JPH0253868A - カーボンブラックの製造方法およびその装置 - Google Patents

カーボンブラックの製造方法およびその装置

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JPH0253868A
JPH0253868A JP20499288A JP20499288A JPH0253868A JP H0253868 A JPH0253868 A JP H0253868A JP 20499288 A JP20499288 A JP 20499288A JP 20499288 A JP20499288 A JP 20499288A JP H0253868 A JPH0253868 A JP H0253868A
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carbon black
hydrocarbon gas
spouted bed
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stream bed
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Katsuo Tsutsumi
香津雄 堤
Jun Tatebayashi
舘林 恂
Hidenori Yakura
矢倉 秀紀
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、噴流層を用いて比較的低温度で高品質のカー
ボンブラックを製造する方法およびその装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
現在、カーボンブラックの約90%はスプレー法により
製造されており、生成温度は1500〜1600℃であ
る。スプレー法とは、ノズルの火炎中に水をスプレーし
不完全燃焼することによってカーボンブラックを析出さ
せるもので、水の量によって製品性を決めることができ
る方法である。
カーボンブラックの用途の約90%はゴムへの添加用で
あり、ゴム分子と炭素との反応によってゴムの強度およ
び硬度を上げるために使用されている。この場合、カー
ボンブラックにはゴム分子との反応性に冨むことが要求
される。
カーボンブラックの他の用途の中では色材料用が殆どで
ある。黒色度を上げるためには低温で析出させることが
必要であり、蓄熱型の反応器が利用されている。これは
バーナで加熱した熱媒体中に、LNG、LPGを吹き付
けて脱水素を行って析出させる装置であり、ハツチ運転
で操作する。
低温で製造したカーボンブラックは高温で製造したもの
に比べ、水素基、細孔が多く反応性に富み、黒色度も大
きい。したがって色材料用にもゴム添加用にも適するの
が低温析出炭素であるが、製造コストが高く、品質管理
が困難である。
従来、特開昭63−51467号公報には、800〜1
500’Cのカーボンブラック粒子の流動層に、炭化水
素ガスを吹き込むことにより、該カーボンブラック粒子
の表面に生成炭素を析出させてカーボンブラックを製造
する方法が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
カーボンブラックは低温で生成するほど反応性に冨み、
黒色度も高いが、従来の方法では、600〜1000℃
程度では質の揃ったものが安価に製造できなかった。
一般に低温で均一な反応を行わせるには、流動層、或は
噴流層反応器が適しているが、流動層の問題点として、
反応器内壁へのカーボンブラックの析着と、大粒径粒子
の分散板上での堆積が挙げられる。噴流層ではこれらの
問題は生しない。
流動層や噴流層といった完全混合層型反応器では、粒子
の滞留時間に分布が生しることは不可避で、中にはなか
なか排出されず、巨大な粒子になるものもある。流動層
の中にこのような巨大粒子がある場合に、この粒子は分
散板上壁面近傍に堆積することが知られており、抜出し
が非常に困難であり、層内温度分布の乱れ、そして製品
品質の乱れにつながる。しかし、噴流層では、その構造
上粒子が堆積する場所はなく、また中心のジェット部は
非常に高流速なので、大粒径粒子でも吹き上げられ、必
ず内部循環し排出口にいたる。
上記のように、特開昭63−51467号公報に示され
るような装置においては、流動層内の巨大粒子の抜出し
が困難で、このため層内温度分布の乱れ、製品品質の乱
れが生じるという不都合点がある。
また第4図および第5図に示すように、流動層反応器1
の内壁面温度と流動層2内温度とがほぼ等しく、内壁面
へカーボンブラックが折着して、運転上のトラブルの原
因となることがある。3はバーナ、4は空気分散板であ
る。
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、比較的低温
域で炭素を析出させて、反応性に冨み、黒色度の高い高
品質のカーボンブラックを得ることができ、しかも反応
装置内壁への析着が防止でき、大粒径粒子の排出および
プラントの運転を容易に行うことができるカーボンブラ
ックの製造方法およびその装置を提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明のカーボンブラッ
クの製造方法は、種核となるカーボンブラック粒子で噴
流層を形成するとともに、この噴流層内中央部のホット
スポットの温度を600〜1000℃に調節し、この噴
流層内に炭化水素ガスを吹き込み、炭化水素ガスを熱分
解または不完全燃焼させて、カーボンブラックを発生・
析出させるようにしたものである。
炭化水素ガスとしては、LNG、 LPG、アセチレン
、メタン、フロパン、ブタンなど、炭化水素自身のガス
または炭化水素含有ガスが用いられる。
またホットスポットとは、噴流層内の中央部に形成され
る局部高温域のことを相称する。
また本発明のカーボンブラックの製造装置は、第1図に
示すように、カーボンブラック粒子の噴流層11を形成
する、下部にバーナ12およびカーボンブラック排出口
13を備えた噴流層反応器10と、この噴流層反応器に
空気を送入する押込みファン16と、噴流層反応器に炭
化水素ガスを供給する炭化水素ガス供給装置17と、噴
流層反応器から排出される排ガス中の粗粒カーボンブラ
ックを捕捉するための第1集じん器19と、この第1集
じん器で捕捉されない微粉カーボンブラックを捕捉する
だめの第2集じん器21とを包含するものである。
本発明の装置においては、第1集じん器19としてサイ
クロンを、第2集じん器21としてバグフィルタを用い
るのが望ましい。
〔作   用〕
噴流層11内へ炭化水素ガスを吹き込み、ホットスポッ
ト15内の温度を600〜1000℃に保ちながら不完
全燃焼または熱分解させる。燃焼に消費されなかった炭
素は、炭素同志で結合してカーボンブラックとなり、一
部は噴流層11を形成する種核のカーボンブラック上に
折着し、他は粉体となる。この粉体ば、それ自身が今度
は種核となり、サイクロンなどの第1集じん器19によ
り捕捉・循環される間に粒径が大きくなり、カーボンブ
ラック排出口13より糸外へ抜き出される。
〔実 施 例〕
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説
明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器の
形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載がない
限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のではなく、単なる説明例にすぎない。
第1図は本発明のカーボンブラックの製造装置の一実施
例を示している。10は噴流層反応器で、内部の噴流層
11は種核用のカーボンブラック粒子で形成される。ま
た噴流層反応器10は、下部にバーナ12およびカーボ
ンブラック排出口13を備えている。14は空気および
炭化水素ガスの導入ダクトで、この導入ダクトの上部に
、複数本のバーナ12を斜め上方を向くように設けて、
噴流層11内に局部高温域(ホットスポット)15が形
成されるようにしている。
16は噴流層反応器に空気を送入する押込みファン、1
7は噴流層反応器に炭化水素ガスを供給する炭化水素ガ
ス供給装置で、それぞれカーボンブラック冷却器18を
通る管路を介して導入ダクト14に接続されている。
噴流層反応H10の上部は、排ガス管路を介してサイク
ロンなどの第1集じん器19に接続され、第1集じん器
19の下部はカーボンブラック循環管路20を介して噴
流層反応器10に接続されている。第1集じん器19の
上部は、排ガス管路を介してバグフィルタ、電気集じん
機などの第2集じん器21に接続されている。22は誘
引ファンである。
また噴流層11には、カーボンブラック抜出管23を介
してカーボンブラック冷却器18が接続されている。
上記のように構成された装置において、スタートアップ
時に、種核用として適当な粒径のカーボンブラックを噴
流層反応器10に投入し、空気により噴流層11を形成
させる。噴流層内へノズルからLNG、 LPG等の炭
化水素ガスを吹き込み、ホットスポット15内の温度を
600〜1000℃の適切な温度に保ちながら不完全燃
焼または熱分解させると、燃焼に消費されなかった炭素
は炭素同志で結合しカーボンブラックとなり、一部は種
核上に折着し、他は粉体となる。粉体となったものは、
それ自身が今度は種核となり第1集じん器19により循
環される間に粒径が大きくなり、カーボンブラック排出
口13より糸外へ抜き出される。また、第1集じん器1
9で捕捉されなかった微粉カーボンブラックは、第2集
じん器21で捕捉されるが、これもまた付加価値が高い
噴流層11内での反応は、主にホラトスボン1−15で
行われる。ホットスポットと噴流層反応器内壁は、環状
下降粒子層で遮られるため、壁面の温度は反応温度より
かなり低くなる。したがって煤の内壁への析着速度がき
わめて遅く、粒子自身によるかきとり速度の方が上回る
ため、内壁上の析着層が全く成長せず、安定な長期運転
が可能である。
カーボンブラックは低温で生成するほど反応性に冨み、
黒色度も高いが、従来の方法でば600〜1000℃程
度では質の揃ったものが安価に製造できなかった。とこ
ろが、本発明の方法では、燃焼エネルギーに対して持ち
出しエネルギーも含めた放熱が非常に大きいため、従来
法より遥かに低い温度で熱バランスがとれ、低温燃焼が
可能となる。これは噴流層11でば、気体一固体間の伝
熱速度が大きいためである。製品品質は噴流層の温度に
よって管理され、投入燃料量および空気燃料比によって
操作される。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように構成されているので、600〜1
000℃の比較的低温で良質のカーボンブラックを製造
することができるとともに、噴流層反応器内壁の温度が
ホットスポットに比べて低くなるので、噴流層反応器内
壁へ煤が付着するのを防止することができ、このため安
定な長期運転を継続することができるという効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のカーボンブラックの製造装置の一実施
例を示す概略図、第2図は第1図における噴流層反応器
の詳細を示す説明図、第3図は第2図における噴流層の
水平方向の位置と温度との関係を示す線図、第4図は従
来の流動層反応器を示す説明図、第5図は第4図におけ
る流動層の水平方向の位置と温度との関係を示す線図で
ある。 1・・・流動層反応器、2・・・流動層、6・・・バー
ナ、4・・・空気分散板、10・・・噴流層反応器、1
1・・・噴流層、12・・・バーナ、13・・・カーボ
ンブラック排出口、14・・・導入ダクト、15ボット
スポット、16・・・押込みファン、17・・・炭化水
素ガス供給装置、18・・・カーボンブラック冷却器、
19・・・第1集じん器、20・・・カーボンブラック
循環管路、21・・・第2集じん器、22・・・誘引フ
ァン、23・・・カーボンブラック抜出管 第 図 第 図 υi□44fLL 第 図 呑 第 り 図 ン九動+、+4ct

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 種核となるカーボンブラック粒子で噴流層を形成す
    るとともに、この噴流層内中央部のホットスポットの温
    度を600〜1000℃に調節し、この噴流層内に炭化
    水素ガスを吹き込み、炭化水素ガスを熱分解または不完
    全燃焼させて、カーボンブラックを発生・析出させるこ
    とを特徴とするカーボンブラックの製造方法。 2 カーボンブラック粒子の噴流層(11)を形成する
    、下部にバーナ(12)およびカーボンブラック排出口
    (13)を備えた噴流層反応器(10)と、この噴流層
    反応器に空気を送入する押込みファン(16)と、噴流
    層反応器に炭化水素ガスを供給する炭化水素ガス供給装
    置(17)と、噴流層反応器から排出される排ガス中の
    粗粒カーボンブラックを捕捉するための第1集じん器(
    19)と、この第1集じん器で捕捉されない微粉カーボ
    ンブラックを捕捉するための第2集じん器(21)とを
    包含することを特徴とするカーボンブラックの製造装置
    。 3 第1集じん器(19)がサイクロン、第2集じん器
    (21)がバグフィルタである請求項2記載のカーボン
    ブラックの製造装置。
JP20499288A 1988-08-18 1988-08-18 カーボンブラックの製造方法およびその装置 Granted JPH0253868A (ja)

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