JPH02310321A - フェライト系ステンレス鋼帯の製造方法 - Google Patents
フェライト系ステンレス鋼帯の製造方法Info
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- JPH02310321A JPH02310321A JP12782889A JP12782889A JPH02310321A JP H02310321 A JPH02310321 A JP H02310321A JP 12782889 A JP12782889 A JP 12782889A JP 12782889 A JP12782889 A JP 12782889A JP H02310321 A JPH02310321 A JP H02310321A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野１
本発明は、外装用建材、特に薄板に成形加工されて屋根
葺材に使用されるフェライト系ステンレス鋼帯の製造方
法に関する。
葺材に使用されるフェライト系ステンレス鋼帯の製造方
法に関する。
［従来の技術１
ステンレス鋼板は外装用建材として、サツシ、カーテン
・ウオール、パネル等の比較的小さい面積で用いること
が多かった３しかし、近年、ステンレス鋼の持つ耐食性
、耐候性のよさが認識され、更にその施工技術の開発と
相伴って屋根材としても用いられるようになってきた。
・ウオール、パネル等の比較的小さい面積で用いること
が多かった３しかし、近年、ステンレス鋼の持つ耐食性
、耐候性のよさが認識され、更にその施工技術の開発と
相伴って屋根材としても用いられるようになってきた。
この場合、屋根材としては、ステンレス鋼板を素地とし
てこれに塗装着色した塗装ステンレス鋼板が用いられて
いる。これは、従来のトタン屋根では、塗膜劣化により
塗装に欠陥が生ずるとその後短期的に穴あきによる雨漏
りを生じて使用不能になるという欠点を克服しようとし
たものである。
てこれに塗装着色した塗装ステンレス鋼板が用いられて
いる。これは、従来のトタン屋根では、塗膜劣化により
塗装に欠陥が生ずるとその後短期的に穴あきによる雨漏
りを生じて使用不能になるという欠点を克服しようとし
たものである。
この塗装ステンレス鋼板としては、主に、オーステナイ
ト系ステンレス鋼である５ＵＳ３０４（１８Ｃｒ−８Ｎ
ｉ）が、その加工性のよさという点から採用されてき
た。
ト系ステンレス鋼である５ＵＳ３０４（１８Ｃｒ−８Ｎ
ｉ）が、その加工性のよさという点から採用されてき
た。
然しながら、上述の塗装ステンレス鋼板では、塗膜のた
め下地がステンレスかどうか外観上不明で、ステンレス
の持つ表面の美麗さや高級感が生かせないという欠点や
塗膜劣化に伴なう塗り直しなどのメンテナンスを必要と
するといった問題があった。また、オーステナイト系ス
テンレス鋼は高価なＮｉを多く含むため価格が高くなり
、需要を伸ばすことに困難がある。
め下地がステンレスかどうか外観上不明で、ステンレス
の持つ表面の美麗さや高級感が生かせないという欠点や
塗膜劣化に伴なう塗り直しなどのメンテナンスを必要と
するといった問題があった。また、オーステナイト系ス
テンレス鋼は高価なＮｉを多く含むため価格が高くなり
、需要を伸ばすことに困難がある。
しかし、無塗装のフェライト系ステンレス鋼を外装建材
、特に屋根材として用いる際には、１０年以上の長期間
赤錆や海塩粒子の付着による孔食等の腐食を生じない充
分な屋外耐候性・耐食性が必然的に要求される。
、特に屋根材として用いる際には、１０年以上の長期間
赤錆や海塩粒子の付着による孔食等の腐食を生じない充
分な屋外耐候性・耐食性が必然的に要求される。
また、オーステナイト系ステンレス鋼では本質的に加工
性が良いので比較的問題にならなかったが、フェライト
系ステンレス鋼では、例えば第１図に示したように屋根
材としての成形加工時に底板や側板が凹凸になるポケッ
トウェーブ（オイルキャンとも呼ぶ）という現象が現わ
れ易い、この現象は屋根としての外観を損なうので問題
になる。
性が良いので比較的問題にならなかったが、フェライト
系ステンレス鋼では、例えば第１図に示したように屋根
材としての成形加工時に底板や側板が凹凸になるポケッ
トウェーブ（オイルキャンとも呼ぶ）という現象が現わ
れ易い、この現象は屋根としての外観を損なうので問題
になる。
［発明が解決しようとする課題Ｊ
本発明は、冷延工程で製造されたフェライト系ステンレ
ス鋼帯を、塗装することなく屋根材等として用いるため
、充分な屋外耐候性・耐食性を有し、且つポケットウェ
ーブ現象を伴うことなく成形加工ができる良好な加工性
を有するフェライト系ステンレス鋼帯とする方法を提供
することを目的とする。
ス鋼帯を、塗装することなく屋根材等として用いるため
、充分な屋外耐候性・耐食性を有し、且つポケットウェ
ーブ現象を伴うことなく成形加工ができる良好な加工性
を有するフェライト系ステンレス鋼帯とする方法を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段］
本発明は上記課題を解決するために。
Ｃｒ：１１〜３５重量％
を含有するフェライト系ステンレス鋼を冷延工程におけ
る仕上焼鈍後に、１５０〜５５０℃にて５〜６０秒の曲
げ加工を行い、 ｊ１４帯の表面歪量を０．０５〜０．
５％とするフェライト系ステンレス鋼帯の製造方法を提
供するものである。
る仕上焼鈍後に、１５０〜５５０℃にて５〜６０秒の曲
げ加工を行い、 ｊ１４帯の表面歪量を０．０５〜０．
５％とするフェライト系ステンレス鋼帯の製造方法を提
供するものである。
〔作用Ｊ
一般にフェライト系ステンレス鋼帯は、熱間圧延した後
、焼鈍、酸洗され、−回または中間焼鈍をはさんだ２回
以上の冷間圧延後、仕上焼鈍、調質圧延を行って製品と
している。
、焼鈍、酸洗され、−回または中間焼鈍をはさんだ２回
以上の冷間圧延後、仕上焼鈍、調質圧延を行って製品と
している。
本発明者らは、ステンレス鋼帯の成形加工において発生
する第２図に示した変形等について種々検討した結果、
下記の知見を得て本発明に到達したものである。
する第２図に示した変形等について種々検討した結果、
下記の知見を得て本発明に到達したものである。
（１） ステンレス鋼板の機械的性質のうち鋼帯Ｃ方
向微少変形域での歪比（Ｃ方向引張試験での［引張方向
歪］／［幅方向歪］、以下単に歪比と記す）を大きくす
ると、曲げ加工部の残留引張応力が小に、底板圧縮応力
が小になり、その結果ポケットウェーブが少なくなる。
向微少変形域での歪比（Ｃ方向引張試験での［引張方向
歪］／［幅方向歪］、以下単に歪比と記す）を大きくす
ると、曲げ加工部の残留引張応力が小に、底板圧縮応力
が小になり、その結果ポケットウェーブが少なくなる。
（２） 鋼帯のＣ方向弾性限を高くすると、曲げ加工部
の変形領域が小に、底板圧縮応力が小になりこの結果ポ
ケットウェーブが少なくなる。
の変形領域が小に、底板圧縮応力が小になりこの結果ポ
ケットウェーブが少なくなる。
すなわち、本発明の目的を達成するためには。
屋外耐候性・耐食性があると共に、前記歪比が大きく１
弾性限の高いフェライト系ステンレス鋼帯を製造する必
要がある。
弾性限の高いフェライト系ステンレス鋼帯を製造する必
要がある。
本発明においてはＣｒを１１〜３５重量％含有するフェ
ライト系ステンレス鋼を使用するａ Ｃｒの含有量が１
１重量％未満では屋外耐候性・耐食性が不十分であり、
３５％を越えると屋外耐候性・耐食性の改善効果が飽和
してくると共に、成形加工性が低下し経済的でないので
１１〜３５重量％と限定した。
ライト系ステンレス鋼を使用するａ Ｃｒの含有量が１
１重量％未満では屋外耐候性・耐食性が不十分であり、
３５％を越えると屋外耐候性・耐食性の改善効果が飽和
してくると共に、成形加工性が低下し経済的でないので
１１〜３５重量％と限定した。
本発明に用いられるフェライト系ステンレス鋼としては
、前記Ｃｒのほかに、屋外耐候性・耐食性を向上させる
ために０．３〜４重量％のＭＯｊ１５よび／または０．
３〜５重量％のＣｕを、さらに上記各線に成形性を向上
させるために１重量％以下のＮｂおよび／または１重量
％以下のＴｉを含有させてもよい。
、前記Ｃｒのほかに、屋外耐候性・耐食性を向上させる
ために０．３〜４重量％のＭＯｊ１５よび／または０．
３〜５重量％のＣｕを、さらに上記各線に成形性を向上
させるために１重量％以下のＮｂおよび／または１重量
％以下のＴｉを含有させてもよい。
上記成分の鋼スラブは、通常の熱間圧延、熱延板焼鈍、
酸洗、中間焼鈍をはさんだ冷間圧延。
酸洗、中間焼鈍をはさんだ冷間圧延。
仕上焼鈍を行った後、１５０〜５５０℃にて５〜６０秒
の曲げ加工を行い鋼帯の表面歪量を０．０５〜０．５％
とする。
の曲げ加工を行い鋼帯の表面歪量を０．０５〜０．５％
とする。
曲げ加工は例えばレベラーを使用して行うことができ、
ｉ４帯の表面歪量は薄膜Ｘ線回折による（ｌ ｌ ｌ）
面＜１１２＞方向の回折曲線の半価中より求められる。
ｉ４帯の表面歪量は薄膜Ｘ線回折による（ｌ ｌ ｌ）
面＜１１２＞方向の回折曲線の半価中より求められる。
曲げ加工において、加工温度は１５０℃未満では効果が
不十分で、５５０℃を越えると炭窒化物析出の可能性が
あり不適であり、加工時間は５秒未満では効果が不十分
で、６０秒を越えると効果は飽和となり、表面歪量は０
．０５％未満では効果が不十分で、０．５％を越えると
板の形状が悪化して不適となり、加工温度、加工時間ま
たは表面歪量の何れか１つが前記限定範囲を逸脱すると
、十分な耐ポケットウェーブ性が得られない。
不十分で、５５０℃を越えると炭窒化物析出の可能性が
あり不適であり、加工時間は５秒未満では効果が不十分
で、６０秒を越えると効果は飽和となり、表面歪量は０
．０５％未満では効果が不十分で、０．５％を越えると
板の形状が悪化して不適となり、加工温度、加工時間ま
たは表面歪量の何れか１つが前記限定範囲を逸脱すると
、十分な耐ポケットウェーブ性が得られない。
第１表に示した組成のフェライト系ステンレス鋼スラブ
に、通常の熱間圧延、熱延板焼鈍、酸洗、中間焼鈍をは
さんだ冷間圧延を行って厚さ０．８ ｍ ｍの冷延鋼板
とし、これらの鋼板に１、 ＯＯＯ℃Ｘｉ分の仕上焼鈍
を行った後、温間レベラーを用いて曲げ加工して鋼帯と
し、これらの鋼帯に対し酸洗、圧下率１％の調質圧延を
行った後、第２図に示した形状にロール成形加工を行っ
た。
に、通常の熱間圧延、熱延板焼鈍、酸洗、中間焼鈍をは
さんだ冷間圧延を行って厚さ０．８ ｍ ｍの冷延鋼板
とし、これらの鋼板に１、 ＯＯＯ℃Ｘｉ分の仕上焼鈍
を行った後、温間レベラーを用いて曲げ加工して鋼帯と
し、これらの鋼帯に対し酸洗、圧下率１％の調質圧延を
行った後、第２図に示した形状にロール成形加工を行っ
た。
温間レベラー処理における温度、時間および表面歪量、
得られた鋼帯の成形加工性（Ｃ方向歪比、Ｃ方向弾性限
）、成形加工における耐ポケットウェーブ性（山高さ、
判定）を第１表に示した。
得られた鋼帯の成形加工性（Ｃ方向歪比、Ｃ方向弾性限
）、成形加工における耐ポケットウェーブ性（山高さ、
判定）を第１表に示した。
［発明の効果Ｊ
本発明により屋外耐候性・耐食性が高く、成形加工工程
でポケットウェーブの発生の少いフェライト系ステンレ
ス鋼帯を製造することができた６
でポケットウェーブの発生の少いフェライト系ステンレ
ス鋼帯を製造することができた６
第１図はポケットウェーブの発生状態を示す説明図、第
２図はロール圧延成形時の引張変形。 圧縮変形、残留圧縮の発生状態を示す説明図である。 ｌ・・・底板 ２−側板 ３・・・ポケットウェーブ
２図はロール圧延成形時の引張変形。 圧縮変形、残留圧縮の発生状態を示す説明図である。 ｌ・・・底板 ２−側板 ３・・・ポケットウェーブ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ Ｃｒ：１１〜３５重量％ を含有するフェライト系ステンレス鋼を冷延工程におけ
る仕上焼鈍後に、１５０〜５５０℃にて５〜６０秒の曲
げ加工を行い、鋼帯の表面歪量を０．０５〜０．５％と
することを特徴とするフェライト系ステンレス鋼帯の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12782889A JPH02310321A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | フェライト系ステンレス鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12782889A JPH02310321A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | フェライト系ステンレス鋼帯の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02310321A true JPH02310321A (ja) | 1990-12-26 |
Family
ID=14969672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12782889A Pending JPH02310321A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | フェライト系ステンレス鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02310321A (ja) |
-
1989
- 1989-05-23 JP JP12782889A patent/JPH02310321A/ja active Pending
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