JPH0241235B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、テレビジヨン映像信号の垂直帰線消
去期間を利用し、その一水平走査期間を単位長と
するデータパケツトにより伝送されてくる文字信
号を受信する文字放送受信機に係り、特には文字
放送の番組のページを記憶することに関する。

（従来技術） 従来例の文字放送受信機には、番組予約メモリ
（マルチメモリ）を備え、この番組予約メモリに
視聴を希望する文字放送の番組とその番組番号を
予め記憶させ、必要なときにCRT画面上に文字
放送を即座に表示できるようにしたものがある。
ところで、この番組予約メモリで番組番号のみ予
約した場合において、CRT画面に表示されてい
るその番組の例えば、１ページ目の内容を充分に
理解するためにそのCRT画面を次のページの表
示のための更新を停止させたり、またその１ペー
ジ目を複写機で複写するために同じくその更新を
停止させることがある。この場合、文字放送局か
らは次々に番組が送られてくるのでそのページの
予約がされていないと、その１ページ目を理解し
たり複写したりしている間に、その次のページの
放送が終了してしまい、該次のページまたは該次
のページより以降のページをCRT画面に表示さ
せるには、再びその次のページまたは該次のペー
ジより以降のページの番組が文字放送局から送ら
れてくるまで待つ必要がある。このような待ち時
間は、使用者にとり非常に長く感じられるもので
あり、また時間の無駄ともなる。

（目的） 本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、
特定のページのCRT画面での表示の更新を停止
させたり、あるいは複写機で該特定のページの複
写をするために同じくその更新を停止させても該
特定のページの次のページまたは該次のページよ
り以降のページをCRT画面に即座に表示できる
ようにして、操作上の扱い易さと時間の有効活用
とが図られるようにすることを目的とする。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。第１図は、この実施例の全体の回
路ブロツク図である。この実施例の文字放送受信
機は、テレビジヨン受信部Ａと文字放送デコーダ
部Ｂとを有する。

テレビジヨン受信部Ａは、通常のテレビジヨン
受信機と同様にテレビジヨンアンテナ１で受信さ
れたテレビジヨン信号にRF増幅、IF増幅、検波
等の処理を施す受信部２と、受信部２からの複合
映像信号を処理する通常の処理回路３とを備える
とともに、映像信号と文字放送デコーダ部Ｂから
の文字信号とを切り換えて出力するためのTV／
文字切換回路４と、CRT（陰極線管）５とを備え
る。

一方、文字放送デコーダ部Ｂは、前記受信部２
からの複合映像信号から文字信号を抜き取つて所
定のデータ処理をする回路６と、この処理回路６
からの文字信号を一旦記憶するバツフアメモリ７
と、全体の動作を制御するCPU（中央処理装置）
８と、CPU８の動作のプログラムが記憶されて
いるプログラムROM９と、CPU８が動作上使用
するワーキングRAM１０とを備える。更に、こ
の文字放送デコーダ部Ｂは、文字放送の番組とそ
の番組番号などを予め記憶する番組予約メモリ
（マルチメモリ）１１と、文字放送の受信操作を
する操作部１７と、該操作部１７の操作に応答し
て文字放送受信機の内部回路に該内部回路を制御
する制御信号を与える操作部制御部１２と、操作
部制御部１２からの、第１信号線LS１を介する
第１制御信号に応答して電源の供給遮断が制御さ
れるメイン電源１３と、第２信号線LS２を介し
て操作部制御部１２から第２制御信号が与えら
れ、この第２制御信号に応答して第１電源線LB
１を介してワーキングRAM１０への電源供給を
制御するバツクアツプ用電源１６とを有する。操
作部制御部１２は、第３信号線LS３を介して第
３制御信号をテレビジヨン受信部Ａの処理回路３
と、CPU８とに与える。また、前記メイン電源
１３は、第２電源線LB２を介してテレビジヨン
受信部Ａのテレビジヨン信号処理回路３と、前記
TV／文字切換回路４と、文字放送デコーダ部Ｂ
の処理回路６と、バツフアメモリ７と、番組予約
メモリ１１とにメイン電源を供給し、更に第３電
源線LB３を介してテレビジヨン受信部Ａの受信
部２と、文字放送デコーダ部ＢのCPU８と、プ
ログラムROM９とにメイン電源を供給する。１
４は、データバスであり、１５はアドレスバスで
ある。

前記操作部１７は、CRT５の画面上に表示さ
れているそのページの内容を理解するためや複写
機でそのページの内容を複写するためやその他の
理由により番組の更新を停止させるために操作さ
れる第１操作キーとしての更新停止操作キー１７
ａと、番組の更新停止を解除するために操作され
る第２操作キーとしての更新停止解除操作キー１
７ｂとを備える。この更新停止解除操作キー１７
ｂが操作されたとき、前記更新停止操作キー１７
ａによつて番組の更新が停止された際の番組内の
特定のページの次のページがCRT５の画面上に
呼び出される。この場合、更新停止操作キー１７
ａは、実施例では１つであるけれども更新を停止
させる目的、例えば時間をかけてCRT画面に表
示されているそのページを充分に理解するため
や、あるいは複写機で複写するためなどの各目的
に応じて個別に複数個設けてもよい。また、前記
更新停止解除操作キー１７ｂも実施例では１つで
あるけれども、前記更新停止操作キー１７ａの各
目的に対応して個別に複数個設けてもよい。ま
た、前記更新停止解除操作キー１７ｂは、番組の
更新停止を解除して特定のページの次のページの
呼び出しのためばかりではなく、特定のページか
ら数ページ先のページの呼び出しができるように
してもよい。

１８は、前記更新停止操作キー１７ａの操作に
より更新が停止されたときの前記次のページを記
憶する次ページメモリである。この次ページメモ
リ１８は、番組予約メモリ（マルチメモリ）１１
の空き領域を利用しており、この次ページメモリ
１８には、複数のページのデータを記憶できるよ
うにしてもよい。

第２図は、番組予約メモリ１１の各記憶領域
ａ、ｂ、ｃ、ｄ、…を示し、またこの番組予約メ
モリ１１の空き記憶領域を次ページメモリ１８の
記憶領域に利用した構成を示す図であり、第２図
に示すように番組予約メモリ１１の記憶領域ａ、
ｃ、ｄ…には番組とページとが指定されてそれぞ
れに対応する番号が記憶されていることを示し、
番組予約メモリ１１の記憶領域ｂには、番組が指
定されその番組番号が記憶されているが、ページ
が指定されず、このためそのページ番号が記憶さ
れていないことを示している。そして、次ページ
メモリ１８の記憶領域ｘにはページが指定されな
かつた場合の次のページの番号が記憶されている
ことを示している。第２図の場合では、番組予約
メモリ１１の記憶領域ｂで予約されている番組の
番号は「１」であり、その番組のページは指定さ
れておらず、そして、更新停止操作キー１７ａ
は、その番組の１ページ目で操作され、このため
次ページメモリ１８には１ページ目の次のページ
の番号である「２」が記憶されていることを示し
ている。

次に、動作を第３図のフローチヤートを参照し
ながら説明する。この動作では、番組予約メモリ
１１には、操作部１７の操作キーの操作により番
組番号が指定されて記憶されているが、そのペー
ジは指定されていないものとする。このため、
CRT画面にはその番組内の最初のページから順
次表示され、CRT画面でのページの表示は、次
のページが送られてくるごとに次々に更新されて
いく。この実施例では、こうした場合に、例えば
時間をかけて特定のページをCRT画面に表示さ
せておき、この表示の間、次のページのデータを
次ページメモリ１８に記憶させ、更新停止解除操
作キー１７ｂを操作すれば、該次のページを待ち
時間なく即座にCRT画面に表示できるようにす
るものである。

ステツプST1で、操作部１７の操作キーが操作
されたかどうかをCPU８は、第３信号線LS３を
介する操作部制御部１２からの制御信号により判
断する。この判断において、操作キーが操作され
ているのであればYESと判断して、ステツプ
ST2において、更に各操作キーの内、特定のペー
ジの画面の更新を停止させるために前記更新停止
操作キー１７ａが操作されたかどうかを判断す
る。この判断がYESであれば、ステツプST5で
CRT画面での該特定のページの表示画面の更新
を停止させる。そして、次のステツプST6で次ペ
ージメモリ１８に該特定のページの次のページの
データを記憶させる。こうして、次ページメモリ
１８に次のページのデータを記憶させておく。次
に、特定のページの表示目的が終了して更新停止
解除操作キー１７ｂが操作されるが、この場合
は、更新停止操作キー１７ａが操作されていない
のでステツプST2ではNOと判断し、次のステツ
プST3に進む。このステツプST3において、前記
更新停止解除操作キー１７ｂが操作されたかどう
かを判断する。操作されていなければこの判断で
はNOとしてステツプST4で他のキー処理ルーチ
ンへ進むが、この場合は、更新停止解除操作キー
１７ｂが操作されているので、このステツプST3
でYESと判断し、ステツプST7に進む。このス
テツプST7においては、前記ステツプST6で次ペ
ージメモリ１８に記憶されている特定のページの
次のページのデータをバツフアメモリ７に転送す
る。これにより、CRT画面には特定のページの
次のページが表示される。こうして、特定のペー
ジの表示終了後の次のページの表示は待ち時間な
く行なわれることになる。なお、このステツプ
ST7での処理後は、特定のページの次のページの
データは必要でなくなるのでステツプST6に進
み、前記と同様に次のページの更に次のページの
データを次ページメモリ１８に記憶させて、次の
表示に備える。

（効果） 以上のように本発明の文字放送受信機は、文字
放送の番組とその番組番号などを予め記憶するマ
ルチメモリと、文字放送の受信操作をする操作部
と、該操作部の操作に応答して文字放送受信機の
内部回路を制御する操作部制御部とを有し、前記
操作部は、番組の更新を停止させるために操作さ
れる第１操作キーと、番組の更新停止を解除する
ために操作される第２操作キーとを備え、前記マ
ルチメモリの空き領域には、前記第１操作キーの
操作により更新が停止された際の番組内の特定の
ページの次のページまたは該次のページより以降
のページを記憶する次ページメモリを設け、前記
操作部制御部は、番組の更新を停止するために前
記第１操作キーが操作された時、前記内部回路を
介して前記次ページメモリに前記次のページまた
は該次のページより以降のページを記憶させ、番
組の更新停止を解除するために前記第２操作キー
が操作された時、同じく前記内部回路を介して前
記次ページメモリから前記次のページまたは該次
のページより以降のページを呼び出すように構成
したので、特定のページのCRT画面での更新を
停止させたり、あるいは、複写機で該特定のペー
ジの複写をするために同じくその更新を停止させ
ても、その更新の停止を解除した時には、前記特
定のページの例えば次のページが呼び出され、即
座にCRT画面上に表示されるので、視聴者にと
つて非常に長く感じられる待ち時間がなく、時間
の有効活用を図ることが可能となる。

また、視聴者は特定のページの更新停止を解除
するための操作をするだけでよく、一旦その更新
停止解除のための操作を行つた後に、前記特定の
ページの例えば次のページを呼び出すための特別
な操作を行う必要がないので、視聴者にとつて極
めて操作性のよいものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は該実施
例の全体の回路ブロツク図、第２図は番組予約メ
モリの記憶領域の構成を示す図、第３図はその動
作説明に供するフローチヤートである。 １２は操作部制御部、１７は操作部、１８は次
ページメモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字放送の番組とその番組番号などを予め記
   憶するマルチメモリと、文字放送の受信操作をす
   る操作部と、該操作部の操作に応答して文字放送
   受信機の内部回路を制御する操作部制御部とを有
   する文字放送受信機において、 前記操作部は、番組の更新を停止させるために
   操作される第１操作キーと、番組の更新停止を解
   除するために操作される第２操作キーとを備え、 前記マルチメモリの空き領域には、前記第１操
   作キーの操作により更新が停止された際の番組内
   の特定のページの次のページまたは該次のページ
   より以降のページを記憶する次ページメモリを設
   け、 前記操作部制御部は、番組の更新を停止するた
   めに前記第１操作キーが操作された時、前記内部
   回路を介して前記次ページメモリに前記次のペー
   ジまたは該次のページより以降のページを記憶さ
   せ、番組の更新停止を解除するために前記第２操
   作キーが操作された時、同じく前記内部回路を介
   して前記次ページメモリから前記次のページまた
   は該次のページより以降のページを呼び出すこと
   を特徴とする文字放送受信機。