JPH0239541Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は円筒形外面濾過式バグフイルタのバグ
を支持するために使用されるバグフイルタ用ケー
ジの改良に関するものである。

（従来の技術） 従来のバグフイルタ用ケージは複数本の縦材を
輪により固定した円筒状の枠組の下端に金属製の
キヤツプを溶接して固定したものが普通であり、
濾布の内部へこのバグフイルタ用ケージを挿入し
て濾布を円筒状に支持させるものである。この種
のバグフイルタにおいては経時的に目詰まりが進
行するため、濾布の内面からパルスエアを噴射し
て濾布外面に付着したダストを払い落している
が、濾布内面に侵入したダストはパルスエアによ
る払い落しが困難であるため定期的な濾布交換が
必要となる。このような濾布交換の際には先ず枠
組を引き上げたうえで濾布を引き抜く手順が取ら
れるが、稼動中の圧力差によつて濾布が枠組の隙
間に次第に喰い込むために、枠組の下端にキヤツ
プが溶接された従来のバグフイルタ用ケージは枠
組の縦材や輪よりも突出したキヤツプが枠組を引
き上げる際に濾布の内面に引掛かり、濾布交換作
業が極めて行いにくい欠点があつた。

またこのような欠点を解決するため、実開昭59
−119320号公報に示されるように、枠組を濾布内
へ挿入したうえ、濾布の外側からキヤツプを嵌め
る工夫もなされているが、枠組を濾布内へ挿入す
る際に反りを持たせた縦材の先端が濾布を傷付け
るおそれがあり、特にガラス濾布の場合には縦材
の先端がわずかにかすつた程度であつても、パル
スエアによるダストの払い落しを繰り返えすとそ
の部分から濾布が破れる欠点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は上記のような従来の問題点を解決し
て、枠組を濾布から取外すことが容易であり、濾
布交換作業を能率良く行うことができるバグフイ
ルタ用ケージを目的として完成されたものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は複数本の縦材とこれらの縦材を筒状に
固定する輪とからなる円筒状の枠組の下端部付近
に２個の輪を近接させて配設するとともに、該枠
組の下端部にはキヤツプをその筒状部の内周面に
形成された突起を前記の２個の輪の間に嵌入させ
ることにより弾性的に取付けたことを特徴とする
ものである。

（実施例） 次に実施例を図示の実施例について詳細に説明
すると、１は複数本の金属製の縦材、２はこれら
の縦材１を筒状に固定する金属製の輪であり、こ
れらの縦材１と輪２とによつて円筒状の枠組３が
形成されている。このような枠組３はその上端に
枠組全体をバグフイルタの支持板に取付けるため
の皿４を備え、またその下端部付近には２個の輪
２，２が近接させて配設されている。５は枠組３
の下端部に取付けられた金属製のキヤツプであ
り、従来一般のキヤツプが溶接により枠組３に取
付けられていたのに対し、本考案のキヤツプ５は
その筒状部６の内周面に突起７を備え、この突起
７を前記の２個の輪２，２の間に嵌入させること
により枠組３に弾性的に取付けられている。

（作用） このように構成されたものは、第１図に示すよ
うに枠組３の下端部にキヤツプ５を取付けた状態
で濾布の内部に挿入されるものであるから、縦材
１の先端はキヤツプ５により覆われて露出するこ
とがなく、挿入時に濾布を傷付けることがない。
また濾布交換の際には長い棒などを枠組３の上端
から挿入してキヤツプ５を押したたくことによ
り、キヤツプ５の筒状部６の突起７を枠組３の下
端部付近の２個の輪２，２の間から脱落させてキ
ヤツプ５を濾布内へ落下させたうえで枠組３を濾
布から引上げることができるので、キヤツプ５に
邪魔されることなく枠組３を濾布から取出すこと
ができる。

（考案の効果） 本考案は以上の説明からも明らかなように、枠
組の下端部付近に２個の輪を近接させて配設する
とともに、内周面の突起をこれらの輪の間に嵌入
させることによりキヤツプを枠組の下端部に弾性
的に係合させたものであるから、濾布を傷付ける
ことなく濾布内への挿入が可能であり、またキヤ
ツプを取外したうえで枠組を濾布から取出すこと
ができる。従つて本考案のバグフイルタ用ケージ
は濾布の交換作業が極めて容易であり、しかも濾
布の支持機能は従来のものと変らないうえに構造
も簡単にして安価に製作できる利点をも有する。
よつて本考案は従来のバグフイルタ用ケージの問
題点を一掃したものとして、その実用的価値は極
めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す垂直断面図、第
２図はその水平断面図である。 １……縦材、２……輪、３……枠組、５……キ
ヤツプ、６……筒状部、７……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本の縦材１とこれらの縦材１を筒状に固定
   する輪２とからなる円筒状の枠組３の下端部付近
   に２個の輪２，２を近接させて配設するととも
   に、該枠組３の下端部にはキヤツプ５をその筒状
   部６の内周面に形成された突起７を前記の２個の
   輪２，２の間に嵌入させることにより弾性的に取
   付けたことを特徴とするバグフイルタ用ケージ。