JPH0245048A - 歯冠修復物の製造方法及びそれに用いるキット - Google Patents

歯冠修復物の製造方法及びそれに用いるキット

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JPH0245048A
JPH0245048A JP63195322A JP19532288A JPH0245048A JP H0245048 A JPH0245048 A JP H0245048A JP 63195322 A JP63195322 A JP 63195322A JP 19532288 A JP19532288 A JP 19532288A JP H0245048 A JPH0245048 A JP H0245048A
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三嶋 啓二
Michinori Akase
赤瀬 道則
Takahiko Asano
浅野 隆彦
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/70Tooth crowns; Making thereof
    • A61C5/77Methods or devices for making crowns

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯冠修復物の製造方法及びそれに用いるキッ
トに関するもので、より詳細には、審美性に富み、天然
歯に近い深みのある色に人工歯を再現できしかも技工操
作も容易な歯冠修復物の製造法に関する。本発明はまた
、新規な組成゛の人工歯にも関する。
(従来の技術) 生体材料として現在開発中のセラミックス、例えば、ア
ルミナ、ジルコニア、カーボン、窒化ケイ素及びリン酸
カルシウム系セラミックスは、従来のステンレス、ニッ
ケルーコバルト合金等の耐食性合金よりも、優れた材料
である。また、結晶ガラスセラミックスを鋳造成形に応
用した歯冠修復材料用キャスタブルセラミックスが近年
有望視されている。この材料の特徴は、ロストワックス
法により作製されるため、従来のポーセレンの築盛法に
比べ、容易にしかも細部を忠実に再現が可能であり、熟
練を必要とする高度な技術は不要となった。
米国特許第4.650.418号明細書には、外部シェ
ーブ−層、少なくとも実質的に無着色半透明層及びシェ
ードガイドに合致するために前記シェーダー層と色合せ
された不透明基体から成る歯科補綴用前装(prost
hetic facing )が記載されている。また
、この無着色半透明層は、マイカガラスセラミックで形
成されることも記載されている。
また、米国特許第4.189.325号明細書には、L
iar、 CaO、A120g及びCaOから成るガラ
ス−セラミック歯冠修復物が記載され、この中に1また
は複数種の無機着色剤を含有させて着色することが記載
されている。
更に、欧州特許出願第0022655号には、マイカ組
成のガラスセラミックを鋳造、結晶化した歯科補綴物を
製造すること及びこの際このセラミックには種々の着色
剤を含有させ得ることが記載されている。
更にまた、特開昭60−69007号公報には、アパタ
イトを主体とするリン酸カルシウム系鉱物の微結晶を晶
出したガラスセラミックスより成る人工歯冠が記載され
、歯冠の裏面を着色剤で着色することも記載されている
。また、特開昭60−96544号公報には、アパタイ
トを主体とし、Ca/P原子比が0.35〜1.7であ
るリン酸カルシウム系結晶化ガラスに遷移金属の1種ま
たは2種以上の酸化物及び希土類元素酸化物を含有させ
て着色することが記載されている。
従来、歯冠を含めて人工歯のシェードを隣在歯のシェー
ドと合致乃至近似させるためのシェードガイドとしては
、一般に16種乃至24種のものが使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 前述した米国特許第4.650.418号明細書記載の
方式では、未着色の半透明中間層を介して外部シェータ
ー層と、不透明基体とが組合され、シェードガイドにマ
ツチした色を生みだすものであるが、天然歯に近い深み
のある色を再現することが未だ困難であるという問題が
ある。即ち、天然歯では、内部が着色した象牙質から成
り、且つ表面が殆ど無着色で透明のエナメル質がら成っ
ているのに対して、上記人工歯では、逆の構造となって
いることから、深みに欠ける色となり易いのである。し
かも、外部シェーダー層で所定の色を生みだすためには
、シェーディング組成物を塗布し且つ焼成する操作を、
例えば6回以上の多数回にわたって反復しなければなら
なく、技工操作が複雑であるという問題もある。更に、
シェーダー層が摩耗すると未着色の半透明層が露出して
人工歯の色が大幅に変化するため、人工歯の耐久性乃至
可使期間の許容度が比較的狭いという欠点もある。
一方、ガラスセラミック自体を着色する前記先行技術に
よると、耐久性があり天然歯に近い色の人工歯を安定に
製造し得るとしても、シェード・ガイドに対応する多数
種の顔料調合ガラスセラミック組成物を準備しなければ
ならないという問題がある。
また、従来のアパタイトを主体とし、Ca/P原子比が
0.35〜1.7であるリン酸カルシウム系結晶化ガラ
スセラミックでは、結晶化による不透明乃至白化が著し
く、天然歯の風合いとは異なった人造物という外観を与
える。また、このアパタイト型セラミックは、顔料の内
部配合により着色した場合にも、またシェープインクの
塗布により着色した場合にも、幾分半透明感がある天然
歯の風合いに近付けることが困難であるという問題もあ
る。
従って、本発明の目的は、審美性に富み、天然歯に近い
深みのある色に人工歯を再現できしかも技工操作も容易
な歯冠修復物の製造法を提供するにある。
本発明の他の目的は、上記特徴を有する歯冠修復物を容
易に製造し得る便利な歯冠修復キットを提供するにある
本発明の更に他の目的は、アパタイトガラスセラミック
を基本としながら、白濁度が天然歯に近いレベルに制御
され、しかも天然歯に近い深みのある色と外観とを備え
た人工歯を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、ガラス成分100重量部に対して着色
成分が0.01乃至17.0重量部の範囲の量で配合さ
れ且つガラスが結晶化された状態で明度或いは明度と彩
度の組合せが互いに異なる着色ガラスセラミックを与え
る複数種の歯冠修復用ガラス原料を調製し、一方の指標
として前記複数種の明度或いは明度と彩度との組合せ及
び他方の指標として複数種の色相で分類されたシェード
・ガイドから修復される歯の隣在歯の色と同一乃至これ
に近似する色のシェード・ガイドを選択し、このシェー
ド・ガイドの色に応じて、前記複数種の原料の内所定の
明度或いは明度と彩度との組合せを与えるガラス原料を
選択し、このガラス原料からセラミックの歯冠修復物を
調製し、且つ前記シェード・ガイドの色に応じて所定の
色相或いは色相と明度及び彩度との組合せを与えるシェ
ーディングを上記歯冠修復物の表面に施すことを特徴と
する歯冠修復物の製造方法が提供される。
本発明によればまた。一方の指標として複数種の明度或
いは明度と彩度との組合せ及び他方の指標として複数種
の色相で分類されたシェード・ガイド、ガラス成分10
0重量部に対して着色成分が0.旧乃至17重量部の範
囲の量で配合され且つガラスが結晶化された状態で明度
或いは明度と彩度との組合せが互いに異なる着色ガラス
セラミックを与える複数種の歯冠修復用ガラス原料を夫
々前記明度指標に対応する容器内に充填して成る包装、
及び融点が500乃至1000℃のケイ酸ソーダガラス
60乃至95重量%及び着色剤5乃至40重量%を含有
し且つ互いに色相或いは色相と明度及び彩度との組合せ
を異にする複数種のシェーディング用組成物を夫々前記
色相指標或いは明度−色相指標に対応する容器内に充填
して成る包装を含んで成る歯冠修復用キットが提供され
る。
本発明によれば更に、アパタイトを主体とする着色結晶
化ガラスから成り、前記着色ガラスは、ガラス成分とガ
ラス成分100重量部当り0.01乃至17重量部の着
色成分とから成り、該ガラス成分はCa/Pの原子比が
2.5乃14.0であるCaO及びPJs成分40乃至
80重量%と、5iOz及びMgO成分20乃至60重
量%とを含有し、該着色成分はCe、 Pr、 Eu、
 Ti、  V 、 Cr、 Mn、 Fe、 Co。
Ni、 Zr、 Nb、 Mo、 Ag及びWから成る
群より選ばれた少なくとも1種の金属の酸化物であるこ
とを特徴とする人工歯が提供される。
(作 用) 物体の色を表示するには、種々の表色系があるが、マン
セルの表色系では、色相(Hue ) 、明度(Val
ue ) 、彩度(Chroma)の3要素により色を
を表示する0色相は、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、
青(B)、紫(P)の5色相とこれらの中間に黄赤(Y
R)等の中間色相5種を配して表現するものであり、明
度は明暗を表わし、最も暗いものを0、最も明るいもの
をlOとして表わし、彩度は色の鮮やかさを表わし、無
彩色はOで鮮やかさが増すにつれて増大する。
山崎等の報告によると、天然歯冠色をマンセル表色系で
示すと、色相は8.75Y R−12,5Y、明度は8
.0〜5.5、彩度はN6.5〜1.25Y、 6.5
 /4.5の範囲に入ると言われている。
本発明においては、(i)一方の指標として複数種の明
度或いは明度と彩度との組合せ及び(ii)他方の指標
として複数種の色相で分類されたシェードガイドを準備
する。このシェードガイドは、後に詳述するように、着
色ガラスセラミックにシェーディング層を施したときに
上記の分類で、特定される色が現出されるようになって
いる。
シェードガイド分類表の一例を示す第1図において、縦
軸Yは、明度或いは明度と彩度との組合せの段階(指標
)を示すもので1例えば、Y。
Y2・・・・の順に明度が低下するようになっている。
一方、横軸Xは1色相の段階(指標)を示すもであって
、例えば、前述した8、75Y R−1,25Yの範囲
が複数の段階X、、X、、X、・・・に分割されている
。このX−Y軸の各段階で区分された欄及び行内には、
シェードガイド211.221 ・・・が嵌込まれてい
る。シェードガイドの種類は、従来一般に使用されてい
る16種類或いは24種類のものであってもよいし、ま
た従来のものに限定されず、より少ない種類でも、より
多い種類であってもよい。隣り合う欄及び行内のシェー
ドガイド同士の色に実質上の区別が存在しない場合には
、その欄及び行のシェードガイドは省略してももちろん
差し支えはない。
本発明によれば、ガラスが結晶化された状態で明度或い
は明度と彩度との組合せが互いに異なる着色ガラスセラ
ミックを与える複数種の歯冠修復用ガラス原料並びに互
いに色相或いは色相と明度及び彩度との組合せを異にす
る複数種のシェーディング用組成物を準備し、シェード
ガイドの選択に応じて、歯冠修復用ガラス原料及びシェ
ーディング用組成物を選択するように・する、この歯冠
修復用ガラス原料は、ガラス成分100重量部に対して
着色成分が0.01乃至17.0重量部、好適には0.
03乃至6.0重量部配合された組成物から成っており
、この組成物の溶融物を、例えばロストワックス法で製
造され且つ歯冠に対応するキャビティを備えた型内に注
ぎ込んで歯冠修復物本体を鋳造し、この鋳造物を熱処理
してガラスを結晶化して、着色ガラスセラミックから成
る歯冠修復物本体を製造する。一方、シェーディング組
成物は、融点が500乃至1000℃、特に600乃至
900℃のケイ酸ソーダガラス60乃至95重量%、特
に70乃至90重量%と、着色剤5乃至40重量%、特
にlO乃至30重量%との組成物から成っており、この
組成物を前記歯冠修復物本体上に塗布し、次いでこれを
焼成し、必要によりこの塗布−焼成操作を反復すること
により所望の色の歯冠修復物が得られる。
一層具体的に説明すると、第1図は色相(X)に対し、
明度と彩度の組合せ(Y)によるシェードガイド(Z)
の分類を示す、この分類表においては、色相(X)はマ
ンセル表色系で8.5YR〜1.25Yの範囲から選択
され、X、からx4に向がって黄赤色から黄色に変化さ
せている。また、明度と彩度の組合せ(Y)はマンセル
表色系で9.0〜5.0の明度及び8.0〜0の彩度の
範囲から選択され、Y、は9.0 /4.5、Y4は6
.5 /4.5にそれぞれ対応しYlからY4に向かっ
て明度低下させている。
例えば、第1図の分類表におけるシェードガイドにおい
て、修復される歯の隣在歯の色と同一乃至これに近似す
る色のシェードガイドとして223が選択されたとする
。このシェードガイド223に対応して明度指標Y3及
び色相指標x3が定まる1次に第2図に示す着色ガラス
原料(P)とシニーディング組成物(Q)の組合せによ
るシェードガイド再現分類表を参照する。この再現分類
表において、第1図の明度指標Y2に対応する種類の予
め準備された着色ガラス原料P3を用いて歯冠修復物基
体を調製し、この上に、色相指標X。
或いはシェードガイドZ23に対応する種類の予め準備
されたシェーブイブ組成物Q zsを用いてシェーディ
ング層を形成させると、シェードガイド223と同じ色
の歯冠修復物が得られることになるわけである。
なお、明度指標Y、〜Y4の夫々に対応する着色ガラス
原料P1〜P4は、路間−の色相を有しており、その色
相はマンセル表色系で7.5YR〜2.5Yの範囲内か
ら選択されるが、例えば、色相指標xlと同様に8.5
YHに設定しておくと、Z + l * Z W l 
+ Z S r及びZ 、、(7)シェーディングガイ
ドの色はシェーディング層の形成なしに再現することが
できる。
本発明による歯冠修復物においては、歯冠修復物全体と
しての色は、着色ガラスセラミックから成る歯冠修復物
本体とその上に施されたシェーディング層とが組合され
て発現されるのもである。
この歯冠修復物では、表面のみならず、その下の本体自
体も歯の明度或いは彩度に合わせて着色されていること
から、天然歯に近い深みのある色と外観が再現されると
いう利点が得られる。また、シェーディング層のみなら
ず、その下の歯冠修復物本体も着色されているため、シ
ェーディング層が摩耗した場合にも、歯冠修復物表面の
色の大幅な変化が避けられ、耐久性や可使期間の許容度
が広いという効果もある。更に、歯冠修復物本体を着色
したことから、シェーディング層による着色の程度が少
なくてすみ、シェーディング層の塗布及び焼付回数が少
なくてすみ、またシェーディング層の厚みムラによる色
ムラが目立たな(なり、技工操作が簡単でしかも容易で
あるという製造上の利点もある。更にまた。ガイドシェ
ードの選択により、ガラス原料とシェーディング組成物
の組合せが特定され、常に同じ色及び外観の歯冠修復物
が再現性よく、得られるという効果も奏される。
本発明に用いる歯冠修復用ガラス原料は、リン酸カルシ
ウム系ガラスであり、特にCaO−has −MgO−
SiO□の組成を有するガラスであり、またこれを鋳造
し、熱処理して得られる歯冠修復物本体はアパタイトを
主体とする着色結晶化ガラスであることが、歯冠修復物
の機械的強度、耐久性及び安全性等の見地から望ましい
本発明の最も好適な態様においては、アパタイトを主体
とする着色結晶化ガラスは式 式中、Y8は、厚みが1.25mmの円板状の着色結晶
化ガラスについて、標準光源 (C光源)を用いて視野角度2°で測定した透過光のC
IE標準表色系での三色刺激値の内Y値であり、Y、は
、前記光源について着色結晶化ガラスをおかない以外は
同様にして測定した時のY値である、 で定義される透明度(”rs)が20乃至70%の範囲
内、特に30乃至60%の範囲内にあるという驚くべき
特徴を有する。
即ち、既に指摘したとおり、従来のアパタイトを主体と
するガラスセラミックは、結晶化によるアパタイトの粒
成長が大で、不透明化乃至白濁化が著しく、一般に上記
測定法による透明度(T、)が30%以下である。この
ため、アパタイトを用いた人工歯は白く、天然歯の風合
い乃至外観とは全く異なった人造物という感じを与える
。このような傾向は、このセラミックに顔料を内部配合
してこれを着色した場合にも、またシェーディング組成
物の塗布により着色した場合にも同様に認められる。こ
れに対して、本発明に用いるアパタイトセラミックでは
、幾分透明度がありながら、しかも着色していることに
より、天然歯に似た半透明感と深みのある色との組合せ
が得られるものである。本発明のアパタイトセラミック
において、透明度(T3)が上記範囲を下回る時には、
歯冠が不透明となり、自然感が殆ど失われ、一方上記範
囲を上回ると、歯冠の色や外観が下層構造、例えばセメ
ント、金属土台等の影響を受は易くなる0本発明に用い
る複数種のガラス原料において、着色ガラスの明度の低
い範囲のものは、一般に30乃至70%、特に35乃至
60%の透明度CT3)を有するのがよく、一方着色ガ
ラスの明度の高いものは20乃至60%、特に30乃至
50%の透明度(T 、 )を有するのがよい。
上述した透明度(T3)を有する結晶化着色ガラスを得
るためには、必ずしもこれに限定されないが、一般にC
a/Pの原子比が2.5乃至4.0、特に2.9乃至3
.9の範囲内にあるCaO及びP2O,成分40乃至8
0重量%、特に50乃至70重量%と、SiOx及びM
gO成分20乃至60重量%、特に25乃至50重量%
とを含有する組成物を用いるのがよい。
アパタイトは例えば、Cas (F、Cl1P3012
でCa/P原子比は1.67であるのに対して、本発明
においてはP原子よりCa原子が過剰になっている。こ
の過剰のCa原子は第2成分としてのSiO□と反応し
てガラス相を生成している。
以上のことを次の反応式で説明する。
CaO+ Pa5s−アパタイト    ・(1)Ca
O+ 5i02→つオラストナイト ・・・(2)Ca
n + Pa5s + 5iOa →アパタイト+ガラス(つオラストナイト)・・・(3
) (1)だけの系では容易にアパタイトが形成されてしま
うが、(2)の系が加わると(3)の様になり、ガラス
の生成がアパタイトの形成を抑制する。
CaOとP2O3において、Ca/P原子比が2.5よ
りも小さい場合、結晶化が速く制御しにくいと共に、白
濁し過ぎる傾向にある。一方、4.0よりも大きい場合
、アパタイトの生成量が減り透明感が強いものとなる。
また、CaOとP2O5の重量パーセントの範囲は上記
と同様の理由により決定された。即ち、80wt%より
も多いとアパタイトの生成量が多過ぎて白濁し過ぎるの
に対し、40wt%よりも少ないとアパタイトが少な過
ぎて透明度(T、)が70%を超える。
SiO□/ MgOの重量比は、上記範囲内で広く変化
させ得るが、−Hに1乃至100、特に2乃至20の範
囲内にあることが望ましい。
原料ガラス中に存在させる着色成分は、一般に希土類金
属酸化物及び遷移金属酸化物から成る群より選ばれたも
のが好適であり、ここで希土類金属としては、Ce、 
Pr及びEuが挙げられ、遷移金属としてはTi、  
V 、 Cr、 Mn、 Fe、 Co、 Ni、 Z
r、 Nb。
Mo、 Ag及びWが挙げられる。用いる金属酸化物の
具体的種類は、着色ガラスセラミックの色に依存する。
ガラスの着色剤としては、数多くの文献で報告されてい
る。しかし、歯冠色として必要とされる黄、赤系統の色
が高温で安定なものは非常に少ない、しかも母ガラスの
種類により影響されるので限られてくる。この中で前述
したCa/P原子比が2.5〜4.0であるリン酸カル
シウム系ガラスに対して歯冠色を再現する好適な着色成
分組成を見出した。 CezOsは黄色味を出させ、1
0wt%以下ではその効果がなく、70wt%以上では
大きくなってしまう。Mna04°は赤色味を出させ、
30wt%以下ではその効果が少ない。70wt%以上
になると、着色が飽和するため意味がない、 Fe5r
4は]、5wt%以下添加することによりMnaLの発
色を助ける。また15wt%以上になると、彩度が低く
なり暗い色になる。 TiO2は40wt%以下添加す
ることによりCeJaと共に黄色味を出すと同時に母ガ
ラスの成分のMgOと反応してチタン酸マグネシウムの
結晶を析出し白濁の助けをする。通常、TiO□40w
t%以上では白濁し過ぎる。Al2O,やZrO□を添
加すると透明度が上がるため、これらと共にTi12を
添加する場合には70wt%位まで添加できるが、Ti
O□による着色効果が相殺されるだけで、その量を多く
する意味はない−Viesは10wt%以下添加するこ
とによりCez03と共に赤色味を出すと同時に融点を
降下させる効果がある。しかし10wt%以上添加する
と緑色を呈し適さなし)。
以上のことから、本発明においては、Ca/P原子比が
2.5〜4.0であるリン酸カルシウム系ガラスに対す
る着色成分として、着色成分基準で、CetOs 10
乃至70重量%、unso430乃至70重量%、Ti
0zO乃至40重量%、FeJ40乃至15重量%及び
v、os  o乃至10重量%の組成物を用いることが
望ましい。
本発明において、明度或いは明度と彩度との組合せの異
なるガラス原料を製造するには、上記組成物の配合量或
いは組成を変化させるのがよく、例えば明度の大きいも
のには配合量を少なくし、明度の小さいものには配合量
を多くする。
一方、シェーディング組成物は、既に述べた通り、ケイ
酸ソーダガラスと着色剤とを含有する組成物から成る。
用いるケイ酸ソーダガラスは、前述した範囲の融点を有
するものであればよく、般に下記組成のガラスが使用さ
れる。
3102      55〜80%   60〜75%
Naa0       2〜15%    3〜lO%
に200〜10%    1〜5% B、0.       0〜15%     2〜10
%Ai*os        O〜10%     1
〜 8%Zn0        2〜25%     
5〜20%シェーディング組成物に用いる顔料としては
、従来この種の組成物に使用されているそれ自体公知の
無機顔料(金属酸化物顔料)が使用され、その適当な例
としては、例えば、 ZrO*、 Snow。
VzOs、 CaO、SiOx 、 Cr2O5、Al
a03. ZnO。
Fezes 、 5b20s 、 (:oO、NiO、
Ti0z等が挙げられ、これらは複数の組合せで使用さ
れる。シェーディングの色相の異なるものは、配合する
顔料の種類及びその組合せを変更することにより、或い
は明度・彩度の異なるものは、その配合量を変えること
により行われる。
本発明に用いるシェーディング組成物は、単一の組成か
ら成る層であってもよく、複数の組成から成る複数の層
であってもよい1例えば、このシェーディング組成物は
、各シェードの、基本色を作る下地層と各シェードを再
現する上塗層との組合せから成っていてもよいことが了
解されるべきである。
本発明の別の態様においては、前述したシェードガイド
:複数種の歯冠修復用ガラス原料をシェードガイドの明
度指標に対応する容器内に夫々充填して成る包装:及び
複数種のシェーディング用組成物をシェードガイドの色
相指標或いは明度色相指標に対応する容器内に充填して
成る包装:を組合せて歯冠修復用キットとする。このキ
ットを利用することにより、歯科医院或いは技工所は、
所望とする色の歯冠修復物を容易且つ再現性よく製造す
ることができる。即ち、歯科医院或いは技工所は、第1
図及び第2図に示す分類表のシェードガイドZ + +
’、 Z a+・・・・、容器内に包装されたガラス原
料p、、p、・・・・、及び容器内包装されたシェーデ
ィング組成物Q III Q21・・・・がキットの形
で提供されるので、このキットのシェードガイドの指標
に基づいて、ガラス原料から着色ガラスセラミック歯冠
修復物本体及びシェーディング用組成物からシェーディ
ング層コーティングを形成させることができる。
歯冠修復用ガラス原料は、このガラス原料を溶融するた
めのルツボをも兼ねている容器内に、例えばタブレット
の形で充填しておくと、歯冠修復物への鋳造が手軽にし
かも他のガラス成分等にょるコンタミネーションなしに
容易に行われるので便利である。一方、シェーディング
用組成物は、塗布操作が容易であるように微粉末の形で
包装容器に充填しておくのがよい。
歯冠修復物への鋳造は、ガラス原料の溶融温度以上の温
度、一般にi ooo乃至1600℃、特・に1200
乃至1530℃の温度で行うのがよく、またアパタイト
への結晶化のための熱処理は、600乃至1100℃、
特に700乃至950℃の温度で、lO乃至1000分
間加熱することにより行うのがよい、尚、鋳造物の歪を
除去するために、鋳造物を結晶化温度よりもやや低い温
度でアニーリングすることもできる。得られた鋳造物、
研磨、洗浄等の後処理をすることができる。
シェーディング層の形成に際しては、シェーディング用
組成物の粉末を、塗布用媒体に分散させて塗布用組成物
を調製する。塗布用媒体としては、例えば、水、エチレ
ングリコール、グリセリン、エチルアルコール、メチル
アルコール、トリエタノールアミン、ジアセトンアルコ
ール等が有利に使用される。この塗布用組成物を、筆等
の塗布具を用いて鋳造体の表面に一様に塗布する。塗布
された鋳造体を、例えば50乃至500℃の温度に加熱
して、塗布用媒体を蒸発乃至揮散させ、次いで500乃
至i ooo℃の温度に加熱させ、鋳造体表面のシェー
ディング組成物を溶融させると共に表面に焼付ける。こ
の一連の操作を必要により複数回行って、シェーディン
グ層を形成させる。
(実施例) 実施例1 (歯冠修復用着色ガラスの調製) Ca/P原子比が3.54となるように秤量した(:a
O、hasを61.1wt%、 5iOiを34.4w
t%、 MgOを4、4wt%の割合で調合した。
この母ガラスを天然歯冠色の黄褐色に着色するための着
色成分としてCezOa 、 Mn5O4,Ti0z。
Fear41 VzOsを第1表のように更に添加をし
た。
このように調合した混合物を1500℃、1時間で溶融
した後、冷却してガラスフリットを作成し、このガラス
フリットを1510℃、2分で再溶融した0次いで、6
00℃に予熱した16X16 Xl、5 mmの板状試
験片用の鋳型を遠心鋳造機(■デンケン製CP−CAS
T701)にセットし、前記再溶融したガラスを遠心鋳
造した。次いで、この鋳型を600℃1時間、700℃
10分焼成炉内(Nデンケン製CP−RING301)
でアニール処理を行い、その後室温まで冷却した鋳型よ
り鋳造体を取り出し、これを結晶化炉(■デンケン製C
P−CRYSTAL501 )にセットし、900℃1
時間の熱処理を行い結晶化させ、着色ガラスP、、P2
゜P3及びP、に対応する板状試験片を得た。
この板状試験片の両面を平面研磨して厚さ1.251と
し、標準光源(C光源)を用いて視野角度2°で測定し
た透過光のCIE標準表色系での三色刺激値のうち、Y
値(ys)、板状試験片を置かないときのY値(y o
 )を測定し、式求めた。その結果、着色ガラスP、、
P、、P3及びP4の透明度(Ts )はそれぞれ38
%、40%、44%及び48%となった。この結果から
、着色ガラスP1.P2.Ps及びP4の順に、換言す
れば明度の低い歯冠色を再現する着色ガラスはど透明度
(T 、 )が大きくなっていることがわかる。なお、
着色ガラスP1.P2.P3及びP4の色相はl OY
R程度であった。
実施例2 (母ガラス組成の変更) 次に、母ガラスの組成を変更した時の着色ガラスの物性
変化を観察するために、実施例1の着色ガラスP2の着
色成分組成を用い2母ガラスの組成を第2表に示す組成
として、実施例1と同様の操作で試料N[L l〜No
、 9の試験片を調整し、透明度(T、)、鋳造性、抗
折強度を測定した。その結果を第2表に示す。なお、表
中の鋳造性は下記基準により評価した。
○印ニガラスの溶融温度が1400℃までの試料 △印ニガラスの溶融温度が1400℃〜1500℃の試
料 ×印ニガラスの溶融温度が1500℃を超える試料 この第2表の結果かられかるように、Ca/P原子比が
小さくなるに伴い透明度(T3)は小さ(なり、白濁度
が上がる。試料NO,6ではCa/P原子比が2.4と
なり、白濁し過ぎ、試料11o、7はCa/P原子比が
4.1となり透明感が強過ぎ、また、試料No、 8及
びに9は、ガラスの溶融温度が1400℃を超え、鋳造
性が悪いという点で夫々、本発明の好適な着色ガラス組
成とは言えない。
実施例3 (着色成分組成の変更) 次に5種々の着色成分組成による着色効果を確認するた
めに、実施例fの母ガラス原料を用い、第3表に示した
着色成分を添加し、実施例1と同様の操作で試料No、
 10〜No、 26の試験片を調製し、夫々の色相と
明度を観察した。その結果を第3表に示す。
試料No、 10〜No、 26のうち、試料No、 
10〜No。
12は、第1図の明度指標Y冒こ対応する着色ガラス原
料PIとして、試料No、13〜No、 l 5は明度
指標Y2に対応する着色ガラス原料P2として、試料N
o、 16〜No、 18は明度指標Y、に対応する着
色ガラス原料P3、試料No、 19〜No、21は明
度指標Y4に対応する着色ガラス原料P4として使用可
能であることがわかった。色相の同一性を考慮すると、
例えば、試料No、10. 13. 16及び19を着
色ガラス原料P、、P、、P、及びP4として使用する
ことができる。試料No、23〜26は明度または色調
において本発明では好適ではない。
実施例4 (シェーディング組成物の調製) シェーディング組成物の母ガラスを第4表に示す割合で
調合した。これを1300℃で10時間溶融後、フリッ
トを作製した。この母ガラスフリットを粉砕し、粉砕さ
れたフリット中に第4表に示すシェーディング組成物の
着色成分を添加し、混合した後、700℃で1時間焼成
し、これを粒径が約3μm程度に粉砕してシェーディン
グ組成物Q r l+ Q t 1・・・Q 141 
Q44とする。
夫々のシェーディング組成物の粉をプレス成形し、70
0℃で1時間焼成してできた円板状試験片の色相を観察
した。その結果を第5表に示す。
第 表 実施例5 (歯冠修復物の作製) 下顎前歯1番を本発明により修復する工程を例にとって
説明する。
l)シェードガイド採取 歯科医師は修復しようとする部分の支台歯形成を行い、
印象採取する。第1図のシェードガイドの分類表に従っ
て、シェードガイドと隣在歯の色調を合わせ、シェード
No、をZ I+、 221゜・・・・Z 44の中か
ら選択する。ここでZ、2が選択されたとする。歯科医
師は印象模型と共に技工支持書に記入して技工士に渡し
修復用歯冠の作成を依頼する。
2)作業用模型の作成 技工士は印象採取された模型から作業用模型を作成する
。この模型の色は歯科用セメントの色と同−万全は近似
する色とする。
3)ワックスアップ 対咬歯、隣在歯との関係に注意しながら、機能的、解剖
学的、審美的に満足する最終形態まで仕上げる。
4)埋 没 ワックスアップした前歯をスプールフォーマ−に立て、
鋳造用埋没材により埋没する。埋没材粉末と硬化液の混
合比は90g/21m1とする。1時間で硬化後、スプ
ールフォーマ−を取り除き焼成炉(■デンケン製、CP
−RING301)に入れる。800℃で1時間保持す
ることによりワックスを焼失させるロストワックス法に
より鋳型を作成する。その後、600℃で保持する。
5)着色ガラス原料の選択 歯科医師より指示されたシェードガイドZ3□と対応す
る着色ガラス原料P3を第2図のシェードガイド再現分
類表より選択する。
6)鋳 造 歯冠修復用キットの中から着色ガラス原料P3を取り出
すにの着色ガラス原料P3はアルミするつぼの中に納め
られており、これを鋳造機(■デンケンCP−CAST
701)にセットする。
1510℃で2分保持した後、600°Cに保持された
鋳型を鋳造機にセットし溶融したガラス遠心鋳造する。
7)アニール 鋳造後、鋳型を再び前記焼成炉に戻し、直ちにアニール
処理をする。600℃で1時間、700℃で10分熱処
理を施す。
8)結晶化処理 室温まで冷却した鋳型より鋳造体を取出す。
これを結晶化炉(■デンケン製CP−C:RYSTAL
501)にセットし、900℃で1時間の熱処理をする
9)シェーディング 結晶化の終了した鋳造歯冠は薄赤紫色透明状態から黄濁
色半透明体に変化する0表面及び内面を研磨により仕上
げをした後、作業模型に戻し、適合状態を調べる1次い
で第1表の分類表のシェードガイドZ 32  を得る
ため、これと対応するシェーディング組成物Q 32を
第2表の再現分類表より選択する。歯冠修復用キットよ
りQ3□を示す容器を取出し、そのシェープインク組成
物に練和液を混ぜてハチミツ状の粘度を有するシェーデ
ィングペーストを作製する。この練和液はトリエタノー
ルアミンとジアセトンアルコールが6=4の混合液であ
る。鋳造歯冠内部に白色のプラスティックコンパウンド
を入れて鋳造歯冠を保持しながらシェーディングペース
トを筆により均一に塗布する。前記結晶化炉の焼成台に
この歯冠な載せて500℃にて乾燥する。その後、80
0℃で1分間焼成し室温まで冷却する。ペーストの塗布
、焼成の操作を4回繰り返すことによりシェードガイド
のZ、2の色調が再現されることになる。このとき、作
業模型にセットして色調等の確認を行う、もし問題があ
る場合、更にシェーディングを施し修正する。
10)合着 歯科医師は技工士より完成した歯冠な受取り、患者の口
腔内に白色のリン酸亜鉛セメントで合着する。合着する
前に対校歯、隣在歯との関係を調整すると同時に、リン
酸亜鉛セメントをグリセリンで混合し、歯冠の内部で充
填して色調をチエツクする。もし色調が合わなかったり
、咬合調整で研磨した場合には歯科医師はシェーディン
グパウダー組成物Q a mを用い、前記シェーディン
グの工程で記載したと同様の方法で修正箇所に再度シェ
ーディングを行う。修正が終ったら、歯冠を洗浄して改
めてリン酸亜鉛セメンントで患者の口腔内に合着する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、色相(X)に対し、明度と彩度の組合せ(Y
)によるシェードガイド(Z)の分類表を示し、 第2図は、着色ガラス原料(P)とシェーディング組成
物(Q)の組合せによるシェードガイド再現分類表を示
す。 第1 図 第2 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス成分100重量部に対して着色成分が0.
    01乃至17重量部の範囲の量で配合され且つガラスが
    結晶化された状態で明度或いは明度と彩度の組合せが互
    いに異なる着色ガラスセラミックを与える複数種の歯冠
    修復用ガラス原料を調製し、 一方の指標として前記複数種の明度或いは明度と彩度と
    の組合せ及び他方の指標として複数種の色相で分類され
    たシェード・ガイドから修復される歯の隣在歯の色と同
    一乃至これに近似する色のシェード・ガイドを選択し、 このシェード・ガイドの色に応じて、前記複数種の原料
    の内所定の明度或いは明度と彩度との組合せを与えるガ
    ラス原料を選択し、このガラス原料からセラミックの歯
    冠修復物を調製し、且つ前記シェード・ガイドの色に応
    じて所定の色相或いは色相と明度及び彩度との組合せを
    与えるシェーディングを上記歯冠修復物の表面に施す ことを特徴とする歯冠修復物の製造方法。
  2. (2)一方の指標として複数種の明度或いは明度と彩度
    との組合せ及び他方の指標として複数種の色相で分類さ
    れたシェード・ガイド。 ガラス成分100重量部に対して着色成分が0.01乃
    至17重量部の範囲の量で配合され且つガラスが結晶化
    された状態で明度或いは明度と彩度との組合せが互いに
    異なる着色ガラスセラミックを与える複数種の歯冠修復
    用ガラス原料を夫々前記明度指標に対応する容器内に充
    填して成る包装、及び融点が500乃至1000℃のケ
    イ酸ソーダガラス60乃至95重量%及び着色剤5乃至
    40重量%を含有し且つ互いに色相或いは色相と明度及
    び彩度との組合せを異にする複数種のシェーディング用
    組成物を夫々前記色相指標或いは明度−色相指標に対応
    する容器内に充填して成る包装 を含んで成る歯冠修復用キット。
  3. (3)アパタイトを主体とする着色結晶化ガラスから成
    り、前記着色ガラスは、ガラス成分とガラス成分100
    重量部当り0.01乃至17重量部の着色成分とから成
    り、該ガラス成分はCa/Pの原子比が2.5乃至4.
    0であるCaO及びP_2O_5成分40乃至80重量
    %と、SiO_2及びMgO成分20乃至60重量%と
    を含有し、該着色成分はCe、Pr、Eu、Ti、V、
    Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zr、Nb、Mo、A
    g及びWから成る群より選ばれた少なくとも1種の金属
    の酸化物であることを特徴とする人工歯。
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