JPH0243913Y2 - - Google Patents

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JPH0243913Y2
JPH0243913Y2 JP1986048482U JP4848286U JPH0243913Y2 JP H0243913 Y2 JPH0243913 Y2 JP H0243913Y2 JP 1986048482 U JP1986048482 U JP 1986048482U JP 4848286 U JP4848286 U JP 4848286U JP H0243913 Y2 JPH0243913 Y2 JP H0243913Y2
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JP
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pile
sliver
filament
denier
short fibers
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JP1986048482U
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JPS62162287U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はカーペツト、簡易敷物、椅子張地、等
に使用するパイル布帛に関するものであり、より
詳しくは基布にパイル糸をタフテイングしパイル
を形成したタフテツドパイル布帛に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
本出願人は、短繊維を並行にそろえたスライバ
ーの周りに長繊維フイラメントを回撚締束したパ
イル糸を基布にタフテツドしたパイルを形成して
パイル布帛を開発し実願昭60−162003号をもつて
開示している。
この先願考案は、スライバーを主材とし、その
スライバーを組成する個々の短繊維をフイラメン
トによる締束しタフテイングする過程で糸切れを
生じないよう糸条の形態を維持しつつパイルを形
成しようとするものであり、そのためにはスライ
バーを組成する短繊維の長さを20〜100cmと可及
的に長いものとし、それにより各短繊維間の接触
面積を大きくし、それらの間の摩擦抵抗により、
或は、短繊維の両端が同時にニードルにより振り
動かされないようにして糸切れを回避しようとす
るものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
先願考案に係るパイル糸は、フイラメントによ
る締束力とスライバー内の短繊維間の摩擦力によ
りタフテイング過程での糸切れを回避しようとす
るものであり、スライバー内の短繊維の長さを20
cm以上可及的に長くするので、その表面毛羽は従
来一般の紡績パイル糸に比して少なくその触感風
合はフイラメント糸のそれに近似し暖かみを欠
く。
〔考案の目的〕
そこで本考案はスライバーをフイラメントによ
り回撚締束したパイル糸をタフテイングするも、
パイル面の触感風合において一般の紡績パイル糸
のそれを遜色のないパイル布帛を得ることを主た
る目的とする。
本考案の他の目的は、先端を切り開いてなおス
ライバーの短繊維間が締束されており、従来一般
のカツトパイルのそれと遜色のない触感風合を有
するパイル布帛を得ることである。
〔考案の構成〕
本考案に係るパイル布帛14は、基布11にパ
イル糸12をタフテイングしパイル13を形成し
たのもであつて、そのパイル糸12が、短繊維を
並行に揃えたスライバー15の周りに長繊維フイ
ラメント16を回撚締束し、フイラメント16を
スライバー15に加熱融着して成り、そのフイラ
メント16のデニールがスライバー15のデニー
ルの10分の1以下であることを特徴とするもので
ある。
スライバー15は、従来一般の紡績パイル糸と
同様に短繊維や太さ(デニール)の異なる数種の
短繊維4ステーブルフアイバー)の原綿を混綿
し、紡績カードとドラフト工程を通し、必要に応
じてギル工程を通して総デニール1000〜15000デ
ニールに調製される。
フイラメント16には、ホツトメルト接着剤と
同様に接着性を有し熱融着性合成繊維として一般
市販のものが使用される。
具体的に本考案のフイラメント16に適用され
る熱融着性合成繊維を例示すれば、東レ(株)のエル
ダー(溶融点110〜120℃)等がある。
このフイラメント16は数本引揃え或は交撚し
たものであつてもよいが、その太さ(デニール)
はスライバー15のデニールの10分の1以下で概
して20デニール前後のものをスライバー15の周
りに3回/cm以下、好ましくは1回/cm以下の割
合で回撚使用される。
この様に回撚締束したパイル糸12は、加熱ロ
ーラや加熱ガイドを擦過させる等の加熱処理を施
しフイラメント16をスライバー15に融着させ
てからタフテイングする。
〔考案の効果〕
本考案によるとパイル糸を締束するフイラメン
ト16はスライバー15に融着し、それによりス
ライバー15内の短繊維間が接合されるので、短
繊維間での摩擦面積を大きくするために短繊維を
長くする必要がなくなる。従つて、スライバー1
5内の短繊維の長さを従来一般の紡績パイル糸の
短繊維の長さと同じにすることも出来、それによ
り表面毛羽17が多く従来一般の紡績糸に成るが
如き触感風合のパイル布帛14を得られる。
そして、本考案は短繊維間を接着剤の塗着或は
スプレーにより接着しようとするのではなく、20
デニール前後のフイラメント16で接合されるの
で、その接合箇所は極めて微細な点接着となり、
パイル面に接着剤の付着したような異物感はな
い。
又、本考案は熱融着性フイラメント16を短繊
維に裁断しスライバー15に混合使用するもので
はなくスライバー15の結束のため回撚使用する
ので、その使用量は極く少なくて済み、熱融着性
フイラメント16によりパイル13が粗硬になる
ことがない。
更に、フイラメント16は前記先願に係るパイ
ル糸とは異なり単にスライバー15の周りに回撚
しているだけではなく融着しているので、パイル
糸14を裁断しても、その切断口で繊維間が完全
に解き解かれることがなく、よつて本考案に成る
カツトパイルは、この点でも加撚した従来一般の
紡績パイル糸のそれを同様に収束し腰のあるもの
となる。
更に又、その様にフイラメント16がスライバ
ー15の周りに回撚し融着しているので、その表
面の毛羽17が遊び毛(屑毛)となつて抜き取ら
れ、或は、スライバー15内の短繊維が引き出さ
れてパイル面が醜く毛羽立ちピリング(毛玉)を
生じると言うこともなくなり、よつて本考案に係
るパイル布帛14は耐摩耗性に優れたものとな
る。
その上更に、本考案に係るパイル糸12は加撚
工程を要しないので従来一般の紡績パイル糸に比
して効率的に得られ、この様に本考案によると、
触感風合が従来一般のフイラメント糸ライクのも
のだけではなく紡績糸ライクのパイル布帛も得ら
れ、而も、耐久性に優れた高品質のパイル布帛1
4が効率的で経済的に得られるので、本考案は頗
る実用的で好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るパイル布帛の一部拡大側
面図である。 11……基布、12……パイル糸、13……パ
イル、14……パイル布帛、15……スライバ
ー、16……フイラメント、17……毛羽。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 基布11にパイル糸12をタフテイングしパイ
    ル13を形成したパイル布帛14において; (1) パイル糸12が短繊維を並行に揃えたスライ
    バー15の周りに長繊維フイラメント16を回
    撚締束したものであること; (2) フイラメント16がスライバー15に加熱融
    着していること; (3) フイラメント16のデニールがスライバー1
    5のデニールの10分の1以下であること; を特徴とするパイル布帛。
JP1986048482U 1986-03-31 1986-03-31 Expired JPH0243913Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986048482U JPH0243913Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JP1986048482U JPH0243913Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62162287U JPS62162287U (ja) 1987-10-15
JPH0243913Y2 true JPH0243913Y2 (ja) 1990-11-21

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ID=30870051

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JP1986048482U Expired JPH0243913Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JP (1) JPH0243913Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50123975A (ja) * 1974-03-25 1975-09-29
JPS5748652A (en) * 1980-09-06 1982-03-20 Kureha Chem Ind Co Ltd Ultrasonic probe

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50123975A (ja) * 1974-03-25 1975-09-29
JPS5748652A (en) * 1980-09-06 1982-03-20 Kureha Chem Ind Co Ltd Ultrasonic probe

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62162287U (ja) 1987-10-15

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