JPH0244800A - 電波吸収タイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は電波の反射障害を防止するための電波吸収タ
イルに関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題）近年、
都市の高層化が進むのに伴ってビルによるテレビ電波の
反射障害、即ちビルによる反射電波がテレビ放送電波と
重合して画面にゴーストを生ぜしめる問題がクローズア
ップされており、その対策として、電波吸収性能を有す
るフェライト板を高層建築物の壁面に取り付ける試みが
行われている。

ところで従来用いられているフェライト板は、大きさが
１ＯｏＩＩＩｘｌｏｏ■×１０ＩＩ１１（厚み）程度で
比重が５程度と重い上に、モルタル等との接着力が弱く
、加えてその熱膨張係数が大きいことから、かかるフェ
ライト板を直接躯体裏面に固定することがでＪず、そこ
でこれを建築物壁面に固定するための種々の方法が考え
られている。

第５図はその一例を示したものである。この例ではフェ
ライト板１００の両側辺部に段差部１０２を形成し、同
図（Ｂ）に示すようにそれら個辺の段差部１０２を保持
具１０４に係合させて保持させ、かかる保持具１０４を
介して躯体裏面に固定するようにしている。

しかしながらこのような方法でフェライト板を固定する
場合には、保持具１０４を別途に必要とする他、施工構
造が複雑となって施工作業も煩雑化し、施工コストも高
くなってしまう。

そこで第６図に示しているように、フェライト板１０６
の裏面を一部削り取ることによって多数の凹凸、即ち裏
足１０８，１１０を形成し、フェライト板１０６をモル
タル等によって直接謳体裏面に固定する試みが行われて
いる。裏足ｔＯａ。

１１０形成により躯体裏面への接着力を高め、以てフェ
ライト板１０６を直接躯体裏面に接着固定した場合の信
頼性を高めようというのである。

この方法によれば、フェライト板１０８を直接躯体裏面
に固定することも一見可簡のように考えられるが、前述
したようにフェライト板とモルタル等との接着力はもと
もと弱く、加えてフェライト板とモルタル等とは熱膨張
率に差があるために、フェライト板を直接躯体裏面に固
定すると、かかるフェライト板が熱膨張、収縮を繰り返
すうちに裏足部分にクラックが入り、場合によって接着
布で′Ａ離を生じて壁面から脱落する恐れがあり、甚だ
危険である。

（課題を解決するための手段及び作用・効果）本発明の
電波吸収タイルはこのような課題を解決するために案出
されたものであり、その要旨は、板状フェライト質成形
体の裏面に、該フェライト質成形体とは別材料から成る
裏足材を形成・固着して成ることにある。

即ち本発明ではフェライト質成形体に直接裏足を形成す
るのでなく、フェライト質成形体とは別種材料から成る
裏足材を成形体裏面に形成・固着し、そしてその裏足材
自身に形成した凹凸により、或いは裏足材とフェライト
質成形体裏面との間に生ぜしめた凹凸によって、それら
フェライト質成形体及び裏足材にて構成される電波吸収
タイルをモルタル等を介して建築物裏面に固定するよう
にしたのである。而してかかる裏足材として陶磁器質の
ものを用いれば、従来の陶磁器タイルと同様に電波吸収
タイルを良好に躯体裏面に接着固定することができるの
である。またかかる陶磁器質材料はモルタル等建材と熱
膨張係数が近いから、熱膨張・収縮を繰り返した場合に
も電波吸収タイルが躯体裏面から接着剥離する恐れもな
い。

従ってこのような電波吸収タイルを用いれば、従来の陶
磁器タイルと同様に簡単な構造で施工でき、これに伴っ
て施工作業が簡単化して施工コストも低廉化する。

尚フェライト質成形体と裏足材とを別々に成形して両者
を接着する場合、接着剤として有機系。

無機系何れも使用可能であるが、長期的な耐候性、経年
変化等を考えれば無機系の接着剤が好ましい。

また特に裏足材として陶磁器質材を用いた場合には、接
着剤としてガラス質の無機接着剤を用いることが望まし
い。この場合にはフェライト質成形体と裏足材との接着
強度を高めることができると同時に、接着剤層の熱膨張
係数をフェライト質成形体と裏足材との中間とし得、か
かる接着剤層によりフェライト質成形体と裏足材との熱
膨張・収縮の差を吸収することが可能となる。

（実施例） 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。

第１図及び第２図において、１０は本発明例としての電
波吸収タイルで、大きさ１００鵬纏×１００ｍｍＸＩＯ
薦ｌ（厚み）程度のフェライト質成形体１２の裏面に、
断面矩形状の棒状の陶磁器製１足材１４を所定間隔毎に
複数差べて接着剤１６により固着したものである。ここ
で接着剤１６としては、ガラス質無機接着剤が用いられ
ている。ガラス質無機接着剤とは、例えば長石、溶剤、
フリット等から成るものであって、加熱により溶融して
ガラス状化するものである。このガラス質無機接着剤１
６を用いてフェライト質成形体１２と裏足材１４とを接
着するには、予め成形・焼結して成るフェライトａ成形
体１２と裏足材１４との間に、水ガラスの如き無機バイ
ンダを添加したガラス質無機接着剤１６を介在させた状
態でそれらを７００〜１０００℃の適当な温度で焼成す
れば良い、このようにするとガラス質無機接着剤１６が
溶融してガラス状化し、フェライト質成形体１２と裏足
材１４とを接着する。その際無機バインダはその粘性に
よりガラス質無機接着剤工６が溶融するまでの間これを
固めて分散防止し、且つかかるガラス質無機接着剤１６
及びフェライト質成形体１２．裏足材１４の三者を粘着
しておく作用を為す。

尚、上記フェライト質成形体Ｉ２及び裏足材１４は夫々
熱膨張係数が９〜ｌｌＸｌ０−６７”Ｏ及び６〜８Ｘ１
０〜６／℃であることから、ガラス質無機接着剤１６の
熱膨張係数を７〜ｌ０ＸｌＯ〜６／”Ｃとしておくこと
が望ましい、このようにすると熱膨張係数が漸変的とな
り、王者の接着界面での剥離を有効に防止できる。

上記構成の電波吸収タイルｌＯは、裏足材１４がフェラ
イト質成形体１２とは別種の陶磁器材にて形成されてい
るため、通常の陶磁器タイルと同様にモルタル等を介し
て建築物躯体裏面に固定した場合にも剥離の問題を生じ
ない、即ち本例の電波吸収タイルｌＯを用いれば、普通
のタイルと同様にして建築物壁面を構成することができ
るようになる。これにより従来面倒であった電波吸収壁
面の施工作業が簡略化し、施工コストも低減する。

尚本発明においては、上記以外にも種々の形態で電波吸
収タイルを構成することができる。

第３図及び第４図はその一例を示している。このうち第
３図に示す電波吸収タイル１８は、裏足材２０を１枚の
板状体で構成してその裏面に裏足２１を形成し、これを
上記と同様の接着剤１６によりフェライト質成形体１２
に固着したものである。このようにするとフェライト質
成形体１２と裏足材２０との接着面積を広くとることが
でき、フェライト質成形体１２と裏足材２０との接着力
をより高めることができる。

他方第４図の電波吸収タイル２２は、第３図の電波吸収
タイル１８と同様に裏足材２４を１枚の板状体で構成し
、且つその裏面の各裏足２５の両側面を逆テーバ状に傾
斜させて蟻足形態と成したものである。このようにすれ
ば、裏足２５をモルタル等固着用建材の内部に埋没させ
たとき、裏足２５のアンカー効果が高くなって、電波吸
収タイル２２が躯体裏面により強固に固定される効果が
生ずる。

本発明においては、上記のようにフェライト質成形体と
裏足材とを予め成形−焼成した後に接着剤により固着す
るのでなく１両者を同時に成形し且つ共に焼結すること
によって固着することも可能であるし、裏足材として上
記陶磁器材以外のものを使用することも可能である０例
えばかかる裏足材としてモルタル、コンクリート、ＦＲ
Ｐ等の使用が可能である。

また上記したように接着剤としてはガラス賀の無機接着
剤が望ましいが、他の無機接着剤或いは有機接着剤の使
用も可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基つき様々な変形を加えた
形態で構成することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である電波吸収タイルの斜視
図であり、第２図はその電波吸収タイルの要部断面図、
第３図及び第４図は夫々本発明の更に他の実施例である
電波吸収タイルの斜視図である。第５図（Ａ）は従来の
フェライト板の一例を示す焉視図であり、同図（Ｂ）は
そのフェライト板の施工方法を説明するための説明図、
第６図（Ａ）、（日〕は従来のフェライト板の他の例を
示す斜視図である。 １０　。 １６　： １２二 １４　。 ２１　。 １８　、２２　：電波吸収タイル 接着剤 フェライト質成形体 ２０　、２４　：裏足材 ２５：裏足

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 板状フェライト質成形体の裏面に、該フェライト質成形
   体とは別材料から成る裏足材を形成・固着して成ること
   を特徴とする電波吸収タイル。