JPH0237944Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はユニツトルームにおける鏡の取付装置
に関するものである。

（従来技術） ユニツトルームには側壁に、その側壁上端まで
の広い面積の大型な化粧鏡を取付けて、室内スペ
ースを広く見せたり、雰囲気を豪華にする趣向が
ある。この様な場合、側壁上端に取付金具を取付
け、この取付金具で鏡上端を支持する。

即ち、天井壁と側壁とを連結する廻し縁に接近
して鏡上端が位置するのである。

（考案が解決しようとする課題） しかし、鏡上端を支持する取付金具は天井壁に
も近接している関係上、作業スペースが狭く、取
付作業がやつかいである。

また、廻し縁下位に作業スペースを隔てて取付
けられた取付金具のその下位に化粧鏡が取付けら
れる構造になる為、どうしても小型化が避けられ
ず、最大限に広い面積の化粧鏡を取付けできない
問題もある。

本考案は、鏡体上端を専用の取付金具を使用せ
ず天井壁と側周壁とを連結する廻し縁を利用して
支持することを目的とする。

（課題を解決する為の手段） 上記目的を達成する為に講じた技術的手段は、
天井壁の周側壁を嵌合する水平嵌入溝と、側周壁
の上端を嵌合する垂直嵌合溝とを有する廻し縁
の、その垂直嵌合溝に隣接して室内側に垂直嵌入
溝を設け、該垂直嵌入溝に鏡体上端を嵌入したこ
とである。

（作用） 上記技術的手段によれば、水平嵌合溝に天井壁
の周側端を嵌合し、垂直嵌合溝に側周壁上端を嵌
合することで天井壁と側周壁とを連結する廻し縁
において、室内に臨むその垂直嵌入溝が鏡体上端
を収容する。

（考案の効果） 本考案は以上のように天井壁と、側周壁とを連
結する廻し縁が鏡体上端を収容状態で支持するか
ら、鏡体上端を取付ける為の取付金具を別個に必
要とせず、無論、その取付金具のやつかいな取付
作業も皆無である。従つて最大限に広い鏡体をよ
り簡単に取付けできる。

しかも、鏡体の上端が廻し縁の垂直嵌入溝内に
入り込み、視認されないから鏡体の上端縁、その
取付金具が直視される従来品と比較して見苦しく
なく、内装性の向上を図ることができる。

また、鏡体の幅の大小及び場合のいかんにとら
われずに鏡体上端を支持する為、施工現場で、取
付位置の変更、鏡体幅の変更がおきても、鏡体の
上端を常に支持することができる。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

廻し縁Ａはユニツトルームを構成する天井壁Ｂ
と各縁と同等長さを有する４縁からなつており、
全長に亘つて水平嵌合溝ｂ、垂直嵌合溝ｃ、垂直
嵌入溝ｄを有する。

水平嵌合溝ｂは第１図に示すように天井壁Ｂの
載置板部１の後端に形の押え板部６を立上げる
ことで形成してなり、垂直嵌合溝ｃは上記載置板
部１の中央下面から支承板部２を垂設すると共
に、載置板部１後端に背板部７を垂設し、その支
承板部２と背板部７とを溝壁、支承板部２と背板
部７との間の載置板部１部分を溝底としている。

垂直嵌入溝ｄは前記載置板部１の前端に前垂板
部３を垂設して、支承板部２と前垂板部３とで溝
壁、支承板部２と前垂板部３との間の載置板部１
部分を溝底としている。

前垂板部３は室内対向面の上端と下端に化粧板
Ｅを取付ける係止片５，５を突出している。

而して、周壁側を水平嵌合溝ｂに嵌合して廻し
縁Ａを周設した天井壁Ｂを、側周壁Ｃの上部開口
上に持ち上げた後降下させ、垂直嵌合溝ｃに側周
壁Ｃ上端を嵌合することで廻し縁Ａで天井壁Ｂと
側周壁Ｃとを連結する。

垂直嵌入溝ｄには鏡体Ｄの上端を収容する。

鏡体Ｄは下端縁を従来周知の受板Ｆで支持し、
裏面には適所に、側周壁Ｃに当接する緩衝材Ｇを
固着している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の鏡取付装置の実施の一例を示
し、第１図は廻し縁の側面図、第２図は同底面図
で一部長さを省略して示す、第３図はその斜視
図、第４図は鏡体の上端を支持した状態を示す断
面図、第５図は同斜視図である。 尚、図中、Ｂ：天井壁、Ｃ：側周壁、ｂ：水平
嵌合溝、ｃ：垂直嵌合溝、ｄ：垂直嵌入溝、Ｄ：
鏡体、Ａ：廻し縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井壁の周側端を嵌合する水平嵌合溝と、側周
   壁の上端を嵌合する垂直嵌合溝とを有する廻し縁
   の、その垂直嵌合溝に隣設して室内側に垂直嵌入
   溝を設け、該垂直嵌入溝に鏡体上端を嵌入したこ
   とを特徴とする鏡取付装置。