JPH02309708A - 圧電薄膜共振子を用いた回路装置 - Google Patents

圧電薄膜共振子を用いた回路装置

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JPH02309708A
JPH02309708A JP13064989A JP13064989A JPH02309708A JP H02309708 A JPH02309708 A JP H02309708A JP 13064989 A JP13064989 A JP 13064989A JP 13064989 A JP13064989 A JP 13064989A JP H02309708 A JPH02309708 A JP H02309708A
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JP
Japan
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thin film
piezoelectric thin
film
resonator
electrode
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JP13064989A
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Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は圧電薄膜を振動膜とする共振子に係り、特に
VHFおよびUHF用として好適な圧電薄膜共振子に関
する。
(従来の技術) VHF、UHF帯と℃)っな高い周波数帯で使用でき、
しかも半導体集積回路と一体化が可能な共振子として圧
電3膜共振子が注目されている。
特開昭60−189307号および特開昭例↓4掻号公
報には、このような圧電薄膜共振子の例として、第6図
(a)、 (b)に示すような共振子が記載されている
第6図(a)、(b)においてlは半導体基板であり、
この基板1との間に一部が開口した空隙層2が形成され
るように第1の誘電体膜3を設け、かつ空隙層2に対応
する部分を含んで圧電薄膜4を形成し、この圧電薄WA
4を挟んで空隙層2対応する位置に互いに対抗する一対
の下部電極5および上部型ii6を設け、さらにその上
に第2の誘電体膜7を形成している。
第6図の下部電極8および上部電極9の間に電気信号を
印加することによって、空隙層2に対応した部分の誘電
体膜3.7と圧電薄膜4との複合振動膜が振動すること
により共振子として動作するものである。
このような圧電薄膜共振子の電極としては金や金および
チタニウム、金およびクロムなどの二層金属膜が用いら
れている。第7図は従来の圧電薄膜共振子における電極
対向部に示す拡大断面図である。
圧電薄膜11としてZnO膜を用いる場合には、下部電
極10および上部電極13はともに以下の理由からAu
層がZnOからなる電圧薄fIA11に接するように設
けられることが望ましい。
下部型[10においてはAu層の下にTi層を設けると
、Au膜は強い(II+)軸配向性を示し、このAuJ
ll上に圧電HillのZnO膜を形成すると、ZnO
膜のC軸配向性が良くなり圧電性を高めることができる
からである。また、Tiは第1の誘電体膜12との密着
性を高める働きを兼ね備えている。
一方、上部型513においては、ZnOよりなる圧電薄
膜11上に化学的に安定なAu層を形成することにより
、金属原子がZnO膜中に拡散して比抵抗が低下するの
を防止できるためである。
またAu層上のTi層は第2の誘電体膜14との密着性
を高めるためのものである。
(発明か解決しようとする課M) しかしながら、上記電極構成には次のような問題の生じ
ることが新たに実験結果から判明しな。
すなわち、上記電極構成の圧電薄膜共振子を温度85°
C、直流電圧3v印加の条件で高温連続動作試験を実施
しなところ、数十時間後には上下電極間に絶縁破壊が発
生しな、この場合、上下電極に印加する電圧の極性を変
えても同様であった。
この現象は電圧印加後、ZnO膜内に電流が流れ、局部
的に温度上昇をきたし、再び電流が増加するという正の
フィードバック作用が働き最終的に絶縁破壊に至ったも
のと考えられる。従来、一般的なZnO膜の厚み方向の
耐電圧は10’v/m程度であるが、前記試験結果によ
れば、用いなZnO膜厚は3μmであるから106■/
m以下と1桁以上耐電圧が低く実用に供することができ
ないという問題があった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、耐電圧が高く安定でかつ信頼性の高い圧電薄膜共振
子を提供することを目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明の圧電薄膜共振子は、圧電薄膜を挟んで対向す
る少なくとも2個の電極を有し、圧て前記下部電極側が
前記上部電極側より高い電位を有するように構成したこ
とを特徴としている。
(作用) この発明の圧電薄形共振子は、耐電圧の高い構成として
いるので、直流電圧が印加される実装上の場合において
も安定に動作し、したがって高信頼性化を計ることがで
きる。また直流をカットするためのコンデンサが不要と
なり発振回路等を構成することが84となる。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明の詳細な説明する。
まず、従来の構成において前述した絶縁破壊現象の発生
するメカニズムを考察する。実験した圧電薄形共振子の
ZnO膜厚は3μmであり、3Vの直流電圧を印加した
場合は106v/m以下の電界で絶縁破壊が生じた0通
常、この膜厚程度では10’v/mの耐電圧を示すなめ
ZnO膜の真性的な欠陥とは考えにくい。
そこで、第4図に示すように上部電極を化学的に最も安
定なAu一層のみとし、直流電圧の極性を変えて同様の
動作試験を行った。
その結果、上記電極側を陽極、下部電極側を陰極とした
場合には24時間経過後に絶縁破壊が生じたが、逆様性
1なわち上部電極側を陰極、下部電極側を陽極とした場
合には500時間経過しても全く異常はなく共振子特性
も変動はなかった。さらに、30vを印加しても絶縁破
壊は発生せず10’v/mの耐電圧を存していることが
判った。
また、第5図はこれに関連するV−I特性を示すもので
、■の特性は下部電極側を陽極とした場合、■の特性は
下部電極側を陰極とした場合である。■においては10
−” A程度の微小電流しか流れておらず、高い抵抗値
を示している。これに対して、■においては急激な電流
が流れていることが判った。
以上の実験結果から、直流電圧印加後には次の様な物理
的現象が生じているものと考えられる。
すなわち、上部電極側を陽極とした場合には第4図にお
いて電子e−の流れは右側の破壊線矢印で示すように下
部電極から上部電極へ向う。
この時に活性なTi原子は電子e−の流れの力によりA
u層を突き抜けZnO膜中へ移動する。
ZnO圧電薄膜は結晶が繊維状多結晶であり無数の結晶
粒界が走っていることから、この粒界にそ啜 ってT i i子の移動が起りやすくなり、電界の集中
した部分で絶縁破壊が生じる。一方、上部電極側を陰極
とした場合には電子e−の流れは左側の破、線矢印で示
すように上部電極から下部電極へいため、絶縁破壊は生
じにくい。
上記のように半導体のAI配線でFMIMとなっている
エレクトロマイグレーションと類似した現象か生じるこ
とを明らかにしたとともに、上部電極をAu一層とし、
直流電圧が印加される場合には上部電極側が陰極となる
ようにすることによって、絶縁破壊の問題を解決できる
ことがわかっな。
第1図(a)(b)はこの発明の圧電薄膜共振子を用い
て発振器を構成した実施例の平面図および樅断面図であ
る。
この発振器は図示のように半導体基板21上に圧電薄膜
共振子22と集積回路23が一体化して形成され、4個
所の配線パターン2/Ia、24b、25a、25bに
よって接続されてワンタ・ソ÷化されている。
圧電薄膜共振子22は、半導体基板21上にS 1 v
 N4 、 S i 02等の保護[31がまず形成さ
れ、この保護膜31上に例えば5in2からなる第1の
誘導体ylA32が保護膜31と間に一部が33a、3
3bで示す開口部を有する空隙層33ができるように形
成されている。
さらに、この第1の誘導体膜 32の上に第1の電極3
41例えばZnO膜からなる圧電性薄膜35、第2の電
極36、および第2の誘電体膜37を順次形成すること
によって構成される。
第1の電極34と第2の電極36は圧電性薄膜35を挟
んで空隙層33に対応する位置で互いに対向するように
設けられている。
空隙層33の厚さは、共振子の動作周波数における振動
膜の振動変位の数倍以上あれば十分であり、作成の容易
さらに数百へ〜数μm程度が適当である。なお、第1図
(a)(b)において38.39は接続口、40は直流
電源電圧端子、41a、41bは出力端子、42はアー
ス端子である。
このような構成の圧電薄膜共振子22の第1の電極34
と第2の電極36との間に電気信号を印加すると、空隙
層33上の第1の誘電体膜32、圧電性薄膜35および
第2の誘電体膜37よりな−る複合振動膜が振動するこ
とにより共振器として動作するものである。
第2図にこの発振器の回路図を示す。この回路図かられ
かるように、圧電薄膜共振子22にトランジスタTrの
バイアスのための直流電圧Eが印加されている。ここで
端子Cは正の電位、端子りは負の電位となることから端
子Cに圧電薄膜共振子22の下部電極を接続し、端子り
には上部電極を接続する。第2図中、R,〜R1は↑k
a C、〜C1はコンデンサを示している。
第1図で説明すれば、下部電極すなわち、第1の電極3
4と接続されている端子は正の電イiであり、第2図の
端子Cに対応し、上部電極すなわち第2の電極36と接
続されている端子は負の電位であり、第2図の端子りに
対応する。
すなわち陽極側(端子C)にAuおよびTiからなる下
部の第1の電極34、陰極側(端子D)にAuからなる
上部の第2の電極36が接続されるように配置している
このように構成した発振器を     電源電圧6Vで
高温動作試験を行ったところ、長時間安定して動作して
実用上問題のないことがわかった。
なお、圧電薄膜共振子22と集積回路23をボンディン
グワイヤー等で接続する場合には、上部電極側はボンデ
ィング強度が弱いなめ、ポンディングパッド゛のみにA
 11およびTi、AuおよびCrの構成をとって密着
性を高めることが望ましい。
次に第3図によりこの発明の他の実施例を説明する。第
3図は共通の下部電極41に対して複数の上部電極42
a、42bを対向させて配設し、各電極対向部間の弾性
的結合を利用する帯域フィルタを構成したものである。
共通の下部電極41をAuおよびTiによって構成し、
上部電極42a、42bをAuによって構成し、外部か
ら印加される直流電圧に対して上部電極41側が負の電
位、下部電極側が正の電位となるように極性を選ぶこと
によって特性劣化を生じることか°ない。
なお、この発明は、上記各実施例に限定されるものでは
なく要旨を変更しない範囲において種々変形して実施す
ることができる。
例えば共通の下部電極に対して複数の上部電極を直交す
るように対向して配設し、各電極対向部間を弾性的結合
が無視できる程度に離すかあるいは各電極対向部間に講
や吸音剤を設けることによって独立した複数の共振子を
有する多素子型共振子を構成することも可能である。
さらに、圧電薄膜の材質は、Zloに限らず、ALN 
、Ta201.PbTiOx等のC軸配向膜を用いても
子の発明を実施することができる。
[発明の効果] この発明によれば、対電圧が高く、安定でかつ信頼性の
高い圧電薄膜共振子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の圧電薄膜共振子を用いて発振器を構
成した実施例を示すもので、(a)は同実施例の平面図
、(b)は(a)図B−B’線部分において矢印の方向
に視た縦断面図、第2図は第1図の実施例の回路構成図
、第3図はこの発明の圧電薄膜共振子を用いてフィルタ
を構成した実施例の斜視図、第4図はこの発明の圧電薄
膜共振子の作用を従来の場合と対比して示す作用説明図
、第5図は第4図と関連するV−I特性図、第6図は従
来の圧電ぽ膜共振子の一例を示すもので(a)は平面図
、(b)は(a)(iB−B′線部分において矢印の方
向に視た縦断面図、第7図は従来の圧電薄膜共振子にお
いて電極対向部の構成を示ず縦断面図である。 21・・・半導体基板 22・・・圧電薄膜共振子  23・・・集積回路24
a、24b、25a、25b −・・配線パターン31
・・・保護膜    32・・・第1図の誘伝体膜33
・・・空隙層    33a、33b・・・開口部34
・・・第1の電w135・・・圧電性薄膜36・・・第
2の電極  37・・・第2の誘電(IF、膜38.3
9・・・接続口   40−・・直流電源電圧端子41
a、41b・・・出力端子 42・・・アース端子ぢ隘
#士 第2図 461−19111−)       46 k 97
 #jh44ア9を声シ    43々J毫1 第3図 第4p 1(A) 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  圧電薄膜を挟んで対向する少なくとも2個の電極を有
    し、圧電薄膜下の下部電極が金およびチタニウムからな
    り上部電極が金からなるとともに、直流印加電圧に対し
    て前記下部電極側が前記上部電極側より高い電位を有す
    るように構成したことを特徴とする圧電薄膜共振子。
JP13064989A 1989-05-24 1989-05-24 圧電薄膜共振子を用いた回路装置 Pending JPH02309708A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1317797A1 (de) 2000-09-12 2003-06-11 Infineon Technologies AG Akustischer resonator
US6842088B2 (en) 2001-05-11 2005-01-11 Ube Industries, Ltd. Thin film acoustic resonator and method of producing the same

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