JPH0252504B2 - - Google Patents

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JPH0252504B2
JPH0252504B2 JP59141287A JP14128784A JPH0252504B2 JP H0252504 B2 JPH0252504 B2 JP H0252504B2 JP 59141287 A JP59141287 A JP 59141287A JP 14128784 A JP14128784 A JP 14128784A JP H0252504 B2 JPH0252504 B2 JP H0252504B2
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JP
Japan
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cord
gingival
retraction
knitted
recession
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JPS6036045A (ja
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Ii Fuitsushaa Dan
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Publication of JPH0252504B2 publication Critical patent/JPH0252504B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C9/00Impression cups, i.e. impression trays; Impression methods
    • A61C9/0033Gingival retraction appliances

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Socks And Pantyhose (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は人工歯冠および、橋義歯を製造する際
に歯肉組織の処置において使用される方法ならび
に器具に関する。より詳細には、本発明は人工歯
冠の取付けのために準備された歯の印象をとる前
に、歯肉組織を退縮させるための歯肉退縮コード
(gingival retraction cord)の構成ならびにその
使用に関する。
先行技術 損傷を受けているか或いは形の悪い歯冠を陶材
および/または金で作つた人工歯冠と取り替える
ことは通常の歯科方法となつてきている。よく適
合しかつ正確に歯形に合わせて作られた人工歯冠
は長い間その着用者に素晴しい利益をもたらすだ
ろう。これに反して、不適合の歯冠は早期に破損
する結果となり、また歯からの歯冠の分離をもた
らすだろう。
本発明をよく適合する人工歯冠を作る際に有用
である。しかしながら、本発明を理解するため
に、人工歯冠の取付けに伴う方法ならびに当技術
分野で現在使用されている数種の先行技術の退縮
コードを振り返つてみることは役に立つだろう。
第1図は人工歯冠の使用による修復を必要とす
る歯20を示す。歯20は歯肉組織22および2
4により取り囲まれている(歯肉組織は一般に
“歯肉(gums)”と称される)。
歯科医は最初に、第2図に示す如く、高速ドリ
ル26を用いて歯の一部分(破線の外形21で示
すところ)を削り取ることにより、歯冠を受け入
れるための歯を準備する。歯のセツトされていな
い下部とカツトされた上部とが出合う接合点は
“縁(margin)”28と称される。長期間の間生
理的に健全な状態で歯に固定しておくことができ
る歯冠を構成するためには、縁28の領域で正確
な印象をとることが重要であると認められてい
る。さもないと縁の領域が虫歯におかされたり、
あるいは他の生理的問題が生ずることになる。こ
うして、歯冠の早期破損は殆んどいつも歯冠を作
る際に使用された印象において縁の細部が乏しい
ことが原因している。
歯肉支持組織22,24は主としてコラーゲン
線維からできている。これらのコラーゲン線維は
非常に伸縮性があるので、歯肉縁(gingival
cuff)は歯が歯冠を受け入れるべく形削りされた
直後にカツトされた歯の縁28のまわりで収縮し
始めるだろう(第3図を参照されたい)。このこ
とは歯20の縁28のまわりに十分量の印象材料
を配置するのを妨げる。さらに、歯20をカツト
している間の歯肉組織22,24への損傷は、歯
肉組織22,24と歯20との間に形成される間
隙に歯の周囲で出血をもたらす。この間隙は当技
術分野では一般に“歯肉溝”23と称され、第2
図および第3図に示される。この出血はさらに、
にじみ出た血液が印象をとる前に歯の縁領域を十
分に洗浄しかつ乾燥させるのを妨げる傾向にあ
り、かつ印象材料が固まる前にそれを移動させる
傾向にあるので、よい印象の採得に支障を来た
す。
こうして、歯肉縁の収縮および出血組織の存在
という二つの問題は、高速ドリルを用いて歯を削
つた後に印象を簡単に採得するのを困難にしてい
る。一様に受容される印象を採得するためには四
つの基本的な必要条件が確認されている。
第一に、十分量の印象材料を歯の縁28のまわ
りに配置することができるように、歯肉縁は歯の
縁領域から水平方向に十分退縮されなければなら
ないと認められている。適切な印象を採得するた
めの第二の必要条件は、印象が縁28の位置をは
つきりと示しかつ優れた縁細部を与えるように、
縁の下にある歯の部分を露出すべく歯肉組織を垂
直方向に移動させることである。第三に、全ての
出血は印象をとる前に止めなければならず、そし
て第四に印象をとるべき領域は完全に洗浄されか
つ乾燥されなければならない。
水平方向および垂直方向の退縮を与えるための
最も一般的な方法は退縮コードの使用による。こ
うして、第4図に示されるように、一定の長さの
退縮コード30が適当な歯科用器具32の使用に
より歯肉組織22と歯20の縁28との間に詰込
まれる。
歯肉組織の十分な水平方向および垂直方向の退
縮を得るために、歯肉溝23の中に数本の退縮コ
ードを詰めることが往々にして必要である。第5
図は複数の退縮コードを使用する二つの適切な方
法を示している。こうして、歯20の左側には三
本の退縮コード34,36および38が歯肉の適
当な退縮を得るために使用されうることが示され
ている。第6図により詳細に示される如く、コー
ド34は歯根の方へ向かつて歯肉組織の垂直方向
の移動を起こす(“歯根尖”移動)。これは縁28
の正確な位置決定を可能にする。コード36およ
び38はその後コード34と縁28の上方へ並列
に詰込まれ、歯肉組織の水平方向の移動を引き起
こす。退縮コードの使用の結果は第8図に示さ
れ、歯の縁28は優れた縁細部をもつ印象を採得
することができるように十分露出されている。
第5図の考えに戻つて、歯肉組織を退縮させる
ための第二の方法は歯20の右側に示されている
(実際の場合にはただ一つの方法のみが一本の歯
に関して用いられ、第5図における歯20の右側
と左側に用いられた方法の相違は本来例示のため
である)。こうして、第5図において歯肉組織2
2の退縮用に使用された3本のコード34,36
および38の代りに、2本の退縮コード40およ
び42が歯肉組織24を退縮させるのに使用され
うることがわかるだろう。拡大して描かれた第7
図では、第6図のコード34に相当する細いコー
ド40が垂直方向の退縮を達成するために使用さ
れ、そしてコード40の約2倍の直径を有する一
本のコード42が必要とされる水平方向の退縮を
得るために使用されうることがわかるだろう。
先に述べたように、歯肉支持組織は主として柔
軟なコラーゲン線維からできている。それ故、単
なる機械的退縮は歯肉組織を退縮コードの除去後
きわめて短時間の間しか移動させる必要がない場
合にはある程度まで効果的であるが、実際には退
縮コードの除去後歯肉組織が歯の縁28を覆つて
収縮する傾向を減ずるための退縮性化学薬剤を適
用することが望ましい。これは退縮コードを歯肉
溝に詰める前にそのコードを化学薬剤含有溶液に
浸漬することにより、あるいはそのコードに適当
な化学薬剤を予め含浸させることにより有利に達
成される。このような適当な退縮性薬剤と退縮コ
ードを使用する場合に、歯科医が印象を作るのに
十分な時間の間第8図に示される歯肉組織の移動
(退縮)を保持することが可能である。
先に述べたように、品質のよい印象をとるため
のもう一つの必要条件は歯の形削り中におきた歯
肉組織への損傷による出血を止めることである。
従つて退縮性化学薬剤の使用のほかに、損傷を受
けた血管からの血流を止めるために止血剤を適用
することが有利であると認められている。この止
血剤は前と同様に退縮コードを配置する前にその
コードを適当な溶液に浸漬することにより適用さ
れる。一般に、退縮を行わせるために用いられる
同一の化学薬剤は止血特性とも保有する。
長年の間、利用されうるただ一種の退縮コード
はマルチストランドの撚つた木綿糸で構成され
た。この種の退縮コードは広く使用されてきた
が、多くの難点をもつている。第一に、ごく短い
コードが使用されるので撚つた繊維がほぐれるの
が通常である。また、詰込むための歯科用器具3
2(第4図参照)が撚つた繊維の間に滑り込む傾
向があり、それ故詰込みがより困難になりかつ下
にある組織をしばしば損傷する結果となる。更
に、歯科用器具が繊維の間に滑り込んだ後それと
引き抜く場合に、往々にして歯肉溝の位置からコ
ードを引き出す結果をもたらす。最後に、撚つた
ストランドそれ自体がその配列を変える傾向にあ
るためこの種のコードは平らになり易く、それ故
水平方向または垂直方向の退縮に関してその有効
性が乏しくなる。
撚つた木綿コードの使用に対する代用品は米国
特許第4321038号明細書に開示されており、ここ
には組み製退縮コードの使用が記載されている。
この組み製コードの構成に用いられた方法は、そ
のコードがほぐれないようにその構造保全性を維
持することを保証するものであり、複数の縦方向
に配置したタテ糸が複数の横方向に配置したヨコ
糸ときつちり固く組まれている。この構造保全性
のために、そのコードの構成に使用された種々の
繊維の間に歯科用器具が滑る傾向がなくなり、ま
たそのコードは撚られたストランドの退縮コード
のように平らになることもなく歯肉溝に詰込まれ
た時その形状を保持するだろう。
しかし、これらの利点にも拘わらず、その形状
を保持させるというその特性自体が望ましくない
副作用を有しているので、その組み製コードをま
たそのデザインに本来備わつている数多くの難点
を有している。例えば、組み製退縮コードは殆ん
ど“弾力”がない(すなわち、縦方向または横方
向のどちらにもあまり弾力性がない)。第4図に
おいて、組み製コード30は組まれたストランド
(図示されていない)の間に器具32の先端が滑
り込むのを妨げ、かつ器具32によつてコード3
0の上に加えられた放射状または下方に向けられ
た圧力応答する弾力が殆んどないので、歯科用器
具32は詰込みの間コード30から滑つてはずれ
る傾向があると認められるだろう。これがおこる
と、器具32の先端が有害な方法で歯肉組織22
または歯20の基部に強く突き当るのが通常であ
る。
組み製コードを利用する場合の他の難点は、詰
込みのための歯科用器具が繊維の間に滑るのを妨
ぐのに十分密にまた固くその繊維が組まれる場
合、繊維と繊維の間隔がかなり狭くなりそしてそ
のコードは液体を吸い込みかつ保持するための収
容能力がむしろ小さくなるということである。こ
のことは組み製退縮コードにより歯肉溝にもたれ
される止血剤および/または退縮用化学薬剤の量
を制限することになり、そして退縮をおこさせか
つ出血を止めるという点での退縮コードの有効性
を減ずることになる。
さらに、組み製コードの他の難点は固く組まれ
たストランドのために伸縮性があまりないという
ことである。こうして、組み製コードの詰込まれ
た部分は歯科医が歯の縁のまわりにコードの追加
部分の詰込みを続ける場合に固定した位置から移
動する傾向にある。この移動する傾向(通常“と
び出し(popping out)”と称される)は歯の縁
に隣接する歯肉溝の底部に一般に存在する変動
(すなわち、コードを高い位置や低い位置に詰込
まなければならないこと)が原因で生ずる。組み
製コードの縦方向への伸縮性が乏しいために、歯
科医がコードの一部分に下向きの圧力をかける時
コードの他の部分は固定した場所から引き出され
る。いくつかの場合に、そのコードは実際歯肉溝
のその位置から“とび出る”だろう。
さらにもう一つの組み製退縮コードの難点は、
歯肉組織が薄くかつ歯のくちびる側で損傷を受け
易い前歯のまわりにそのコードを詰込む時に遭偶
する。例えば、舌側の歯肉組織を十分に退縮させ
る組み製コードは、その横方向への伸縮性の欠乏
のために歯のくちびる側の歯肉溝を広げ過ぎるか
もしれず、それにより傷つき易い歯肉組織へ受容
できない損傷を与えるかもしれない。従つて、前
歯に対する組み製コードの使用は、歯肉溝のある
部分には1本だけのまたは2本のコードを詰める
が、歯肉溝の他の部分には数本のコードを詰めな
ければならないというように非常に困難でしかも
扱いにくくなる。
前述のことを考慮して、もし前記の問題を解決
する改良された退縮コードが提供されるならば、
印象の採得に先立つ歯肉組織の処理分野において
著しい進歩がもたらされると認められるだろう。
発明の目的および概要 先行技術の退縮コードで経験した前記問題を考
慮して、本発明の主な目的は詰込み中にその構造
保全性を維持し(すなわち、ほぐれずまたコード
のストランドの間に詰込み用器具が滑り込まな
い)、しかもコードの追加部分の歯のまわりに詰
込むときすでに詰込まれたコードが移動しないよ
うに伸縮性でありかつ弾性である改良された退縮
コードを提供することである。
本発明の他の主な目的は歯肉組織の止血および
退縮を助けるべく歯肉溝の中へ比較的多量の化学
薬剤を運び入れることができる改良された退縮コ
ードを提供することである。
さらに本発明の他の目的は詰込み中にその構造
保全性を維持するが、歯科用器具が詰込み中にコ
ードから滑つてはずれる傾向にある組み製コード
ほどには硬質でない退縮コードを提供することで
ある。
本発明のさらに重要な目的は縦方向(すなわち
長さ方向)および横方向(すなわち半径方向)の
どちらにも容易に伸びることができるように十分
伸縮性でありかつ弾性である退縮コードを提供す
ることであり、そのコードは、例えば、前歯のく
ちびる側の歯肉溝へ詰込むためにより小さな直径
のコードが必要とされる場合のように、必要な時
に薄くなることができるものである。
本発明のさらに重要な目的は種々の半径方向の
広がりの有利に合致させることができるように十
分伸縮性でありかつ弾性である退縮コードを提供
することであり、それ故歯の縁領域の歯肉組織の
垂直方向および水平方向の退縮を達成するために
一本のコードの使用を可能にするものである。
本発明のこれらの目的ならびに他の特徴は以下
の記述および添付の図面から更に明白になるだろ
う。
前記の主な目的に従つて、本発明は人工歯冠を
作る際に用いられる印象をとるのに先立つて歯肉
組織を退縮させるための新規方法ならびに器具に
関する。新期な歯肉退縮コードは通常の退縮コー
ドの撚り製−または組み製−ストランド構成とは
対照的に編製法により構成される。編成された退
縮コードは配置されている間その構造保全を維持
するが、それはまたそのコードを歯肉溝へ詰込む
際に役立つ伸縮性ならびに弾性の保有しかつ歯肉
組織の退縮を助ける。その上、編まれた構成は比
較的多量の止血剤および/または退縮性薬剤を歯
肉溝の中へ運び入れることができるように編成退
縮コードの液体収容能力を高める。
発明の開示 次に、図面において例示される本発明の好適な
実施態様の詳細な記述について言及するが、ここ
において同じ部分は全体を通して同じ数字で表わ
される。
最初に第9〜11図についての言及がなされ、
これらは本発明の編成退縮コードの2種の基本構
造を図解的に示す。ここで使用される“編成”と
いう用語は1本またはそれ以上の別々のストラン
ドを使用して互いにからみ合う一連のループを形
成する方法と定義される。“ストランド”は1本
の糸、または2本または3本の糸(図示されてい
ない)、あるいは互いに撚り合わされたヤーンか
ら構成されうる。
第9図に示すように、本発明の退縮コードを編
む際に使用できる1つの基本的なループの型は
“開放”ループである。“開放”ループは第一のル
ープ50aをループ50aの端部46aおよび4
7aが互いに交差しないように隣りのループ49
aとからみ合わせることにより形成される。これ
とは対照的に、第10図は端部46bをループ5
0bの上へ曲げて返しループ50bを閉じるよう
にして交差させるので一般に“閉鎖”ループとし
て知られるものを例示している。
第11a図は第9図の開放ループ形状を使用し
て構成された2列43aおよび44aのからみ合
つたループを図解的に示す。第11a図に見られ
るように、列43aはループ50aから成り、こ
のループ50aは隣の列44aのループ49aと
からみ合つている。第11a図は、“ヨコ”編み
示し、このヨコ編みは1つのループから次のルー
プへとループの同じ進路または列において作ら
れ、そして1本のストランド56aを使用してな
される。
第11b図は第10図の閉鎖ループ形状を使用
して構成された3列43b〜45bのからみ合つ
たループを図解的に示す。第11b図に見られる
ように、列43bはループ50bから成り、この
ループ50bは隣の列44bのループ49bとか
らみ合つている。列44bのループ49bは引続
き隣の列45bのループ51bとからみ合つてお
り、その他も同じようになつている。第11bは
“タテ”編みを示し、このタテ編みにおいて数本
のストランド52b〜55bは各ストランドのか
らみ合うループが1つの列から次の列へとつなが
るようにして接続されている。
前述のことから、第9〜11図に示される開放
ループまたは閉鎖ループの編み方、または他の適
当な編み方を使用して編成退縮コード60(第1
2図を参照)を構成することができるとわかるだ
ろう。例えば、第12図は第10図および第11
b図に示される閉鎖ループの編み方を使用して、
ヤーン61〜64のストランド4本を一緒に編ん
で作つた(第13図も参照されたい)代表的な編
成退縮コード60を示す。
編成退縮コード60は縦方向および横方向のど
ちらにも非常に伸縮性でありかつ弾性であるのが
特徴である。こうして、コード60は後でより詳
細に述べるごとくたやすくその長さ方向に引き伸
ばすことができ、またたやすく半径方向に押しつ
ぶしたり或いは圧縮することができる。というの
は編成コードにおいて、1本または複数のストラ
ンドは各ストランドの一部分が横方向、すなわち
コードの縦軸に対しておおよそ直角に走行するよ
うに配向されるからであり、それ故そのコードは
より圧縮性になりまたその長さに沿つてより引き
伸ばし可能なものとなる。これとは対照的に、撚
つたストランド製コードまたは組み製コードは殆
んど伸縮性をもたない。
先に述べたように、組し製退縮コードの使用は
そのコードが詰込みのための歯科用器具の力のも
とで、および一旦そのコードが歯肉溝の中に詰め
られると周囲の歯肉組織により加えられる圧力の
もとで、その構造保全性を維持するから撚つたス
トランド製コードよりも有利であることが見い出
された。驚くべきことに、弾力性の編成退縮コー
ドの使用もまたその固有の伸縮性および弾性が有
害であると考えられる事実にも拘わらず、歯肉組
織を退縮させるのに非常に有利であることが見い
出された。
こうして、縦方向の伸縮性、すなわちそのコー
ドを長さ方向に引き伸ばす能力は歯の縁のまわり
の歯肉溝へ追加のコードを押し込む時、すでに記
込まれたコードが移動しないようにするので非常
に有益である。コードが詰込まれる時、その編成
コードの“伸び”はコードのすでに詰込まれた部
分を歯肉溝の外へ引き出すことなしにコードに応
力が加わるのを許容する。
横方向の弾性(それはコード60を半径方向に
圧縮および/または曲げる能力により特徴づけら
れる)もまた退縮コードを歯肉溝の中へ詰込む時
に有益である。例えその編成退縮コードのループ
がむしろゆるくなつていても、その複雑にからみ
合つた網状構造ゆえに歯科用器具がその編成コー
ドに滑り込む傾向はない。編成コード60の圧縮
性はむしろ第15図に示されるような方法でその
コードを歯科用器具32の先端のまわりで“へこ
ませる。”第4図と第15図を比較すると、歯科
用器具32は第15図の圧縮性編成コード60よ
りも第4図の非弾性組み製退縮コード30から滑
つてはずれ易いということがわかるだろう。
前述の如く、組み製退縮コードの主な利点の1
つは歯肉溝の中へ詰込んだ時その組み製コードが
変形しないということであつた。反対に、撚つた
ストランド製コードは平らになつて十分な退縮を
行わない傾向がある。それ故、圧縮可能な退縮コ
ードは不利であると予想された。しかしながら、
編成退縮コードは例えそれが弾性でありそれ故圧
縮性であつても、歯肉組織を退縮させる際の使用
にきわめて有益であることが見い出された。第一
に、その圧縮可能性および曲げ可能性ゆえに、コ
ードの詰込み中に力が加えられても下に存在する
歯肉組織を損傷する傾向がより少なくなつて、そ
の力は広い領域に広がる傾向をみせる。また、編
成コード60の横方向の弾性は歯肉溝内のでこぼ
こにそれを一致させる(第15図を参照)ことが
できる。こうして、編成コード60は1本のコー
ドを使用して水平方向および垂直方向の両方の退
縮を達成することが可能である。
編成退縮コードの他の利点は、その弾性ゆえに
もとの圧縮されていない形に戻る傾向があるとい
うことである。こうして、編成退縮コードが歯肉
溝へ詰込まれる場合、それは圧縮され、そしてそ
の退縮コードの“復原力”のためにそのコードは
歯肉組織を外側へ押し出すことになる。適当な直
径の編成退縮コードを選ぶことによつて、この外
側への押し出しは歯肉組織を退縮させる編成コー
ドの能力を通常の退縮コードよりも顕著に増大さ
せることができる。この性質を利用するために、
通常の撚つたストランド製または組み製コードの
代りに編成退縮コードを使用する場合、編成コー
ドの直径は置き換えられる通常のコードの直径よ
りも大きくなると予想される。それ故、通常の退
縮コードは約0.4〜1.0mmの直径をもつ大きさであ
るが、編成退縮コードは約0.75〜1.75mmの直径を
もつと予想される。
さらに編成退縮コードの圧縮性から生じる他の
利点は、前歯のまわりから歯肉組織を退縮させる
場合に認められる。前歯のまわりのくちびる側の
歯肉組織は特に薄くて膜からできており、例えば
前歯の舌側の歯肉組織よりもかなり薄くなつてい
る。こうして、くちびる側の組織はそれがあまり
に遠くへまたあまりに固く広げられかつ退縮され
ると損傷を受け易くなり、結果的に線維形成、腐
肉(かさぶた)形成および/または傷跡のついた
組織の形成をもたらす。従つて、あまりに多くの
水平方向への退縮は避けることが望ましい。この
ことは本発明の編成退縮コードを使用することに
よりその横方向への伸縮性ゆえに容易に達成され
る。舌側の歯肉組織はほんの軽く圧縮された編成
退縮コードを用いて十分に退縮され、そしてその
圧縮性および伸びて薄くなるその能力により同じ
コードを前歯のくちびる側の歯肉溝へその歯肉組
織を過度に退縮させることなく詰込むことが可能
である。その後、そのコードは意図する組織に穏
やかな一定の力を及ぼす。
また、第13図に見られるように、編成された
退縮コードは中空コア70を有していてもよい。
編製法の選択、ストランドの数およびストランド
の直径はすべて中空コア70の大きさに影響を与
える。横方向の弾性の程度はある程度までその中
空コア70の大きさにより決定される。これとは
別に、第14図に示される方法のように、中空コ
アの中に1本またはそれ以上の中心ストランド7
2を通すことが可能である。中心ストランド72
は中空コア70に存在する間隙のいくらかを満た
す。中心ストランド72の直径を増したり減じた
りすると、その横方向の伸縮性および縦方向の弾
性を編成コードの細部を調整することなく簡単に
コントロールすることができる。また中心ストラ
ンド72に適する材料(例えば、ワイヤ、ナイロ
ンまたはヤーンなど)の選択も、編成退縮コード
の弾性をコントロールする際に有用であるだろ
う。
編成退縮コード60の他の有益な結果は、その
からみ合つたループが比較的多量の退縮性化学薬
剤および止血剤の運搬を可能にする実質的に増大
した編目空間体積をもたらすということである。
さらに、退縮性化学薬剤や止血剤の溶液を歯肉組
織へ有効に分配させる編成退縮コードの能力は、
そのコードが歯肉溝に詰込まれた時それが圧縮さ
れるという事実によりかなり増大される。すなわ
ち、そのコードはそれが圧縮され時実際に組織の
毛細血管中へ止血剤をにじみ出させて、出血を止
めるべくその止血剤を出血している細孔の中へ押
しやる。
退縮性化学薬剤および止血剤の使用または歯肉
組織の本来備わつている伸縮性を一時的に消失さ
せるのに非常に重要であるから、比較的多量のこ
の種の薬剤を歯肉溝の中へ分配する編成退縮コー
ドの能力はきわめて有利である。退縮性薬剤の高
められた投与はその編成退縮コードがより短かい
待ち時間後に取り除かれることを可能にするばか
りでなく、それはまた化学薬剤の一定投与ならび
により均質な退縮をもたらしてより良い印象の採
得を可能にするものである。編成退縮コードの改
良された液体運搬能力は、撚つたストランド製ま
たは組み製退縮コードを使用する時に必要な吸収
性の木綿繊維に代つて、所望ならば非吸収性の人
造繊維の使用を可能にするものである。
改良された退縮性および止血性はさておき、編
成退縮コードは製造するのが比較的容易である。
ヤーン1〜6のストランドを数本だけ使用する編
み機は編成退縮コードを作ることができるとわか
つた。また、円形の横断面をもつ編成退縮コード
を作ることも比較的容易である。これは歯肉溝で
のコードの配向に関係なく所望の退縮が得られる
ので有利である。
前述のことから、本発明の退縮コードの使用方
法は当業者には容易に明らかになるだろう。こう
して、第2図に示されるようにして歯が準備され
た後、退縮性薬剤および止血剤を含む適当な溶液
に浸漬された編成退縮コードは歯肉溝へ詰込まれ
る。また、あまり望ましくはないけれども、その
編成退縮コードは配置される前に浸漬よりもむし
ろ適当な化学薬剤で予め含浸されてもよい。
編成退縮コードは敏感な歯肉組織に傷を与える
ことなく20分間まで(使用する退縮性薬剤により
変化する)その場所に滞まることができるが、適
当な化学薬剤を使用する場合に第8図に示される
ような所望の退縮を達成するためには一般にもつ
と短かい時間で十分である。塩化アルミニウムや
硫酸アルミニウム(みようばん)などの化学薬剤
が使用される場合、印象材料は通常コードの取り
出しと同時に、出血している組織からの血液が歯
肉溝の中へしみ出る機会をもつ前に、その歯肉溝
へ注入される。編成退縮コードの使用はこれらの
溶液を用いる場合にきわめて有利である。
これとは別に、硫酸第二鉄の溶液(例えば、
Utah州、Salt Lake市のUltradent Products社
からASTRINGEDENTという商標名で市販され
ているもの)を用いる場合はほんの1瞬のタイミ
ングで処理する必要はなく、優れた印象がより簡
単に得られる。それ故、硫酸第二鉄を使用する場
合は適当な間隔を置いた後に退縮コードを取り出
し、次いで硫酸第二鉄溶液が、例えばUltradent
Products社からDENTO−INFUSORという商標
名で市販されているアプリケーターを使用して、
全ての出血を止めるべくまだ出血している組織へ
直接適用される。歯および歯肉溝はその後外来物
質が正確な印象の採得を確実に妨げないようにす
るため洗浄されかつつ乾燥される。最後に、印象
材料が今や洗浄され、乾燥され、そして退縮され
た歯肉溝へ注入される。この方法を使用する場合
歯肉組織の適当な退縮は30分以上の間維持される
ので、この方法の間中急ぐ必要はなく、歯科医は
よい印象をつくるのに必要とされる時間を取るこ
とができる。
前述のことから、本発明による編成退縮コード
は通常の撚り製または組み製退縮コードよりも顕
著な効果を提供することがわかるだろう。編成退
縮コードにおいて得られる伸びならびに曲げ可能
性は、追加の部分を歯のまわりに詰める時すでに
詰込んだコードがとび出る傾向を回避させる。同
時に、編成退縮コードの圧縮性はそのコードが詰
込み用器具からの圧力のもとで“へこむ”傾向に
あるため、その器具がコードから滑つてはずれる
のを防止する。さらに、圧縮性は穏やかに組織を
押すことによつて歯肉組織の退縮を助け、また前
歯のくちびる側の歯肉溝のようなむずかしい領域
に対してもよりたやすく一致するように伸びかつ
圧縮されるのできわめて有利であることが見い出
された。
編成退縮コードはまた止血剤および/または退
縮性薬剤を含む化学溶液を比較的多量に運ぶ能力
を有している。編成退縮コードの圧縮性と結びつ
けて考えると、この性質は歯肉組織の退縮性薬剤
および止血剤を有利に分配する編成退縮コードの
能力を非常に高めている。
本発明はその精神またはその本質的な特徴から
逸脱することなく他の特定的な形体で具体化する
ことが可能である。上記の実施態様は全ての点に
おいて単に例示として考えられるべきであつて何
ら制限するものではない。それ故、本発明の範囲
は上記の詳細な説明よりもむしろ添付の特許請求
の範囲により示される。特許請求の範囲と同等の
意味の範囲内にある全ての変更はそれらの範囲内
に包含されるべきである。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本発明を実施するために目下のと
ころ考えうる最適の態様を表わす。第1図は通常
の歯とそれを取り囲む歯肉組織の垂直断面図であ
る。第2図は第1図と同様であるが、人工歯冠を
受け入れるのに先立つて高速ドリルで適当に削ら
れた後の歯を示す。第3図は第2図と同様である
が、歯を削つた後で退縮コードを詰込む前に歯肉
縁が収縮する傾向のあることを示す。第4図は線
4−4により示される第3図の一部を拡大して描
いたものであり、1本の先行技術の退縮コードを
歯肉溝へ詰込む工程を示す。第5図は第3図と同
様であるが、削られた歯の縁のまわりから歯肉組
織を退縮させるべく数本の先行技術の退縮コード
の使用を示す。第6図は線6−6により示される
第5図の一部を拡大した図である。第7図は線7
−7により示される第5図の一部を拡大した図で
ある。第8図は第4図と同様であるが、退縮コー
ドを取り除いた際の退縮された歯肉組織の様子を
示す。第9図は編製法で使用される開放ループの
形状を示す。第10図は編製法で使用される閉鎖
ループの形状を示す。第11a図は1本のヤーン
ストランドから編成退縮コードを作るべく、第9
図の開放ループ形状を使用して1本のストランド
を編む方法を図解的に示す。第11b図は数本の
ストランドから編成退縮コードを作るべく、第1
0図の閉鎖ループ形状を使用して複数のストラン
ドをからみ合わせる方法を図解的に示す。第12
図は4本のストランドを用いて作られた本発明の
編成退縮コードを示す。第13図は第12図の編
成退縮コードを線13−13に沿つて見た場合の
拡大した横断面図を示す。第14図は第13図と
同様であるが、縦方向に1本またはそれ以上の中
心ストランドを含む場合の退縮コードの横断面図
を示す。第15図は第4図と同様に歯の一部と歯
肉組織を示すものであるが、本発明の編成退縮コ
ードを歯肉溝へ詰込む工程を示す。 20:歯、22,24:歯肉組織、23:歯肉
溝、26:高速ドリル、28:歯の縁、30:先
行技術の退縮コード、32:歯科用器具、60:
編成退縮コード、70:中空コア、72:中心ス
トランド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 人工歯冠を取付けるために準備された歯の印
    象をとるのに先立つて歯肉組織を退縮させる際に
    使用するための、少なくとも1本のストランドを
    多数のからみ合うループに編成してなる歯肉退縮
    コード。 2 前記コードは引き伸ばすことができるように
    その縦方向に伸縮性であり、かつそのコードを歯
    肉溝へ詰込む場合その歯肉溝の形状に圧縮して一
    致させることができるようにその横方向に弾性で
    ある、特許請求の範囲第1項に記載の歯肉退縮コ
    ード。 3 前記ストランドは吸収性材料から成る、特許
    請求の範囲第1項に記載の歯肉退縮コード。 4 中空コアが前記コードの中心を通してつくら
    れる、特許請求の範囲第1項に記載の歯肉退縮コ
    ード。 5 前記中空コアの中心を通して同軸的に配置さ
    れた少なくとも1本のストランドをさらに含む、
    特許請求の範囲第4項に記載の歯肉退縮コード。 6 前記退縮コードの直径は約0.75〜1.7mmであ
    る、特許請求の範囲第1項に記載の歯肉退縮コー
    ド。 7 複数の繊維ストランドを一緒に編成してな
    る、特許請求の範囲第1項に記載の歯肉退縮コー
    ド。 8 人工歯冠を取付けるために準備された歯の印
    象をとるのに先立つて退縮コードを歯肉溝へ詰込
    む場合、そのコードの長さに沿つて引き伸ばすこ
    とができるように縦方向に伸縮性でありかつその
    コードを圧縮して歯肉溝に一致させることができ
    るように横方向に弾性である編成された退縮コー
    ドをつくるべく、複数のストランドの各々を各ス
    トランドのループが他のストランドのループと充
    分に近接してからみ合うような多数のループに成
    形してなる特許請求の範囲第1項に記載の歯肉退
    縮コード。 9 中空コアが前記コードの実質的に中心を通し
    てつくられる、特許請求の範囲第8項に記載の歯
    肉退縮コード。 10 前記中空コアの中心を通して配置された少
    なくとも1本のストランドをさらに含む、特許請
    求の範囲第9項に記載の歯肉退縮コード。 11 前記コードの直径は約0.75〜1.75mmの範囲
    である、特許請求の範囲第10項に記載の歯肉退
    縮コード。 12 前記コードは少なくとも4本の繊維ストラ
    ンドを一緒に編成してなる、特許請求の範囲第1
    1項に記載の歯肉退縮コード。 13 人工歯冠を受け入れるために準備された歯
    の縁から歯肉組織を退縮させる際に使用するため
    の歯肉退縮コードを作る方法であつて、少なくと
    も1本のストランドを編成して多数のからみ合う
    ループを成形し、それにより編成された退縮コー
    ドを作る工程からなる方法。 14 前記ループは前記編成されたコードの実質
    的に中心を通る中空コアを形づくるべくからみ合
    わされる、特許請求の範囲第13項に記載の方
    法。 15 前記中空コアの中心を通して少なくとも1
    本のストランドを挿入する工程をさらに含む、特
    許請求の範囲第14項に記載の方法。 16 複数のストランドを一緒に編成して前記編
    成された退縮コードを作る、特許請求の範囲第1
    3項に記載の方法。 17 前記編成された退縮コードに退縮性化学薬
    剤および止血性化学薬剤を含浸させる工程をさら
    に含む、特許請求の範囲第13項に記載の方法。 18 編成された退縮コードの直径は約0.75〜
    1.75mmの範囲である、特許請求の範囲第13項に
    記載の方法。
JP59141287A 1983-07-07 1984-07-07 編成された歯肉退縮コード Granted JPS6036045A (ja)

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