JPH0251401B2 - - Google Patents

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JPH0251401B2
JPH0251401B2 JP57126669A JP12666982A JPH0251401B2 JP H0251401 B2 JPH0251401 B2 JP H0251401B2 JP 57126669 A JP57126669 A JP 57126669A JP 12666982 A JP12666982 A JP 12666982A JP H0251401 B2 JPH0251401 B2 JP H0251401B2
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JP
Japan
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disease
severity
agricultural
sprayed
control
Prior art date
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JP57126669A
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JPS5920203A (ja
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Hiroshi Yamamura
Kazuyuki Tsujimoto
Katsumi Sato
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式() (式中、Xは2個までの同一もしくは相異なる
ハロゲン原子または低級ハロアルキル基を示し、
Yは2個までのハロゲン原子を示す。)で示され
るトリアゾール誘導体の1種とプロピレンビスジ
チオカルバミン酸亜鉛(以下「プロピネブ」と略
称する)との2種混合物を有効成分として含有す
ることを特徴とする農園芸用殺菌剤に関する。 従来、キユウリ、トマト、ナスなどの蔬菜類は
季節ものとして栽培されていたが、施設園芸技術
の普及と生鮮野菜の一般の需要の増大とが相俟つ
て季節に関係なく今では同年栽培されるようにな
つた。特に、これらの蔬菜類の秋から冬にかけて
の栽培では適当な温度、湿度、日照時間を必要と
するので、栽培管理の点からハウス栽培が主流と
なつてきている。しかしながら、ハウス内という
限定された人工気温下での栽培では過湿となり、
種々の病害が発生し、収穫減や品位の低下など多
大の被害を受けているのが実情である。 キユウリ、トマト、ナスなどの病害としてうど
んこ病、疫病、黒星病、炭そ病、べと病、灰色か
び病などが主要なものと挙げられるが、これらの
諸病害を同時に防除できる殺菌剤が少ない。した
がつて、これらの病害の省力的、かつ経済的に同
時に防除しうる新規殺菌剤と防除技術の開発が急
務とされている。 本発明の有効成分の一つであるプロピネブは、
「現代農薬講座」(昭和46年12月5日朝倉書店発
行)の第17頁、「農薬ハンドブツク1981年版」(昭
和56年7月20日社団法人日本植物防疫協会発行)
の第146頁などにおいて既知である。そしてトマ
ト葉かび病、キユウリべと病、バレイシヨ疫病な
どに対する防除薬剤として使用されている。また
プロピネブは比較的適用範囲の広い市範の殺菌剤
であるが、その防除効果は病菌侵入前の散布にお
ける予防効果に限定され、病菌侵入後の治療効果
は期待できない。さらにプロピネブは、適用諸病
害に対して安定した高い効果を挙げるためには
900〜1800ppmという高濃度の薬液を多数回散布
する必要があり、作物の汚染や薬害の問題を引き
起こしている。 また一方の有効成分であるトリアゾール誘導体
は、特願昭56−163409号明細書に農園芸用殺菌剤
として開示された化合物であり、キユウリ、メロ
ン、ナス、リンゴ、ブドウ、バラ、ムギ類のうど
んこ病やナス、リンゴ、ブドウ、ネギ、キクなど
の銹病に対しても比較的低薬量で高い効果を示
す。しかし、このトリアゾール誘導体は、キユウ
リ炭そ病、キユウリ菌核病、キユウリ灰色かび
病、トマト輪紋病、ナシ黒星病、リンゴ斑点落葉
病などの病害に対しても防除活性を示すが、これ
らの病害を防除するに要する薬量は、各種作物の
うどんこ病、銹病を防除する場合の10倍以上の多
量の薬剤を散布しなければならない欠点を有す
る。 本発明者らは、こうしたプロピネブの長所を生
かし、その短所を補足した実用的な農園芸用殺菌
剤を開発するためにプロピネブと各種薬剤との混
合剤を試供してその混合効果について鋭意検討し
た。その結果、前記のようにプロピネブに一般式
()で示されるトリアゾール化合物の1種を混
合してなる新規な殺菌剤が前記目的に合致し、優
れた殺菌剤となりうることを見出した。 本発明の農園芸用殺菌剤の防除効果は、以下の
試験例で明らかなように、蔬菜の主要病害である
うどんこ病、炭そ病、つる枯病などに対して有効
であることはもちろんのこと、ナシ黒星病、ナシ
赤星病、リンゴ斑点落葉病、モモ炭そ病など果樹
の諸病害に対しても極めて高い防除効果を発揮
し、これらの効果は各有効成分の単独使用の効果
からは予期しえない顕著な相乗性をもつて発揮さ
れうるものである。 本発明はこのような新知見に基づきなされたも
のであり、本発明の農園芸用殺菌剤は各種病害に
対して相乗的に防除しうるので、有効成分の使用
量は通常の単独使用量よりも少量でよく、人畜な
どに対する毒性や有用作物に対する薬害などの心
配がより少なく安心して使用することができる。
また本発明の農園芸用殺菌剤は、蔬菜や果樹など
の諸病害、例えばうどんこ病、さび病、炭そ病な
どを1薬剤で同時に防除しうるので、省力的かつ
経済的な防除剤であり、実用性が高い優れた薬剤
である。 本発明の有効成分として使用される一般式
()で示されるトリアゾール誘導体を以下に例
示するが、本発明はこれらの例示化合物のみに限
定されるものではない。 なお、化合物番号は以下の実施例および試験例
でも参照される。 化合物1 4−クロロベンジル N−(2,4−
ジクロロフエニル)−2−(1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)エタンチオイミデ
ート 化合物2 3,4−ジクロロベンジル N−(2,
4−ジクロロフエニル)−2−(1,2,4
−トリアゾール−1−イル)エタンチオイ
ミデート 化合物3 2,4−ジクロロベンジル N−(2,
4−ジクロロフエニル)−2−(1,2,4
−トリアゾール−1−イル)エタンチオイ
ミデート 化合物4 2,4−ジクロロベンジル N−(4
−クロロ−2−トリフルオロメチルフエニ
ル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1
−イル)エタンチオイミデート 化合物5 4−クロロベンジル N−(2−クロ
ロ−4−フルオロフエニル)−2−(1,
2,4−トリアゾール−1−イル)エタン
チオイミデート 次に本発明を実施するに際しては、有効成分を
担体で希釈して通常使用される形態、たとえば、
水和剤、乳剤、粉剤、錠剤、粒剤、フロアブル
(ゾル)などに製剤して公知の方法に準じて使用
することができる。本発明において使用される担
体とは、クレー、タルク、ベントナイト、カオリ
ン、けいそう土、シリカなどの固体担体あるいは
ベンゼン、キシレン、トルエン、ケロシン、アル
コール類(メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノールなど)、ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンな
ど)などの液体担体が使用される。これらに適当
な界面活性剤やその他の補助剤、たとえば、安定
剤、展着剤などを適量配合して製剤化して使用で
きる。 本発明における有効成分の配合割合は重量比
で、トリアゾール誘導体を1部に対してプロピネ
ブを0.1〜20部配合するのが適当であるが、施用
時の条件や病害発生状況に応じて配合割合を適宜
変更して使用することができる。また本発明の農
園芸用殺菌剤に他の殺菌剤、殺虫剤、除草剤など
を配合して使用することもできる。 次に本発明の農園芸用殺菌剤について実施例を
示す。なお実施例中部とあるのはすべて重量部を
示す。 実施例 1 水和剤 化合物2 10部、プロピネブ 10部、ポリオキ
シエチレンアリルエーテル 5部、リグニンスル
ホン酸カルシウム 3部およびけいそう土72部を
均一に混合粉砕して水和剤を得る。 本発明の農園芸用殺菌剤を使用する場合、有効
成分の使用量は10アール当り10g〜1000gの範囲
で、また施用濃度は0.001%〜0.1%の範囲で使用
することができる。しかし、施用時の条件や病害
発生状況などに応じて配合割合、施用量、施用濃
度を適宜変更して使用することが望ましい。 次に本発明の農園芸用殺菌剤の卓越した効果を
試験例により説明する。 試験例 1 キユウリつる枯病に対する防除効果試験 温室内で直径9cmの素焼鉢で土耕栽培したキユ
ウリ(品種 相模半白)の第1本葉期苗に実施例
1に準じて調整した水和剤の所定濃度希釈液を2
鉢当り20mlずつスブレーガンで散布した。散布1
日後に、予めPSA培地上において24℃で4日間
培養したキユウリつる枯病菌(Mycosphaerella
melonis:ミコスフアエレラメロニス)の菌そ
う先端部を直径8mmのコルクボーラーで打ち抜い
た含菌寒天片を接触源として散布葉上に接種し
た。接種後は24℃の温室内に3日間収納して発病
を促した。 発病調査は、病斑径(mm)をノギスを用いて測
定し、無散布区との対比から防除価(%)を求め
た。また下記の指標により薬害程度を調査した。 防除価(%)=(1−散布区の病斑径/無散布区の病
斑径)×100 薬害程度の調査指標 5:激甚 4:甚 3:多 2:少 1:微少 0:なし 本試験は、1薬液濃度につき3鉢制で行い、平
均防除価(%)を算出した。その結果は、第1表
のとおりである。
【表】
【表】 チオフアネートメチルは、4,4′−0−フエニ
ンビス(3−チオアロフアン酸)ジメチルを示
し、無散布区のかつこ内数値は、無散布区の平均
病斑径(mm)を示す。 試験例 2 キユウリ炭そ病防除効果試験(持続性試験) 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培
した第4本葉期のキユウリ苗(品種:相模半白)
の全面に実施例1に準じて調製した水和剤の所定
濃度希釈液を1鉢当り20mlずつ散布した。試験区
として病菌接種を薬剤散布1日後区および10日後
区の2区設けた。そして、あらかじめジヤガイモ
煎汁寒天培地上で培養(25℃で7日間)したキユ
ウリ炭そ病菌(Colletotrichum lagenarium
コレトトリクム、ラゲナリウム)の胞子懸濁液
(150倍の顕微鏡1視野あたり150個の胞子濃度の
もの)をキユウリ葉に噴霧接種した。その後一旦
20℃の湿室内に24時間保つた後、24℃の発病室に
格納して発病を促し、接種7日後に第1〜第4本
葉について次に示す程度別発病指数を調査して、
次式により発病度を求めた。そして、これに基づ
き防除価(%)を算出した。また試験例1と同様
にキユウリに対する薬害を調査した。 本試験は、1薬液濃度につき3鉢制で行い、平
均防除価(%)を求めた。その結果は第2表のと
おりである。 発病指数(発病程度) 0:病斑なし 1:病斑面積が葉面積の1/4未満 2:病斑面積が葉面積の1/4〜1/2未満 3:病斑面積が葉面積の1/2以上 発病度=Σ(程度別発病葉数×程度別発病指数)/総調
査葉数×3 ×100 防除価(%)=(1−散布区の発病度/無散布区の発病
度)×100
【表】 マンネブは、マンガニーゼエチレンビスジチオ
カーバメートを含有する市販の殺菌剤を示し、無
散布区のかつこ内数値は無散布区の発病度を示
す。 試験例 3 ナシ黒星病防除効果試験(圃場) ナシ(品種:長十朗)の9年生樹を用い、1区
1樹3連制で試験を行つた。薬剤散布は実施例1
に準じて調製した水和剤の所定濃度希釈液を10ア
ール当り300の割合で小型動力噴霧機を用い、
4月15日から10日間隔で4回散布した。発病調査
は最終散布20日後に、1樹あたり任意の300葉に
ついて自然発病したナシ黒星病の発病程度を次の
発病指数別に調査して、次式により発病度を求め
た。そして、これに基づき防除価(%)を算出し
た。また試験例1に準じて葉、果実に対する薬害
を調査した。その結果は第3表のとおりである。 発病指数(発病程度) 0:病斑なし 1:1葉当り病斑数1〜2個 3:1葉当り病斑数3〜4個 5:1葉当り病斑数5個以上 発病度=Σ(程度別発病葉数×程度別発病指数)/総調
査葉数×5 ×100 防除価(%)=(1−散布区の発病度/無散布区の発病
度)×100
【表】
【表】
【表】 チオフアネートメチルは、1,2−ビス(3−
メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼ
ンを含有する市販の殺菌剤を示し、無散布区のか
つこ内数値は、無散布区の発病度を示す。 以上、第1表〜第3表の試験結果に示されてい
るように、本発明の農園芸用殺菌剤は、野菜病害
のキユウリ炭そ病、難防除病害の一つであるキユ
ウリつる枯病や果樹病害のナシ黒星病など広範な
病害に高い防除効果を示し、かつ残効性に優れて
いることから、散布回数を減じても卓越した効果
を示す農園芸用殺菌剤である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ただし、式中Xは2個までの同一または相異
    なるハロゲン原子あるいは低級ハロアルキル基を
    示し、Yは2個までのハロゲン原子を示す。)で
    示されるトリアゾール誘導体の1種とプロピレン
    ビスジチオカルバミン酸亜鉛との2種混合物を有
    効成分として含有することを特徴とする農園芸用
    殺菌剤。
JP57126669A 1982-07-22 1982-07-22 農園芸用殺菌剤 Granted JPS5920203A (ja)

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JP2573550B2 (ja) * 1993-11-11 1997-01-22 北興化学工業 株式会社 農園芸用殺菌剤

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