JPH0247335A - 空気噴射式織機の緯入れ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、緯入れ方向に所定の間隔で配設される複数の
補助ノズルを備えた空気噴射式織機の緯入れ方法に関す
る。

従来の技術 この種の技術としては例えば特公昭４８−３１９４９号
公報に示されているようにいわゆるリレー噴射式と称さ
れるものがある。これは緯入れ方向に所定の間隔で複数
の補助ノズルを配設し、緯糸の飛走に併せて、その緯糸
の先端部を追いかけるべくメインノズルに近い側の補助
ノズルから順に空気を噴射させ、緯糸先端部が通過し終
えた補助ノズルから順次空気噴射を停止させるようにし
たものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような方法によると、補助ノズルか
らの空気噴射によって生成される助成気流が緯入れの安
定化に寄与することが認められるものの、各補助ノズル
の噴射圧力および噴射時間はほぼ一定していることから
、最近のように織機の作動速度が上昇してくると、緯入
れ時間の短縮化には限度がある。すなわち、いわゆる緯
入れ初期の立ち上がり性能（時間に対する緯糸飛速度の
上昇率）を大きく向上させることができないためである
。従来は立ち上がり性能の向上は主に噴射圧力に頼って
いたため、噴射圧力を所定値以上に高めてしまうと緯糸
が案内溝から飛び出すことが多くなるので、前記所定値
以上に噴射圧力を高めることができない。よって緯入れ
時間は、この圧力の上限によって定まってしまうもので
ある。また緯入れ速度が緯入れ後半において所定値以上
になるため、緯糸が通常、係止ピンやグリッパに係止さ
れて急激に速度が減速される際にスパン糸などは糸切れ
を生じるという不具合が発生する。

本発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、織機を高速化する際に緯入れ側の
補助ノズルと反緯入れ側の補助ノズルとでその噴射圧力
又はリード内流速および噴射時間を変えることによって
緯入れの安定化、緯入れの立ち上がり性能を可及的に向
上させることにある。

課題を解決するための手段 本発明の緯入れ方法においては、複数の補助ノズルを緯
入れ方向に所定の間隔で配設し、メインノズルからの緯
糸の飛走に併せて緯入れ側の補助ノズルから順に圧力空
気を噴射させて緯糸の先端部を次々と吹き送ることによ
り緯入れを行うようにした空気噴射式織機において、前
記複数の補助ノズルを緯入れ側の補助ノズルと反緯入れ
側の補助ノズルとに分け、緯入れ側の補助ノズルの噴射
圧力又はリード内流速を反緯入れ側の補助ノズルの噴射
圧力又はリード内流速よりも高くし、かつ緯入れ側の補
助ノズルの噴射時間を反緯入れ側の補助ノズルの噴射時
間よりも短くして緯入れすることを特徴としている。

作用 この方法によると、緯入れ側すなわちメインノズルに近
い側の補助ノズルの噴射圧力またはリード内流速が反緯
入れ側の補助ノズルよりも高く、しかも噴射時間も短い
ために、緯入れの早い時期から緯糸の先端部が正規の緯
入れ方向を指向して高い加速力が得られ、緯糸が高速で
飛走する。そして、その後は低圧で長い噴射時間の噴射
気流によって緯糸が比較的安定した状態で反緯入れ側ま
で飛走して到達し緯糸切れが防止される。以上のように
緯入れを安定させた状態で立ち上がり性能を可及的に高
めることができるのである。

実施例 第１図および第２図は本発明を実施すための織機の構成
説明図で、１はフレーム、２は筬保持体、３は筬であっ
て、その前面には流刑の凹部４の列により緯入れ方向に
延在する緯糸案内溝Ｇが形成される。５は緯糸、６は筬
保持体２に固定したメインノズルである。また、７は経
糸、８は織布、９はテンプルである。

筬保持体２には筬３の下枠とともにブロック状のノズル
ホルダ１０が固定され、このノズルホルダ１０には緯入
れ方向に所定の間隔で複数（本実施例では５つ）の補助
ノズル１１〜１５が取り付けられている。

補助ノズル１１〜１５はパイプ状で先端が閉塞されると
ともに側壁に図示しない空気噴射口を有しており、その
空気噴射口は斜め緯入れ方向に緯糸案内溝Ｇを指向して
いる。また、補助ノズル１１〜１５の基端は筬保持体２
の下面から突出していて、その突出端部にそれぞれ可撓
性のパイプ１６〜２０の一端が接続されている。

織布８の下方にはフレーム１．　１間に架は渡された支
持部材２１が設けられていて、この支持部材２１に５つ
の開閉弁２２〜２６が取り付けられている。そして、パ
イプ１６〜２０の他端が開閉弁２２〜２６の吐出口に接
続されている一方、開閉弁２２〜２６の吸入口はソレノ
イド駆動タイプの切換弁２７〜３１にそれぞれに接続さ
れている。

各切換弁２７〜３１は低圧空気タンク３２および高圧空
気タンク３３に各別に接続されて低圧の圧力空気と高圧
の圧力空気とが導入されるようになっており、切換弁２
７〜３１を切換作動させることによって低圧または高圧
の圧力空気を選択して補助ノズル１１〜１５側に供給す
ることになる。

空気タンク３２および３３はレギュレータ３４゜３５を
介して圧力空気供給源３６に接続されている。

なお、メインノズル６も開閉弁３・７と空気タンク５７
を介して圧力供給源３６に接続される。

開閉弁２２〜２６は、第２図に示すように開閉レバー３
８に追従して弁棒（図示せず）がストロークすることに
より空気通路を開閉するもので、開閉レバー３８にはカ
ムフォロア３９が取り付けられている。そして、織機の
主軸に同期して回転する回転軸４０には、前記カムフォ
ロア３９に対応する複数のカム４１〜４５が固定されて
いる。

つまり、各補助ノズル１１−１５の噴射時期および噴射
時間に応じて各カム４１〜４５のプロフィール形状が設
定されている。ここでは、各補助ノズル１１〜１５の噴
射特性が第３図の特性となって、補助ノズル１１〜１３
の噴射時間が補助ノズル１４．１５の噴射時間より短く
なるように各カム４１〜４５のプロフィール形状が設定
される。

４６はメインノズル６用のカムである。

この実施例では、緯入れ側すなわちメインノズル６に近
い側の３つの補助ノズル１１．　１２．　１３のグルー
プと反緯入れ側の２つの補助ノズル１４．１５のグルー
プとに分け、補助ノズル１１゜１２．１３からの噴射圧
力が高圧側となり、かつ補助ノズル１４．１５からの噴
射圧力が低圧側となるように予め切換弁２７〜３１が切
り換えられているものとする。

そして、第３図に示すように筬打ち後、所定の時間をお
いてメインノズル６から圧力空気が噴射され、さらに図
示外の緯糸把持器がそれまで把持していた緯糸５を解放
すると、緯糸５はメインノズル６による噴射空気で牽引
されて緯入れが開始される。これとほぼ同時に開閉弁２
２が開き、補助ノズル１１から圧力空気が噴射される。

したがって、緯糸５は上記のメインノズル６のほか、補
助ノズル１１からの空気噴射によって先端部を引っ張ら
れながら飛走する。

この緯糸５の飛走過程において、緯糸５の先端部が補助
ノズル１２の付近に到達すると開閉弁２３が開き、補助
ノズル１２から圧力空気が噴射される。これは以降の補
助ノズル１３．１４．１５についても同様であり、実質
的に飛走中の緯糸５の先端部を追いかけるようにして所
定のタイミングで該当する開閉弁２４．２５．２６が開
き、各補助ノズル１３．１４．１５から圧力空気が噴射
される。

そして、第３図から明らかなように隣接する補助ノズル
の噴射時間は相互にオーバーラツプしており、各補助ノ
ズル１１〜１５は緯糸５の先端部が通過し終わると、メ
インノズル６に近いものから順に圧力空気の噴射が断た
れることになる。

この場合、第３図から明らかなように補助ノズル１１．
１２．１３の噴射圧力が補助ノズル１４゜１５の噴射圧
力よりも高くなり、しかも補助ノズル１１，１２．１３
の噴射時間が補助ノズル１４゜１５の噴射時間よりも短
（なるように設定され、実質的に緯入れ初期の方が補助
ノズルからの空気噴射が高圧で、しかも短時間のうちに
行われることになる。

その結果、緯入れ開始後の早い時期から緯糸５の先端部
がメインノズル６の噴射気流に乗って正規の緯入れ方向
を指向することになり、緯入れ初期から緯糸５の先端部
の飛走状態を安定させることができるようになる。そし
て、高圧のグループに含ませる補助ノズルの数は、緯糸
５の性状等に応じ切換弁２７〜３１を作動させることで
適宜調整することができる。

なお、本発明は、緯入れ方向に所定の間隔で配設された
複数の補助ノズルを緯入れ側（メインノズルに近い側）
から順に数本ずつグループ化し、緯入れ側のグループの
補助ノズル群から順に空気を噴射させるようにした織機
にも同様に適用できる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、緯入れ側の補助ノズルの
噴射圧力またはリード内流速を反緯入れ側の補助ノズル
よりも高くするとともに、噴射時間を反緯入れ側の補助
ノズルよりも短くして緯入れするようにしたことにより
、緯入れの早い時期から緯糸先端部が正規の緯入れ方向
を指向して安定した飛走状態となり、緯入れの立ち上が
り性能が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す織機の正面説明図、第
２図は同じく上記織機の要部の構成説明図、第３図は補
助ノズルの噴射のタイミングチャートである。 ５・・・緯糸、６・・・メインノズル、１１〜１５・・
・補助ノズル、２２〜２６・・・開閉弁、２７〜３１・
・・切換弁、Ｇ・・・緯糸案内溝。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の補助ノズルを緯入れ方向に所定の間隔で配
   設し、メインノズルからの緯糸の飛走に併せて緯入れ側
   の補助ノズルから順に圧力空気を噴射させて緯糸の先端
   部を次々と吹き送ることにより緯入れを行うようにした
   空気噴射式織機において、前記複数の補助ノズルを緯入
   れ側の補助ノズルと反緯入れ側の補助ノズルとに分け、
   緯入れ側の補助ノズルの噴射圧力またはリード内流速を
   反緯入れ側の補助ノズルの噴射圧力またはリード内流速
   よりも高くし、かつ緯入れ側の補助ノズルの噴射時間を
   反緯入れ側の補助ノズルの噴射時間よりも短くして緯入
   れすることを特徴とする空気噴射式織機の緯入れ方法。