JPH0230925Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、テレビジヨン受信機のチヤンネル表
示回路装置に関し、さらに詳しくはLED（発光ダ
イオード）等の表示素子を使用したチヤンネル表
示回路装置に関する。

〈従来技術〉 従来、LED等の表示素子を用いたテレビジヨ
ンのチヤンネル表示においては、表示が明かるい
程見やすいのであるが、チヤンネル表示を見る必
要のない通常時にあつては、かえつて画面を見る
うえでチヤンネル表示が目障りになるという難点
があつた。特に、安価であるために多く用いられ
ている赤色のLEDにあつてはその傾向が著しい。

〈考案の目的〉 本考案は、上述の点に鑑みて成されたものであ
つて、選局時と選局時以外の通常時とのチヤンネ
ル表示の明るさを変えることによつて上述の弊害
を除去することを目的とする。

〈考案の構成〉 本考案は、上述の目的を達成するために、選局
動作に応答して選局ノイズをミユーテイングする
ミユーテイング信号を形成して出力するミユーテ
イング信号発生回路と、印加された駆動電圧のレ
ベルに応じた明るさで選局チヤンネルを表示する
表示素子と、前記表示素子に駆動電圧を与えて該
表示素子を表示駆動する駆動回路と、駆動電圧供
給源と前記駆動回路との間に接続されて、前記ミ
ユーテイング信号発生回路からのミユーテイング
信号の有無にそれぞれ対応したレベルの前記駆動
電圧を形成して前記駆動回路に供給する切換回路
とを設けている。

〈実施例〉 以下、図面によつて本考案の実施例について詳
細に説明する。図面は、本考案の一実施例の回路
図である。同図において、１は選局動作に応答し
て選局ノイズをミユーテイングするミユーテイン
グ信号Ｓ１を形成して出力するミユーテイング信
号発生回路、２は印加された駆動電圧のレベルに
応じた明かるさで選局チヤンネルを表示する表示
素子としてのLED、３はLED２に駆動電圧を与
えてLED２を表示駆動する駆動回路、４はチヤ
ンネルの10位桁、１位桁にそれぞれ対応する
LED２の日の字型に配列された各セグメント２
ａ，２ｂ……を選択するための選択信号Ｓ２を出
力する選択回路、５は駆動電圧供給源６と駆動回
路３との間に接続されて、ミユーテイング信号発
生回路１からのミユーテイング信号Ｓ１の有無に
それぞれ対応したレベルの駆動電圧を形成して駆
動回路３に供給する切換回路である。

駆動回路３は、LED２の10位桁、１位桁の
LEDセグメント２ａ，２ｂ……を駆動するため
の駆動信号Ｓ３，Ｓ４を出力する駆動信号出力回
路７と、この駆動信号出力回路７からの駆動信号
Ｓ３，Ｓ４によつてベースドライブされるトラン
ジスタＱ３，Ｑ４とを含む。この実施例では、
LED２はダイナミツクドライブ方式で駆動され
る。切換回路５は、トランジスタＱ１，Ｑ２およ
び分圧抵抗Ｒ１，Ｒ２とから成り、トランジスタ
Ｑ１はミユーテイング信号発生回路１からのミユ
ーテイング信号Ｓ１によつてベースドライブさ
れ、トランジスタＱ２は直列分圧抵抗Ｒ１，Ｒ２
の接続点からベースドライブされる。ミユーテイ
ング信号発生回路１、駆動信号出力回路７および
選択回路４を含んで選局用IC８が構成される。
なお、Ｒ３〜Rnは電流制限抵抗である。

次に上記構成を有するチヤンネル表示回路装置
の動作について説明する。まず、選局時以外の通
常時においては、ミユーテイング信号Ｓ１は、ハ
イレベルの状態、即ちこの実施例ではミユーテイ
ング信号Ｓ１無しの状態となつており、このとき
切換回路５のトランジスタＱ１は導通し、接続点
Ａの電圧Eaは、駆動電圧供給源６の電圧が12V
であるので、Ｒ１＝Ｒ２とするとEa＝6Vとな
る。したがつて、トランジスタＱ２のエミツタ電
圧は、約5.4Vとなり、LED２は、約5.4Vで駆動
されることになる。

次に選局時においては、ミユーテイング信号Ｓ
１はローレベルの状態、即ちこの実施例ではミユ
ーテイング信号Ｓ１有りの状態となり、このとき
切換回路５のトランジスタＱ１はカツトオフとな
り、トランジスタＱ２のベースには12Vが印加さ
れることになる。したがつて、トランジスタＱ２
のエミツタ電圧は約11.4Vとなり、LED２は、約
11.4Vで駆動されることになる。このように本考
案では、ミユーテイング信号の有無に対応させ
て、選局時には通常時の約２倍の駆動電圧で
LED２を駆動するので、選局時には十分な明か
るさで点灯することになり、一方、通常時には暗
くなるので画面を見るうえで妨げとなることがな
く、さらに、LED２の寿命が向上する。

なお、選局時と通常時とのLED２の明かるさ
の比率を変えるには、切換回路５の分圧抵抗Ｒ
１，Ｒ２の抵抗の比率を変えればよい。

前述の実施例では、選局時のみLED２を明か
るく点灯するように構成したけれども、本考案の
他の実施例として、積分回路を利用して選局終了
後もしばらくの間はLED２を明かるく点灯する
ように構成してもよい。

〈考案の効果〉 以上のように本考案によれば、選局動作に応答
して選局ノイズをミユーテイングするミユーテイ
ング信号を形成して出力するミユーテイング信号
発生回路と、印加された駆動電圧のレベルに応じ
た明かるさで選局チヤンネルを表示する表示素子
と、前記表示素子に駆動電圧を与えて該表示素子
を表示駆動する駆動回路と、駆動電圧供給源と前
記駆動回路との間に接続されて、前記ミユーテイ
ング信号発生回路からのミユーテイング信号の有
無にそれぞれ対応したレベルの前記駆動電圧を形
成して前記駆動回路に供給する切換回路とを設け
たので、選局時には明かるいチヤンネル表示とな
つて見やすく、選局時以外の通常時にはチヤンネ
ル表示を暗くすることによつて従来のように画面
を見るうえで目障りになることがない。さらに、
通常時は、駆動電圧を低くしているので、LED
等の表示素子の寿命を延ばすことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例の回路図である。 １……ミユーテイング信号発生回路、２……
LED、３……駆動回路、５……切換回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 選局動作に応答して選局ノイズをミユーテイン
   グするミユーテイング信号を形成して出力するミ
   ユーテイング信号発生回路と、 印加された駆動電圧のレベルに応じた明かるさ
   で選局チヤンネルを表示する表示素子と、 前記表示素子に駆動電圧を与えて該表示素子を
   表示駆動する駆動回路と、 駆動電圧供給源と前記駆動回路との間に接続さ
   れて、前記ミユーテイング信号発生回路からのミ
   ユーテイング信号の有無にそれぞれ対応したレベ
   ルの前記駆動電圧を形成して前記駆動回路に供給
   する切換回路とを含むことを特徴とするチヤンネ
   ル表示回路装置。