JPH0230996Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は棚部材に関するものである。

従来、棚板に背板を固定してなるＬ形の棚部材
においては、棚板の下面から背板の後面にわたつ
て当接するＬ形の補強金具で補強をしている。し
かし、補強金具が棚板の下面に露出して見えるた
め、高位置に配置するような場合に外観を損うと
いう問題があつた。

したがつて、この考案の目的は、補強金具が棚
板の下から見えず、かつ堅固な棚部材を提供する
ことである。

この考案の一実施例を第１図ないし第３図に示
す。図において、１は棚板であり、その後端面に
接して背板２が立上り配置されている。これら棚
板１と背板２には両端近傍において、背板２の後
面から棚板１の前部に達する深さの金具嵌合孔３
ａ，３ｂが設けられ、Ｌ形補強金具４の水平軸部
４ａが金具嵌合孔３ａ，３ｂに嵌入されている。
Ｌ形補強金具４は固定孔５を有する立上り板部４
ｂの下端に前記水平軸部４ａを溶接したものであ
る。水平軸部４ａは先端面にねじ孔６を有してい
る。立上り板部４ｂは背板２の後面に設けられた
埋込凹部７に嵌合され、固定孔５に挿通された固
定くぎ８で背板２に固定されている。固定くぎ８
は木ねじからなるものである。Ｌ形固定金具４の
ねじ孔６には棚板１の前端面に設けられた座ぐり
付孔９に挿通された固定ビス１０がねじ込まれて
いる。固定ビス１０の頭部は座ぐり付孔９の座ぐ
り部９ａに埋込まれ、座ぐり部９ａは化粧キヤツ
プ１１で閉蓋されている。なお、この棚部材は単
独で壁面に固定され、あるいは複数個が上下に並
べて側板や支柱等に固定される。

このように、Ｌ形補強金具４の水平軸部４ａを
金具嵌合孔３ａ，３ｂに嵌入するようにしたた
め、棚板１の下面にＬ形補強金具４が露出せず、
そのため外観が保たれる。また、Ｌ形補強金具４
の水平軸部４ａの先端に側板１の前端面から挿入
した固定ビス１０をねじ込んでいるので、棚板１
と背板２との堅固な固定が行なえる。固定ビス１
０は化粧キヤツプ１１で閉蓋されるので、これに
よつて外観を損うことがない。

以上のように、この考案の棚部材は、Ｌ形補強
金具の水平軸部を背板の後牧面から棚板にわたつ
て設けられた金具嵌合孔に嵌入し、棚板の前端面
に設けた座ぐり孔に挿入した固定ビスを前記水平
軸部の先端にねじ込むようにし、また前記座ぐり
付孔はキヤツプで閉塞するようにしたものである
から、棚板の下面に補強金具が露出せず美麗な外
観が保て、しかも棚板と背板とを堅固に固定する
ことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその拡大横断側面図、第３図は同じくそのＬ形
補強金具と他の部材との関係を示す分解斜視図で
ある。 １……棚板、２……背板、３ａ，３ｂ……金具
嵌合孔、４……Ｌ形補強金具、４ａ……水平軸
部、４ｂ……立上り板部、５……固定孔、６……
ねじ孔、７……埋込凹部、８……固定くぎ、９…
…座ぐり付孔、１０……固定ビス、１１……化粧
キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後端面に金具嵌入孔を有しかつ前端面に前記金
   具嵌入孔に貫通した座ぐり付孔を有する棚板と、
   この棚板の後端面に前面下縁が接して立上り配置
   され前記棚板の前記金具嵌入孔に整合する金具嵌
   入孔を有する背板と、固定孔を有する立上り板部
   の下端から先端面にねじ孔を有する水平軸部を一
   体に突設してなり前記水平軸部が前記背板および
   棚板の前記各金具嵌入孔にわたつて嵌挿されかつ
   前記立上り板部が前記背板の後面に当接されたＬ
   形補強金具と、このＬ形補強金具の前記固定孔に
   挿通されて前記背板に固定された固定くぎと、前
   記座ぐり付孔に差込まれて軸部が前記Ｌ形補強金
   具の前記ねじ孔に螺着されかつ頭部が前記座ぐり
   付孔の座ぐり部に埋込まれた固定ビスと、前記座
   ぐり付孔を閉蓋したキヤツプとを備えた棚部材。