JPH0234601A - 新規トランスフェリン - Google Patents

新規トランスフェリン

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JPH0234601A
JPH0234601A JP18427688A JP18427688A JPH0234601A JP H0234601 A JPH0234601 A JP H0234601A JP 18427688 A JP18427688 A JP 18427688A JP 18427688 A JP18427688 A JP 18427688A JP H0234601 A JPH0234601 A JP H0234601A
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transferrin
liver cancer
lectin
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Akira Kobata
木幡 陽
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は肝癌性変化を受けた糖鎖を有する新規なトラ
ンスフェリンに関する。この発明の新規トランスフェリ
ンは、肝癌診断薬としての用途を有する抗肝癌性変異ト
ランスフェリンモノクローナル抗体を作製するための抗
原及びこれを作製する工程中に用いられるポジティブ対
照、並びに肝癌診断キットのスタンダードとしての用途
を有する。
[従来の技術] 従来より、肝癌の体外での臨床検査方法としては、γ−
グルタミルトランスペプチダーゼやα−フェトプロティ
ン(AFP)等のいわゆる腫瘍マーカーを、これらと特
異的に結合するポリクローナル抗体又はモノクローナル
抗体を用いて検出する方法が実用化されている。しかし
ながら、一般に腫瘍マーカーとは腫瘍細胞により生合成
される腫瘍との関係の深い物質(cancerasso
ciated 5ubstance)として位置付けら
れており、腫瘍部位のみて産生され正常組織に存在しな
いIl!瘍特異物質又は腫瘍特異抗原は未だ見出されて
いない、従って、Jllママ−カー利用した肝癌の検出
方法はその信頼性において十分満足することができない
一方、糖タンパク賀の糖鎖の癌性変化が多くの糖タンパ
ク質で解明されている。このような糖タンパク質の例と
して、上記A F P (Yoshimaら、Canc
er Res、 404276、 ’80. Yama
shitaら。
Cancer Res、 434691. ’83) 
、上記γ−グルタミルトランスペプチダーゼ、ヒト絨毛
性性腺刺激ホルモン(木幡陽、 Oncologia 
14巻秋号、77〜88.1985) 、α−アンチト
リプシン及びdes−γ−カルボキシプロトロンビンを
挙げることができる。
従って、これらの糖タンパク質の糖鎖をエピトープとす
るモノクローナル抗体は、癌診断薬として用いることが
できる。このようなモノクローナル抗体の例として従来
より公知のCA19−9、CA12S及びC3LEX−
1を挙げることかできる。もし肝癌患者体内に、正常人
体内にはほとんどあるいは全く存在しない、癌性変化し
た糖鎖を有する糖タンパク質が存在すれば、その糖タン
パク買を抗原として用いてモノクローナル抗体を作製す
ることにより、肝癌診断薬としての用途を有するモノク
ローナル抗体を得ることができる。
[発明が解決しようとする問題点] 従って、この発明の目的は、肝癌性変化を受けた糖鎖を
有する新規な糖タンパク賀を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは、鋭意研究の結果、肝癌患者血清中のト
ランスフェリンの糖鎖が癌性変化を受けていることを見
出し、かつこのような癌性変化を受けた糖鎖を有するト
ランスフェリンの単離及び該糖鎖の同定に成功し、本発
明を完成した。
すなわち、この発明は、下記一般式[I][+1]ない
し[IVIのいずれかで示される糖鎖、を示しくただし
、Asnに隣接したGlcNAcにフコースが結合して
いない場合であってR1とR2とが同時に式(IVIで
示される糖鎖を示すものを除く)、Tfはトランスフェ
リンタンパク質部分を示す)で示される新規トランスフ
ェリン。
(ただし、R,とR2は、それぞれ独立に下記一般式+
1 +1 +1 +1 +1 寸 +1 +1 [発明の効果] この発明により、正常人血清中にはほとんど存在しない
(約3〜4%)が肝癌患者血清中には多く存在する(約
35〜65%)、癌性変化を受けた糖鎖を有する新規な
トランスフェリンか提供された。本発明のトランスフェ
リンは、肝癌患者血清中には多く存在するが正常人血清
中にはほとんど存在しないのて、本発明のトランスフェ
リンの糖鎖なエピトープとするモノクローナル抗体は肝
癌診断薬として有用である。従って、本発明のトランス
フェリンは、肝癌診断薬としての用途を有する抗肝癌性
変異トランスフェリンモノクローナル抗体を作製するた
めの抗原及びこれを作製する工程中に用いられるポジテ
ィブ対照、並びに診断キットのスタンダードとして有用
である。
[発明の詳細な説明] トランスフェリンは、ジテロフィリン又は鉄結合性グロ
ブリンとも呼ばれる分子量約8万の糖タンパク質である
。上述のように、本願発明者らは、肝癌患者においては
血液中のトランスフェリンの糖鎖か癌性変化しているこ
とを見出した。肝癌により癌性変化した本発明のトラン
スフェリンは上記一般式[1]により示される、アスパ
ラギン結合型糖鎖を有するものである。一般式[I]で
示されるものの具体例として、下記実施例において記載
するように単離、同定された下記式[V]ないし[XV
]で示されるものを挙げることcQc!ll ζ1  qユ ca   cQ (り   −コ ロ aC cQ  q り   cQ a  d ササ 寸 寸 ササ TT     ↑    ↑    TT上記式[V]
ないし[XV]で示されるトランスフェリンのうち、肝
癌診断薬としてのモノクローナル抗体を誘導するための
抗原として特に好ましいものは式[V]ないし[X]で
示されるものである。
この発明のトランスフェリンのうち、フコース分岐を有
するものはAALレクチン(Aleuriaauran
Lia  1ect、in、  N、  Kochib
e  and  K、  Furukawa。
Biochemistry 、 19巻、 pp、 2
841−2848)に結合され、また、有さないものは
DSAレクチン(文献: Crowlyら1Metho
ds Enzymol、 8:t a )に結合される
が正常なトランスフェリンはこれらのレクチンには結合
されない、従って1本発明のトランスフェリンは、AA
Lレクチン又はDSAレクチンとの特異的な結合を利用
して単離することかできる0例えば、肝癌患者血清中か
ら回収したトランスフェリンをAALレクチン又はDS
Aレクチンを含むカラムに流通させて本発明のトランス
フェリンのみをカラムに吸着させた後、溶離液で溶出す
ることにより本発明のトランスフェリンな単離すること
かてきる。カラムには、AALレクチン又はDSAレク
チンを適当な担体に結合して固相化したものを充填する
ことかできる。レクチンの固相化方法は周知であり、例
えばYasashita。
Kochibc、O1+kura、 Lleda an
d KobaLa、 ”JBiological Ch
emistry 、 vol、 260. pp、 4
688−4693 (+985)に記載されている。好
ましい担体としてはセファロースビーズを挙げることか
てき固相化するレクチンの濃度は通常20■g/slな
いしl mg/l、好ましくは約3 B/ml程度であ
る。
また、カラムに充填する固相化レクチンのf(担体を含
む)は特に限定されないか約l−1て十分である。なお
、血清中のトランスフェリンのms方法は公知であり1
例えば日本生化学会編「続生化学実験講座」8巻血液(
上)462〜464に記載されている。溶離液としては
、AALレクチンの場合には例えば10■閑のフコース
を含む緩衝液を挙げることかでき、DSAレクチンの場
合には例えば1%のN−アセチル−グルコサミンオリゴ
マーを含む緩衝液を挙げることかできる。
この発明のトランスフェリンを抗原として用いて例えば
マウスのような適当な!II物を免疫し、常法であるケ
ーラーとミルシュタインの方法により1本発明のトラン
スフェリンに対して特異的なモノクローナル抗体を産生
ずるハイブリドーマを作製することかできる。このよう
なハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗
体は肝癌の診断薬として用いることかできる。また、本
発明のトランスフェリンは、このようなハイブリトーマ
を作製する際に用いられるポジティブ対照としての用途
も有する。すなわち、作製されたハイブリトーマにより
産生されるモノクローナル抗体が1本発明のトランスフ
ェリンに特異的に結合するか否かを調べるために用いる
ことができる。
なお、肝癌診断薬として用いるためには、モノクローナ
ル抗体は癌性変化した糖鎖をエピトープとするものでな
ければならない、モノクローナル抗体か癌性変化した糖
鎖をエピトープとしているか否かは、正常なトランスフ
ェリンとの結合性を調べることにより知ることができる
また、この発明のトランスフェリンは、複数のトランス
フェリンを含む混合物の状態てあっても単独の場合と同
じ有用性を有する。さらに、トランスフェリンから分離
された糖鎖のみであっても有用性を有する。すなわち、
分離された糖鎖なアルブミンのようなタンパク質等の適
当な担体に結合したものも上記有用性を有する。
[実施例] 参考例1 糖鎖構造決定に用いた肝癌患者4名の血清中のタンパク
値 肝癌(hepatocellular carcino
ma)患者4名の肝癌組織の所見、血清中のタンパク質
特に癌マーカー値は表1に示すとおりであった。肝癌の
マーカーとして広く診断に用いられているAFPの値は
約29口00.10,000.30,000.200,
000 ng/mlとモデルになり得る偵てあった。ト
ランスフェリン場はいずれも200〜300 mg/旧
程度であった。
なお、総タンパク量は比色法、トランスフェリンイ1は
8g素免疫法、GOT、GOPは酵素活性測定法、AF
P、CEAは酵素免疫測定法で測定し実施例1 析 (1)トランスフェリンの調製 患者及び健常人の血清51から抗トランスフェリン抗体
(E−Yラボラトリ−社製)を固相化したアフィニティ
クロマトグラフィーにより高純度にトランスフェリンを
分離精袈した0分離したトランスフェリンは蒸留水で透
析後、凍結乾燥した。
(2)トランスフェリンからアスパラギン結合型糖鎖の
遊離 凍結乾燥したトランスフェリンを密閉した試験管で試料
3Bについて0.3 mlの無水ヒドラジンを加えて1
00℃、8時間反応させた。この反応生成物の未反応の
ヒドラジンを留去し、最後に減圧下で硫酸に吸収させる
ことにより除去し、部分N−アセチル化少糖として得た
(3)アスパラギン結合型糖鎖のN−アセチル化このよ
うにして得た少糖に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液31
と無水酢酸300IL+を加え、糖鎖のji離アミノ基
をN−アセチル化した。
さらに、糖タンパク賀のタンパク部分の崩壊によるアミ
ノ酸の除去をペーパークロマトグラフィーで行なった。
(4)少糖群の還元末端標識 屹固した少糖群に0℃下で100終1の0.08 N水
酸化ナトリウムを加えてpHllにitし、NaB’1
14(25sCiをジメチルスフホキシト31に溶解)
を201Ll加え、攪拌し、30℃で4時間反応させた
0反応終了後、IN酢酸を数滴加え、余分の)laBコ
H4を分解させ、0.5 mlのDowex 5OW−
H◆(バイオラド社製)カラムにて脱塩した。ホウ酸は
メチルアルコールを加えて除き、常法に基づきベーパー
クロマトグラフィーにより 1H標識少糖を得た。
(5)トリチウム標識少糖群の高圧ろ紙電気泳動トリチ
ウム[3H]標識少糖をWhatman No。
:1M1llのろ紙(ワットマン社製)のろ紙にスポッ
トし、ピリジン−酢#緩衝液(pH5,4)にて高圧ろ
紙心気泳動装置(シャントン・サザン社製、モデルL−
24)を用いて73V/c層、1時間の条件て泳動を行
なった。
放射活性のパターンはラジオクロマトスキャナー(パラ
カード社製、モデル7201)で検出した。中性糖鎖画
分及び酸性糖鎖画分を各ピーク毎に蒸留水にて抽出し、
回収した。
(6)アスパラギン結合型糖鎖のゲルろ過クロマトグラ
フィー 酸性少糖類は末端のシアル酸をシアリダーゼ(大金=油
社製)処理(50ミリ単位、18時間)により除いた。
中性少糖及びシアリダーゼ処理酸性少糖をBio Ge
t P−4(アクリルアミドとN、N−メチレンビスア
クリルアミドの共重合体をビーズ状に成形した親水性ゲ
ル、バイオラド社製)、直径2.Oc■X高さ100c
■にかけ溶出させた。ゲルろ過クロマトグラフィーは5
5℃恒温、流速181/時で行ない、溶出液は1.8■
lづつ分画した。溶出パターンはトリチウムを目印にシ
ンチレーションカウンター(Beckman LS 7
000、ベックマン社製)にて記録した。
(7)レクチンカラムによる少糖の分離分画得られた少
糖を先ずConAカラム(ファルマシア社製)にかけ、
吸着する画分と非吸着画分に分けた。吸着画分の溶出は
5mMα−メチルDマンノシドで行なった。
次にそれぞれ得られた画分をAALカラム(東大医科研
生物有機研究室)にかけ、非吸着画分、弱い吸着画分、
吸着画分に分け、ConA吸着画分からフラクションI
 (AAL非吸着)、フラクションIT(AAL吸着)
を得た。
次にConA非吸着画分をAALで3画分に分けたそれ
ぞれをDSAカラム(東大医科研生物有機研究室)にか
け、フラクションIII、rv、 vを得た。さらに、
DSAカラムの非吸着画分及び遅延画分をE−PHAカ
ラム(ホウネン社製)にかけ、フラクションVl、■、
■、 IXを得た。フラクションIV及び■については
アーモンドαフコシダーゼ■の存在下でさらにDSAカ
ラムにかけた。
これらの手順及び溶出パターンが図1に示されている。
なお、AALカラム、DSAカラム及びE−PIIAカ
ラムからの溶出に用いた溶離液は、それぞれ5 mMフ
コース、1%N−アセチルグルコサミンオリゴマー、T
ris−バッファーであった。また、各画分は1■lず
回収した。
(8)トリチウム少糖のエキソグリコシダーゼによる逐
次分解 糖鎖内における糖残基の配列順序及びアノマー構造を決
定するために、β−ガラクトシダゼによる逐次分解を行
なった0反応は、肺炎双球菌のβ−ガラクトシダーゼ(
東大医科研生物有機研究室)2ミリ単位を、乾固した糖
鎖に0.15 Mクエン酸−リン酸緩衝液pH6,o 
f30μl)中で加え一晩反応させることにより行なっ
た0反応液には細菌の増殖を抑えるため1滴のトルエン
を加えた。
反応後は沸騰水で30秒間加熱して酵素反応を停止させ
た。
このβ−ガラクトシダーゼによる逐次分解分析の結果を
図2に示す8図2中、実線で描かれた曲線はβ−ガラク
トシダーゼ分解により遊離したガラクトースの数を示し
ており、破線の曲線からは放射能標識産物の構造を知る
ことができる。これらの結果を表2にまとめて示す。
表2 表2 (続き) R,: 4GlcNAc B l →4G1cNAcR
t : 4GlcNAc B 1−14 (fuc a
 l −e6)G1cNAc上記のようにして決定され
たトランスフェリンの構造、各レクチンカラムへの吸着
性及び全トランスフェリン中の存在割合(モル%)を表
3にまとめて示す、なお、表3中、F(T、NA等は患
者又は正常人の個人名のイニシャルを示す6表3に示さ
れるように、正常人では96%又は97%を占める、表
3の11番上に示される正常トランスフェリンが、肝癌
患者では37%〜63%に減少し、表3の11番目以下
に示される異常トランスフェリン(本発明トランスフェ
リン)が出現する。従って、本発明トランスフェリンを
定量することにより、肝癌の診断を行なうことができ表 (続き) al 一14G1cNAc al β −14G1cNAc al β 一14GICNAC al β −14GICNAC (9)少糖群のメチル化分析 上記糖鎖構造の同定に誤りがないことを確認するために
、各種レクチンカラムによる分画化を行なう前の少糖群
について常法に基づきメチル化分析を行なった。結果を
表4に示す。
表4に示されるように、β−ガラクトシダーゼ逐次分解
分析結果と矛盾する結果は得られず、上記のようにして
同定された糖鎖構造が正確であることが確認された。
実1tft4引l 癌性トランスフェリンの分離 肝癌患者の血液から分離したトランスフェリン1μgを
、0.1%ウシ血清アルブミン含有蒸留水に渚解し、固
定化AAL−セファロースカラム(1ml、内径?、5
 n+m)又は固定化DSA−セファロースカラム(1
ml、内径7.5++m)上にマウントした。2℃に3
0分保持した後、AALレクチン−セファロースカラム
中の試料を5mlの0.1%ウシ血清アルブミン含有リ
ン酸緩衝食塩水(pH7,43で、次いで50mMのフ
コースを含む同緩衝液で室温で溶出した。このアフィニ
ティクロマトグラフィーの結果を図3のA及びBに示す
。図3のA及びBにおいて、最初のピークは正常トラン
スフェリン、2番目のピークはこの発明のトランスフェ
リンのうちフコースの糖鎖を有するものの混合物である
。一方、DSAレクチン−セファロースカラム中の試料
を、0.1%ウシ血清アルブミン含有10+IJ Tr
is−HCIFJ衝液、pH7,4で2℃で溶出し1次
いで1%N−アセチルグルコサミンオリゴマー混合物を
含む緩衝液で室温で溶出し、次いで0、INの酢酸で溶
出した。結果を図3のC及びDに示す。図3のC及びD
の最初のピークは正常トランスフェリン、2番目のピー
クはC−2,4分枝構造糖鎖を有するこの発明のトラン
スフェリン、3番目のピークは、C−2,6分枝構造を
有するこの発明のトランスフェリンを示す、なお、トラ
ンスフェリン含量はそれぞれの両分1mlを常法のEL
ISAにより測定した。また、図3のAおよびCは肝癌
患者HTからのトランスフェリンについての結果を、図
3のBi5よびDは肝癌患者HHからのトランスフェリ
ンについての結果を示す。
【図面の簡単な説明】
図1は各種レクチンカラムを用いたトランスフェリンの
WM鎖の分離及びレクチンカラムクロマトグラフィーの
溶出パターンを示す図、図2は分離された糖鎖について
のβ−ガラクトシダーゼ逐次分解分析の結果を示す図で
ある。 図3は肝癌患者の血中トランスフェリンからこの発明の
トランスフェリンを分離するアフィニティクロマトグラ
フィ の結果を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1とR_2は、それぞれ独立に下記一般
    式[II]ないし[IV]のいずれかで示される糖鎖、を示
    し(ただし、Asnに隣接したGlcNAcにフコース
    が結合していない場合であってR_1とR_2とが同時
    に式[IV]で示される糖鎖を示すものを除く)、Tfは
    トランスフェリンタンパク質部分を示す) で示される新規トランスフェリン。 ▲数式、化学式、表等があります▼[II] ▲数式、化学式、表等があります▼[III] ▲数式、化学式、表等があります▼[IV]
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007212252A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Hirosaki Univ 膀胱癌の悪性度診断方法
JP2009222670A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Kagawa Univ 肝癌マーカー
JP2014134435A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Mitsubishi Chemicals Corp 肝細胞癌の検出方法

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