JPH0230986Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカウンタに関するものである。

従来のシステムキツチン等においては、カウン
タに人造大理石を用いたものが広く採用されてい
る。人造大理石のカウンタとしては、第１図に示
すように、バツクガード２、返し縁３および廻り
縁４を天板１と一体に成形したものが用いられて
いた。

ところが、このようにカウンタの各部２，３，
４を天板１と一体に成形したものでは、カウンタ
にそれ自体で機械的強度を保持させるために、天
板１が厚くなり（通常15〜30mm程度）、そのため
コストアツプとなつていた。また、天板１を下部
のユニツト（図示せず）に取付け、固定するのが
困難であつた。

したがつて、この考案の目的は、天板の厚さを
薄くすることができ、しかも取付けの容易なカウ
ンタを提供することである。

この考案の一実施例を第２図に基づいて説明す
る。すなわち、このカウンタは、第２図に示すよ
うに、表面の前縁部および後縁部に返り縁７およ
びバツクガード６をそれぞれ一体に設けた人造大
理石の天板５の裏面に、桟８および人造大理石の
廻り縁９を接着したものである。

前記桟８は合板等からなり、天板５裏面の前縁
部および後縁部に取付けられて天板５を支持する
とともに、下部ユニツトの取付け時にビス止め等
によりこの桟８に簡単に取付けることができる。

このように、桟８によつて天板５を支持するよ
うにしたので、天板５を薄くすることができ、重
量も従来の1/2ないし2/3程度にまで軽くすること
ができるのである。また、前記廻り縁９は天板５
と別体で構成され、返り縁７を設けた天板５裏面
の桟８前面を覆うように取付けたので、従来の一
体成形した廻り縁４に比してシヤープな輪郭とな
り、とくに第２図に示すように天板５の先端から
約２mm程度内方にずらして接着することにより、
意匠性のすぐれたカウンタを得ることができるの
である。

人造大理石の天板５および廻り縁９はいずれも
ポリエステル樹脂、水酸化アルミニウムおよびガ
ラス繊維を主成分として成形したものであつて、
この実施例では天板５の厚さを10mm、返り縁７の
高さを２mm、バツクガード６の高さを５mmで成形
した。また、桟８は高さ30mm、幅50mmの合板を使
用した。廻り縁９は人造大理石板を幅30mmの帯状
に切断加工したものである。桟８および廻り縁９
の天板への接着にはクロロプレン系接着剤を用い
た。

以上のように、この考案のカウンタは、表面の
前縁部および後縁部に返り縁およびバツクガード
をそれぞれ一体に設けた人造大理石の天板と、こ
の天板の裏面の前縁部および後縁部に固定した桟
と、前記返り縁の裏面に固定した桟の前面を覆つ
た人造大理石の廻り縁とを備えることにより、天
板の厚さを薄くすることができ、コストダウンを
図ることができるとともに、カウンタの取付けが
容易になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のカウンタを示す斜視図、第２図
はこの考案の一実施例を示す斜視図である。 ５……天板、６……バツクガード、７……返り
縁、８……桟、９……廻り縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面の前縁部および後縁部に返り縁およびバツ
   クガードをそれぞれ一体に設けた人造大理石の天
   板と、この天板の裏面の前縁部および後縁部に固
   定した桟と、前記返り縁の裏面に固定した桟の前
   面を覆つた人造大理石の廻り縁とを備えたカウン
   タ。