JPH0250937A - 冷間加工用快削ステンレス鋼 - Google Patents
冷間加工用快削ステンレス鋼Info
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- JPH0250937A JPH0250937A JP31130888A JP31130888A JPH0250937A JP H0250937 A JPH0250937 A JP H0250937A JP 31130888 A JP31130888 A JP 31130888A JP 31130888 A JP31130888 A JP 31130888A JP H0250937 A JPH0250937 A JP H0250937A
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- stainless steel
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、ヘッダー加工を受けるステンレス鋼として
利用するのに適したヘッダー用快削ステンレス鋼に関す
るものである。 (従来の技術) ヘッダー加工を受けるステンレス鋼は、軟質でかつ加工
硬化性が少なく、表面欠陥や内質欠陥の少ないものであ
ることが要求され、従来において、ヘッダー加工を受け
るヘッダー用ステンレス鋼としては、例えば、0.05
%C015%5i−1,0%M n −10、5%Ni
18.0%Cr−Feよりなるもの(JISSUS30
4相当材)が用いられていた。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のへツター用ステンレス
鋼にあっては、被削性があまり良くないという問題点が
あった。 そこで、ヘッダー用ステンレス鋼の被削性を改善するた
めPb、S、Bi等の快削元素を添加することも試みら
れてきたが、これらの元素はステンレス鋼の被削性をあ
る程度改善するものの、ステンレス鋼本来の特長である
耐食性を著しく阻害したり、また熱間加工性や冷間加工
性(ヘッダー性〕を害したりするため、工業的な生産に
は不適当であるという課題を有していた。 (発明の目的) この発明は、上述した従来の課題を解決するためになさ
れたもので、冷間加工性(へ・ンダー性)とステンレス
鋼本来の耐食性とのいずれにおいても良好であり、しか
も被削性にも優れ、工業的生産性においても何んら支障
をもたらさないヘングー用快削ステンレス鋼を提供する
ことを目的としている。
利用するのに適したヘッダー用快削ステンレス鋼に関す
るものである。 (従来の技術) ヘッダー加工を受けるステンレス鋼は、軟質でかつ加工
硬化性が少なく、表面欠陥や内質欠陥の少ないものであ
ることが要求され、従来において、ヘッダー加工を受け
るヘッダー用ステンレス鋼としては、例えば、0.05
%C015%5i−1,0%M n −10、5%Ni
18.0%Cr−Feよりなるもの(JISSUS30
4相当材)が用いられていた。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のへツター用ステンレス
鋼にあっては、被削性があまり良くないという問題点が
あった。 そこで、ヘッダー用ステンレス鋼の被削性を改善するた
めPb、S、Bi等の快削元素を添加することも試みら
れてきたが、これらの元素はステンレス鋼の被削性をあ
る程度改善するものの、ステンレス鋼本来の特長である
耐食性を著しく阻害したり、また熱間加工性や冷間加工
性(ヘッダー性〕を害したりするため、工業的な生産に
は不適当であるという課題を有していた。 (発明の目的) この発明は、上述した従来の課題を解決するためになさ
れたもので、冷間加工性(へ・ンダー性)とステンレス
鋼本来の耐食性とのいずれにおいても良好であり、しか
も被削性にも優れ、工業的生産性においても何んら支障
をもたらさないヘングー用快削ステンレス鋼を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段)
この発明に係るヘッダー用快削ステンレス鋼は、重量%
で、C・0.1%以下、Si・1.0%以下、M n
: 2 、0%以下、p:o、10%以下、S:0.4
0%以下、Cu : 1 、0〜5 、0%、Ni ニ
ア、0−15.0%、Cr:15.0〜20.0%、S
e : 0.30%以下、CaO,10%以下、B:o
、05%以下、O。 0.02%以下、残部Feおよび不純物からなることを
特徴としており、このような成分組成のヘングー用快削
ステンレス鋼の構成を十〇1〜した従来の課題を解決す
るだめの手段としたことを特徴としている。 次に、この発明に係るヘッダー用快削ステンレス鋼の成
分組成(重量%)の限定理由について説明する。 C:0.1%以下 Cは強力なオーステナイト安定化元素であるが、多すぎ
るとヘラター性および耐食性を悪化させるので、このよ
うな意味から0.1%以下とした。 Si:1.0%以下 Siは鋼の溶製時に脱酪剤として作用する元素であるほ
か、フェライト化元素であり、耐醇化性を向上させるの
にも有効な元素であるのでより望ましくは0.1%以上
含有させるが、多すぎるとベラター性および靭性を低下
させるので1.0%以下とした。 M n : 2 、0%以下 Mnは鋼の溶製時に脱酸剤および脱硫剤として作用する
元素であるほか、オーステナイト化元素でもあり、赤熱
脆性を防止するのにも有効な元素であるのでより望まし
くは0.5%以上含有させるが、多量に含有すると被削
性を低下させるので2.0%以下とした。 P:0.10%以下 P含有量が多すぎると熱間加工性およびヘラター性が害
されるので、熱間加工性およびヘラター性が大きく害さ
れない0.10%以下とした。 S:0.40%以下 S含有量が多すぎると熱間加工性や耐食性が低下するの
で、熱間加工性や耐食性が大きく低下しない0.40%
以下とした。 Cu:1.0〜5.0% Cuはオーステナイト安定化元素であり、耐食性および
耐酸化性を改善するのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために1,0%以上含有させるが、多量
に含有すると熱間加工性を害するので5,0%以下とし
た。 Ni:7.0〜15,0% Niはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり
、安定なオーステナイト相を形成し、鋼の耐食性および
靭性を向上させるのに有効な元素であるので、このよう
な効果を得るために7.0%以上含有させるが、多量に
添加すると被剛性を低下させかつまた高価にさせるので
15.0%以下とした。 Cr:15.0〜20.0% Crはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり
、耐食性および耐酸化性の向上に寄与する元素であるの
で、このような効果を得るために15.0%以上含有さ
せるが、多量に含有するとベラター性を低下させるので
20.0%以下とした。 Se:0.30%以下 Seはオーステナイト系ステンレス鋼の被剛性を向上さ
せるのに有効な元素であるが、多すぎると熱間加工性を
害するので、熱間加工性が大きく害されない0.30%
以下の範囲で添加した。 Ca:0.10%以下 Caは熱間加工性を向上させ、鋼材の製造性を改善する
のに有効な元素であるので0.10%以下の範囲で捺加
した。 B:0.05%以下 Bは熱間加工性を向」ニさせ、鋼材の製造性を改善する
のに有効な元素であるので、0.05%以下の範囲で添
加した。 0二0.02%以下 O含有量が多すぎると鋼中に醇化物を多量に形成し、耐
食性に有害であるほか、熱間加工性およびヘラター性を
低下させるので0.02%以下とした。 そのほか、耐食性をより一層向上させるためにMoを5
.0%以下の範囲で添加し、脱酩をさらに有効に行うた
めにAlを1.50%以下の範囲で添加し、耐食性およ
び強度等の改善を行うためにZrを0.5%以下、Ti
を2.0%以下。 Nbを360%以下、■を0.5%以下、Taを0.5
%以下のうちの1種または2種以上を添加してもよい。 (実施例) 第1表に示す化学成分のオーステナイト系ステンレス鋼
を2トン電気炉により溶製し、鋼塊としたのち分塊圧延
、線材圧延および熱処理を行い、さらには線引を行って
直径9.0mmのステンレス鋼線材を得た。 次に第1表に示した本発明実施例No、1.2゜3.4
,5.6および比較例No、 7 、8のステンレス鋼
の被削性を調べた。このときの被削性評価試験は第2表
に示す条件で行った。この結果を第1図に示す。 第 2 表 第1図に示した結果より明らかなように、本発明ステン
レス鋼No、 1 、2 、3 、4 、5 、6の
ドリル寿命速度は、比較ステンレス鋼No、 7 、8
のドリル寿命速度に比べてかなり大きな値を示しており
、被削性に著しく優れたものであることが認められた。 次に、第1表に示した各ステンレス鋼(No、 1〜
8)よりなる直径6.0mm、長さ11.51111m
の各試料につき冷間におけるアプセット加工を行ってそ
の際の応力(kgf/mm2)とひすみ(fl n
Ho / H)との関係を調べた。この結果を第2図に
示す。 第2図に示した結果より明らかなように、本発明ステン
レス鋼No、1.2,3,4,5.6は、比較ステンレ
ス鋼No、 7 、8と同等の応力−ひすみ特性を示し
ており、本発明ステンレス鋼は比較ステンレス鋼に比べ
て被削性が大幅に向上しているにもかかわらず、すぐれ
た冷間アプセット性、すなわちすぐれたヘッダー性を有
していることが認められた。 さらに、第1表に示した各ステンレス鋼(No。 1〜8)よりなる直径9.0mm、長さ100mmの各
試料につき、5%H2SO4(沸騰)および塩化第2鉄
による耐食性評価試験を行い、腐食減少(g/m2・h
)によって評価した。この結果を第3図に示す。 第3図に示した結果より明らかなように、本発明ステン
レスtI4No、1.2,3,4,5.6は、比較ステ
ンレス鋼No、 7 、8とほぼ同等の腐食減量となっ
ており、本発明ステンレス鋼は比較ステンレス鋼に比べ
て被削性が大幅に向上しているにもかかわらず、すぐれ
た耐食性を有していることが認められた。 【発明の効果】 以上説明してきたように、この発明に係るヘラター用快
削ステンレス鋼は、重量%で、C:0.1%以下、Si
: 1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.1
0%以下、S二0.40%以下、Cu:1.0〜5.0
%、Niニア、0〜15.0%、Cr:15.0〜20
.0%、Se:0.30%以下、Ca:0.10%以下
、B:0.05%以下、O:0.02%以下、残部Fe
および不純物よりなる組成を有するものであるから、ヘ
ッダー性(冷間加工性)とステンレス鋼本来の耐食性の
いずれをも害することなく被削性に優れたものであり、
工業的な生産性においても何んら支障をもたらさないヘ
ラグー用快削ステンレス鋼であるという著大なる効果を
もたらしうるものである。
で、C・0.1%以下、Si・1.0%以下、M n
: 2 、0%以下、p:o、10%以下、S:0.4
0%以下、Cu : 1 、0〜5 、0%、Ni ニ
ア、0−15.0%、Cr:15.0〜20.0%、S
e : 0.30%以下、CaO,10%以下、B:o
、05%以下、O。 0.02%以下、残部Feおよび不純物からなることを
特徴としており、このような成分組成のヘングー用快削
ステンレス鋼の構成を十〇1〜した従来の課題を解決す
るだめの手段としたことを特徴としている。 次に、この発明に係るヘッダー用快削ステンレス鋼の成
分組成(重量%)の限定理由について説明する。 C:0.1%以下 Cは強力なオーステナイト安定化元素であるが、多すぎ
るとヘラター性および耐食性を悪化させるので、このよ
うな意味から0.1%以下とした。 Si:1.0%以下 Siは鋼の溶製時に脱酪剤として作用する元素であるほ
か、フェライト化元素であり、耐醇化性を向上させるの
にも有効な元素であるのでより望ましくは0.1%以上
含有させるが、多すぎるとベラター性および靭性を低下
させるので1.0%以下とした。 M n : 2 、0%以下 Mnは鋼の溶製時に脱酸剤および脱硫剤として作用する
元素であるほか、オーステナイト化元素でもあり、赤熱
脆性を防止するのにも有効な元素であるのでより望まし
くは0.5%以上含有させるが、多量に含有すると被削
性を低下させるので2.0%以下とした。 P:0.10%以下 P含有量が多すぎると熱間加工性およびヘラター性が害
されるので、熱間加工性およびヘラター性が大きく害さ
れない0.10%以下とした。 S:0.40%以下 S含有量が多すぎると熱間加工性や耐食性が低下するの
で、熱間加工性や耐食性が大きく低下しない0.40%
以下とした。 Cu:1.0〜5.0% Cuはオーステナイト安定化元素であり、耐食性および
耐酸化性を改善するのに有効な元素であるので、このよ
うな効果を得るために1,0%以上含有させるが、多量
に含有すると熱間加工性を害するので5,0%以下とし
た。 Ni:7.0〜15,0% Niはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり
、安定なオーステナイト相を形成し、鋼の耐食性および
靭性を向上させるのに有効な元素であるので、このよう
な効果を得るために7.0%以上含有させるが、多量に
添加すると被剛性を低下させかつまた高価にさせるので
15.0%以下とした。 Cr:15.0〜20.0% Crはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり
、耐食性および耐酸化性の向上に寄与する元素であるの
で、このような効果を得るために15.0%以上含有さ
せるが、多量に含有するとベラター性を低下させるので
20.0%以下とした。 Se:0.30%以下 Seはオーステナイト系ステンレス鋼の被剛性を向上さ
せるのに有効な元素であるが、多すぎると熱間加工性を
害するので、熱間加工性が大きく害されない0.30%
以下の範囲で添加した。 Ca:0.10%以下 Caは熱間加工性を向上させ、鋼材の製造性を改善する
のに有効な元素であるので0.10%以下の範囲で捺加
した。 B:0.05%以下 Bは熱間加工性を向」ニさせ、鋼材の製造性を改善する
のに有効な元素であるので、0.05%以下の範囲で添
加した。 0二0.02%以下 O含有量が多すぎると鋼中に醇化物を多量に形成し、耐
食性に有害であるほか、熱間加工性およびヘラター性を
低下させるので0.02%以下とした。 そのほか、耐食性をより一層向上させるためにMoを5
.0%以下の範囲で添加し、脱酩をさらに有効に行うた
めにAlを1.50%以下の範囲で添加し、耐食性およ
び強度等の改善を行うためにZrを0.5%以下、Ti
を2.0%以下。 Nbを360%以下、■を0.5%以下、Taを0.5
%以下のうちの1種または2種以上を添加してもよい。 (実施例) 第1表に示す化学成分のオーステナイト系ステンレス鋼
を2トン電気炉により溶製し、鋼塊としたのち分塊圧延
、線材圧延および熱処理を行い、さらには線引を行って
直径9.0mmのステンレス鋼線材を得た。 次に第1表に示した本発明実施例No、1.2゜3.4
,5.6および比較例No、 7 、8のステンレス鋼
の被削性を調べた。このときの被削性評価試験は第2表
に示す条件で行った。この結果を第1図に示す。 第 2 表 第1図に示した結果より明らかなように、本発明ステン
レス鋼No、 1 、2 、3 、4 、5 、6の
ドリル寿命速度は、比較ステンレス鋼No、 7 、8
のドリル寿命速度に比べてかなり大きな値を示しており
、被削性に著しく優れたものであることが認められた。 次に、第1表に示した各ステンレス鋼(No、 1〜
8)よりなる直径6.0mm、長さ11.51111m
の各試料につき冷間におけるアプセット加工を行ってそ
の際の応力(kgf/mm2)とひすみ(fl n
Ho / H)との関係を調べた。この結果を第2図に
示す。 第2図に示した結果より明らかなように、本発明ステン
レス鋼No、1.2,3,4,5.6は、比較ステンレ
ス鋼No、 7 、8と同等の応力−ひすみ特性を示し
ており、本発明ステンレス鋼は比較ステンレス鋼に比べ
て被削性が大幅に向上しているにもかかわらず、すぐれ
た冷間アプセット性、すなわちすぐれたヘッダー性を有
していることが認められた。 さらに、第1表に示した各ステンレス鋼(No。 1〜8)よりなる直径9.0mm、長さ100mmの各
試料につき、5%H2SO4(沸騰)および塩化第2鉄
による耐食性評価試験を行い、腐食減少(g/m2・h
)によって評価した。この結果を第3図に示す。 第3図に示した結果より明らかなように、本発明ステン
レスtI4No、1.2,3,4,5.6は、比較ステ
ンレス鋼No、 7 、8とほぼ同等の腐食減量となっ
ており、本発明ステンレス鋼は比較ステンレス鋼に比べ
て被削性が大幅に向上しているにもかかわらず、すぐれ
た耐食性を有していることが認められた。 【発明の効果】 以上説明してきたように、この発明に係るヘラター用快
削ステンレス鋼は、重量%で、C:0.1%以下、Si
: 1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.1
0%以下、S二0.40%以下、Cu:1.0〜5.0
%、Niニア、0〜15.0%、Cr:15.0〜20
.0%、Se:0.30%以下、Ca:0.10%以下
、B:0.05%以下、O:0.02%以下、残部Fe
および不純物よりなる組成を有するものであるから、ヘ
ッダー性(冷間加工性)とステンレス鋼本来の耐食性の
いずれをも害することなく被削性に優れたものであり、
工業的な生産性においても何んら支障をもたらさないヘ
ラグー用快削ステンレス鋼であるという著大なる効果を
もたらしうるものである。
第1図は被削性の評価試験結果を示すグラフ、第2図は
冷間加工性(ヘッダー性)の評価試験結果を示すグラフ
、第3図は耐食性の評価試験結果を示すグラフである。 特許出願人 大同特殊鋼株式会社
冷間加工性(ヘッダー性)の評価試験結果を示すグラフ
、第3図は耐食性の評価試験結果を示すグラフである。 特許出願人 大同特殊鋼株式会社
Claims (1)
- (1)重量%で、C:0.1%以下、Si:1.0%以
下、Mn:2.0%以下、P:0.10%以下、S:0
.40%以下、Cu:1.0〜5.0%、Ni:7.0
〜15.0%、Cr:15.0〜20.0%、Se:0
.30%以下、Ca:0.10%以下、B:0.05%
以下、O:0.02%以下、残部Feおよび不純物から
なることを特徴とするヘッダー用快削ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63311308A JP2782745B2 (ja) | 1988-05-06 | 1988-12-09 | 冷間加工用快削ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-110196 | 1988-05-06 | ||
JP11019688 | 1988-05-06 | ||
JP63311308A JP2782745B2 (ja) | 1988-05-06 | 1988-12-09 | 冷間加工用快削ステンレス鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0250937A true JPH0250937A (ja) | 1990-02-20 |
JP2782745B2 JP2782745B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=26449873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63311308A Expired - Fee Related JP2782745B2 (ja) | 1988-05-06 | 1988-12-09 | 冷間加工用快削ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782745B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05320362A (ja) * | 1992-05-20 | 1993-12-03 | Nippon Paper Ind Co Ltd | 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 |
JPH0673185A (ja) * | 1992-07-10 | 1994-03-15 | Nippon Paper Ind Co Ltd | 水溶性セルロース誘導体の造粒法 |
JPH0673186A (ja) * | 1992-07-10 | 1994-03-15 | Nippon Paper Ind Co Ltd | 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 |
WO2000065120A1 (en) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Crs Holdings, Inc. | Free-machining austenitic stainless steel |
CN115466908A (zh) * | 2022-09-29 | 2022-12-13 | 浙江青山钢铁有限公司 | 一种含硒含钙的易切削不锈钢及其制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50129423A (ja) * | 1974-03-30 | 1975-10-13 |
-
1988
- 1988-12-09 JP JP63311308A patent/JP2782745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS50129423A (ja) * | 1974-03-30 | 1975-10-13 |
Cited By (5)
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