JPH024553Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ダストキヤツプの接着を容易、正確
に、かつ、強固にするスピーカー用振動板に関す
る。

スピーカ用振動板には、紙製、金属製、合成樹
脂製などがあるが、ダストキヤツプを振動板の軸
中心に接着することは困難であり、従来より、ダ
ストキヤツプの接着を容易、正確に接着する構造
が種々提案されている。

第１図のものは、振動板３の中腹部に凸状のコ
ルゲーシヨン２を形成して係止部とし、ダストキ
ヤツプ１の外縁を上記コルゲーシヨン２の内側ま
たは外側に嵌入し、その接合部を接着剤で固着す
る構造である。

第２図に示すものは、凸状のコルゲーシヨン２
の代わりに凹状のコルゲーシヨン２１を形成して
係止部とし、また、第３図に示すものは、凸状の
コルゲーシヨン２の代わりに複数個の凸状部２２
を形成して係止部としたものである。

このような構造は、凸状、凹状のコルゲーシヨ
ン２，２１または複数個の凸状部２２によつてダ
ストキヤツプ１の位置決めが正確、容易になるの
で、タストキヤツプ１を振動板３に同心的に固着
することができ、また、振動板３全体の軸方向の
バランスが得られやすいので、振動板３の偏心振
動による歪音発生を防止できる特徴がある。

しかしながら、ダストキヤツプ１の固着構造
は、その外縁を上記凸状、凹状のコルゲーシヨン
２，２１または複数個の凸状部２２の内側または
外側に嵌入し、その接合部を接着剤で接着する構
造であるから、ダストキヤツプ１接合部の接着強
度が不足し、接着剥がれが発生するおそれがあ
る。

本考案はこのような従来欠点を改良したもの
で、第４図において説明する。

１１はダストキヤツプで、外縁に複数個の凸起
５が形成されている。

３は振動板で、その中腹部には等高線上に上記
ダストキヤツプ１１の複数個の凸起５と同数であ
つて、この凸起５が挿入される孔４が形成されて
いる。

そして、この振動板３の孔４に上記ダストキヤ
ツプ１１の凸起５をそれぞれに挿入して係止し、
接着して固着する。

以上のように、本考案は、振動板３の孔４とダ
ストキヤツプ１１の凸起５との挿入、係止構造が
ダストキヤツプ１１の位置決め効果を現出して、
ダストキヤツプ１１の接着がより容易、正確にな
るのみならず、ダストキヤツプ１１接合部の接着
強度が向上し、接着剥がれのおそれがなくなる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は従来のスピーカ
ー用振動板の構造を示す断面図、第４図は本考案
のスピーカー用振動板の構造を示す断面図であ
る。 １１はダストキヤツプ、３は振動板、４は孔、
５は凸起である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外縁に複数個の凸起５を形成したダストキヤツ
   プ１１と、中腹部に上記ダストキヤツプ１１の凸
   起５と同数であつて、この凸起５が挿入される孔
   ４を形成した振動板３とを具備し、この振動板３
   の孔４に上記ダストキヤツプ１１の凸起５をそれ
   ぞれ挿入して係止し、接着してなるスピーカー用
   振動板。