JPH0236035A - 多機種自動生産のための機種管理方法及び機種管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、粗材部品から複数のサブアセンブリを予め製
造し、その後各サブアセンブリを組み立てて多機種の製
品を自動生産するための機種管理方法及び機種管理装置
に関する。

（従来の技術） 従来、自動車用の自動変速機は、ユーザの個性化傾向が
高まるにつれて多機種少量生産が取られつつあるが、多
機種生産を実施するに当たっては自動変速機を構成する
各種部品を機種ごとに製造し、それを管理する必要があ
った。

しかし、多機種の製品を少Ｉずつ生産する場合において
は、同一生産ライン上において一機種のみを製造すると
製造コストが高くなるため、通常、同一生産ライン上に
おいて多機種の製品を作ることが行われている。すなわ
ち、生産ラインに供給された部品に機種ごとに異なった
処理を施すことによって、該部品を多機種少量生産に供
する方法が取られている。

そこで、多機種の製品を自動生産するための機種管理方
法においては、従来、信号シフトによって生産ラインに
機種情報を送り、該機種情報に基づいて生産ライン上の
部品を処理することを行っていた。

（発明が解決しようとする課題） ところが、部品に施される各処理は機種ごとに異なるた
め、何らかの理由で部品の供給順序に変更が生ずると、
部品と情報とにずれが起こることがある。すなわち、生
産ライン上において作業者が部品の欠陥等を目視し、該
欠陥部品を生産ラインから除去したりすることがある。

その際、そのまま生産を継続すると、該欠陥部品に与え
られるべき処理情報が次の部品のものとして与えられ、
誤った情報に基づく処理により不良品が発生したり、機
械が故障したりしていた。

これを防止するためには、部品の供給順序に変更が生じ
た場合に、その変更に伴って処理情報をも変更させる必
要があるが、それに要する時間と労力はかなり多く、ま
た生産ラインの稼働率が低下するという問題を有してい
た。

本発明は、上記のような部品供給の変更に伴う問題点を
解決して、処理の自動段取りを容易に行うことのできる
多機種自動生産のための機種管理方法及び機種管理装置
を提供することを目的とする。

（！！ｌ！題を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決するために、複数のサブア
センブリを予め製造し、その後各サブアセンブリを組み
立てて多機種の製品を自動生産する方法において、各サ
ブアセンブリを製造する工程を、ラインに導入される粗
材部品の表面に、サブアセンブリの種類によって異なる
処理情報を識別コードで付与する工程と、処理を行う直
前に上記処理情報を識別コードから読み取る工程と、該
処理情報に基づいてサブアセンブリの種類ごとに異なる
処理を行う工程と、該処理情報に基づいてサブアセンブ
リの種類ごとに仕分けしてストアに送る工程とで構成し
ている。

そして、上記工程により製造された各サブアセンブリを
組み立てて製品とする工程は、ストアからサブアセンブ
リを取り出す工程と、取り出した各サブアセンブリの表
面に、製品の機種によって異なる処理情報を識別コード
で付与する工程と、処理を行う直前に上記処理情報を読
み取る工程と、該処理情報に基づいて製品の機種ごとに
異なる処理を行う工程と、該処理情報に基づいて製品の
機種ごとに仕分けしてストアに送る工程とからなってい
る。

また、上記のように多機種自動生産を行うための機種管
理装置は、円形部品を回転可能に支持する部材と、該支
持部材を回転させるモータと、上記支持部材の上方にあ
って円形部品に帯状の下地塗装を施すマーカと、上記帯
状の下地塗装の上に下地と反射率の異なる識別コードを
付与するインクジェットプリンタと、上記識別コードを
読み取るリーダとからなっている。

自動車用の自動変速機に用いられるトルクコンバータに
おいては、ポンプインペラ、フロントカバー等の円形部
品は、上記支持部材によって支持されつつ回転運動させ
られる。そして、上記マーカによって該円形部品の表面
に下地塗装が行われた後、インクジェットプリンタによ
って識別コードが付与される。

この識別コードには、該円形部品に対して機種ごとに異
なった処理を施すための情報が与えられているので、リ
ーダを使用して該情報を読み取り適正な処理を行うこと
ができる。

（作用及び発明の効果） 本発明によれば、上記のように構成したので、（１）リ
ーダを介して識別コードから読み取った情報に基づいて
部品の処理を行うことができるため、部品供給の順序に
関係なく容易かつ適正な処理を部品に施すことができ、
不良品が発生したり、機械が故障したりすることがなく
なる。

（２）粗材部品の表面に、サブアセンブリの種類によっ
て異なる処理情報を識別コードで付与し、該処理情報に
基づいてサブアセンブリを製造した後、サブアセンブリ
を組み立てる段階において各サブアセンブリの表面に、
製品の機種によって異なる処理情報を識別コードで付与
し、該処理情報に基づいて製品を製造するため、製品の
機種が異なってもサブアセンブリの種類が同じものにつ
いては、サブアセンブリの、製造段階において同一の管
理をすることが可能上なるため、段取りを簡素にするこ
とができるとともに、サブアセンブリの仕分は及びスト
アを容易に行うことができる。

（３）円形部品を回転可能に支持し、それを回転させつ
つ帯状の下地塗装を施し、上記下地塗装の上にバーコー
ドラベル等を使用することなくインクシェアドプリンタ
によって識別コードを付与するため、部品表面の凹凸等
の状態に影響されにくい。

（４）識別コードを付与する対象が円形の部品であるた
め、識別コードを付与する時、及び識別コードを読み取
る時の位置決めが容易になる。

（５）識別コードの付与をインクジェットプリンタによ
って行っているので、非接触で印刷することができ、高
速での付与が可能となるだけでなく部品の耐摩耗性を考
慮する必要がなくなる。

（６）帯状の下地塗装の上に下地と反射率の異なる識別
コードを付与したため、部品が鋼板製のものであっても
、識別コード部分と下地部分との反射率の比を十分取る
ことが可能となり、識別コードの正確な読み取りを行う
ことが可能となる。

（７）識別コードをバーコードとした場合においては、
円形部品を回転させつつバーコードを付与することにな
るため、扇状のバーコードとなって読み取りが容易とな
る。

（実施例） 以下、本発明を自動車用自動変速機のトルクコンバータ
に適用した実施例について図面を参照しながら詳細に説
明する。

第１図は本発明の多機種自動生産のための機種管理方法
によって識別コードとしてのバーコードが付与されたト
ルクコンバータアセンブリを示す図であり、同図（ａ）
はその平面図、同図（ｂ）はその正面図である。第２図
はポンプインペラサブアセンブリを示す図であり、同図
（ａ）はその平面図、同図（ｂ）はその正面図である。

第３図はフロントカバーサブアセンブリを示す図であり
、同図（ａ）はその平面図、同図（ｂ）はその正面図で
ある。第４図は識別コードの付与と読み取りを行うため
の機種管理装置を示す図、第５図はトルクコンバータア
センブリの分解図、第６図は本発明の多機種自動生産の
ための機種管理方法を採用した生産ラインを示す図であ
る。

第２図において、自動車の自動変速機に用いられるトル
クコンバータアセンブリ１は、主にフロントカバーアセ
ンブリ２、タービンアセンブリ３、ステータアセンブリ
４及びポンプインペラアセンブリ５の各サブアセンブリ
で構成されている。エンジンのクランク軸に固定された
フロントカバーアセンブリ２は、更に連結されたポンプ
インペラアセンブリ５を回転させる。この回転によって
発生したコンバータ油の流れが、タービンアセンブリ３
のタービンを回転させ、エンジンの回転を伝達するよう
になっている。

上記フロントカバーアセンブリ２とタービンアセンブリ
３との間には、プレッシャプレートアセンブリ６がター
ビンスラストスペーサ７とプレッシャプレートスプリン
グ８を介して配設されており、また上記ステータアセン
ブリ４とポンプインペラアセンブリ５の間には、スラス
トベアリングアセンブリ９が配設されている。

上記構成のトルクコンバータアセンブＭ１を製造する場
合、各サブアセンブリを予め製造しておき、その後接サ
ブアセンブリを組み立てて完成品とする方法がとられて
いる９本発明の多機種自動生産のための機種管理方法に
おいても、上記製造方法が採用され、予め各サブアセン
ブリ２，３，４，５゜６．９が製造され、その後各サブ
アセンブリが組み立てられ、トルクコンバータアセンブ
リ１の完成品が製造される。

そして、特に多機種のトルクコンバータアセンブリ１を
製造するためには、各サブアセンブリのための生産ライ
ンが用意され、各ラインでそれぞれの機種に適応するサ
ブアセンブリが製造される。

この場合、各ラインに導入された加工前の粗材は、機種
に応じて異なった処理を施されるため、素材の表面に、
施されるべき処理についての情報が予め付与されている
。

すなわち、第３図に示すように、ポンプインペラアセン
ブリ５の表面には、φ２２０ｔａの所に幅１０ｍ５の帯
状の白下地３１が下地９’４１として環状に形成され、
該白下地３１の上に処理情報を示す識別コードを構成す
るバーコード３２と文字３３が品番として付与されてい
る。上記白下地３１に対してバーコード３２部分の反射
率が異なるため、黒バ一部分とスペース部分との識別が
良好になる。

第４図は、同様にフロントカバーアセンブリ２の例であ
る。フロントカバーアセンブリ２の表面には、φ１０４
鶴の傾斜部分に帯状の白下地４１が環状に形成され、該
白下地４１の上にバーコード４２と文字４３が付与され
ている。

第１図は、ポンプインペラアセンブリ５とフロントカバ
ーアセンブリ２とを組み立てた状態を示している。上側
に位置するフロントカバーアセンブリ２には、サブアセ
ンブリを製造する前の処理↑ｎ報として、バーコード４
２と文字４３の外に、サブアセンブリを製造した後にト
ルクコンバークアセンブリを組み立てる際の処理情報が
付与されている。

すなわち、φ　１５０＋ｎの所の帯状の白下＋１！！１
１の上にバーコード１２と文字１３が付与されていると
ともに、トルクコンバータアセンブリ１の製造番号１４
が付与されている。

次に、上記情報付与のための機種管理装置を第５図に基
づいて説明する。

５１は円形の部品、すなわちトルクコンバータの例では
上記ポンプインペラアセンブリ、フロントカバーアセン
ブリ又は両者の組み合わせ体であり、シュート５２上を
搬送されてきて、定位置に来ると回転自在の支持部材５
３によって支持され、ピストン５４によって上昇させら
れる。

続いて、モータ５５が稼働して上記支持部材５３が回転
させられ、円形部品５１も回転する。この時、該円形部
品５１の上方にある線引き用のマーキングガンからなる
マーカ５６から速乾性の塗料が吹きつけられ、帯状の下
地塗装が環状に形成させられる。

なお、５７はシュート５２の横に配設されるガイドであ
り、５日は上記円形部品５１を定位置に置くためのスト
ッパであって、シリンダ５９によって昇降させられる。

上記のように下地塗装が形成された円形部品５１は再び
シュート５２を介して搬送され、識別コード付与位置に
移動し、ストッパ６１によって停止させられる。その後
、インクジェットプリンタ６２によって識別コードが印
刷される。この時も、円形部品５１は支持部材６３によ
って回転させられる。そして、同一箇所に設けられたリ
ーダ６４によって、正確に印刷されているか否かのチエ
ツクが行われる。

このように、インクジェットプリンタ６２によって識別
コードが印刷されるため、部品の凹凸に関係なく印刷を
行うことができる。そして、円形部品５１を回転させな
がら印刷するため、識別コードの印刷及び読み堆り時に
おいてインクジェットプリンタ６２及びリーダ６４を一
定の半径の所に位置決めするだけでよく、粗材の特別な
位置決めは不要となる。

第６図に、本発明の多機種自動生産のための機種管理方
法を採用した生産ラインを示す。

図において、７１はポンプインペラアセンブリ５のため
の生産ライン、７２はフロントカバーアセンブリ２のた
めの生産ライン、７３はトルクコンバータアセンブリｌ
のための組み立て生産ラインである。

ポンプインペラアセンブリ５のための生産ライン７１に
おいては、ストア７４から取り出された粗材は、機種管
理装置７５において識別コードの付与及びチエツクが行
われる。その後、切削処理７６、インペラハブの取り付
は及び圧入溶接の処理７７、リークテスト７８、洗浄７
９、ブレードの組み立て及びかしめ８０、仕分は及びス
トア収容８１の各処理が施される。

上記各処理において、洗浄７９以外のものは各機種ごと
に種類の異なる処理が必要となるので、それぞれの処理
の前に識別コードの読み取り８２が行われる。

フロントカバーアセンブリ２のための生産ライン７２に
おいては、ストア８３から取り出された粗材は、機種管
理装置８４において識別コードの付与及びチエツクが行
われる。その後、センターピースの取りつけ処理８５、
切削処理８６、セットブロック処理８７、ＮＣ旋盤によ
る処理８訳他のラインへの搬送処理８９、仕分は及びス
トア収容９０の各処理が施される。各処理は、各機種ご
とに種類が異なるので、それぞれの処理の前に識別コー
ドの読み取り９１が行われる。

このようにして製造されたポンプインペラアセンブリ５
及びフロントカバーアセンブリ２のサブアセンブリは、
続いて他のサブアセンブリとともに生産ライン７３にお
いて組み立てられ、機種管理装置９２において再び識別
コードの付与及びチエツクが行われる。

その後、アセンブリの外周溶接処理９３、外周及びボス
端面の切削処理９４、オイル注入９５、トルクコンバー
タアセンブリの機能テスト９６、仕分は及びストア収容
９７の各処理が施される。各処理において、アセンブリ
の外周溶接処理９３以外の処理は機種ごとに種類の異な
るものが必要となるので、それぞれの処理の前に識別コ
ードの読み取り９８が行われる。

このように、ナブアセンブリが製造された後に機種管理
装置９２において再び識別コードの付与が行われるため
、製品の機種が異なってもサブアセンブリの種類が同じ
ものについては、サブアセンブリの製造段階において同
一の管理をすることが可能となるため、段取りを簡素に
することができるとともに、サブアセンブリの仕分は及
びストアを容易に行うことができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の多機種自動生産のための機種管理方法
によってバーコードが付与されたトルクコンバータアセ
ンブリを示す図、第２図はポンプインペラサブアセンブ
リを示す図、第３図はフロントカバーサブアセンブリを
示す図、第４図は識別コードの付与と読み取りを行うた
めの機種管理装置を示す図、第５図は１−ルクコンバー
タアセンブリの分解図、第６図は本発明の多機種自動生
産のための機種管理方法を採用した生産ラインを示す図
である。 ■・・・トルクコンバータアセンブリ、２・・・フロン
トカバーアセンブリ、３・・・タービンアセンブリ、４
・・・ステータアセンブリ、５・・・ポンプインペラア
センブリ、１１，３１．４１・・・白下地（下地塗装）
　、　１２゜３２．４２・・・バーコード（識別コード
）、１３，３３．４３・・・文字−５１・・・円形部品
、５２・・・シェード、５３・・・支持部材、５５・・
・モータ、５６・・・マーカ、５９・・・シリンダ、６
２・・・インクジエ’）トプリンタ、６４・・・リーダ
。 特許出願人　アイシン・エイ・ダブり二株式会社代理人
　弁理士　　清　　水　　　守（外１名）第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のサブアセンブリを予め製造し、その後各サ
   ブアセンブリを組み立てて多機種の製品を自動生産する
   方法において、各サブアセンブリを製造する工程は、ラ
   インに導入される粗材部品の表面に、サブアセンブリの
   種類によって異なる処理情報を識別コードで付与する工
   程と、処理を行う直前に上記処理情報を読み取る工程と
   、該処理情報に基づいて処理を行う工程と、該処理情報
   に基づいてサブアセンブリの種類ごとに仕分けしてスト
   アに送る工程とからなり、サブアセンブリを組み立てる
   工程は、上記ストアからサブアセンブリを取り出す工程
   と、取り出した各サブアセンブリの表面に、製品の機種
   によって異なる処理情報を識別コードで付与する工程と
   、処理を行う直前に上記処理情報を読み取る工程と、該
   処理情報に基づいて処理を行う工程と、該処理情報に基
   づいて製品の機種ごとに仕分けしてストアに送る工程と
   からなることを特徴とする多機種自動生産のための機種
   管理方法。
2. （２）多機種自動生産のための機種管理装置において、
   円形部品を回転可能に支持する部材と、該支持部材を回
   転させるモータと、上記支持部材の上方にあって円形部
   品に帯状の下地塗装を施すマーカと、上記帯状の下地塗
   装の上に下地と反射率の異なる識別コードを付与するイ
   ンクジェットプリンタと、上記識別コードを読み取るリ
   ーダとからなる多機種自動生産のための機種管理装置。