JPH0238714Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アイロン本体に把手を着脱自在に装
着したスチームアイロンに関する。

〔従来の技術〕

従来のスチームアイロンは、実開昭58−115200
号公報（D06F 75／34）に記載のように、熱板等
を備えたアイロン本体に把手を着脱自在に装着
し、アイロン本体に水槽を着脱自在に装着してい
る。

また、実開昭57−129000号公報に記載によう
に、アイロン本体に直接着脱自在に水槽を装着
し、その水槽のノズルとアイロン本体との接続部
にパツキングを設けている。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の前者のスチームアイロンは、水槽をアイ
ロン本体に着脱自在に装着するため、アイロン本
体が厚みを増して大型になるという問題点があ
る。

また、水槽への給水及び水槽からの排水に際
し、水槽をアイロン本体に装着した状態では、き
わめて重く操作が困難であり、水槽をアイロン本
体より離脱した状態では、水槽が小型の場合持ち
にくく取扱いが不便である。

一方、従来の後者のスチームアイロンは、水槽
のノズルとアイロン本体との接続部のパツキング
の保護については特に考慮されておらず、パツキ
ングが損傷するという問題点がある。

本考案は、前記の点に留意し、アイロン本体の
小型化をはかるとともに、給水、排水を容易に
し、かつ、水槽のノズルとアイロン本体との接続
部のパツキングを簡単に保護するようにしたスチ
ームアイロンを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を解決するために、本考案のスチーム
アイロンは、下部にベース、上部に断熱カバーを
備え蒸気発生室の形成されたアイロン本体と、カ
バーの上面に設けられた係止部と、カバーの上面
に係止部により着脱自在に装着された把手と、把
手に着脱自在に装着され下部にノズルを設けた水
槽と、蒸気発生室に連通するとともに周囲が係止
部に覆われ上部が係止部の上面に露出しノズルに
嵌合した耐熱・柔軟性樹脂からなるパツキングと
からなるものである。

〔作用〕

前記のように構成された本考案のスチームアイ
ロンは、アイロン本体の上面の係止部に把手が着
脱自在に装着され、その把手に水槽が着脱自在に
装着されているため、アイロン本体の厚みが薄く
小型になり、把手に水槽を装着した状態で水槽に
対する給排水が把手を持つて操作でき、取扱いが
容易であり、水槽を粉失する恐れがなく、把手を
持つて水槽の水位を見ることもでき、かつ、水槽
を把手より離脱して水槽の給排水も可能である。

その上、水槽のノズルとアイロン本体との接続
部のパツキングがアイロン本体の上面の前記係止
部に覆われているため、パツキングの保護に係止
部を兼用し他部品を必要とせず、構成が簡単であ
る。

〔実施例〕

１実施例について、第１図ないし第３図を参照
して説明する。

それらの図面において、１は下部にベース２、
上部に２層の下側、上側断熱カバー３，４を備え
たアイロン本体、５はベース２の上面に取り付け
られたベース蓋であり、ベース蓋５によりベース
２の上部に、蒸気発生室６、蒸気通路７が形成さ
れる。

８はベース２の下面に開口し蒸気通路７に連通
した蒸気噴出口、９はベース２を加熱するヒータ
ー、１０は上側断熱カバー４の上面のほぼ中央部
に設けられた温度調節つまみ、１１は上側断熱カ
バー４の上面の前部に上方に突出して形成された
前方係止部、１２は前方係止部１１の後面に形成
された係止爪である。

１３はアイロン本体１に着脱自在の把手、１４
は把手１３の下方の取付基部、１５は把手１３の
下方前部に前方に延設された保護壁、１６は保護
壁１５に透設され前方係止部１１が透挿された開
口である。

１７は上側断熱カバー４の後方に設けられた後
方係止部のロツクつまみであり、ばねにより前方
に付勢され、把手１３の開口１６の後縁の係止舌
片部１８が前方係止部１１の係止爪１２に係止
後、把手１３の後方を押し下げると、ロツクつま
み１７が後退したのち、把手１３の取付基部１４
の後部の凹部につまみ１７が嵌入し、つまみ１７
を後退させない限り、把手１３が本体１から離脱
しないものである。

１９は水槽であり、水槽基部２０と中仕切板２
１と水槽蓋２２とから形成され、把手１３の前側
の保護壁１５上に着脱自在に装着され、装着状態
において水槽１９の下部が保護壁１５により覆わ
れている。２３は水槽１９の下部に突出し水の滴
下を制御するノズルであり、保護壁１５の開口１
６の上方に位置している。

２４はベース蓋５の通水孔２５を介して蒸気発
生室６に連通し上部が前方係止部１１の上面に臨
んだ耐熱・柔軟性を有する円筒状のパツキングで
あり、周囲が前方係止部１１に覆われて保護さ
れ、水槽１９が把手１３に装着され、把手１３が
本体１に装着された状態において、ノズル２３が
パツキング２４の上縁に嵌合する。

そして、本体１から把手１３を離脱した状態に
おいて、水槽１９の下部が保護壁１５により覆わ
れて保護され、ノズル２３が開口１６から突出す
ることなく収納され、アイロンの使用、および把
手１３を離脱して本体１を把手１３内に収納した
状態においても、水槽１９およびノズル２３が保
護される。

また、水槽１９は、把手１３を本体１に装着し
た状態でも、離脱収納した状態でも、把手１３に
着脱自在であり、パツキング２４は上側断熱カバ
ー４からの放熱を断熱する断熱部材になつてい
る。

〔考案の効果〕

本考案は、以上説明したように構成されている
ので、以下に記載する効果を奏する。

下部にベース２、上部に断熱カバー３，４を備
えたアイロン本体１に、把手１３が着脱自在に装
着され、その把手１３に水槽１９が着脱自在に装
着され、アイロン本体１に水槽１９が装着されな
いため、アイロン本体１の厚みを薄くすることが
でき、アイロン本体１を小型にすることができ
る。しかも、水槽１９が把手１３に装着した状態
では、給排時、把手１３を持つて操作でき、取扱
いが容易であり、水槽１９の紛失を防止すること
ができ、把手１３を持つて水槽１９の水位を見る
こともでき、かつ、水槽１９を把手１３より離脱
して給排水を行うこともでき、操作手段を拡大す
ることができる。

その上、水槽１９のノズル２３とアイロン本体
１との接続部のパツキング２４が、アイロン本体
１の上面に設けられた把手１３の係止部１１に覆
われているため、パツキング２４が完全にに保護
され、その保護に係止部１１を兼用しているため
他部品を必要とせず、構成をきわめて簡単にする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案のスチームアイロンの１実施例
を示し、第１図は切断側面図、第２図は平面図、
第３図は把手を離脱して収納した状態の一部切断
側面図である。 １……アイロン本体、２……ベース、３，４…
…断熱カバー、６……蒸気発生室、１１……係止
部、１３……把手、１９……水槽、２３……ノズ
ル、２４……パツキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部にベース、上部に断熱カバーを備え蒸気発
   生室の形成されたアイロン本体と、前記カバーの
   上面に設けられた係止部と、前記カバーの上面に
   前記係止部により着脱自在に装着された把手と、
   前記把手に着脱自在に装着され下部にノズルを設
   けた水槽と、前記蒸気発生室に連通するとともに
   周囲が前記係止部に覆われ上部が前記係止部の上
   面に露出し前記ノズルに嵌合した耐熱・柔軟性樹
   脂からなるパツキングとからなるスチームアイロ
   ン。