図は実
施例3に係る肉盛合金材の金属組織写真、第9図は粉体
プラズマ肉盛7容接の実施要領説明図である。 特許出願人 久保田鉄工株式会社 第 図
Claims (4)
- (1)粉体プラズマ肉盛によって得られた肉盛合金材で
あって、基地金属中に30μm以下の硬質セラミックス
粒子が分散されていることを特徴とする粉体プラズマ肉
盛合金材。 - (2)基地金属がハイス材であって、硬質セラミックス
粒子がVC粒子である請求項(1)の肉盛合金材。 - (3)基地金属粉末と、粒径30μm以下の硬質セラミ
ックス粉末がバインダ金属を介して造粒された造粒粒子
からなる硬質セラミックス造粒粉末との混合粉末を用い
て粉体プラズマ肉盛を行うことを特徴とする粉体プラズ
マ肉盛方法。 - (4)基地金属がハイス粉末であり、硬質セラミックス
粉末がVC粉末である請求項(3)の肉盛方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24560788A JPH026098A (ja) | 1988-03-31 | 1988-09-29 | 粉体プラズマ肉盛合金材及び粉体プラズマ肉盛方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-80367 | 1988-03-31 | ||
JP8036788 | 1988-03-31 | ||
JP24560788A JPH026098A (ja) | 1988-03-31 | 1988-09-29 | 粉体プラズマ肉盛合金材及び粉体プラズマ肉盛方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH026098A true JPH026098A (ja) | 1990-01-10 |
Family
ID=26421389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24560788A Pending JPH026098A (ja) | 1988-03-31 | 1988-09-29 | 粉体プラズマ肉盛合金材及び粉体プラズマ肉盛方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH026098A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101966684A (zh) * | 2010-08-31 | 2011-02-09 | 南京飞燕活塞环股份有限公司 | 一种活塞环偏桶面的加工方法 |
JP2017024077A (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | 大同特殊鋼株式会社 | 水冷壁パネルの肉盛溶接方法 |
US20180127875A1 (en) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | National Chung Shan Institute Of Science And Technology | Apparatus for performing selenization and sulfurization process on glass substrate |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP24560788A patent/JPH026098A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101966684A (zh) * | 2010-08-31 | 2011-02-09 | 南京飞燕活塞环股份有限公司 | 一种活塞环偏桶面的加工方法 |
JP2017024077A (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | 大同特殊鋼株式会社 | 水冷壁パネルの肉盛溶接方法 |
US20180127875A1 (en) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | National Chung Shan Institute Of Science And Technology | Apparatus for performing selenization and sulfurization process on glass substrate |
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