JPH0259823A - コンパイル処理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 原始プログラム若しくは中間コードを、構文意味解析し
て対応する中間コードへとコンパイルするためのコンパ
イル処理方式に関し、 構文意味解析を効率的に実現できるようにすることを目
的とし、 原始プログラム等の処理対象プログラムの解析処理の制
御を実行する解析制御部と、この解析制御部から呼び出
されて、処理対象プログラムに記述される所定の基本命
令の構文意味解析を実行する基本命令解析部と、解析制
御部から呼び出されて、処理対象プログラムに記述され
る所定の応用命令を対応する等価な基本命令の組み合わ
せに変換する命令変換部と、命令変換部により変換され
た基本命令の組み合わせを格納するバッファ領域と、命
令変換部が変換処理を終了したときに、基本命令解析部
を呼び出す解析呼出部とを備え、解析呼出部により呼び
出された基本命令解析部が、バッファ領域に格納される
基本命令の組み合わせの構文意味解析を実行するよう処
理することで、基本命令と応用命令の構文意味解析を同
一のフェーズで実現するよう構成する。

〔産業上の利用分野］ 本発明は、原始プログラム若しくは初期解析が終了した
中間コードを、構文解析し意味解析して、対応する中間
コードへとコンパイルするためのコンパイル処理方式に
関し、特に、１パスで構文解析及び意味解析（以下、構
文意味解析ということがある）を実行するよう構成する
ときにあって、その構文意味解析を効率的に実現できる
ようにするコンパイル処理方式に関するものである。

近年、コボル言語のような大規模システム用の言語が、
パソコン等の小規模システムに搭載されるようになって
きている。しかるに、小規模システムにおいては、メモ
リ資源やディスク資源等の性能の制約があることから、
コンパイル処理にあってもパス数を増やすことができな
いという現状がある。これから、少ないパス数を採用し
ながら、なおかつ効率的な構文意味解析を実行できるコ
ンパイル処理方式の提供が望まれている。

〔従来の技術〕

例えば、コボルのＥＶＡＬＵＡＴＥ命令は、ＩＦ命令の
組み合わせで等価的に表現できることになる。これから
、複数のパスを持てるコンパイラにおいては、第１１図
に示すように、構文解析の１つのバスを使って中間コー
ドＡから中間コードＢを生成する際に、ＥＶＡＬＵＡＴ
Ｅ命令の中間コードをＩＦ命令の中間コードに変換する
よう構成し、それから以降のコンパイル処理に関しては
、共通のＩＦ命令の解析プログラムに従ってコンパイル
処理を行えるようにと構成していた。

一方、構文解析と意味解析とを同時のパスで行うような
少ないパス数のコンパイラにおいては、ＥＶＡＬＵＡＴ
Ｅ命令とＩＦ命令の解析を共通の解析プログラムで構成
できないために、第１２図に示すように、それぞれの命
令単位をもって構文意味解析の処理を行っていたのであ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前者の従来技術では、単純な命令の組み
合わせとなるＥＶＡＬＵＡＴＥ命令のような複雑な命令
の解析については、単純な命令への変換処理を実行する
パスだけで行えばよいことから、コンパイル処理が単純
になるという利点があるものの、パス数が増えることか
ら、コンパイル処理に時間がかかるという問題点がでて
くることになる。そして、コンパイラのプログラムサイ
ズが大きくなってしまい、パソコン等の小規模システム
には適さないという欠点があった。

一方、後者の従来技術では、パス数を増加させないこと
から、パス数の増加に伴うコンパイル処理時間の増加や
プログラムサイズの増加はないという利点があるものの
、複雑な命令の構文意味解析処理を単純化できないとい
う問題点があるとともに、生成された中間コードが同じ
形式の中間コードであるにもかかわらず、別々に持たな
くてはならないことから、コンパイラのプログラムサイ
ズをそれほど小さくできないという欠点もあったのであ
る。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ｌ
バスで構文意味解析を実行するよう構成するコンパイラ
にあって、その構文意味解析を効率的に実現できるよう
にするコンパイル処理方式の提供を目的とするものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理構成図である。

図中、１は本発明に係るコンパイラであって、コンパイ
ル処理対象となる処理対象プログラムを読み込んで、構
文解析し意味解析して対応する中間コードを生成するよ
う処理するもの、１０は処理対象プログラムファイルで
あって、処理対象プログラムとなる原始プログラム若し
くは初期解析が終了した中間コードを格納するもの、２
０は中間コードファイルであって、コンパイラｌにより
生成された中間コードを格納するものである。

コンパイラｌは、処理対象プログラムの構文意味解析の
実行のために、解析制御部３０、基本命令解析部４０及
び応用命令解析部５０を備える。

この解析制御部３０は、処理対象プログラム中の基本命
令を検出したときに、基本命令解析部４０を呼び出すよ
う処理する基本命令解析呼出部３１と、処理対象プログ
ラム中の応用命令を検出したときに、応用命令解析部５
０を呼び出すよう処理する応用命令解析呼出部３２とを
備えることで、処理対象プログラムの解析処理の制御を
実行し、基本命令解析部４０は、基本命令解析呼出部３
１から呼び出されて、処理対象プログラムに記述される
所定の基本命令の構文意味解析を実行し、応用命令解析
部５０は、応用命令解析呼出部３２から呼び出されて、
処理対象プログラムに記述される所定の応用命令を対応
する等価な基本命令の組み合わせに変換するよう処理す
る命令変換部５１と、この命令変換部５１が変換処理を
終了したときに、基本命令解析部４０を呼び出すよう処
理する解析呼出部５２とを備えることで、処理対象プロ
グラムに記述される所定の応用命令の構文意味解析を実
行する。６０はバッファ領域であって、命令変換部５１
により変換された基本命令の組み合わせを格納するもの
である。

［作用］ 本発明では、処理対象プログラム中に応用命令があると
、応用命令解析呼出部３２が命令変換部５１を呼び出し
、この呼び出された命令変換部５■は、応用命令を対応
する等価な基本命令の組み合わせに変換するとともに、
求められた基本命令の組み合わせをバッファ領域６０に
格納するよう処理する。そして、命令変換部５１が変換
処理を終了すると、解析呼出部５２が基本命令解析部４
０を呼び出し、この呼び出された基本命令解析部４０は
、バッファ領域６０に格納される等価な基本命令の組み
合わせの構文意味解析を実行するよう処理する。

このように、本発明によれば、応用命令の構文意味解析
が、基本命令の構文意味解析と同一のフェーズで実現さ
れることになるとともに、基本命令の構文意味解析処理
を利用して実現されることになる。従って、パス数を増
加させず、かつ効率的に処理対象プログラムのコンパイ
ルを実行できることになる。

〔実施例〕

以下、コボルコンパイラに適用した実施例に従って本発
明の詳細な説明する。

第２図に、本発明が適用されるコボルコンパイラのパス
構成を示す。この図に示すように、本発明が適用される
コボルコンパイラは、第１のパスで字句解析の終了した
原始プログラム２を読み込み、初期解析を実行すること
で第１の中間コード３を生成し、続く第２のパスでこの
第１の中間コード３を読み込み、構文意味解析を実行す
ることで第２の中間コード４を生成し、次の第３のパス
でこの第２の中間コード４を読み込み、目的プログラム
の生成処理を実行することで目的プログラム５を生成す
るよう構成するものである。

本発明は、単純な命令へと分解できる複雑な命令の構文
意味解析を、単純な命令の構文意味解析フェーズで効率
的に実行できるようにすることを企図するものである。

これから、コボルで記述された原始プログラム中の「手
続き部」の構文意味解析フェーズに適用されるものであ
る。従って、原始プログラム中の「見出し部」、「環境
部」及び「データ部」の構文意味解析については、必ず
しも第２のパスで実行される必要はない。例えば、原始
プログラム中の「見出し部」、「環境部」及び「データ
部」の構文意味解析については、第１のパスの初期解析
フェーズで実行し、また、「手続き部」の語単位の分解
や利用昔語解釈等についても第１のパスの初期解析フェ
ーズで実行するという構成を採ることも可能である。

第３図に、上述の第２のパスによって実行されることに
なる本発明に特徴的な構文意味解析処理の実施例構成を
示す。この実施例では、ＩＦ命令へと分解できるＥＶＡ
ＬＵＡＴＥ命令を例にして、本発明の構文意味解析処理
の処理内容を開示しである。

図中、第１図及び第２図で示したものと同じものについ
ては同一の記号で示しており、４０ａは第１図の基本命
令解析部４０に相当するＩＦ命令解析部、５０ａは第１
図の応用命令解析部５０に相当するＥＶＡＬＵＡＴＥ命
令解析部である。このＩＦ命令解析部４０ａは、ＩＦ命
令で記述されたプログラムステップの構文意味解析を実
行する解析プログラムで構成されることになる。一方、
ＥＶＡＬＵＡＴＥ命令解析部５０ａには、構文意味解析
を実行するための解析プログラムは含まれておらず、Ｅ
ＶＡＬＵＡＴＥ命令を等価なＩＦ命令へと変換するＥＶ
ＡＬＵＡＴＥ・ＩＦ命令変換部５１ａにより構成される
ことになる。

次に、第１の中間コード３に含まれるＥＶＡＬＵＡＴＥ
命令の中間コードとＩＦ命令の中間コードに対しての構
文意味解析処理について具体的に説明する。

構文意味解析処理を制御する解析制御部３０は、読み込
んだ第１の中間コード３中にＥＶＡＬＵＡＴＥ命令の中
間コードを検出したときには、第３図にも示すように、
ＣＡＬＬ命令に従って、ＥＶＡＬＵＡＴＥ命令解析部５
０ａを呼び出すよう処理することになる。そして、この
ようにして呼び出されたＥＶＡＬＵＡＴＥ命令解析部５
０ａは、ＥＶＡＬＵＡＴＥ　−Ｉ　Ｆ命令変換部５１ａ
を使って、最初に、解析制御部３０が検出したＥＶＡＬ
ＵＡＴＥ命令の中間コードを等価なＩＦ命令の中間コー
ドへと変換する。例えば、 というプログラムは、 というＩＰ命令の組み合わせと等価なので、ＥＶＡＬＵ
ＡＴＥ命令解析部５ｏａは、第４図に示すような変換処
理を実行するのである。

第５図及び第６図に、他の等価な関係をなすＥＶＡＬＵ
ＡＴＥ命令とＩＦ命令の対を例示する。

このような等価なものへの変換処理は、ＥＶＡＬＵＡＴ
Ｅ命令の文法規則に従って簡単に実行できることになる
。例えば、上述の変換処理例では、ＥｖＡＬＵＡＴＥ命
令中（７）”ＡＬＳＯ”がＩＦ命令の°’　Ａ　Ｎ　Ｄ
　”に対応するということで、“’ＡＬＳＯ°゛を検出
したときに“ＡＮＤ”を生成する処理を行うことで実行
されることになる。同様に、第５図の例では、２つの°
’ＷＨＥＮ’が連続したことで“°ＯＲ′″を生成し、
第６図の例では、２つの°“Ｗ　ＨＥ　Ｎ”の並び方か
ら“ＥＬＳＥ　　ＩＦ”を生成することで実行される。

等価なＩＦ命令への変換処理を実行すると、ＥＶＡＬＵ
ＡＴＥ命令解析部５０ａは、変換処理により求められた
ＩＦ命令の中間コードをバッファ領域６０に格納する。

続いて、第３図にも示すように、ＣＡＬＬ命令に従って
、ＩＦ命令解析部４０ａを呼び出すよう処理する。この
ようにして呼び出されるＴＦ命令解析部４０ａは、ＩＦ
命令用の構文意味解析の解析プログラムを使い、バッフ
ァ領域６０に格納されたＩＦ命令によって表されるとこ
ろの中間コードの構文意味解析を実行する。

この処理により、ＥＶＡＬＵＡＴＥ命令の中間コードの
構文意味解析が実行されることになるのである。最後に
、バッファ領域６０に格納された中間コードの構文意味
解析を終了すると、ＩＦ命令解析部４０ａは、プログラ
ムの制御をＥＶＡＬＵＡＴＥ命令解析部５０ａに戻すこ
とになる。

一方、解析制御部３０は、読み込んだ第１の中間コード
３中にＩＦ命令の中間コードを検出したときには、第３
図にも示すように、ＣＡＬＬ命令に従って、直接、ＩＦ
命令解析部４０ａを呼び出すよう処理する。そして、こ
のようにして呼び出されたＩＦ命令解析部４０ａは、読
み込んだＩＰ命令の中間コードの構文意味解析を実行す
ることになる。すなわち、ＩＦ命令の中間コードの構文
意味解析に関しては、従来の考え方と変わることな（実
行されることになる。

このように、本発明では、複雑な命令の構文意味解析を
、■バス上で単純な命令の解析プログラムを使って実現
するよう処理するのである。

第７図ないし第１０図に、ＥＶＡＬＵＡＴＥ命令の選択
主体と選択対象の中間コードへの変換アルゴリズムを示
す。上述した、 ＥＶＡＬＵＡＴＥ　　Ａ　　ＡＬＳＯＢ＝ＩＷＨＥＮ　
　ＣＡＬＳＯＴＲＵＥ というプログラム例で説明するならば、選択対象の°“
Ｃ″はデータ名であることから、第７図のフローチャー
トを実行することで「処理５Ｊに進み、第１Ｏ図中のス
テップ５４ないしステップ５９の処理により、選択主体
のＡ°゛を使って、（Ａ＝Ｃ） という中間コードが求められることになる。同様に、選
択対象の’ＴＲＵＥ”は第７図のフローチャートを実行
することで「処理２」に進み、第８図中のステップ２１
ないしステップ２４の処理により、選択主体の“Ｂ＝１
”を使って、（Ｂ＝１） という中間コードが求められることになる。

以上、図示実施例について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではない。例えば、コボルコンパイラに
限られるものではなく、他の高級言語のコンパイラであ
ってもよい。またコボルコンパイラに適用するときにあ
っても、ＥＶＡＬＵＡＴＥ命令に限られるものではない
。また、構文意味解析の処理対象は中間コードに限られ
るものではなく、原始プログラムであってもよい。そし
て、処理対象となる中間コードの解析レヘルは様々なも
のを含むのである。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、複雑な命令の構文意味
解析が、単純な命令の構文意味解析と同一のフェーズで
、極めて簡単に実行されることになるとともに、解析プ
ログラムを共用するのでコンパイラのプログラムサイズ
を小さくできることになる。そして、パス数も増加させ
る必要がないことから、コンパイル処理も高速で実現で
きることになる。従って、パソコンのような小規模シス
テムのコンパイラに好適なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成図、 第２図は本発明が適用されるコボルコンパイラのバス構
成の説明図、 第３図は本発明の実施例構成図、 第４図はＥＶＡＬＵＡＴＥ命令の変換処理の説明図、 第５図及び第６図は等価な関係にあるＥＶＡＬＵＡＴＥ
命令とＩＦ命令の説明図、 第７図は選択主体及び選択対象の変換処理のフローチャ
ート、 第８図は第７図の処理２及び処理３の詳細なフローチャ
ート、 第９図は第７図の処理４の詳細なフローチャート、 第１０図は第７図の処理５の詳細なフローチャート、 第１１図及び第１２図は従来技術の説明図である。 図中、ｌはコンパイラ、２は原始プログラム、３は第１
の中間コード、４は第２の中間コード、５は目的プログ
ラム、１０は処理対象プログラムファイル、２０は中間
コードファイル、３０は解析制御部、３１は基本命令解
析呼出部、３２は応用命令解析呼出部、４０は基本命令
解析部、４０ａはＩＦ命令解析部、５０は応用命令解析
部、５０ａはＥＶＡＬＵＡＴＥ命令解析部、５１は命令
変換部、 ５１ａはＥＶＡＬＵＡＴＥ− ＩＰ命令変 換部、 ５２は解析呼出部、 ６０はバッファ領域で ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 原始プログラム若しくは初期解析が終了した中間コード
   の処理対象プログラムを、構文解析し意味解析して、対
   応する中間コードへとコンパイルするためのコンパイル
   処理方式において、 処理対象プログラムの解析処理の制御を実行する解析制
   御部（３０）と、 上記解析制御部（３０）から呼び出されて、処理対象プ
   ログラムに記述される所定の基本命令の構文解析及び意
   味解析を実行する基本命令解析部（４０）と、 上記解析制御部（３０）から呼び出されて、処理対象プ
   ログラムに記述される所定の応用命令を対応する等価な
   基本命令の組み合わせに変換する命令変換部（５１）と
   、 上記命令変換部（５１）により変換された基本命令の組
   み合わせを格納するバッファ領域（６０）と、上記命令
   変換部（５１）が変換処理を終了したときに、上記基本
   命令解析部（４０）を呼び出す解析呼出部（５２）とを
   備え、 上記解析呼出部（５２）により呼び出された上記基本命
   令解析部（４０）が、上記バッファ領域（６０）に格納
   される基本命令の組み合わせの構文解析及び意味解析を
   実行するよう処理することで、基本命令と応用命令の構
   文解析及び意味解析を、同一のコンパイル処理フェーズ
   で実現したことを、 特徴とするコンパイル処理方式。