JPH02301926A - 電磁吸引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、主として機関の始動を行うスタータの電磁
スイッチに適用される電磁吸引装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

第５図は従来の電磁吸引装置を適用したスタータの一部
を断面にして示す正面図である。図中、１はフロントブ
ラケット、２は電動機のヨーク、・３はリヤブラケット
、４はフロントブラケットｌに取付けられた電磁吸引装
置としての電磁スイッチである。

この電磁スイッチ４はスイッチケース５内の内部通路６
をプランジャ７が移動可能に配置され、励磁コイル８の
電磁力によって吸引されるよう構成されている。また、
９はプランジャ７の内側に配置され１．スプリング１０
を介してプランジャ７と結合したフックで、その先端に
はレバー１１が係合されている。更に、１２は外周側が
スイッチケース５に固定され、内周側がプランジャ７先
端部に嵌着されてフック１１を軸方向摺動自在に支持す
る支持部材１３に固定されたゴムからなるブーツで、１
２ａはこのブーツ１２に形成されてその内側と外側を連
通させる通気孔である。

このように構成された電磁スイッチ４は、プランジャ７
の摺動部の防水、防塵を行うためブーツ１２が設けられ
ており、これによって錆などの発生による摺動不良を防
止している。しかしながら、ブーツ１２によってプラン
ジャ７端面を完全に被ってしまうと、プランジャ７の動
作に伴ってブーツ１２の内側と外側に圧力差を生じ、そ
の結果ブーツ１２に無理な変形を起こさせ、ひいてはブ
ーツ１２に彼れが発生する等の不具合があるため、ブー
ツ１２には圧力差の発生を解消するために通気孔１２ａ
が設けられている。

３発明が解決しようとする課題〕 従来の電磁スイッチ４は上記のように構成されているが
、そのブーツ１３は通気孔１３ａが常時連通状態にある
ため、電磁スイッチ４に対して多量の水がかかる場合、
その通気孔１３ａから電磁スイッチ４内に水が侵入して
しまう問題があった。

すなわち、車両が水たまりを走行する等のことにより多
量の水がフロントブラケット１の開口部１ａよりスター
タ内部に侵入し、この水がブーツ１２の通気孔１２ａよ
り電磁スィッチ４内部に入ってしまい、プランジャ７摺
動不良等の動作不良を発生させる問題点を有していた。

また従来の電磁吸引装置として実開昭６０−１１３９４
０号に開示されているように、プランジャの端面をブー
ツで被い、かつブーツで被われていないプランジャ中心
部にブーツの内側と外側とを連通させる貫通孔を設けた
ものもあるが、この場合も貫通孔が常時連通状態にある
ため上記の電磁スイッチ４と同様の問題点を有していた
。

この発明は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、多量の水がかかった場合でも内部への浸水を防止す
ることのできる電磁吸引装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る電磁吸引装置は、通気孔とつば部を有し
、プランジャ静止時は通気孔をつば部で閉塞させ、プラ
ンジャ動作時はその変形力によってつば部と通気孔とが
離隔し、連通状態となる可撓性のブーツでプランジャ端
部を被ったものである。

〔作　用〕

この発明においては、プランジャ静止時はブーツが閉塞
状態にあり、またプランジャが動作する場合は連通状態
となるため、プランジャの動作に伴って発生するブーツ
内外の圧力差の発生は解消され、またプランジャ非動作
時の内部への水の侵入は閉塞状態のブーツによって防止
される。

（実施例〕 第１図はこの発明の一実施例による電磁吸引装置として
スタータの電磁スイッチに適用した場合のスタータの正
面図である。この図において、１〜１３は従来装置と同
様であるため対応する部分に同一符号を付してその説明
を省略する。１４はゴムからなる可撓性のブーツで、外
周側は機枠であるスイッチケース５の端部に固定され、
内周側は支持部材１３に固定されている。また、このブ
ーツ１４には通気孔１４ａが形成されていると共に、該
ブーツ１４の内周側より延出されかつ通気孔１４ａを被
う大きさを持った舌片状のつば部１４ｂが・一体に形成
されている。第２図はこのブーツ１４の単品形状の要部
を示す図で、ブーツ１４、＃品ではっは部１４ｂが通気
孔１４ａと離隔状態となるよう形成されている。そして
、このようなブーツ１４を電磁スイッチ４に組付けた場
合、第３図に拡大して示すように、プランジャ７端面に
よってつば部１４ｂが前方向（プランジャ７突出方向）
に押圧されて通気孔１４ａに当接し、通気孔１４ａを閉
塞状態とする。

次にかかる構成の電磁スイッチ４の動作について説明す
る。先ず、スイッチの非動作時すなわちプランジャ７の
静止時は第１．３図に示すように°プランジャ７がスイ
ッチケース５より突出状態にあり、ブーツ１４の通気孔
１４ａはつば部１４ｂの当接によって閉塞状態となって
いる。従って電磁スイッチ４の非動作時は閉塞状態のブ
ーツ１４によってプランジャ７摺動部への水や塵埃等の
侵入が防止される。

次に電磁スイッチ４の動作時、すなわちプランジャ７の
吸引動作時は第４図に示すように、ブーツ１４の、プラ
ンジャ７側に固定された内周部のみがプランジャ７の移
動に伴って移動する。これによりブーツ１４は変形して
つば部１４ｂと通気孔１４ａとは離隔状態となり、ブー
ツ１４の内側と外側とは連通状態になる。従ってプラン
ジャ７の移動に伴って発生する圧力差は解消することが
できる。

なお、ここで電磁スイッチ４の動作時はブーツ１４の通
気孔１４ａが連通状態になるために十分な防水、防塵効
果は得られないが、車両用スタータの場合、電磁スイッ
チ４への浸水の恐れがあるのは主として非動作の場合で
ある。すなわちスタータに多量の浸水がある場合は、車
両が水たまりを走行し、 （１）　　タイヤ等のはねかけ水がスタータにかかる場
合。

（２）　　ミッションケース内が多量に浸水し、その水
をリングギヤがかき上げ、フロントブラケット１の開口
部１ａより侵入する場合。

が主であって、これらはいずれも機関の運転中で通常ス
タータが動作しない状態である。従ってスイッチ非動作
時の防水構造によって電磁スイ、７チ４内部への浸水は
十分に防止することができるものである。

なお、上記実施例では電磁吸引装置としてスタータの電
磁スイッチを例にとって説明したが、これに限定される
ものではなく、他の電磁吸引装置、特にその非動作時に
内部への浸水の恐れのある電磁吸引装置に有効である。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明の電磁吸引装置によれば、通気孔
とつば部とを備え、プランジャ静止時はプランジャのっ
ぽ部への押圧によって通気孔を閉塞するブーツでプラン
ジャ端面を被うようにしたので、プランジャの動作に伴
って発生するブーツ内外の圧力差をなくし、かつブーツ
内部への浸水を防止し、信鎖性の高い電磁吸引装置を得
ることができる。またプランジャのっぽ部への押圧によ
って通気孔を閉塞状態とするため、通気孔の閉塞が確実
に行えると共に、プランジャ端面が平滑でなくてもよい
等、プランジャの形状を問わずに適用可能であるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による電磁吸引装置を適用
したスタータの要部を断面にした正面図、第２図は同電
磁吸引装置のブーツの要部断面図、第３図は同電磁吸引
装置の要部断面図、第４図は同電磁吸引装置の動作時の
状態を示すスタータの要部を断面にした正面図、第５図
は従来の電磁吸引装置を示すスタータの要部を断面にし
た正面図である。 ４・・・電磁スイッチ、５・・・スイッチケース、６・
・・内部通路、７・・・プランジャ、１４・・・ブーツ
、１４ａ・・・通気孔、１４ｂ・・・つば部。 なお、図中、同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機枠内に設けられた通路にプランジャが電磁力によって
   移動可能に配置されてなる電磁吸引装置において、一端
   が前記機枠側に、他端が前記プランジャ側に固定され、
   かつ通気孔と、この通気孔と一体に形成されて前記プラ
   ンジャの静止時に該プランジャに押圧されて前記通気孔
   を閉塞するつば部とを有し、前記プランジャの動作時に
   前記通気孔とつば部とが離隔して内側と外側とが連通す
   る可撓性ブーツを設けたことを特徴とする電磁吸引装置
   。