JPH0236178Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、押釦スイツチに係り、特に取付ケー
スの取付及び取付位置の固定を容易にした押釦ス
イツチに関するものである。

（考案の概要） 本考案は、取付ケース付き押釦スイツチにおい
て、鍔部とネジ部を有するスイツチ本体ケース
と、着脱可能に設けられた押釦と、前記スイツチ
本体ケースのネジ部に螺合する雌ネジ穴が形成さ
れる底部を有する鍔付きの取付ケースと、前記ネ
ジ部に螺合すると共に前記底部に当接し、前記取
付ケースをスイツチ本体ケースに対して調整可能
に固定するナツトとを設けることにより、取付ケ
ースの取付高さを調整可能にし、しかも特殊な工
具を使わず容易に取付けることができるようにし
たものである。

（従来の技術） 従来の押釦スイツチの取付ケースは、例えば第
６図に示されるように、スイツチ本体ケースａの
スリーブｇに取付ケースｂの底部開孔を挿通し、
その開孔付近両側をナツトｅ，ｆで挟持すること
により、取付けるようになつていた。なお、ｃは
押釦、ｄはケースｂの鍔部である。

（考案が解決しようとする問題点） 上記した従来技術によると、押釦の大きさに応
じた取付ケースｂを適宜選択的して取付けること
ができる。しかし、スリーブｇに取付ケースｂを
取付ける際、ナツトｅ，ｆで挟持するようにして
いるため、スイツチ本体ケースａに対する取付ケ
ースｂの取付位置がナツトｅ，ｆの締付けに特殊
なボツクススパナを使用しなければならないた
め、特殊な作業工程を必要とする欠点があつた。

そこで、本考案は、押釦の大きさに応じた取付
ケースを選択し、その取付位置を調整可能に、し
かも特殊な工具及び作業工程を必要とせずに取付
を行うことができる押釦スイツチを提供すること
を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案の押釦スイツチは、鍔部５とネジ部６と
よりなるスイツチ本体ケース１と、着脱可能に設
けられた押釦３と、前記スイツチ本体ケース１の
ネジ部６に螺合する雌ネジ穴１５が形成たれる底
部１４を具備する鍔付きの取付ケース２と、前記
ネジ部６に螺合すると共に前記底部１４に当接
し、前記取付ケース２をスイツチ本体ケース１に
対して調整可能に固定するナツト１１とを設ける
ようにしたものである。

（作用） 本考案によれば、上記したように、取付ケース
２の底部１４にスイツチ本体ケース１のネジ部６
に螺合する雌ネジ穴１５を設けるようにしたの
で、ナツト１１が前記ネジ部６に螺合すると共に
前記底部１４に当接し、スイツチ本体ケース１に
対して前記取付ケース２を調整可能に固定するこ
とができる。

従つて、押釦の大きさに応じた取付ケースを選
択し、取付位置を調整可能に、しかも特殊な工具
及び作業工程を要することなく取り付けることが
できる。

また、スイツチ本体ケース１に対する取付ケー
ス２の高さを任意に調整することができる。

（実施例） 以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図は本考案の押釦スイツチの要部断面図、
第２図は本考案の押釦スイツチの分解斜視図、第
３図は本考案の取付ケースの断面図、第４図は本
考案の取付ケースの変形実施例を示す斜視図、第
５図は本考案の他の実施例を示す要部断面図であ
る。

これらの図に示すように、本考案の押釦スイツ
チの基本型は、スイツチ本体ケース１と押釦３、
押釦３によつて操作されるプランジヤ４等からな
る駆動機構と端子７を有する。

スイツチ本体ケース１は、パネル等への係止段
部を構成する鍔部５と、この鍔部５より外径の小
さい略円筒形のネジ部６と、このネジ部６に螺合
するナツト１１とを有する。また、駆動機構にお
いては、プランジヤ４がスイツチ本体ケース１内
の接点部（図示なし）に接続され、駆動機構の一
部がその接点部へ駆動力を伝達するようになつて
いる。押釦３は、種々の大きさのものに取り替え
ることができると共に、プランジヤ４に着脱自在
に装着される。また、１２は押釦３を照光する発
光体である。このような基本型の押釦スイツチ
は、これ自体で１個のスイツチであるが、本考案
では更に、基本型押釦スイツチに取付ケース２を
設けるようにしている。取付ケース２は、第３図
に示すように、断面略コ字形であり、上部におい
て外方向に向かつた取付用の鍔部９と、この鍔部
９に連結すると共に、これより径の小さい円筒状
の取付用のネジ部１０と、スイツチ本体ケース１
のネジ部６と螺合する雌ネジ穴１５を有する円孔
１３を有すると共に、ナツト１１が当接する底部
１４を有する。この取付ケース２をスイツチ本体
ケース１に取付ける場合は、取付ケース２の孔８
を介し、雌ネジ穴１５を有する円孔１３中にスイ
ツチ本体ケース１のネジ部６を螺合し、取付ケー
ス２の位置が定まつた状態で底部１４にナツト１
１を締付けて固定する。

ここで、押釦３をサイズの異なるものに取替え
る必要が生じた場合は、ナツト１１を緩めて、取
付ケース２を外し、上記同様の取付方法で、適当
なサイズの押釦と、そのサイズに見合う取付ケー
スを装着し直すようにする。

また、取付ケース２は、第４図にその変形例を
示すように、角形鍔部１６とそれに連続するネジ
部１７を設けることにより、角形の押釦にも適合
させることができる。このように、取付ケース２
の形状は、押釦３の形状に合わせて適宜選択する
ことができる。

更に、防水機能が必要な場合には、第５図に示
されるように、取付ケース２とプランジヤ４を両
端取付部として、例えばゴムパツキン１８のよう
な防水カバーを装着すればよい。

なお、本考案は上記の実施例に限定されるもの
ではなく本考案の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、それらを本考案の範囲から排除するも
のではない。

（考案の効果） 以上、詳細に説明したように本考案によれば、
取付ケースの底部に雌ネジ穴を形成し、ここにス
イツチ本体ケースのネジ部を螺合させ、ナツトに
て締付け固定するようにしたので、取付ケースの
位置を自由に調整することができる。また、従来
のように特殊工具による困難な内部取付作業がな
く、スイツチの外部から容易に作業ができ、更
に、取付ケースの取付には特殊な工具及び締具を
必要とせず、基本型押釦スイツチ用の通常のナツ
トを用いることができる。

また、種々のサイズの押釦と取付ケースを選択
し、それらを容易に着脱することができる。

更に、取付ケースとプランジヤとの間に防水カ
バーを設けることにより、十分な防水効果を奏す
ることができる。また、防水タイプでない押釦ス
イツチを防水タイプに変更することも極めて容易
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の押釦スイツチの要部断面図、
第２図は本考案の押釦スイツチの分解斜視図、第
３図は本考案の取付ケースの断面図、第４図は本
考案の取付ケースの変形実施例を示す斜視図、第
５図は本考案の他の実施例を示す要部断面図、第
６図は従来例の押釦スイツチの要部断面図であ
る。 １……スイツチ本体ケース、２……取付ケー
ス、３……押釦、４……プランジヤ、５，９……
鍔部、６，１０，１７……ネジ部、７……端子、
８……孔、１１……ナツト、１２……発光体、１
３……円孔、１４……底部、１５……雌ネジ穴、
１６……角形鍔部、１８……ゴムパツキン（防水
カバー）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鍔部とネジ部を有するスイツチ本体ケース
   と、着脱可能に設けられた押釦と、前記スイツ
   チ本体ケースのネジ部に螺合する雌ネジ穴が形
   成される底部を有する鍔付きの取付ケースと、
   前記ネジ部に螺合すると共に前記底部に当接
   し、前記取付ケースをスイツチ本体ケースに対
   して調整可能に固定するナツトとを具備するこ
   とを特徴とする押釦スイツチ。 (2) 前記鍔付きの取付ケースと前記押釦により操
   作される駆動機構の係止部との間に防水カバー
   を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の押釦スイツチ。