JPH02480Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH02480Y2
JPH02480Y2 JP1982108028U JP10802882U JPH02480Y2 JP H02480 Y2 JPH02480 Y2 JP H02480Y2 JP 1982108028 U JP1982108028 U JP 1982108028U JP 10802882 U JP10802882 U JP 10802882U JP H02480 Y2 JPH02480 Y2 JP H02480Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doctor
dryer
shaft
blade
eccentric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982108028U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5912900U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10802882U priority Critical patent/JPS5912900U/ja
Publication of JPS5912900U publication Critical patent/JPS5912900U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH02480Y2 publication Critical patent/JPH02480Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は抄紙機ドライヤーの表面をクリーニン
グするためのドライヤードクター装置に関し、さ
らに詳しくは抄紙機ドライヤー表面に対してドク
ターブレードを圧接せしめて該ドライヤー表面に
付着した垢等を取除くようにしたドライヤードク
ター装置に関するものである。
従来のこの種のドライヤードクター装置では、
ドライヤー表面に対してドクターブレードを、そ
の接触角(すくい角)を一定に保持した状態で常
時一定圧力で押付けるようにしていた。
ところが、ドライヤー表面に付着した垢等は、
その種類、形状等によつてそれぞれその除去に適
した特有のすくい角があつて、従来のようにドク
ターブレードの押付力及びすくい角を一定とした
ものでは特定の種類あるいは形状の垢しか取除く
ことができず、従つて従来のドライヤードクター
装置ではドライヤー表面のクリーニング作用を十
分に行うことができなかつた。尚、ドライヤー表
面の垢等が十分に取除かれないと抄造される紙の
表面の状態が一定せず、製品の品質にばらつきが
生じて製品の商品価値が低下る。
本出願人は、上記の如き従来のドライヤードク
ター装置の問題点を改善するために、ドライヤー
表面に対してドクターブレードのすくい角が所定
角度範囲内において適宜周期で変化し得るように
した抄紙機ドライヤー表面のクリーニング方法を
既に特許出願(特願昭56−121210号)している、
この既出願のものでは、ドライヤー表面に対し
て、ドクター装置本体をドクター進退装置によつ
て近接又は離間する方向に進退させ、もつてドク
タブレードのドライヤー表面に対するすくい角を
変化せしめ得るようにしているが、このようにド
クター装置本体全体を進退動作させるようにした
ものでは、その機構が大がかりとなるという問題
がある。
又、ドクタブレードのすくい角を可変可能とし
た抄紙機ドライヤー表面のドクター装置として、
特開昭57−11296号公報で示されるものがある。
この公知例のドクター装置は、エアシリンダを一
定周期で伸縮動させることによつてドクタブレー
ドのドライヤー表面に対する圧接力を変化せし
め、そのときのドクタブレードの弾性変形を利用
して、ドクターブレードのドライヤー表面に対す
るすくい角を変化せしめ得るようになつている。
ところが、この公知例のドクター装置では、ドク
ターブレード自体に弾性変形機能をもたせること
が必要となり、ドクターブレードの材質、形状
(ブレード取付部から先端部までに弾性変形可能
なる長さが必要となる)などに制限があるととも
に、ドクターブレードのすくい角をあまり大きな
範囲で変化させることができないという問題があ
つた。
本考案は、上記した諸問題点に鑑み、簡単な構
成でドクターブレードのすくい角を変化せしめ得
るようにするとともに、ドクターブレードの材
質、形状などにあまり制限されることがなく、し
かもドクターブレードのすくい角を広範囲の角度
範囲間で変化せしめ得るようにしたドライヤード
クター装置を提案することを目的とするものであ
つて、ドクターブレードの取付基台となるドクタ
ーボデイを偏心ドクター軸によつて駆動すること
により抄紙機ドライヤーに対するドクターブレー
ドのすくい角を変化させるようにしたことを特徴
とするものである。
以下、図示の実施例に基づいて本考案のドライ
ヤードクター装置を説明すると、第1図ないし第
5図に示す実施例のドライヤードクター装置は、
適宜の動力装置2によつて回転又は揺動せしめら
れるように軸支されたドクター軸3と、該ドクタ
ー軸3に回動自在及び軸方向に摺動自在に支持さ
れ且つ外面上部に薄板帯状のドクターブレード7
を保持したドクターボデー6と、該ドクターボデ
ー6をドクター軸3に対して回動させることによ
つてドクターブレード7をドライヤー1の表面1
aに押付ける如く作用する押圧装置8と、ドクタ
ーボデー6とドクター軸3の間に介設され且つ該
ドクターボデー6をドクター軸3に対して軸方向
に反復摺動せしめる作用をする駆動装置9とを備
えて構成されている。
ドクター軸3は、その両端部を軸受10,10
で回転自在に軸支して取付けられている。尚この
ドクター軸3はその両端部が支軸部4,4とな
る。
ドクター軸3の一端側には、この実施例ではギ
ヤドモータからなる動力装置2が連結されてい
て、該ドクター軸3を低速で連続回転させるよう
にしている。尚このドクター軸3はその軸方向に
は移動しないようにしている。又該ドクター軸3
は、他の実施例では適宜の方法により所定角度範
囲(例えば180゜の範囲)内で反復揺動させるよう
にしてもよい。
ドクター軸3には、その両支軸部4,4よりそ
れぞれやや内側寄りに該支軸部4の軸心P−Pに
対して所定寸法eだけ偏心させた軸心Q−Qをも
つ大径の偏心軸部5,5が形成されている。
前記ドクターボデー6は、円筒状に形成されて
いて、該ドクターボデー6の両端部の開口内面に
はそれぞれ軸受11,11が取付けられている。
そしてこのドクターボデー6は、その両軸受1
1,11を前記ドクター軸3の両偏心軸部5,5
の外側に嵌合させることによつて取付けられてい
る。又、このドクターボデー6の軸受11内面と
ドクター軸3の偏心軸部5外面との間は相互に回
動及び軸方向に摺動自在となつており、ドクター
ボデー6がドクター軸3に対して回動及び軸方向
に摺動し得るようになつている。
ドクターボデー6の上面にはブレードホルダー
12が固定されていて、ドクターブレード7は該
ブレードホルダー12によつて斜め上方に向けて
支持固定されるようになつている。
ドクターブレード7は、特に弾発性をもたせる
必要はなく、従つてその材質、形状(ブレード取
付部から先端までの長さ)などに制限はない。
ドクターブレード7をドライヤー1の表面1a
に押付ける作用をする前記押圧装置8は、ドクタ
ーボデー6のそれぞれ両端寄りに1個づつ設けら
れている。この押圧装置8は、ドクターボデー6
の上面側に固定したアーム14と該アーム14に
連結したエアシリンダ15とによつて構成されて
おり、該エアシリンダ15を伸張せしめることに
よつてアーム14を介してドクターボデー6を回
動(第2図において右回転方向)せしめ、それに
よつてドクターブレード7がドライヤー表面1a
に所定圧力で圧接せしめられるようになつてい
る。尚、アーム14とエアシリンダ15のロツド
16との連結部、及びエアーシリンダ15の基部
17とエアシリンダ支持用のブラケツト18との
間の枢着部は、後述するようにドクターボデー6
が軸方向に反復摺動せしめられた際に、エアシリ
ンダ15が傾動可能となるようにしている。尚こ
のドクターブレード押圧装置8は、ドクターボデ
ー6を回動させてドクターブレード7をドライヤ
ー表面1aに所定圧力で圧接せしめる作用をする
ものであれば、エアシリンダ15にかえて適宜の
構成のものを採用することができる。例えばバネ
や適宣重量のウエイトをアーム14に付設してド
クターボデー6に回転モーメントを付与するよう
にしてもよい。
ドクターボデー6を軸方向に反復摺動させるた
めの駆動装置9は、ドクターボデー6の長さ方向
中間部に取付けたギヤドモータ20及び該ギヤド
モータ20の駆動軸21に固定した偏心リング2
2と、ドクター軸3側に設けた偏心リングガイド
23とによつて構成されている。偏心リング22
は、その中心Xが駆動軸21の軸心Yに対して幅
Wだけ偏心させており、該駆動軸21が1回転す
るごとにドクターボデー6をその偏心幅Wの2倍
の長さだけ軸方向に摺動し得るようにしている。
即ち、駆動軸21が回転すると、偏心リング22
部分で偏心リングガイド23の一方の内面を押圧
するが、ドクター軸3は軸方向に移動できないよ
うになつているので、ドクターボデー6がドクタ
ー軸3に対して揺動するようになる。
図示のドライヤードクター装置では、動力源
(ギヤドモータ)2を駆動させればドクター軸3
がゆつくりと回転し、それに伴つてドクター軸偏
心部5の作用によりドクターボデー6がドクター
軸3の周りで運動するようになる。即ち、ドクタ
ーボデー6自体は回転することなく、該ドクター
ボデー6の中心(ドクター軸偏心部5の中心Qと
同じ)がドクター軸支軸部4の軸心Pを中心とし
て半径eの円を描くように移動する。そして、該
ドクターボデー6がドライヤー表面1aに近づい
た位置(第2図の位置)では該ドライヤー表面1
aとドクターブレード7とのなす角(すくい角)
θは小さくなり(θ=θ1)、又ドクターボデー6
がドライヤー表面1aから遠ざかつた位置(第4
図の位置)では該すくい角θは大きくなる(θ=
θ2)。なおドクターボデー6は常時押圧装置8に
よつてドクターブレード7がドライヤー表面1a
に圧接される方向に回動付勢されているので、ド
クターボデー6の位置に拘わりなくドクターブレ
ード7はほぼ一定の圧力でドライヤー表面1aに
圧接せしめられる。尚ドクターブレード7のすく
い角θの変動範囲は、ドクター軸3の支持部4の
軸心と偏心軸部5の軸心との偏心幅eを変化させ
ることによつて適宜変更でき、例えば該すくい角
θを15゜〜30゜の範囲内で変化させるようにすれ
ば、ドライヤー表面1aに付着している垢等の除
去作用が良好となる。
又、図示のドライヤードクター装置では、ドク
ターボデー駆動装置9のギヤドモータ20も同時
に駆動されるが、そのときにはドクターボデー6
が第1図の状態(左寄り)から第5図の状態(右
寄り)までの範囲で軸方向に反復摺動し、従つて
ドクターブレード7のドライヤー表面1aに対す
る接触位置が軸方向に変化するため、ドライヤー
表面1aに対するクリーニング作用がより均一に
行われるという作用がある。
続いて本考案の効果を説明すると、本考案のド
ライヤードクター装置は次のような効果がある。
(1) 偏心軸部5つきのドクター軸3の前記偏心軸
部5にドクターボデー6を回動自在に支持せし
め、該ドクター軸3を回転又は揺動せしめるこ
とによりドクターボデー6に保持されているド
クターブレード7のドライヤー表面1aに対す
るすくい角を変化せしめ得るようにしているの
で、ドライヤー表面1aに付着した各種の垢等
をその垢の種類ごとに有する特有のすくい角に
関係なく容易に除去することができ、ドライヤ
ー表面のクリーニング作用を効率よく行うこと
ができる。
(2) 偏心軸部5をもつたドクター軸3を回転又は
揺動させることによりドクターブレード7のす
くい角を変化させることができるようにしてい
るので、ドクターブレード7のすくい角を簡単
な構成で変化せしめることができ、しかもすく
い角を変化させるに際して例えば特開昭57−
11296号公報で示される如くドクターブレード
自体を撓ませる必要がないので、ドクターブレ
ード7の材質、形状(ブレード取付部から先端
部までの突出長さ)などに制限がなくなるとと
もに、支軸部4と偏心軸部5との偏心幅eを変
化させることによりドクターブレード7のすく
い角の変動範囲を調整することができ、そのす
くい角変動範囲の幅を自由に設定することがで
きる。
(3) 上記(1)の作用により、抄造される紙の表面の
状態が均一化され、製品の品質にばらつきがな
くなつて商品価値を高めることができる。
(4) ドライヤー表面1aに垢の付着がなくなるこ
とにより、該ドライヤー表面1aから湿紙への
熱伝導がよくなり乾燥効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるドライヤード
クター装置の一部切開平面図、第2図及び第3図
はそれぞれ第1図の−及び−断面図、第
4図及び第5図は第1図のドライヤードクター装
置の作用説明図である。 1……抄紙機ドライヤー、1a……ドライヤー
表面、2……動力装置、3……ドクター軸、4…
…支軸部、5……偏心軸部、6……ドクターボデ
ー、7……ドクターブレード、8……ドクターボ
デー押圧装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 支軸部4に対して所定寸法lだけ偏心する偏心
    軸部5を有し且つ適宜の動力装置2によつて前記
    支軸部4を中心として回動又は揺動せしめられる
    如くして軸支されたドクター軸3の前記偏心軸部
    5にドクターブレード7の取付基台となるドクタ
    ーボデイ6を相対回動自在に支持せしめるととも
    に、前記ドクターボデイ6を適宜の押圧装置8に
    よつて前記ドクターブレード7が抄紙機ドライヤ
    ー1に圧接せしめられる方向に回動付勢したこと
    を特徴とするドライヤードクター装置。
JP10802882U 1982-07-15 1982-07-15 ドライヤ−ドクタ−装置 Granted JPS5912900U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10802882U JPS5912900U (ja) 1982-07-15 1982-07-15 ドライヤ−ドクタ−装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10802882U JPS5912900U (ja) 1982-07-15 1982-07-15 ドライヤ−ドクタ−装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5912900U JPS5912900U (ja) 1984-01-26
JPH02480Y2 true JPH02480Y2 (ja) 1990-01-08

Family

ID=30252191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10802882U Granted JPS5912900U (ja) 1982-07-15 1982-07-15 ドライヤ−ドクタ−装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5912900U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5076715B2 (ja) * 2007-08-03 2012-11-21 栗田工業株式会社 汚れ抑制システム及び汚れ抑制方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5655279U (ja) * 1979-09-05 1981-05-14
JPS5711296A (en) * 1980-06-24 1982-01-20 Ishizu Seisakusho Kk Cleaning of dryer surface of papermaking machine

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5655279U (ja) * 1979-09-05 1981-05-14
JPS5711296A (en) * 1980-06-24 1982-01-20 Ishizu Seisakusho Kk Cleaning of dryer surface of papermaking machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5912900U (ja) 1984-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970005546A (ko) 로봇트아암
JPH02480Y2 (ja)
JPH01209274A (ja) ウェブの折畳み装置
JPS5941886Y2 (ja) ワイパ−装置
JPS6037244Y2 (ja) 管内面の研磨装置
JPH042621U (ja)
JPS6038785B2 (ja) 磁気デイスクパツク清掃装置
JPS595787Y2 (ja) 風向変更板の軸受装置
JP3049470B2 (ja) 陶磁器用素地の周縁仕上げ装置
JPS63167409U (ja)
JPS5828759Y2 (ja) ケンマバンノ ジ コウテンウンドウソウチ
JPS6216277Y2 (ja)
JPS5925920Y2 (ja) ドライヤ−ドクタ−装置
KR100499693B1 (ko) 열교환기용 튜브 에지 클리닝 시스템
JPH0288891U (ja)
JPH056259Y2 (ja)
JPS6268159A (ja) ウインドシ−ルドワイパ装置
JPH0336758U (ja)
JPH04114483U (ja) 管内清掃用ロボツト
JPH0532422U (ja) 壁面清掃具
JPS5930838B2 (ja) 抄紙機ドライヤ−表面のクリ−ニング方法
JPS6337260U (ja)
JPH049294U (ja)
JPH0728150U (ja) 往復運動装置
JPS62198502U (ja)